2014年5月14日水曜日

日本の交通政策を抜本改革せよ

エアアジア、日本で格安航空事業を準備-ANAと合弁解消で

2014年1月20日(ブルームバーグ)
 昨年6月にANAホールディングス との合弁事業を解消した東南アジア最大の格安航空会社エアアジア は、日本での事業計画を近く再始動する。トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)が明らかにした。
 フェルナンデスCEOは今月17日にロンドンでインタビューに応じ、「日本は当社が非常に強気に見ている市場だ」と述べ、日本で提携先を確保し、来年サー ビスを開始する計画だと語った。また、ANAとの合弁で成田空港を拠点としたことは間違いだったとし、新たな日本事業ではより低いコストを達成するため成 田を避ける方針だと述べた。
 マレーシアに本拠を置くエアアジアは、インドネシアやタイ、フィリピンでも事業を展開している。3月にはインドで新たな合弁事業としてサービスを開始する 見通し。ANAは戦略をめぐる意見相違を理由に約1年でエアアジアとの合弁を解消。合弁会社エアアジア・ジャパンを100%子会社とし、社名をバニラ・エアに変更した。
 フェルナンデスCEOによると、日本からの運航サービスが来年まで開始されない理由の一部は、エアアジアが今年、インド事業の確立に重点を置くためだという。インド政府による格安航空会社の認可は「目前に迫っており」、3月にも就航する予定。
原題:AirAsia Prepares Japan Discount Airline After Split WithANA(抜粋)

 私はエアアジアジャパンの失敗の一つとして、地方のトラック業者の取り込みがうまく行かなかったことを上げる。
 そこで活性化の一環として全日空からバニラ・エアとピーチ・アビエーションを独立させて経営統合させることを提案する。全日空も一部出資は許すが、価格面での競争は行わねばならない。出資の主体は佐川急便、ヤマト運輸、SBS、西濃運輸が中心にならないとならない。
 この4社が出資し、東京-札幌のトラック便などを航空便に切り替えるだけでもいい。つまり、トラック需要を航空貨物に切り替えさせることで合理的な運営が期待できる。そのことにより二酸化炭素の廃棄を減らすことも可能である。
 次に、世界には3つの航空連合がある。スターアライアンス、スカイチーム、ワンワールドでありこれらの連合体の航空会社はマイレージが交換ができ、一層マイレージ機能を有効に活用出来るようになった。

 スターアライアンス STAR ALLIANGCE
  エアーカナダ、ニュージーランド航空、ANA、アシアナ航空、オーストリア航空グループ、(オーストリア航空、ラウダ航空、チロリアン航空で構成)、bmi、LOTポーランド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、スカンジナビア航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スパンエアー、スイスインターナショナルエアアラインス、TAP ポリトガル航空、タイ国際航空、ユナイテッド航空、US エアウェイズ、ヴァリグ・ブラジル航空の18社の連合体。

スカイチーム SKYTEAM
スカイチームは、アエロメヒコ航空、エールフランス航空、アリタリア航空、コンチネンタル航空、チェコ航空、デルタ航空、KLMオランダ航空、大韓航空、ノースウエスト航空、アエロフロート・ロシア国際航空の10社。

 ワンワールド ONE WORLD
 エアリンガス、アメリカン航空, ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、フィンランド航空、イベリア航空(英語)、ラン(英語)、カンタス航空、日本航空の9社。

 だが、 スカイチームにはない。そこでスカイチーム陣営の航空会社を誕生させる。有力候補はスカイマーク、ソラシドエア、AirDO、スターフライヤー、フジドリームエアラインズでいいだろう。その他にも小さな格安航空会社を合併させ、日本航空と全日空の路線をそれぞれ一部分けさせる。
 新会社は首都圏の空港を格安で使うようにもっていく。有力は茨城空港を上げたい。狙いは旧鹿島鉄道を電化再生させて交通網の復活につなげるほか自衛隊の軍縮を行う。そのことによりアジアの安定につながる。
 更にJTBなど旅行大手が海外のアジア系エアラインを買収、日本に参入させる。HISですらもタイにアジア・アトランティック・エアラインズというチャーター便専用の航空会社を持つ。安全性に問題があるためここは厳しく規制を行う必要はあるが、それだけの利益はある。
 そして交通量の減った高速道路の復活に、私は新幹線の導入を提案する。日本の高速道路の老朽化対策工事と新幹線の統合で、環境面での改善につながる。高速道路を3車線から2車線に減らして新幹線を走らせることで、高速バスから新幹線に需要を戻す、その他にも同時にトラック輸送の規制と太陽光発電、風力発電の導入を行うと環境面でもよくなるのである。
 今こそ日本の発想転換は待ったなしなのである。春秋航空日本やエアアジア・ジャパンも動き出している。日本が変わらねば意味はない。