2014年4月10日木曜日

選挙を笑いで冒涜した マック赤坂

<マック赤坂さん>エリート商社マンから転身、10戦全敗

毎日新聞 2月14日(金)10時9分配信
 東京都知事選は舛添要一氏(65)の「大勝」(実質的に宇都宮健児・正統東京都知事の完勝)で終わった。連日メディアに取り上げられたのは「主要候補」だったが、候補者は16人いた。主要候補以外は「泡沫(ほうまつ)」とも皮肉られるが、それでも挑み続ける男がいる。マック赤坂さん(65)。「俺は泡じゃない。人間だ」。なぜ負けても負けても戦うのか--。【三木陽介】



 都知事選が10回目の選挙だった。得票数1万5070。「当選」した舛添氏の140分の1しか獲得できなかった。これで10戦全敗。一夜明けた10日、マックさんは不機嫌だった。「10万票はいくと思っていたから、話にならない」

 毎回、政見放送が話題を呼ぶ。時にはスーパーマン、時にはガンジーをまねた姿で登場する。今回はエンゼル(天使)。5分30秒の持ち時間の大半は、自身が考案した、笑顔を美容や健康に役立てる「スマイルセラピー」のPRに費やす。「スマイル!」と叫び、踊る。政見というよりコントだ。

 選挙中の「遊説」に密着した。両手に赤色の誘導灯を持って立ち、笑顔をふりまくだけでほとんど口を開かない。政見放送の影響か、すぐに人だかりができたが、冷たい目で「絶対投票しねえ」と立ち去る若者もいた。

 本名、戸並誠。愛知県の進学校から京都大、卒業後は伊藤忠商事へ。「優秀な営業マンだった」(元同僚)が、48歳で退社した。「会社の権威を使わずに一人で前進する」と1998年に貿易会社を設立し、6年後には売上高20億円に成長させた。

 経歴と対照的な異色の選挙活動を展開するが、こんな公約も掲げる。<被爆国だからこそ、軍隊の無い完全永世中立国宣言する><投票を教育・勤労・納税に次ぐ国民の義務にする>……。

 しかし、街頭で「まじめ」に訴えても、誰も立ち止まらない。結局、選挙の勝敗を左右するのは組織であり、知名度という現実。「多数派に立ち向かうには、目立つしかない」。奇矯なパフォーマンスはそんな不条理への抵抗でもあるのだ。

 「あの人は今の政治や政治家にも不満があるんだと思う」。マックさんら泡沫候補の姿を追った映画「立候補」で、2013年の毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞を受賞した藤岡利充監督(37)は言う。

 政治に不満がある時、人はどうするか。藤岡さんによると、家でぐちる▽外でがなる▽投票へ行く--などのほかに「立候補」がある。それには供託金が必要だ。都知事選は300万円。得票数が有効票数の10分の1未満だと都に没収される。没収され続けているマックさんは「(没収は)痛い。それでも、その価値はありますよ。立候補者として堂々と突っ込んでいける」。

 12年の衆院選。「少数派の声も聞いてくれ」。マックさんは、東京・秋葉原で演説をした安倍晋三自民党総裁に直訴しようと現場に乗り込んだ。待っていたのは「帰れ」「邪魔だ」のヤジや怒号。同作で撮影を担当した木野内哲也さん(42)はカメラ越しに怖くなったという。「政治に限らず、自ら率先して参加する人を見下すのでなく、サポートする世の中にしなくちゃいけないと感じました」

 マックさんの目はすでに次の戦いに向いている。「俺は出るよ」。関西のある二つの首長選の名前を告げた。




 こんな男に政治を語られては困る。
 そもそもこの赤坂の正体は単なる脱税男である。要するに利益をごまかすために選挙に出まくりその名前を会社の営業代わりに使っているのだろう。まさしくあこぎとしか言いようがない。


 マック赤坂氏、6700万円脱税で在宅起訴 東京地検 2010/12/20 20:18
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2004I_Q0A221C1CC1000/

 架空経費を計上するなどの手口で計約6700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は20日、今年の参院選に立候補して落選したマック赤坂こと戸並誠社長(62)と経営する非鉄金属の輸入販売会社「マックコーポレーション」(東京都港区)を法人税法及び所得税法違反(脱税)罪で在宅起訴した。
 起訴状などによると、戸並被告はマック社や自らが手掛けるカウンセリング業で、架空の未払い役員報酬や業務委託手数料を計上するなどし、2007年までの3年間に計約2億3400万円の所得を隠し、法人税と所得税計約6700万円を免れたとしている。

 この男には本当にわかっていないのである。