2013年9月8日日曜日

このままでいいのか、読売新聞

 今回は読売新聞に関するまとめコラムとする。

 正直に言うとかなり激しいのかもしれないが、誰かが言わねばならない。

 私は「王様は裸だ」と言い続けるし、逆に苦言を受け入れる国王ならば敬意を払う。


2011年11月29日
自分の頭で決断したのかね、菅野君
「立志式」とは - 武士社会で行われていた元服の儀にちなんで、14才になった人を祝う式のこと。 受験勉強などの事情により、中学2年生が参加して行われることが多い。
 志を立てること。将来の目的を定めて、これを成し遂げようとすること。

 さて、今回はこの言葉を前提にして、ある大学生に苦言を呈したい。

 菅野急転直下 日ハム入り拒否 裏に清武あり
【野球】

2011年11月22日 掲載
一度はプロ入りに舵を切ったが20日夜に家族会議開いて結論
<一方的な会見、交渉なしに拒否通知>

 1週間くらい前のことだ。
 日本ハムは、東海大に菅野智之(22)と直接話をさせてもらいたいと申し入れた。7日は指名した経緯を説明しただけ。だから本人と交渉したいと頭を下げた。東海大サイドはそれを了承、日本シリーズ終了後に話し合いの場を設けましょうと日ハムに返事をした。
 ところが、21日の早朝、日ハム・岩井スカウトのもとに、「きょうの夕方会見をします」という連絡が入った。日本シリーズ後に話し合うと言ったのは東海大なのに、交渉のテーブルにつくことすらしない、一方的な拒否通告だった。
 関係者の話を総合すると、菅野が浪人の意思を固めたのはごく最近のこと。ドラフト後、気持ちは「日ハム入り」に大きく傾いていた。
 菅野には当初、行きたくない球団が2つあったという。日ハムはその2つに含まれていないどころか、むしろ好感を持っていた。尊敬するダルビッシュのいるチームという以外にも、別の理由があった。
「メジャーですよ。菅野は大リーグに憧れている」とアマチュア野球担当記者がこう続ける。
「テレビで大リーグ中継を見ているうちに湧き上がってきたメジャーへの憧れが、日米大学選手権などで実際に米国でプレーしているうちにさらに膨らんだ。将来は是が非でもメジャーで自分の力を試したいと思うようになった。入札を認めない巨人だと海外FA権の取得まで9年かかるが、日ハムはダルビッシュにゴーサインを出しているように基本的に入札を認める球団。将来のメジャー入りにはむしろ日ハム入りが好都合と考えるようになった。東海大OBから、浪人した場合のリスクをとうとうと聞かされたのも大きかった」
<「指名されればどこでも行く」>

 菅野の父親の隆志さんも、本人の背中を押していた。さる事情通がこう言った。
「隆志さんは法大時代に肩を壊し、在学中に野球を断念した。浪人や社会人入りのリスクを身をもって知っているし、巨人入りを選んだ場合にコレから先ずっと、菅野に密約、デキレースといったマイナスのイメージが付きまとうことも危惧していた。ドラフト前の話ですが、自宅近くの飲食店では知人に『智之は指名されればどの球団にも行きます』と打ち明けている。隆志さんの気持ちを知っている人は何人もいます」
 菅野父子の描いていた日ハム入りのシナリオはしかし、今月11日をきっかけに変化していく。巨人の清武代表が記者会見を開いて渡辺会長を糾弾、渡辺会長が応戦したドロ仕合のことだ。18日に巨人が清武代表のクビを切ったことで、菅野を取り巻く状況はガラリと変わった。
 清武前代表と菅野の伯父の原監督は言わずと知れた犬猿の仲。清武前代表が反乱を起こさず、球団内部で影響力を誇示していれば話は違った。原監督は成績いかんによっては来季限りでクビになる可能性もあった。1年待って巨人入りしても、伯父さんはクビになり、いないという事態まで予想できた。菅野にとって巨人は、必ずしも居心地の良い球団とはいえなかった。
 しかし、清武前代表の自爆テロによって、原監督の巨人内部での立場は劇的に変化した。渡辺会長は本来、原監督を評価していないが、清武前代表を駆逐することで利害が一致。結果として原監督は渡辺会長の威光をバックに長期政権の可能性まで出てきた。

<「正式な回答ではない」と日ハム>

 桃井オーナーが宮崎に出向いて「原監督と2年契約で合意した」と話したのが15日。その際、来季もV逸なら解任、事実上の1年契約であることを明かしながら、2日後の17日に「V逸=解任という条件ではない。そのくらいの意気込みでということ」と訂正し、原監督の2年契約が改めて確認された。つまり菅野にとって伯父さんが1年後も安泰と保証された時点で「日ハム入り」のシナリオは吹き飛んだ。
「最終的な結論を出したのは20日。家族や(東海大の)横井監督と話をし、たくさん悩んだ中で固まった。浪人のリスクはあるが、ひと回りもふた回りも大きくなって、来年のドラフトを迎えたい」
 この日の夕方、菅野が会見を開いて日ハムの指名を拒否、こう言って浪人して巨人入りを目指すことを明らかにした。
 菅野の指名拒否を伝え聞いた日ハムの山田GMは、「菅野選手本人とは直接何も話しておりませんし、球団に対する正式の回答ではないと受け止めております。規約上、契約締結に関する交渉権は来年3月末日まで残っておりますし、菅野選手の進路がはっきり定まっていない限りは、粘り強く交渉の努力を続けていきたいと思います」とコメントした。
 日ハムの交渉権が来年の3月いっぱいで消滅した時点で、巨人は菅野の1位指名と、原監督の再来年の続投を公表するのではないか。
 本人と父親の意思は、予期せぬ清武前代表の自爆テロと周囲の圧力によってねじ曲げられてしまった。
http://gendai.net/articles/view/sports/133849

 ああ、もったいない。
 菅野選手は今からでも遅くない、日本ハム入団を表明すべきである。立志であるプロ野球、メジャーへの路は日本ハムから始まっているといってもいい。
 ましてや日本ハムはダルビッシュ有選手の喫煙癖をやめさせるなど、選手の管理にも優れており菅野選手が入団を拒む理由などない。むしろ読売新聞こそが菅野選手をスポイルする可能性が大きい。勇気を持って、日本ハムへの入団を表明すべきだ。
 私は日本のプロ野球を完全に見限っている。横浜ベイスターズをスポイルし、談合でライブドアを締め出す卑劣ぶり。いっそのこと、大阪市長に就任するとかと言うハシゲ君にコミッショナーに就任してもらおうじゃないか。情けない…。

2012年03月18日
それで本当にいいのか、日本陸上連盟
五輪マラソン代表 野口、川内のほうがまだマシじゃないか?
【スポーツ】 http://gendai.net/articles/view/sports/135631

2012年3月13日 掲載
ロンドン五輪男女マラソン代表決定
<ワクワクもしないし メダルの可能性もほとんどゼロ>

「五輪のマラソン代表は男女とも順当な選考と言えば言えるのでしょうが、全然ワクワクしませんね。頑張ってもらいたいが、残念ながら、これは楽しみだなという気持ちになれない。もともと記録では男女とも世界のトップレベルとは差がある。メダルの可能性はほとんどないですから」
 こう言うのはスポーツライターの工藤健策氏だ。

<順当といえば順当だが…>

 12日、ロンドン五輪の男女の代表メンバーが決定した(記事末尾を参照)。選考レースで成績の上位者が名を連ねたが、だから何なのか。選考基準は「世界で戦える選手」だが、マラソンの世界10傑に入っているランナーは男女ともゼロ。しかも世界10傑のうち、男子は6人、女子は4人がこの1年の間にランクイン。年々、レベルアップしている。
 陸連の河野匡強化副委員長からして、
「女子は成長できる余力を残した中で、願わくばメダルを狙いたい。男子は現実的には入賞を目指しながら、少しでも順位を上げる準備をしたい」
 と意気が上がらない。
 要するに誰が出場しても入賞すれば御の字というのが現実なのである。
 それなら男女とも1人は惨敗覚悟で“一発屋”を選んでよかったのではないか。
「メダルの可能性なら、むしろ落選した野口みずきではないか。名古屋のマラソンが4年4カ月ぶり。長いブランクでレース途中で膝が抜けた感じがしたと大きく遅れたのに、終盤で追い付き一時はトップにも立った。五輪までまだ約5カ月ある。膝や疲労の回復次第では一番、可能性があると思う」(前出の工藤氏)

<1人だけでも大穴狙いの一発屋を>

 野口の05年のベルリンマラソンでの優勝タイム2時間19分12秒は日本記録であり、今でも世界の歴代4位。07年には東京国際で2時間21分37秒で優勝。その後、故障で満足に練習できなかったが、アテネ五輪の金メダルといい、潜在能力はピカ一だ。そしてそれがまだ衰えていないことを名古屋(6位)で証明した。
 男子なら川内(優輝)はどうか。3位(11年東京マラソン)、18位(世界選手権)、3位(福岡国際マラソン)、14位(12年東京マラソン)と成績は安定していない。駆け引きやペース配分は二の次の完全燃焼型だけに、レース後どころかレース中にぶっ倒れる心配もあるが、それだけに、ひょっとしたら、という期待感がある。実際、「川内を推す声もあった」(尾縣貢陸連専務理事)という。
“一発屋”の存在は他の代表も大いに刺激するはずだ。勝負しない陸連の体質もメダルを遠ざけている。

【ロンドン五輪マラソン代表】
◇男子/藤原  新
◇男子/山本  亮
◇男子/中本健太郎
◇補欠/堀端 宏行
◇女子/重友 梨佐
◇女子/木崎 良子
◇女子/尾崎 好美
◇補欠/赤羽有紀子

 今回取り上げるのは8年ぶりの五輪、ロンドン五輪(「前回」の北京体育祭についてはボイコットしているので拙ブログでは取り上げない)の男女マラソン代表である。
 すっきりしないと言う指摘は同感である。

公務員の“市民ランナー”川内優輝は五輪補欠も落選! やはり日本陸連は選びたくなかった!?

2012年03月13日21時30分

提供:リアルライブ


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 注目を集めていたロンドン五輪の男女マラソン代表が決まった。日本陸上連盟は3月12日、五輪のマラソン日本代表を発表。男子は藤原新(30=東京陸協)、山本亮(27=佐川急便)、中本健太郎(29=安川電機)で、補欠に堀端宏行(25=旭化成)。女子は重友梨佐(24=天満屋)、木崎良子(26=ダイハツ)、尾崎好美(30=第一生命)で、補欠に赤羽有紀子(32=ホクレン)が入った。最大の関心事となっていた公務員の“市民ランナー”川内優輝(25=埼玉県庁)は落選し、補欠にすら選ばれなかった。

 複数のレースでの結果をもとに選ぶため、毎回、物議をかもすマラソンの代表選考だが、今回もまたスッキリしない結末となった。2月の東京マラソンで2時間7分48秒の好タイムで、日本勢トップの2位となった“無職ランナー”藤原は文句なし。2番手は3月のびわ湖毎日マラソンで一般参加ながら、競技場内でのラストスパートで中本を抜いて、日本勢トップの4位となった山本も、2時間8分44秒の上々のタイムで、雨というバッドコンディションだったことが評価されての選出。

 問題となったのは“3番手”で、中本、堀端、川内の名が挙がったが、昨年9月の「世界選手権」(韓国)10位(日本勢で2位)=2時間13分10秒、びわ湖毎日で5位(日本勢で2位)=2時間8分53秒の安定性を買って、中本が選ばれた。

 補欠は暑い中の「世界選手権」で日本勢トップ(総合7位)=2時間11分52秒=の堀端と、昨年12月の福岡国際マラソンで日本勢トップ(総合3位)=2時間9分57秒=の川内の比較となったが、「世界選手権の結果と、びわ湖毎日での積極的な走りを、世界で闘う流れをつかんでいると考え、補欠にした」(河野匡強化副委員長)との理由で、堀端となった。

 確かに、選考レースのなかで、中本が安定した走りを見せた。しかし、1度も日本勢トップになっておらず、五輪でメダルを狙えるかというと疑問。堀端はびわ湖毎日では、失速して11位だった。その点、川内は「世界選手権」18位、東京14位と惨敗を喫したが、福岡国際や昨年2月の東京(選考外)などでは日本勢トップになった爆発力も秘めている。自己ベストタイム(2時間8分37秒)も、中本、堀端より上で、川内ならメダルを狙える可能性も十分あった。

 東京で惨敗した時点で白旗を掲げていた川内は、落選の報を聞いても、「公正な選考が行われたと思います。実力が足りなかった。もっと頑張らなければいけない」と潔く敗北を認めた。

 男子3番手、補欠の選考については、異論も多いことだろう。正直、川内は市民ランナーで、陸連の育成方針に沿って出てきた選手ではない。現在もフルタイムで仕事をこなしながら、独自の練習を続けている。そんな選手が五輪代表や補欠になってしまっては、陸連の面目は丸潰れだ。意図的に川内をはずしたとはいわぬが、実業団選手に有利な選考になった“疑惑”は残る。

 とはいえ、川内も選考会で、藤原や山本のように、文句がいえないような結果を出せなかったのも事実。今後も仕事はそのままで、市民ランナースタイルを続けるという川内。腐ることなく、4年後のリオデジャネイロでは、市民ランナーが五輪で走る姿を見せてほしいものだ。

 なお、陸連は補欠の扱いについて、08年の北京五輪同様、現地には派遣せず、JOC(日本オリンピック委員会)に派遣選手の名簿を提出する6月29日以降は変更しないことを決めた。北京では男女とも故障で欠場者が出たが、今五輪もそれ以降に欠場者が出た場合は選手の変更はない。
(落合一郎)
http://news.livedoor.com/article/detail/6365714/

 さらに、NEWSポストセブンによるとこんなこともあるらしい。

マラソン川内優輝の活躍 実業団選手やコーチは苦々しい思い
2012.03.06 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20120306_92425.html


 公務員ランナー・川内優輝(25)は2月末の東京マラソンで3度も給水に失敗し、不可思議な失速をした。東京マラソンでは、注目された川内ではなく、藤原新(30)が2時間7分48秒のタイムで2位となり、五輪代表の切符を確実にした。昨年、所属チームを脱退して“無職ランナー”といわれる藤原も、川内と同じ「非実業団選手」だ。
 ある陸連関係者が匿名を条件に語った。
「正直、3人の五輪代表のうち2人も非実業団選手に独占されては困ります。特に川内は、これまでのエリートランナーとは違うやり方で成長してきた選手です。彼のようなやり方で勝てることが喧伝されると、“実業団や陸連は高いカネをかけて何をやっているんだ”という批判が起きかねない」
 公務員の川内は、平日の走行練習は出勤前の2時間だけ。体作りは、手作りのダンベルとゴムチューブを使って寝る前に行なう。恵まれた練習時間とトレーニング設備を与えられ、遠征や合宿にコーチまでつけてもらえる実業団選手としては、野山を1人で駆け回る川内に負けるのは、屈辱以外の何ものでもないだろう。しかも、そんな川内が“市民ランナーの星”として国民人気を一手に集めているのだからなおさらである。
 実際、実業団陸上部の関係者はこういうのだ。
「川内の活躍に、実業団の選手や指導者は苦々しい思いをしています。コーチやトレーナーも必要なく、練習も空いた時間で十分ということになれば、経営者に海外遠征や合宿の費用が必要なのかという疑問を抱かせる。企業陸上部の存廃議論に発展しかねない」
 企業は陸上部に広告媒体としての役割を期待している。自社名を背負った選手をTV放映のあるレースに出場させることが、実業団陸上部の目的である。特に放送時間が長く、高視聴率の期待できるマラソンや駅伝には最も力を入れてきた。
 一方の陸連は、その実業団に指導者を送り込む。強化委員会、普及育成委員会など、各種委員会を立ち上げて、選手の育成を行なってきた。
「陸連の強化委員をはじめ、各種委員会幹部が実業団の監督や顧問を務めるケースが多い。代表選考には、こうしたつながりや、早稲田大、筑波大、順天堂大といった学閥が影響する面は否めない」(同前)
 学習院大卒の公務員・川内は、そんなしがらみなどお構いなし。かねてから「陸上界の前例を壊す」などと公言し、“異端児”を自任する。陸連を中心とする「マラソン村」にとって眉をひそめたくなる存在だったことは想像に難くない。
※週刊ポスト2012年3月16日号

 この記事から断言できることは唯一つ。
 日本のスポーツにはあまりにも金権がはびこっている。「プロ野球」における読売新聞、「Jリーグ」におけるパナソニックやトヨタ、楽天がいい例ではないか。川内選手は負けを認めた。その潔さこそ、本当の日本代表ではないか。
 藤原選手を除く5選手は川内選手に直ちに弟子入りすべきではないか。派閥やしがらみにとらわれている己らが歪んだ環境で選ばれたことを猛烈に恥じるべきではないか。また、日本陸連は本気で自己改革を起こさねばならない。
 今、熊本市議会議員を勤めておられる松野明美女史はこのように告発している。

「私はあの時、何も無理やりお願いするつもりで『私を選んでください』って記者会見を開いたんじゃないんです。あの時は絶対選ばれると思って『頑張って金メダルを取ります』っていう挨拶だったんです」
「代表発表の日も期待感一杯で、まさか落ちるなんて考えもしなかった。ニコニコドーの合宿所で岡田監督に呼ばれた時、朗報だと思って飛んでいったんです。そしたら『落選』って聞かされて、頭の中がもう真っ白!その日からマラソンを恨み続ける毎日でした。なんでこんな裏切られ方をするのかって」
「別に有森さんをけ落として出たいっていうんじゃなくて、私はマラソンで五輪に出たかっただけなんです。有森さんを恨んではいませんが、でも私よりタイムが悪かった有森さんが何故選ばれたんでしょうか?今でもよく分からないです、はい」

 このゆがみは今でも変わっていない。
 私は日本陸連を以下のように改革すべきだと考える。

1.年会費を払う条件で一般会員を募集し、市民の支援により日本陸連を再構築する。
2.特定の企業は法人会員として入会を認め、それと引き換えにロゴの使用を認めるが会長および副会長選挙に関しては投票権を認めない(また特定の候補への支持を働きかけることも認めない)。
3.会長に松野女史、副会長に中山竹通氏を選出する。財政面については三菱東京UFJ銀行を退職したOBなどを集める(契約職員として採用する)。また現役選手の意見を取りまとめる選手出身の代表として川内選手をフロントに加える。
4.スペシャルオリンピックスに今まで以上に力を入れること。
5.選手代表選抜に際しては無作為に選んだ選手選抜委員会を立ち上げ、結果だけで判断すること。そこにフロントからの意見を入れることは反対しない。

 このままの状況では、確実に日本陸連は破綻する。
 破綻を阻止するには自己改革しかない。しかし、派閥と言うしがらみにとらわれている彼らには危機感はないのだろう。救いようがない連中である。

2012年06月10日
転向する思想家に見る「負け犬思想」
 日本共産党員・社会主義者であったが脱退し反共主義の立場に転じた人物で有名な極右なのは藤岡信勝・渡邉恒雄、佐藤勝巳である。
 この三悪の罪は天地に響き渡るほどひどい。藤岡は事実誤認に基づく日本の戦争責任を不当に否定したでたらめ教科書を社会に垂れ流し、多くの子供たちをだました罪がある。渡邊については読売新聞を私物化し独裁した上でたらめな憲法私案を垂れ流した罪、佐藤に関しては極右の思想を垂れ流した罪である。
 長谷川慶太郎や猪瀬直樹についてはあの佐高信氏が完膚なきまで批判し、両者ともに立ち上がれないほどになっている(だがなぜか佐高氏は西部邁氏と親しいのだから不思議である)。私はまだしも赤尾敏氏なら話を聞く用意はある。昭和天皇の戦争責任を認め、韓国にも好意的であり、「北朝鮮打倒のために日韓は協力すべき。領土問題がそれを阻むと言うなら、竹島など爆破して沈めてしまえ!」と主張した。天皇ですら国民のためにあると主張し、皇室万歳一派から嫌われていたと言う。
 私は赤尾氏の思想を「反面教師だが立派だ」と思う(たとえば竹島の爆破に関してはもう少しアイデアがあり、日韓両国が共同開発する形で日本領土にはするものの、韓国が優先して利益を得る形をとるのも一つのアイデアだ)。ここで今まで発言していたある人物にはそうした度量が残念ながらなかった。そして私の指摘にガーッとなって発言してきた。そうした発言には私は失望感を覚え、議論を打ち切る事を通告した。そして他のブログでコメントしたら私の意見にいちゃもんをつけてきたので、私はやむなく書込み禁止処分を下した。
 日本共産党という思想を否定する必要はない。使えるものは使い、使えないなら他の思想で補えばいい。私はそう考えているので左翼呼ばわりされても相手にする必要はない。逆に共産党から私は異端呼ばわりされているだろうからどっちでもない。
 私は所詮合理主義者に過ぎない。それだけだが、思想の出発点は共産党にある事は確かだ。それでも、共産党には「民主集中制」や「査問制度」で違和感を感じて一線を引いている。共産党を恥じるようではその段階で「負け犬」であることを自ら露呈する。恥じているから、共産党を感情的にバッシングするのだろう。長谷川が佐高氏にぼろぼろ論破されたのも納得である。

2013年02月09日
台湾の報道デモから
台湾野党、メディア寡占抗議デモ 日本経済新聞  2013/1/13 20:24
 台湾の最大野党、民進党は13日、馬英九政権(国民党)の政策や特定企業のメディア寡占に対する抗議デモを台北市内で行った。民進党によると蘇貞昌主席ら党幹部をはじめ、約15万人が参加。台湾では親中派のメディア王、旺旺(ワンワン)中時集団の蔡衍明董事長らによるメディア寡占を規制する法律改正を巡り、与野党が対立している。(台北=山下和成)

親中派マネーに縛られる台湾メディア… 識者や学生は反発
2012.12.24 夕刊フジ
 香港のメディアグループ、壱伝媒(ネクスト・メディア)が先月28日、台湾で展開してきたメディア事業の売却契約を結び、台湾社会に波紋が広がっている。事業は台湾の企業家らが共同出資で引き継ぐことになったが、親中派で知られる台湾のメディア王もこれに一部を出資するためだ。言論機関に対する中国の影響力強化の不安に対し、台湾の識者や学生らが警戒や反発を露わにしている。

 ■ケーブルテレビで失敗
 売却対象となったのは、台湾の大衆紙「蘋(ひん)果(か)日報」(アップル・デイリー)とフリーペーパー「爽報」、週刊誌「壱週刊」、ケーブルテレビの「壱電視」。
 壱伝媒は香港で成功したのち、2001年以降、壱週刊、蘋果日報などを順次台湾に進出させた。民主、自由を軸にした中国への批判的な視点や、社会的に関心の高い事件や政界、芸能界の醜聞報道などに力を入れて人気を博し、蘋果日報は発行部数43万と、台湾紙第2位に成長していた。
 しかし、09年に設立した壱電視は、業界参入に手間取るなどで多額の資金を浪費。本格的な事業展開に乗り出せないまま、12年3月期の赤字は11億香港ドル(約120億円)を超え、経営全体を圧迫。台湾でのメディア事業を総額約175億台湾元(約500億円)で売却することになった。
 共同出資で引き継ぐのは台湾の化学最大手の台湾塑膠工業(台湾プラスチック)集団(王文淵総裁)▽メディア大手、旺旺中時媒体集団の蔡衍明会長の長男、蔡紹中氏(旺旺中時媒体集団社長)▽大手金融グループ、中国信託金融控股(チャイナトラスト)創業者、辜濂松会長(6日に死去)の長男、辜仲諒氏(中信慈善基金会理事長)▽葬祭会社最大手、龍巌人本の李世聡会長▽損害保険大手、台湾産物保険公司の李泰宏会長。
 蘋果日報、爽報、壱週刊の活字メディアは、台湾塑膠工業集団が34%、蔡紹中氏が32%、辜仲諒氏が20%、李世聡会長が14%の株式を取得。また壱電視については、王文淵総裁の家族が34%、李泰宏会長が32%、辜仲諒氏が20%、李世聡会長が14%を取得する。
 当初は辜仲諒氏が一括出資に動いていたが、台湾当局の金融産業分離の方針で、辜氏の持ち株比は20%を上限とされた。

 ■しのびよる中国の影
 この売却契約で台湾社会が懸念したのは、活字メディアの第2株主となった蔡紹中氏。後ろ盾の蔡衍明会長は、2007年以降、台湾のメディアの買収に乗り出し、09年までに保守系有力紙「中国時報」や経済紙「工商時報」など活字メディアをはじめ、中国電視、中天電視などテレビ局を傘下におさめた人物。もとは台湾北東部・宜蘭県の食品会社の経営者だったが、日本の米菓会社との技術提携を機に、米菓の製造・販売で「台湾一の富豪」と呼ばれるまでに大成功した旺旺集団の創業者だ。
 90年代に中国市場で成功し、その後は拠点を上海に置くなど中国要人との関係も深い。沖縄県・尖閣諸島の日本政府の国有化では、台湾も尖閣諸島への主権を主張しているが、懸案の日台漁業協議の準備が進む中、9月25日に宜蘭県の漁民らが抗議漁船団を組んで尖閣の日本領海に侵入した。その際、燃料費補助を断った県政府に代わり、500万台湾元(約1450万円)を寄付した。
 蔡会長は日ごろから「中国と台湾の統一を見たい」と発言するなど、物議をかもしているだけに、傘下メディアの中国寄りの視点も目立つようになり、「私物化」批判の中でベテラン記者や編集者の退職も相次いでいる。

 ■広がる反発の中で
 蔡会長は、別にケーブルテレビ大手、中嘉網路の買収にも乗り出しており、壱電視の業界参入では妨害工作を展開したとも目されている。このためメディアの一極支配や報道の自由の後退に対する懸念は台湾社会に広がり、旺旺中時媒体集団傘下の中国時報などの不買運動にまで発展していた。
 今回の売却契約の締結では「中国が台湾メディアを支配し、台湾世論を操作する憂慮が現実になった」との批判が識者を中心に展開され、抗議の学生が治安当局と衝突する場面も。
 売却契約は2カ月以内をめどに公正取引委員会と通信伝播委員会、経済部(経産省に相当)投資審議委員会で審査されるが、蘋果日報の記者らは「今から流れが変わるとは思えない」と悲観的だ。
(よしむら・たけし 台北支局)

 こうしたデモが起きる事はある意味健全なことである。
 台湾の国民は民主化を平和的手段で勝ち取った。そのため、民主化に対する彼らの情熱や思いは揺るがない。問題は日本だ。
 馬は日本で言うならハシゲであり、ポルポト石原であり、アホータローなどのようなおまぬけ政治家どもの一席に座る愚か者に過ぎない。あの中華大陸における独裁政権に国をやすやすと売り渡す愚行を行う段階で話にならない。
 旺旺中時媒体集団をただちに解散させ、新聞記者たちの自主運営による新聞発行を政府が税制上の優遇措置を出して支援すべきだというのが今回の件の私の見解だが、日本のメディアも電通や政府、トヨタ自動車などの大企業による資金でいわば報道がまともにできないのが現実だ。いわば中華大陸における独裁政権と真っ向から戦っている南方週末紙以下である。
 特にひどいのは産経新聞と読売新聞だが、朝日、日経もひどい。そんなものだから、新聞への不信感が強くなりインターネットに多くの人たちが流れてしまうのだ。これとても問題はある、誤った情報が流れやすいというリスクだ。だが、そのリスクも踏まえたうえで日本のメディアを正していく方法を考えていくべきだ。