2013年10月29日火曜日

金融ビックバンの果てに 日本団体生命保険の場合

2012年05月05日



 今回取り上げるのは日本団体生命保険である。
 あくまでも日本団体生命保険を中心にした歴史になってしまうがお許し願いたい。

1934年 - 、日本経済団体連合会(通称日経連。当時は全國産業團體聯合會/現日本経団連)の協賛による法人・団体を専門とした生命保険会社として日本団体生命保険株式会社を設立。
1934年 - 日本初の団体保険「普通団体定期保険」を販売開始
1947年 - 独占禁止法の施行により、団体保険事業の独占の解除
1967年 - 「商工会議所共済制度」の取扱開始
1976年 - 日本初「医療保険」を販売開始
1986年 - 医療保険の加入者100万人突破
1986年 米国エクイタブル生命保険(1859年設立)が「エクイタブル生命保険株式会社」を設立、7月、日本でも営業開始し、変額保険を販売開始。
1991-92年 日本信販グループがエクイタブル生命保険に70%資本参加、エクイタブルは30%出資。
1992年 アクサはエクイタブル・ライフ(米)に資本参加、米国へ進出。4月にエクイタブル生命保険を「ニコス生命保険株式会社」に社名変更。
1994年 - AXAの100%出資日本法人アクサ生命保険株式会社を設立
1995年 世界最古の生命保険会社であるイギリス・エクイタブルと提携。
1996年 - 医療保険の加入者200万人突破(日本団体生命)
1997年 イギリス・エクイタブル・ライフ・アシュアランス・カンパニーを買収、AXAエクイタブルに社名変更。ニコス生命保険が日本信販グループ100%出資になる。
1998年 - 終身医療保険販売開始(日本団体生命)
1999年 - AXAと日本団体生命が包括的資本提携に合意
2000年 - アクサ ニチダン3社体制での事業を開始。世界最古の生保、英国エクイタブル生命が実質破綻。
2000年 - アクサ生命と日本団体生命が共同で、日本国内初の保険持株会社、アクサニチダン保険ホールディング設立(後のアクサ ジャパン ホールディング)。ウインタートウル・ライフ社がニコス生命保険を買収し「クレディ・スイス生命保険株式会社」に社名変更。
2001年 - アクサ ニチダン生命をアクサ生命保険株式会社に、ニチダン生命をアクサ グループライフ生命保険株式会社に社名変更
2005年 - アクサ生命とアクサ グループライフ生命が合併。
2006年 - 渋谷の住友不動産渋谷ファーストタワーが建設される前にあった本社からNBFプラチナタワーへ移転。クレディ・スイス生命保険の社名を4月、ウィンタートウル・スイス生命に変更。
2007年 12月22日にAXA、ウインタートウル・グループの買収手続き完了。それに伴い日本法人のウインタートウル・スイス生命をアクサジャパンが買収してアクサフィナンシャル生命へ社名変更。
2009年 - アクサフィナンシャル生命保険を吸収合併
2010年 - 日本初の「ガン収入保障保険」を販売開始
2010年 - 委員会設置会社へ移行

 この日本団体生命保険も結局は新自由主義に翻弄されたのである。
 私はこのコラムで何度も新自由主義の弊害を指摘してきた。今回もその弊害をくちずっぱく指摘せざるを得ない。ジャングルにいる自由ではなく、人らしい生活を我々は求めているのだということだ。ハシゲやポルポト石原ではそんな願いは実現できない。
 考えが違っても、護憲を旗に掲げる政党を支持することが今は必要だ。今ほど、日本国憲法が必要とされている時代はないのだ。

警告レポート、米国に蹂躙される医療と保険制度、関岡英之
http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/IryoHokenAbunai.htm