2013年10月5日土曜日

感情で人の命を奪いとった傲慢漢 有川茂樹


国際法違反の死刑執行が強行された。
 前回自称法務大臣を厳しく断罪したが、今回の自称法務大臣はすでに断罪済みであり、今回はその自称法務大臣に劣らぬ傲慢な男を断罪する。産経新聞より引用するが、あまりの傲慢さに私は反吐が出たほどである。

 K死刑囚の死刑が執行されました。これで娘が戻ってくるわけではありませんが、少しは無念を晴らしてあげられたかもしれません。
 K死刑囚が自ら犯した罪を真摯(しんし)に受け止め、刑に向き合ってくれたと信じたいです。
 K死刑囚の命も一つの命であり、今後私達は楓の命、加害者の命の重さを背負っていかなければなりません。
 二度と尊い命が失われることがない社会になることを心から願います。
平成25年2月21日
有山茂樹

 だが、有川はこんな感情的暴言を繰り返してきたではないか。

奈良のAさん事件5年で両親が取材に答える 「極刑以上の刑を」
2009年11月17日9時6分配信 産経新聞
 奈良市で平成16年、市立小学校1年のAさん=が誘拐、殺害された事件は17日で発生から5年。Aちゃんの父、有川茂樹と母、江利は一問一答式の取材に対し、AちゃんやB死刑囚に対する思いを寄せた。主な質問と回答は次の通り。
 --来年3月に、Aさんの同級生が小学校を卒業する。同級生や同年代の子供たちに伝えたいことは
 「思い出はかけがえのない宝物の一つです。命ある限り思い出は作られます。その思い出を糧に夢に向かって歩んでいってほしい。また、家族から授かった大切な宝である命の使命を考え、意識して生きていってもらいたいと思います」
 --卒業を迎えるAさんに対して伝えたいことは
 「Aに伝えたいことは言葉で表しきれないぐらいたくさんあります。ただ、最初に出てくるのは「守ってあげられなくてごめんね」という思いです」
 --Aさんのもので、何か携えているものは
 「Aが生まれたときからの写真をつづったアルバムをかばんに入れています」
 --B死刑囚の早期の死刑執行を今でも望んでいるのか
  「私たちにとって死刑は一つの判決にすぎません。Aの夢も希望も奪った、そして私たちの幸せな生活を奪ったB死刑囚は決して許せません。『極刑以上の刑』 という思いは今もこれからも変わりません。死刑は日本の憲法で定められているものであり、B死刑囚には下された刑を最低限真摯(しんし)に受けとめてもら いたいです」
 --小の取り組み(見守り活動や命を考える授業など)については
 「大人も子供たちと一緒にかけがえのない命の大切さを考え、そして一人一人が意識できる取り組みであると思います。事件を風化させない取り組みが継続され、これからも命の大切さ、命の重さを伝えていってもらえたらと願っています」
 --子供たちの安全を守る防犯活動に望むことは
 「一番大切な防犯活動は、家族の触れ合いであると思います。親子の会話や触れ合いの中から子供たちは学び、行動していきます。親が安全を意識すれば子供たちはそれを見て育っていくのだと思います」
 --「なら犯罪被害者支援センター」が「犯罪被害者等早期援助団体」の指定を受けた。被害者の同意があれば県警から被害者の情報提供を受け、すみやかな支援を行えるようになった
  「被害者にとって精神的、身体的負担は想像以上に大きくのしかかってきました。事件直後は現実を受け入れたくない思いから、自ら連絡し支援を受けようとは しませんでした。助けてほしい、話を聞いてほしいと思っても、自ら手を伸ばしてしまうと、今にも気持ちが崩れてしまいそうで怖くてできませんでした。少し でも早い段階での支援が受けることができる制度により、犯罪被害者の二次的被害や精神的負担の軽減につながればよいと思います」
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奈良女児誘拐殺害事件
 奈良女児誘拐殺害事件 2004年11月17日、奈良市立小1年Aちゃん=当時(7)=が下校途中で行方不明となり、奈良県平群町の道路脇側溝で翌日、遺体で見つかった。母親の携帯電話には「娘はもらった」などのメッセージや遺体の画像が送り付けられた。
  県警は同年12月30日、元新聞販売店員B死刑囚を逮捕。奈良地裁は06年9月、同被告に死刑判決を言い渡した。死刑囚が自ら控訴を取り下げ、刑が確定し たが、08年12月に奈良地裁に再審請求をした。今年8月、大阪高裁が即時抗告を棄却し、死刑囚は最高裁に特別抗告した。(時事通信 2009/11 /17-07:06)
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 後半は立派なことを言っても、感情的厳罰を求める段階で有川はすでに終わっている。
 そもそも、死刑は憲法どころか国際法違反であることはすでに、明快だ。妄想にとらわれている有川には決定的な打撃を加えさせてもらう。

http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/death_penalty/stockholm.html
 死刑廃止 - ストックホルム宣言
アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中近東、南北アメリカおよびカリブ地域からの200名以上の代表と参加者からなる死刑廃止のためのストックホルム会議は、
死刑がこの上もなく、残虐、非人道的かつ屈辱的な刑罰であり、生きる権利を侵すものであることを想起し、
死刑が反対派、人種、民族、宗教およびしいたげられた諸集団に対する抑圧の手段として、しばしば行使され、
死刑の執行が暴力行為であり、暴力は暴力を誘発しがちであり、
死刑を科し、それを執行することは、その過程に関わるすべての者の人間性を傷つけており、
死刑が特別な抑止効果を持つことはこれまで証明されたことはなく、
死刑がますます、説明不能な「失踪」、超法規的な処刑、および政治的な殺人の形をとりつつあり、
死刑執行が取り返しがつかず、しかも無実の人に科されることがありうることを考慮し、
自国の管轄圏内にあるすべての人の命を例外なく保護することが、国家の義務であり、政治的強制を目的とする死刑執行は、政府機関によるものであれ、他のものによるものであれ、等しく容認されえず、
死刑の廃止がこれまで宣言された国際的な基準の達成にとって不可欠のものであることを確認し、
死刑に対して全面的かつ無条件に反対すること、
いかなる形にせよ、政府により犯された、あるいは黙認されたすべての死刑執行を非難すること、
死刑の世界的規模での廃止のために活動すると誓約することを宣言し、
国内的および国際的な非政府系機関に対して、死刑の廃止という目的に資する情報資料を人々に提供するため、集団的および個別的に活動すること
すべての政府に対して、死刑の即時・全面的な廃止を実現すること
国際連合に対して、死刑が国際法違反であると明白に宣言することを要請する。

1977年12月11日
アムネスティ・インターナショナル 死刑廃止のためのストックホルム会議


 さあ、この宣言に理路整然と反論したまえ。
 これを見ればもう誰も有川の妄想には耳を傾けない。国連の自由権規約委員会は2008年、「世論の動向にかかわりなく、締約国は死刑の廃止を考慮すべき」と日本に死刑制度の廃止を命じる決議を出した。有川はこの決議にも負けているのである。
  少なくとも被告人は罪と向き合った。だが、弁護士との関係がうまくいかなかった。対人不信故に控訴を自ら取り消したものの、再審請求を起こして自分と向き 合ったではないか。それに対して有川のやったことは法廷侮辱であり、愛する娘の魂を被告人と一緒になって引き裂いたに等しい真似だ。こんなことでは娘は喜 ばない、むしろ軽蔑するのが見えている。
 そもそも、命を奪うという判決にはそれなりの厳しい規制が必要なのである。一般的殺人では採用すべきで はないのだ。あのユーゴ戦争法廷でも死刑判決は出さなかった、というより出せなかった。被害者や遺族に与えられた権利とは裁判の傍聴や証人として立つこと や求刑の権利ではなく、カウンセリングや経済支援のみである。それ以上は国際法でも想定外(堀江貴文の言葉を借りれば)なのである。
 被告人に死刑を求めるというのなら、有川も被告人遺族から殺される覚悟はあるというのでいいのだなと私は問いかけたい。それがあるというのなら止めはしないが、ないというのなら死刑という言葉を口にするのは断じて許さない。

 2013-03-27 21:28