2013年10月6日日曜日

老害経営者の成れの果て 氏家斉一郎

死もまた社会奉仕 2011 氏家齊一郎(小野哲)
テーマ:無責任連中書人両断!!
2011-03-30 11:48:30
訃報:氏家斉一郎さん84歳=日本テレビ会長
2011年3月28日 11時32分 更新:3月28日 15時17分
 日本テレビ会長で、元日本民間放送連盟(民放連)会長の氏家斉一郎(うじいえ・せいいちろう)さんが28日、多臓器不全のため死去した。84歳。葬儀は近親者で行い、お別れの会を後日開く。
 東京都出身。東京大経済学部卒業後、51年に読売新聞社に入社。80年に同社常務、82年に日テレ副社長に転じた。92年に社長に就任。94~03年の10年間、三つの時間帯で年間視聴率が首位となる「三冠王」を達成した。
 96~03年、民放連会長を務め、第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の設立に尽力するなど、放送業界で強いリーダーシップを発揮した。
 日テレ会長兼最高経営責任者(CEO)だった03年に発覚した視聴率操作問題の責任を取ってCEOを辞任したものの、会長にはとどまった。05年に取締役会議長となったが、09年会長に復帰した。
 警察刷新会議座長、東京都現代美術館館長などを務めたほか、10年には旭日大綬章を受章している。
http://mainichi.jp/select/today/news/20110328k0000e040047000c.html

 以前『死もまた、社会奉仕(晩節を汚した維新の元勲、山縣有朋の死を評した石橋湛山の言葉)』という言葉を使ったが、氏家にもそのままこれは当てはまる。
 氏家は単なるフィクサー(黒幕)にすぎない。以前私はコラムで『九頭竜川ダム汚職事件』を取り上げた。1965年に明らかになったこの事件に読売新聞社の独裁者である渡邉恒雄と氏家は関わっている。しかも、元日本共産党のメンバーというのだから驚きだろう。
  渡邊は自民党の政治家・大野伴睦を通じて極右の児玉誉士夫、中曽根康宏をバックボーンに得て暗躍した。児玉が中曽根や渡邊を使って1964.12月初旬、 九頭竜ダム建設で水没することになった鉱山経営者・緒方克行(日本産銅社長)は補償交渉の調停人として児玉の元を訪ねる。この時、児玉は、「内容も理解で きたので、何とか調停して差し上げましょう。既にこの問題に携わるメンバーも決めてあります。中曽根さんを中心として読売政治部の渡辺恒雄君、同じ経済部 の氏家斉一郎君に働いてもらいます。ま、暫くは成り行きを見ていてください」。
 12.27日、緒方は児玉邸で渡辺と氏家に引き合わせられる。こ の時、事前運動費として1千万円(当時の金額を今換算すれば1億円相当)を児玉に差し出している。しかし、働きかけは成功せず、後日1965.7.25日 運動費も返還されている。この事件をモデルに石川達三が『金環蝕』を書いており、映画化までされている。
 では、本業ではどうか。TBSがオウム 真理教に坂本堤弁護士へのインタビュービデオを見せていた事を取り上げ、散々バッシングした上、アニメ『シティハンター』でサブリミナル効果をやらかし、 アイヌ民族を侮辱する卑劣な見世物を垂れ流し、揚句の果てに著作権侵害を連発した罪は断じて見逃すわけにはいかない。
 次にあげるドラマとやらはどうか。ネットによる指摘も含め、対になる元ネタを明示する。
 『平成夫婦茶碗』 「夫婦茶碗」(C)町田康
 『女王の教室』 『永遠の出口』(C)森絵都
           「ぼくらの悪魔教師」(C)宗田理
           『ブラックジャック』(C)手塚治虫
 『ドリームアゲイン』 『天国から来たチャンピオン』(1978年公開のアメリカ映画、原題Heaven Can Wait)
              『幽霊紐育を歩く』(アメリカ映画)

 これだけ卑劣な著作権侵害とは一体どういうことか。
 逆に言えば、その程度のコンテンツしか考えられない人だから、アイヌ民族の誹謗中傷に走れるわけである。こういう手合いしか育てられなかった氏家は経営者失格でもあった。これでは、YouTubeへの違法投稿を止められないのも無理はないのだ。
 だから、私は『死もまた社会奉仕』としか言えないのである。我々は渡邉や氏家のような独裁者を反面教師にし、厳しい監視をしなければならない。でないと、今回の原発事故で明らかになったカスゴミによる真実隠しは今後も続くことになる。
  日本テレビの再生には、最低限自民党もしくはその亜流、財界、宗教、極右文化人、北野武及び読売新聞社との決別と、週刊金曜日・講談社(日刊ゲンダイ)と の連携、ニューヨークタイムズとの提携(将来はニューヨークタイムズ日本版も発行することが条件)は欠かせない。批判する力がない限り、ジャーナリズムは 育たない。それと、下劣この上ないイジメ番組(お笑い系も含める)からの全面撤退、24時間放送を中止する事も必要だ。

 今回の元ネタ
http://ameblo.jp/tetsuono123/entry-10383772172.html


Neutralizer加筆:日本テレビや読売の闇は我が親友から聞かされるまでは無知であった。
知ってから同局の過激なお笑い番組(他局にもあるが)やドラマを見て楽しんでいたことに気づき、愕然とした。良心的な番組もないわけではなかったがそれは早朝や深夜に追いやっている。大衆の捌け口に成り下がったメディアを我々は信用できないではないか。

 しかも、氏家はインターネットに関してこんな呆れた方言をはいている。
2005/10/30
 日本テレビの氏家斉一郎会長は二十八日の定例記者会見で、インターネット企業と放送局の提携に関連して、「ネットは全く無統制で、人の悪口やデマを流そうが平気。規制しないとまずい」と述べ、ネット上の表現に一定の規制が必要との考えを示した。
 氏家会長は、放送法で善良な風俗を害しないよう義務付けられている放送局に対し、ネットは「マスコミがやったら名誉棄損で訴えられることがまかり通っている」と指摘。
「発信者をつかまえるのも難しいが、例えばプロバイダー(接続業者)に責任を負わせるようなシステムができないと、中傷が起こる」と語った。

ソース
www.daily.co.jp/newsflash/2005/03/28/166879.shtml

 笑ってしまうではないか。
  己が今までやってきた悪事はそれ以上にひどいものではないか。シティハンターでサブリミナル手法を用いながらTBSの誹謗中傷、挙句の果てにはアイヌ民族 の誇りまで踏みにじる。それらの責任を全く取らない傲慢さは断じて許せない。私は大学時代にアイヌ民族とメディアのかかわりについてをテーマに卒業論文を 書いたが、メディアの罪は断じて許しがたい。
 知の積み重ねなど、これでは程遠い代物なのだ。以前私は思想を無理やり一つにまとめることは大きな 禍根をもたらすと指摘した。積み重ねどころか崩壊しているのが今のメディアであり、ネットではその積み重ね作業が容易にできる。そこで信頼を勝ち得たメ ディアこそがメジャー化していく。
 その積み重ねには己の過去と向き合うことはどうしても欠かせない。私は自分の劣等感と向き合うことをためらわない。だが、氏家は一度もその作業をしなかった、共産党の一員であったことをひた隠して、アメリカのエージェントとしてやりたい放題ばかりしてきたではないか。
 共産党からアメリカの思想に染まったことを私は責めているのではない、何故そうなったのかを自分と向き合いながらやらねばならなかったのを怠ったことを批判しているに過ぎないのだ。

2012-03-11 13:23