2014年4月27日日曜日

FC岐阜再建に必要な事


レジェンドが続々加入! J2のFC岐阜が日本のチェルシーになる?

2014年02月01日 12時00分
    提供:週プレNEWS

JリーグにFC岐阜というチームがあることを、今まで知らなかった人も多いかもしれない。
あるスポーツ紙記者はチームをこう紹介する。
「J2の岐阜のここ3年間の成績は最下位(20位)、ブービー(21位)、ブービー(21位)。今年から創設されたJ3に名前を連ねていないことが奇跡と思えるほどの、ふがいない戦いぶりです。ちなみに昨季、岐阜はホームでJ1から降格してきたG大阪と対戦し、J2最多失点記録となる8失点(2-8)を喫しました。試合途中からG大阪は主力の遠藤保仁やパウリーニョをベンチに下げるなど、流していたにもかかわらずです。サッカーであんなに点がボコボコと入るのを見たのは初めて(笑)」
成績だけでなく、もっと危機的なのがチームの経営状態。岐阜は慢性的な資金難に苦しみ、毎年のようにクラブの存続危機が囁かれる始末だった。
ところが今季、その岐阜に劇的変化が!
「新監督にラモス瑠偉、そして、選手にもW杯4大会連続出場のGK川口能活、さらにMF三都主アレサンドロなど、元日本代表のレジェンドたちが続々と加入してきたんです」(スポーツ紙記者)
弱小クラブの岐阜に、なぜそんなハデな補強ができたのか?
「株式会社Jトラストの代表取締役社長を務める藤澤信義氏がバックについたんです。岐阜市出身の藤澤氏は、故郷のチームが潰れていくのを見るのは忍びないと、破格の資金提供を申し出たようです。ロプロ(旧・武富士)など金融会社を次々と吸収合併して成長してきた藤澤氏の個人資産は1000億円ともいわれ、今季の強化費についても、『いくらいるの? 5億? 10億?』と、気前のよい発言をしたとか」(スポーツ紙記者)
なんとも豪勢な話だ。かつてロシアの大富豪アブラモヴィッチがイングランドのチェルシーを買収し、次々とスター選手を買いあさってチームを大変身させたことは記憶に新しい。果たして、岐阜は“日本版チェルシー”となる?
チーム始動日の1月21日、ホームの長良川競技場(岐阜市)で行なわれた今季初練習を訪れた。
すると、スタンドには劇的に生まれ変わったチームをひと目見ようと、約300人ものサポーターの姿が。ある中年男性サポーターが涙目でこう語る。
「昨年の始動日に集まったファンはたったの10人ほど。マスコミも地元の岐阜新聞と岐阜テレビの2社だけだったと思う。それが今季はこの活気。もう夢のようです」
ピッチではラモス新監督が円陣を組み、「俺の言うことが気に入らなくてダラダラするなら、クビにする!」と、早くも選手に気合いを入れまくっている。これはやっぱり期待できるかも?
とはいえ、サッカー界からはこんな疑問の声も。
「J2における王道の補強パターンは、力はあるけどチーム事情で出場機会に恵まれない若手選手をレンタルし、チーム力を上げるというもの。その点、今回の岐阜のやり方は38歳の川口、36歳の三都主と、キャリアのピークを過ぎたベテランをかき集めて補強するという、いわばひと昔前のパターンです。すんなりと岐阜が強くなれるかどうかは疑問ですね」(全国紙サッカー担当記者)
だが、そんな声に対し、前出の男性サポーターはこう首を振る。
「ひと昔前の補強パターン? そんなケチをつけるのはチームの実情を知らない人。ウチは潰れるか降格するかのギリギリが日常だったチーム。そんなところにサッカーに詳しくない人でも顔や名前を知っている有名選手が移籍してきてくれたわけですから。どんな補強であろうが、サポーターからすれば、もう心の中のワクワク感が止まらんのですよ。レジェンドたちには若手選手にプロとしてのお手本を見せてほしい。そうすれば岐阜はきっと強くなります!」
チームの目標は「まずは今季10位、そして近い将来のJ1昇格」(薫田[くんだ]大二郎社長(当時))だ。レジェンドたちはそれを実現できるか。岐阜の戦いぶりに注目だ!


 私はFC岐阜の再生にはフロント陣の意識改革が必要だと考える。
 サガン鳥栖がJ1で地元クラブの星というべき存在にまで上り詰めているのには、地道なまでの地域密着である。
 運営会社が変わったこともあるが、もともとサポーターが熱狂的であることや、存続運動での協力体制があったからに他ならない。
 FC岐阜に欠けているものは、明らかに地域密着だ。サッカー教室だけが地域密着ではない。
 たとえば献血や赤い羽根運動への参加だってそうだ。
 Jトラストは元々ライブドアグループのサラリーマン金融が独立してできた企業に過ぎない。
 そこが単に買収戦術で拡大したに過ぎない。国内信販や武富士はその延長線で買収したのだ。
 それに、ラモスという男は無能な男である。そのラモスを監督に据えた段階でもう終わっている。
 ラモス後のFC岐阜も考えるべきで、指導者教育も不可欠だ。サガン鳥栖の場合は松本育夫氏が監督をしながら、二人の監督を育てた。
 その一人が元韓国代表の尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督である。
 そういう地道な努力を怠れば、アビスパ福岡のように今や鳴かず飛ばずのような状況になってしまう。
 そうなる前に、FC岐阜も意識を改めてほしい。