2013年10月16日水曜日

ビックマウスの責任を取らない愚か者 亀田史郎

2007-10-13 20:44:00
 「本当に腹立たしい。何故ここまで責任を取らないのか」
 清水次郎長がもしWBC世界フライ級タイトル戦内藤大助対亀田大毅戦を見ていたらそう吐き捨てるに違いない。
  それほど最終ラウンドはひどかった。父親の史郎があからさまに反則を指示していたと言うのだ。その光景はTBS生中継で全国に流された。敗色濃厚の大毅 は、内藤に猛進して押し倒した。すぐにレフェリーから減点1を通告された。だが、我を失った18歳に歯止めは利かない。今度は内藤をレスリング技のように 抱え上げ、投げ落とした。さらに減点2が追加され計減点3。
 敗戦後は無言で会場を去った大毅は翌日「今回は完敗やった。それは素直に認める。初 めての世界戦で課題も分かった。これからは精神面も鍛えていきたい」とコメントし「体と心をもっと鍛えてまた世界の舞台に立ちたい。応援してくれたファン のみんなにはぶさいくな試合をしてもうて、ほんまに悪いと思ってる。しばらく休んで、またトレーニングを開始する」とまで言ったが、反則に対する反省と謝 罪の言葉は皆無だった。
 史郎の教育論「闘育論」なるお粗末な思想は漫画家のやくみのるのコメントを借りていうと「そこに描かれているのは、親が 子どもの将来に対して全責任を背負って、子どもに対峙する教育論」なのだそうだ。いまどきめずらしいほど濃密な親子関係であるが、他方、他人との関わりに ついてはまったく触れられていない。つまり亀田家にとっては、自分たち以外はみんな「敵」なのだ。史郎が、よく「自分さえよかったらええんじゃ」とか「強 けりゃ何をしても許されるわい」とか、ジコチューな論理を振りかざすのはそういうわけなのであるなんだそうだ。
 まあ、やくもテレビ朝日で子供の けんかをやらかしたので相手にするには不足なのだが、この発言は認める。そもそも対戦相手をゴキブリ呼ばわりするセンスはどう考えてもおかしい。史郎の子 育てが責任を置き去りにしたものであることは明らかだ。調印式の際に「負けたら切腹する」とまで言い放つ無神経振りには呆れた。
 アレだけでかい 口を叩いたのなら、責任ぐらいは取ってしかるべきなのだが、史郎のコメントにはそれすらもない。つまり、珍妙なる教育論であり、他人と揉まれながら成長し ていく子供の本来あるべき姿から逸脱しているのだ。史郎は今までの言動にしたがってボクシングから引退すべきである。そして、大毅は総合格闘技、それもア メリカUFCに移籍を勧告する。

 2012-03-18 15:51