2013年10月5日土曜日

芸人の本質を忘れた 和泉元彌

2007-10-07 20:51:40
 NHK大河ドラマ「時宗」で主役北條時宗を務めた和泉元彌にとって、この大ブレイクは不幸の始まりだった。
 その数年後、まさかプロレスハッスルに出ようとは誰が予想していたのだろうか。その時点で彼は仕事を選べないほどみんなから好かんコールを食うまで助長していたのだ。以前、「笑いの金メダル」に和泉は母節子とセットで出演して、狂言師をバカにしたようなネタのお笑いを演じていた。
 このことで私の友人が激怒していた。それも無理はない。俳優の山城新伍によるとかつて河原は芸能の行われる場所で、芸人のことを「河原者」と言ったそうだ。芸を売って投げ銭をもらう者だと言われ、非常に卑しい稼業と見なされていたわけだ。そういう芸人や河原に流入してきた人たちを賎しんで、河原乞食と言うようになった。
 狂言師もいわば権力者を皮肉る芸だった為、いわば反権力の一種だった。それゆえにわずかなファンでも大切にしていたのだが、2002年2月24日、長野県丸子町文化会館での公演は、夜のソルトレイクオリンピックにテレビ出演のため早退。姉が舞台で「元彌を見たい方は、あとはテレビでご覧下さい」と挨拶。公演後、アンケートの半分以上が「金を返せ!」だった。同年3月19日、北海道音更町文化センターでの公演は、当日になって発熱を理由にドタキャン。会場窓口には苦情が相次いだが、病気のはずの本人は、同日夜、TBSの生放送番組(世界フィギュア長野大会)に出演。元気な顔を見せていた。
 こういったトラブルは後を絶たず、テレビのワイドショーやスポーツ紙は、連日、ダブルブッキング、ドタキャン、遅刻、早退と、トラブルメーカーとしての元彌を取り上げた。和泉節子はテレビで、これらダブルブッキングについて、「TBSさんがヘリコプター代負担してまで宗家に出て欲しいと、元彌はもう、そこまできてるんですよ」「時空を超えて活躍するところまで来てるんです」「イギリス・中国・アメリカと世界を股にかけさせていただいています」と迷言連発。加えて「宗家継承騒動」や姉の「三宅藤九郎襲名問題」など和泉家の闇の部分が日本中に曝された(Wikipedia日本語版より)。
 一言で言って、真面目にやれよと怒鳴りたくなる。ファンを粗末にしすぎたこの男にはいい加減、狂言師という肩書きは放棄してもらいたい。せいぜい、吉本興業と契約していろと吐き捨てておきたい。小室哲哉ですらも哀れむ最後が待っているだろう。

2012-03-18 15:23