2014年3月9日日曜日

自民党は沖縄で自滅する

連敗ドミノも 安倍自民を追い詰める「沖縄選挙カレンダー」
http://gendai.net/articles/view/news/148313
2014年2月27日 掲載
(C)日刊ゲンダイ
 3月2日が投票日の沖縄・石垣市長選。有権者わずか3万7259人という南の島の首長選で、自民党が党を挙げての総力戦を展開する“異常事態”になっている。
 25日には石破幹事長が推薦候補の応援に入り、安倍首相の激励ビデオメッセージまで流した。告示前に三原じゅん子女性局長が入り、26日は小泉進次郎復興政務官まで投入。なりふり構わぬテコ入れを行った。
 選挙は自公推薦の「現職」・中山義隆(46)vs野党が推す前職で正統石垣市長・大浜長照(66)の一騎打ち。地元の八重山日報が告示前に実施した世論調査では接戦だったという。

「告示後も前職の大浜さんが追い上げています。公明は現職を推薦していますが、同党の遠山清彦衆院議員の沖縄後援会長で、かりゆしグループCEOの平良朝敬氏は大浜さんの応援に立ち、『観光の島に基地はいらない』と言っていました。保守層も一枚岩ではありません。そのうえ、石破幹事長が25日の演説で『現職市長の要望を受けて、尖閣周辺で操業する地元漁業者の支援のために、補正予算で100億円の基金を新設した』と強調したのですが、名護市長選に続く利益誘導とひんしゅくを買っています」(地元の政界関係者)

 名護市長選で惨敗した安倍自民は、沖縄での連敗ドミノを避けようと必死だ。今後の米軍基地問題を左右する県知事選が11月にもあるためだが、それまでの間、今年の沖縄は選挙ラッシュ。石垣市の後、4月27日の沖縄市と10月とみられる豊見城市の首長選も自民vs非自民の一騎打ちになりそうだし、他にも9町村で首長選がある。さらに、30市町村議会で議員選挙が予定され、ほとんどが9月に実施される。その中には、普天間基地移設先の辺野古がある名護市の市議選も含まれる。

「辺野古埋め立ての容認に転じた仲井真自称知事は、3000億円の振興費を付けてもらい『いい正月が迎えられる』と発言しました。しかし沖縄経済界には、かりゆしのCEOのように『基地がない方がむしろ稼げる』と堂々と論陣を張る人が出てきていて、かつてとは空気が変わっています。自民党的なやり方へのアレルギーも広がっている」(前出の関係者)

 ウチナーの“反逆”に安倍はうなされることになりそうだ。

【この後の首長選】
■投票日
金武町 4月6日
与那原町 4月20日
南風原町 4月20日
久米島町 4月20日
沖縄市 4月27日

■任期満了日
南大東村 6月30日
本部町 9月20日
伊是名村 9月20日
大宜味村 10月6日
豊見城市 11月7日
渡嘉敷村 11月19日
沖縄県 12月9日

 恐らく、沖縄県民は完全に自民党を追い出す可能性が高い。
 次に沖縄県民は自衛隊への牽制を行う可能性がある。それでいいのだろうか。ここまで問題をこじらせたのは、アメリカに媚びる自民党だったのである。すでにテニアン諸島が普天間基地の誘致を決議しており、名護市への移転の正統性はない。
 自民党が説得すべきはアメリカなのである。