2013年10月30日水曜日

崩れた金融ビックバン オリコ生命保険の場合

2012年05月13日


 
 今回取り上げるのはかつてのオリコ生命保険である。
 今はイギリスのプルデンシャル子会社PCA生命保険である。

1848年 イギリス・ロンドンでた生命保険・年金・資産運用などを手がける金融会社としてプルーデンシャル(PRUDENTIALplc)を設立。
1981年12月 「コンバインド・インシュアランス・カンパニー・オブ・アメリカ日本支社」設立
1982年 ライアン保険グループ(Ryan Insurance Group)がコンバインド・インターナショナル・コーポレーション(Combined International Corporation/エース保険グループに買収される)と合併してエイオン社が発足した。
1990年7月 エイオン社は新たにオリコと合弁で「オリエント・エイオン生命」を設立。
1990年9月 日本支社の契約をオリエント・エイオン生命に包括移転、日本支社の営業を停止。
1991年12月 9月にエイオンとの合弁を解消、オリエント・エイオン生命保険の社名を「オリコ生命」に改称。
1999年12月 ピーピーエム投信投資顧問株式会社設立(現イーストスプリング・インベストメンツ)。
2001年7月 オリコ生命をプルーデンシャルが買収、「ピーシーエー生命」に改称。営業承継当初、営業社員と代理店による保険商品の新規募集をしていた。
2005年 PCA生命が銀行窓販による変額年金保険・医療保険商品の募集へ参入。
2010年2月15日 PCA生命保険はコスト的な事情から新規募集を休止し、既契約の維持と保全に特化。
2013年8月 SBIホールディングスがPCA生命保険を買収。

 この生命保険会社も外資系によるビックバンに翻弄された一社である。
 皆さんはこの動きをどう見るべきだろうか。活発な競争をよしとするか、それとも温厚な経済をよしとするのか、答えはそれぞれの中にあるのだ。