2013年10月17日木曜日

地方百貨店を考える 水戸志満津の場合



 今回、久々に地方百貨店を取り上げる。
 かなりマニアックなロゴマークだが、これは今の水戸市にある京成百貨店である。

1908年5月 : 志満津呉服店として茨城県常陸太田市中城町に創業
1946年10月 : 水戸市泉町1丁目7番5号に水戸店を開店
1949年7月 : 株式会社志満津百貨店設立、志満津百貨店に改称し、太田店と水戸店で営業開始
1971年5月 : 京成電鉄と資本提携、本店を水戸に移転し株式会社京成志満津に商号変更
1978年5月 : 株式会社水戸京成百貨店に商号変更
1982年3月24日 : 新会社として、水戸京成百貨店設立、9月に経営継承。
1997年 9月、全館リニューアルオープン。
2006年3月17日 : 水戸市泉町1丁目6番1号(ボンベルタ伊勢甚跡地)に新店舗移転、店名を「京成百貨店」に改称
2008年3月 創業百周年を迎える。

 この百貨店はかつて親会社も含めて上野、市川、大森、土浦に支店を構えていた。
  しかし、今は親会社の経営不振により水戸以外にはない。そして、志満津のかけらはなにひとつ、ない。ボンベルタ伊勢甚にしても、親会社がイオンだから、閉鎖された(水戸市と合併した内原町に大型店を出店し、そのテナントが百貨店ブランドと重なりつつあるなど、イオンの出店形態はかわりつつある。都市型百貨店とも言えるパルコを事実上傘下にしようとしているのも、その流れのひとつにすぎない)。
 戸惑う時代に私達はいる。あの銀座松坂屋ですらも建て 替え確定となった。専門店の集積体として、松坂屋を再構築するのかもしれない。また、京成百貨店は高島屋とも関係がある。高島屋は水戸にかつて店舗を構えていたが、それはいまはない。イオンともし仮に提携するとするなら、郊外型百貨店として、北海道と九州・沖縄に高島屋とイオンが共同で出店することになる のかもしれない(高島屋は郊外型百貨店でも強く、三越とは雲泥の差である)。