2013年10月9日水曜日

行き当たりばったりだけの男達 佐久間悟&金森喜久男

 今回の書人両断はまさしく行き当たりばったりだけの男達である。
 ヴァンフォーレ甲府がわずか1年でJ2降格に追い込まれたが、その原因は今はフィテッセに在籍している日本代表のFWハーフナー・マイクの怒りの告発から分かる。

監督(三浦)にチームをぶっ壊された
 (今季足りなかったのは)GM。柏は昨年と余りチームが変わらずに優勝した。
 昨年のことを確実にやっていたことは素晴らしいし、みんなまとまっていたことが優勝した要因だと思う。
 逆にうちは何であの監督(三浦)を連れてきたのかわからない。チームをぶっ壊された。
 昨年は攻撃的で4敗しかしていないチームをなぜかわからないけど守備的にした。
 そして残さないといけない選手を外に出した。
 その代わりの選手を連れてこなかったし、「金がない、金がない」と言っていたのに、シーズン途中でお金が高い選手を連れて来て、結局あまり使えなかった。
 その辺の差もある。
 せっかく昨年はあれだけまとまって昇格したのに、そのチームをぶっ壊す意味がわからない。
 そこが一番悔しい。今年の最初からこれを言ってきた。
 それを言っていた選手も多いと思うし、聞き入れられなかったこともおかしいと思う。
 選手は変わった環境の中で頑張って、結局この結果だった。
 悔しいとしか言いようがないし、「これでまたJ2に堕ちるんだな」と。
 ただ、このチームに来て自分も成長したし、自分で決めた道で、このクラブから本格的に「来い」とは言われていない。
 「他の選手が獲れなかったからオマエが残った」みたいな感じで自分は甲府に来た。
 その中でこのチームに入って、いろいろ選手に教えてもらったり、技術でもうまくなった。
 代表にも入った。選手には本当に感謝したい。

 最終戦の後の記者会見にて

 こうもボロボロにこき下ろされた佐久間は何も反論できなかった。
  それもそうだろう、甲府のサッカーはハイプレスサッカーだった。J1昇格の立役者だった内田一夫元監督(現清水ヘッドコーチ)を首にして三浦俊也氏を監督 として招聘した。この三浦氏はゾーンプレス構築の専門家だった。だが、在任中の1試合平均失点は大木武(現京都監督)政権の06年の1.88、07年の 1.91より悪い1.95で、しかも補強が失敗の連続だったのだから驚きだ。
 三浦氏を解任して自身が監督になったのだが週刊サッカーダイジェスト2011年12月20日号でこんなことまで言っている。
 「大宮で監督をやったときは、チームの立ち返る位置があったが今回は甲府のサッカーに戻そうにも、それを知る選手がもう居ない」
 「ゾーンで守るだけでなく、甲府の伝統であるポゼッションと切り替えの速さで守備の時間を短くしたい」
 「GMの立場で見る選手の評価と監督の立場で見る選手の評価は別物」

 驚くべき無責任に私は絶句した。しかも、佐久間は未だに甲府にいるのだから驚きだ。
  現場の選手とフロントがずれていることに私は驚いた。それで甲府から人が去っていく悪循環ではないか。同じ怒りを覚えたのがG大阪の社長である金森。この 男もびっくりするほど無責任である。G大阪は現在17位とJ2降格圏内に入っているのだが、その原因を作ったのはジョセ・セホーン監督と事実上の監督だっ た呂比須ワグナーヘッドコーチの体制にある。
 だが、2011年いっぱいで監督を退くことになった西野朗監督(現神戸監督)の話によると、11月 下旬にスポーツ新聞に監督退任が濃厚という報道が出て西野氏もクラブから契約延長の打診がないことを明らかにした。西野氏は「来季も続けるつもりでいまし たから」と話していた。その水面下で呂比須氏中心の体制を整備していたのだが、ブラジルで取得した監督ライセンスと日本の監督ができるS級ライセンスは同 等ではないと日本サッカー協会から指摘されたのだ。
 だが、部下の山本浩靖強化本部長は呂比須氏の誠実な人柄に惚れ込んでしまったため、断りきれなかったのだ。そして、呂比須氏の知り合いというセホーン氏を監督に招いたのだがとんでもないシロモノだった。指導方法も全くお粗末だった。

G大阪・呂比須氏の発言に「ダメだこりゃ」の声
2012年03月22日10時06分
提供:Sports Watch

 20日のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)1次リーグにて、アデレードに0-2で完敗したG大阪。その試合後、敗因を尋ねられた呂比須ワグナー・ヘッドコーチのコメントが物議をかもしている。
 呂比須ヘッドコーチは敗因について「簡単には言えないが、私は気持ちの問題だと思っています」とコメント。4試合で10失点という守備の崩壊の理由を、選手のメンタルに求めた。
 しかし昨季まで強豪としてリーグの覇を競ったG大阪が開幕から4試合未勝利である現状を、「選手の気持ち」だけに原因を求めるのはやや無理がある。
  インターネット上では、この発言に対して「ダメだこりゃ」「その気持ちも含めてマネジメントするのがおまえらの役目だろとw」「ブラジル人は気持ちが好き だなw」「根性論最高や!」「何でも精神論で片付けられるのならコーチや監督は要らないだろうが^^;」と、失笑にも似た声が飛び交っている。

 しかも、ディリースポーツの報道によると3月23日のミーティングでセホーン氏は「こんな屈辱はない!監督人生でこんなに負け続けたことはない!悔しい!もう一回、一つになってやろうじゃないか」と絶叫し、ある選手によると、指揮官の目には涙が浮かんでいたという。
  その結果は選手たちの反乱を招いた。金森は選手たちから「自分たちが今までやってきたやり方で戦いたい」と申し出られたことに「それを聞いて、私も困って しまったんだよな。選手たちが話をして、監督に自由にやらせてくれと言ったんだ。以前のように、自由にゆったりとボールを回させてくれと。これは、本当に ダメなことなんだ。本来、そういうことは、監督が決めるものなんだから」と話しているが、そんな指導者を招くことにゴーサインを出したのは金森ではないの か。無責任なのはパナソニックの社風なのか。ふざけているの一言に尽きる。
 しかも、「ガンバのスタイルに適応しているのかどうか、練習内容や戦 術を見極めている。試合後の会見でも誠実な対応をしているか。法令遵守に問題はないかなどを数年も賭けて調べた上で監督リストを作成している」と言った割 には開幕直後のまだ寒い3月に夕方15時から練習を始めていたという。2時間超の練習の大半は主力組と控え組を分けた試合形式のメニューとプロでは あまり見慣れない光景だったという。セホーン氏の指示を受けた呂比須氏がホワイトボードに選手のマグネットを置いて、それをチェス駒のように動かしてなが ら指示を出すのだがその多くが説明で精神論ばかりだったという。
 これで金森は鳥栖のエースの豊田陽平選手を獲得しようとしていたのだから、びっくり仰天だろう。まずは、フロントの交代から両リームははじめなければならない。

参考記事
週刊サッカーダイジェスト 2011年12月20日号 「ぶっ壊された”伝統”」 渡辺功
週刊サッカーダイジェスト 2012年4月17日号 「ガンバ大阪 瞑想の舞台裏」 益子浩一(By 日刊スポーツ)

2012-05-19 22:15

 しかも、金森はこんなあほなことを述べたという。

 「担ぎ出したとは思っていない。彼自身が監督になることを承諾したんだ」

 J1第18節:G大阪、終了間際の失点でまたも悪夢の敗戦
Goal.com 2012年7月14日(土)21時0分配信

 J1第18節のG大阪対横浜FMが14日行われ、アウェーの横浜FMが2ー1で勝利した。
 G大阪はCBに丹羽、右MFに佐々木を起用し、マルキーニョスとドゥトラが欠場した横浜FMも左サイドバックに金井、FWに谷口を置くといった具合に両チームメンバーを入れ替えて臨むことになった一戦は、前後半とも似たような展開となった。
 前半はG大阪が落ち着いた入りで試合を進めた。悪癖となっていた立ち上がりの失点もなく、17分にはカウンターから阿部がミドルシュートを放ち、19分にも阿部がセットプレーの流れからゴールを狙った。29分には高い位置でカットをした藤春がドリブルで持ち込んで決定機をつくりだした。
 しかし、G大阪は中澤・栗原のCBコンビを中心とした横浜FM守備陣を破れない。空中戦、地上戦とも力強いプレーで相手に自由を与えない横浜FMは、G大阪に最後の詰めを許さなかった。
 時間の経過とともにチャンスをつくり始めた横浜FMは、32分に中村がゴール前中央左からミドルを放ち、36分には小野がペナルティーエリアに侵入するなど反撃した。
 39分には遠藤のワンタッチスルーパスに抜け出した二川が左サイドからクロスを入れてG大阪がビッグチャンスをつくったが、逆に横浜FMは右サイドからのサイドチェンジを受けた齋藤のカットインシュートでCKを得ると、43分、中村のキックから富澤が頭で決めて先制に成功した。
 後半も序盤は1点を追うG大阪が攻勢に出た。しかし最後の局面での精度を欠いてゴールを奪うことはできず。逆に中村が巧みなタッチでゲームを落ち着け、中央でボールを持ってスルーパスを狙える場面も増えた横浜FMに良い形をつくられるという前半同様の展開となった。
 パスを回すも、1本ずつコースを探しながらつなぐだけで相手の意表をつくような崩しは見せられなかったG大阪だが、それでも87分に意地を見せる。途中交代でピッチに立ったパウリーニョが果敢にゴールに向かって鋭いシュートを放つと、これがGK飯倉を破って決まり、土壇場で同点に追い付いた。
 しかし、ここで試合を終えられないのがG大阪。5分と掲示されたアディショナルタイム入って、遠藤の不用意なミスからつくられた決定的な場面は藤ヶ谷が止めてしのいだが、ペナルティーエリア内でキレのある動きでDFをかわした大黒のシュートのこぼれ球を齋藤に押し込まれて1ー2。またもホームで最後の最後に決勝点を決められ、勝ち点を落とした。

 この試合後、金森社長と梶居勝志強化本部長が緊急会談してリーグ戦18試合で40失点を喫している守備陣を補強することを確認したとのことだ。報道によるとDFの補強を行なうとの事で出場機会の少ない元韓国代表FW李昇烈選手を放出するとの事だ。
 また、松波正信監督の後任探しも進めているようだ。金森はこんな暴言まで吐いた。
 「現時点では考えていない。だがスポーツに絶対はない。担ぎ出したとは思っていない。彼自身が監督になることを承諾したんだ」
 これがトップの言う事なのだろうか。パナソニックの毒に相当染められたのかともいいたくなる。そもそもセホーンなる素性の分からないブラジル人を監督に据えた段階で大きな失敗だった。それに、トレーニングも甘すぎた。完全にこれらはフロントの判断ミスだろう。そうした事への反省がないまま、監督に責任を転嫁するとは恥も知らないのではないか。
 西野朗元監督の功績はあまりにも大きすぎた。その西野氏の後任が大きな負担になる事は誰の目からも明らかで、最初の段階で大きなミスを犯した。自らの判断ミスを認めないようでは確実にJ2降格は避けられない。








 その後、私の指摘通りガンバ大阪はJ2降格になり金森は事実上更迭された。

 だが反省しないだろう、サラリーマンの延長線上でしか仕事をしていないのだから。