2013年10月6日日曜日

堀の中で己の犯した罪を償え 菊川剛

無能・無知・無節操だけの経営者はいらない 菊川剛(小野哲)
テーマ:無責任連中書人両断!!
2011-09-08 20:21:14
今回の無責任連中書人両断は久々に経営者を血祭りにする。
 この類のふざけた無責任男を断罪することで、後に続く若い人達の教訓にしないといけない。我々はこの種の輩を丸井今井、ライブドア、マイカルで見てきており、それで迷惑なのは現場の社員なのだということを知っている筈だ。
 
【社会】 中日(東京)新聞社
オリンパス訴訟 内部通報社員が逆転勝訴 2011年8月31日 夕刊

  社内のコンプライアンス(法令順守)窓口に通報したため不当に配置転換されたとして、大手精密機器メーカー「オリンパス」(東京都新宿区)の社員浜田正晴 さん(50)が配転の無効確認などを求めた訴訟の控訴審判決が三十一日、東京高裁であった。鈴木健太裁判長は、請求を棄却した一審判決を変更し、配転先で 働く義務がないことを確認し、会社と上司一人に慰謝料など二百二十万円の支払いを命じた。
 鈴木裁判長は判決で、配転命令は内部通報に反感を抱いた上司が、業務上の必要性とは無関係に行ったと認定。「内部通報による不利益取り扱いを禁止した社内規定に反しており、配転命令は人事権の乱用にあたる」と判断した。
 また、配転で昇格・昇給の機会を失わせ、人格的評価をおとしめたことに加え、配転後も、浜田さんに新人社員と同様の勉強やテストを受けさせるなどパワーハラスメントがあったとして、慰謝料の支払いなどを命じた。
 一審東京地裁は、配転命令には業務上の必要性があったと判断し、パワーハラスメントも認めなかった。
 判決によると、浜田さんは検査機器の営業を担当していた二〇〇七年六月、上司が取引先の社員を不正に引き抜こうとしていることを知り、コンプライアンス窓口に通報。窓口担当者が通報内容などを上司らに漏らした後、別の部署に三回にわたって異動を命じられた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011083102000182.html

オリンパス内部通報:「配転」逆転勝訴 原告が会見
 社内の上司の行動を問題視する内部通報を行い、閑職に配置転換されたことの是非が争われた訴訟の東京高裁判決で、逆転勝訴した原告で精密機器メーカー「オリンパス」社員の浜田正晴さん(50)は31日、東京都内で記者会見した。
 ◇「適正な処遇を」
 会社の「報復人事」を非難する全面勝訴に近い内容にも笑顔は少なく「一日も早く普通のサラリーマン生活に戻してほしい。会社は判決に従って、自分の適正な処遇を考えてほしい」と語った。
  配転前は販売部署のチームリーダーだった。07年6月、重要な取引先(発覚後、オリンパスは出入り禁止処分を受けた)の社員を引き抜く計画を知って、社内 通報を決意した。以前にも同じ取引先から引き抜きを行い、取引先から非難された経験があったためだ。だが、コンプライアンス窓口の担当者は、上司に浜田さ んの氏名を無断で連絡、その後配転させられた。現在は、数百人いるフロアで同僚と会話することは、ほとんどない。「いろんな屈辱と苦難があった」と振り返 る。
 だが退職せずに裁判を続ける道を選んだ。会見では、今後もオリンパスで働く意欲を示し「力を発揮できるセクションに移してほしい。それが私自身、会社の発展のためになる」と訴えた。
 また弁護団の中村雅人弁護士は「判決は各企業に『きちんと通報制度を運用せよ』というメッセージを投げた」と意義を強調した。【和田武士】
毎日新聞 2011年9月1日 0時48分(最終更新 9月1日 0時59分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110901k0000m040160000c.html
(一部、記事に加工しています)
 当然の判決である。
 オリンパスは直ちにこの判決を受け入れ、浜田氏に土下座謝罪し、2億円の損害賠償を一括で払った上でパワハラ加害者どもの実名を公表し、懲戒解雇すべきである(当然、2億円は利息も含めて加害者どもから没収すべきだ)。東京地裁の半ケツが間違っていたことは明らかだ。
 また、当時の社長の菊川(現会長)の責任は重大だ。パワハラを放置した上に不誠実な態度に終始したのは言語道断である。そんな菊川の年収はこうだ。
平成22年3月期 主な役員報酬一覧(2)製造業
MSN産経ニュースより
http://www.sankei.jp.msn.com/economy/news/110127/biz11012721470333-n3.htm
2010.6.30 16:06
オリンパス 菊川剛社長, 1億5800万円

 ふざけていると思うのがまともな考えではないか。
 菊川の経営者としての仕事はただ売ったり買ったりだけで、会社の業績を上げたとは言わない。更に言うならば、医療機器に力を入れるのは誰でも出来る。問題は、売ったり買ったりではなく、自力でどこまで稼げる企業にするかではないのか。
 サラリーマン感覚で経営者が出来るかと言いたい。経営者とは第二第三の創業者でもあるのだ。菊川はこんな恐るべき発言もしている。

  社長以下常務の面々が顔をそろえる常務会議の席上、各部のビデオ事業担当者が順々に撤退理由を述べましたが「本当はやめたくない」「続けたい」という気持 ちが捨てきれず、私は無念さと悔しさに涙しました。当時の下山社長に「泣くな。この経験は必ずあとから生きてくる」と言われました。でも、あの時にやめて おけばよかったんです。止めるときはスパッと止めなければいけません。そこで情を入れたら駄目なんです。
[菊川剛の名言・格言|止めたくなくてもダメな事業は諦める]

  これまでのビジネスマン生活でつらかった経験というと、日本でビデオ事業から撤退した時のことです。85年に日本に帰国して、第一営業部の副部長に就任 後、ビデオ事業を担当したんです。ビデオ事業は他社からOEMを引き受ける形で行っており、オリンパスとしての付加価値がつけられず、差別化ができなかっ た。当然、価格競争にも勝てなかった。最後はもう、叩き売るしかなくなったんです。
[菊川剛の名言・格言|商品の差別化ができない事業は厳しい]

  大切なのは、苦い思いや失敗をしてもまた違う仕事に就くわけですから、経験を生かして新しい仕事で必ず頑張るということです。マイナスをバネに変えて、励 みにする。そうすれば必ず機会は与えられる。次のチャンスに頑張ろう。リベンジしようという意識を持たなければいかんのです。
[菊川剛の名言・格言|マイナスをバネに変える]

  失敗といっても、さぼっていたわけではなく、一生懸命やった結果なんです。だからその過程を経営者が見ていて、これ以上続けてはだめだと思ったらスパッと 止めるのは当然です。見極めを付けられないでいると、どんどん傷口は大きくなってしまう。あのとき、早く止めてよかったとつくづく思います。
[菊川剛の名言・格言|計画を見極め、駄目ならスパッと止める]

 これらの発言と、浜田氏への不当なパワハラ攻撃はどう考えても矛盾しているのは明らかだ。ただ買ったり売ったりだけでは経営者ではない。自力による成長戦略こそ、経営者の仕事であり、企業の買収はその一手段でしかない。
  菊川は直ちに浜田氏に土下座謝罪しなさい。我々はオリンパスボイコット運動を続けているが、浜田氏に不誠実な姿勢を取れば取るほど、消費者は不誠実なオリ ンパスから遠のくだけで、裁判を続ければ続けるほど無駄な結果になる。失敗を認め、謝罪し、私財を提供せよと怒鳴りたい。
 悪質なパワハラ企業は 昔は免罪されてきたが、グローバル経済社会になった今は他の企業の商品に顧客が移る為通用しない(あのNECですらも中華大陸系列のパソコンメーカー・レ ノボと合弁で家庭用パソコン事業を立ち上げざるをえなくなったし、三菱重工業もエアコン事業で中華大陸系列のハイアールと提携した)。指名解雇で悪名を轟 かせたパイオニアなど、三菱電機や本田技研工業、三菱商事に泣きついてようやく生き延びたが、オリンパスは生き延びる道はこのままではない。それともラ オックスのように中華大陸系列の企業の傘下になるか、思い切って浜田氏を次期社長に据えるつもりか。

濱田正晴氏 公式ブログ
http://ameblo.jp/jpmax/

 このコラムを書いた後、菊川は粉飾決算事件を起こしたことが明らかになり逮捕された。
 オリンパス:菊川前会長ら7人逮捕 虚偽記載容疑

2012年2月16日 11時37分 更新:2月16日 13時4分


オリンパスの菊川剛前会長
オ リンパスの損失隠し事件で、有価証券の巨額の含み損を隠して粉飾決算をした疑いが強まったとして、東京地検特捜部は16日、前会長の菊川剛容疑者(70) ら旧経営陣3人と粉飾の「指南役」の計4人を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕し、関係先を捜索した。警視庁も別の指南役ら3 人を同容疑で逮捕。海外からも注目された大手光学機器メーカーの不正経理は旧経営トップら7人の刑事責任が追及される事態に発展した。

  特捜部がほかに逮捕したのは▽オ社前常勤監査役、山田秀雄(67)▽前副社長、森久志(54)▽指南役の「アクシーズ・ジャパン証券」元取締役、中川昭夫 (61)各容疑者。警視庁が逮捕したのは▽指南役でコンサルタント会社「グローバル・カンパニー」代表取締役、横尾宣政(57)▽同社役員、羽田拓 (48)▽元同社役員、小野裕史(50)各容疑者。オ社側の3人は大筋で容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、菊川前会長ら7人は共謀 し、損失を抱えた金融商品を簿外処理するとともに、架空の「のれん代」を計上するなどの手法で(1)07年3月期の連結純資産額は2337億円余だったの に3448億円と記載(1111億円水増し)するなどした連結貸借対照表を掲載した虚偽の有価証券報告書を提出した(2)08年3月期の連結純資産額が 2542億円余だったのに3678億円余と記載(1136億円水増し)するなどした連結貸借対照表を掲載した虚偽の有価証券報告書を提出した--としてい る。

 不正経理は長年に及ぶが、06年3月期以前の報告書については当時の証券取引法(現・金融商品取引法)の時効(5年、現行法は7年)が成立している。

  同社の第三者委員会や関係者によると、旧経営陣は80年代に財テク失敗で生じた巨額の含み損を海外ファンドなどに移す「飛ばし」を行った後、06年以降は 企業を実際より高額で買収し、差額を買収先の将来性を見込んだとする「のれん代」で計上する手法などで穴埋めした。一連の粉飾は中川、横尾両容疑者ら指南 役側の助言を受けた山田前監査役と森前副社長が中心となって行い、菊川前会長は2人から報告を受け了承していたとされる。

 特捜部は昨年 12月、証券取引等監視委員会や警視庁と合同でオ社本社などを家宅捜索。中川、横尾両容疑者は大手証券会社OBで、ほかにも海外で活動するOBの指南役が おり、特捜部は実態把握のため米司法省や英領ケイマン諸島の司法当局に捜査協力を要請している。【鈴木一生、前谷宏】

 このことについては以前から私は批判を繰り返してきた。
  菊川らが逮捕されたことに関してはオリンパス正統社長であられるマイケル・ウッドフォード氏(51)が16日、ロンドンで記者会見し「歴史的な日になっ た。長い道のりだったが、まだ多くの疑問が残されており、解明されるまで事態を注視したい。私の家族は大変な犠牲を強いられた。菊川氏が疑惑を認めていれ ば、こんなことにはならなかった」と強く菊川らを批判した。
 さらにパワハラ被害者でオリンパス取締役にふさわしい見識であられる浜田氏も「トッ プの逮捕は一社員として非常に残念。だが不正を犯した経営陣が逮捕されるのは当然。今回の捜査が、オリンパスの『意見を自由に言えない企業風土』を変える きっかけになってほしい」とコメントしているほか、公式ブログでオリンパス自称経営陣どもを厳しく批判している。
 自称経営陣どもは今すぐ解任すべきだろう。前任だった岸本正寿元社長(76)と下山敏郎元社長(87)も同罪であり、厳しい法的追及をすべきだ。私財の提供は当然だが、本来なら岸本も下山も刑務所で罪を償うべき犯罪者であることは言うまでもない。
 東証よ、これでもオリンパスの上場を許すのならライブドアの親会社だったLDHの上場を進めるべきだと皮肉りたい。実に情けない話である。そんなものだから、日本の金融市場は腐敗するのである。
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2012-02-18 19:02