2014年6月23日月曜日

テリー伊藤は発達障害に無知である

AKB襲撃のA「発達障害」の診断!母親「私に楽させようとコツコツ仕送り」

2014/5/28 14:56
   AKB48メンバーに刃物をふるってケガをさせ、殺人未遂で逮捕されたA容疑者(20代前半)の背景がだんだんわかってきた。「スッキリ!!」リポーターの西村綾子に母親が2時間にわたって話した。
   Aは警察の調べに、「以前からイライラしていた。AKBならだれでもよかった。切りつけたメンバーの名前は知らない」と供述していて、きのう27日(2014年5月)、身柄を盛岡地検に送られた。

俊足で評判だった中学時代。高校入学直後からひどいいじめ

   Aはどんな男なのか。中学時代の同級生は「凄く足が速い。いつもぶっちぎりで1位だった」「部活では憧れられる存在だった」という。陸上部に所属し、青森県大会で800メートル走で2位になるなど、地元で知られていたという。
 
   変わったのは地元高校へ入ってからだった。ここでも陸上部に入ったが、入学から1週間経ったころ、母親に「学校をやめたい」と言ったという。母親は話す。
「『1週間って、まさかでしょ』と言ったら、『行ってみなきゃ、わかんないんだ』って。なんか嫌な人と会ったかもしれない。部活 でもいじめにあって、先輩とかにも。暴力ではないんですよ、言葉で。なんか人間みたいじゃないとか、いろんなこといわれたって最初は泣いていました。『普 通だったらもう死んでるよ』って言ったりしてました」
   結局、2年生の夏に退学して通信制の学校に変わった。アルバイトもして、給料は全部家に入れた。体が弱い母親を助けたいという思いが強かったという。おととし(2012年)に大阪へ行った。
   母親「『向こうは給料が高いから』って、ハローワークで自分で調べて。知り合いもいないし、都会は向かないから反対したんですけど」
   大阪では警備会社に住み込みで勤務した。月給は約20万円で、3万円を残して全部母親に送っていた。
   母親「私が丈夫じゃないから、楽させたいと思ったのかもしれない。言葉はあまりいわない。給料をもらうとすぐ振り込んでくれるんです」
   その大阪で精神的に不安定となり、体調を崩して精神科を受診している。そこで発達障害(対人関係がうまくいかない。環境になじめない)と診断された。
   母親「『オレは仕事ができないんだ』といっていましたね。自分は仕事がしたいのに、コミュニケーションとかが苦手だから友だちができない、話す人がいないと。仕事がしたかったと思うんだけどね」

青森県から「精神障害者保健福祉手帳2級」交付

   昨年5月に実家に帰り、青森県から精神障害者保健福祉手帳2級の交付を受けた。母親は「自分で変だなと思ったから(病院へ)行ったのだと思うよ。頭が痛いとか、イライラするとか感じていたんじゃないかなと思います」と話す。
   その後、青森で警備会社に仕事を見つけ、障害者手帳を十和田市役所に返却した。しかし、仕事は長く続かず、やめてずっと家にいた。今年1月からは仕事を探すこともしなくなった。
   母親「ハローワークも行かない。自分が何もできない人間と思っていたのかもしれないですね。仕事は休みたくないという顔した子だった。だから 体調が悪くても仕事に行く。仕事しているときは生き生きしている。じっとしていたくない子なんですよ、本当は…。何がしかしたかったけれども、ひととのコ ミュニケーションが下手で、会話ができないから、どうしてもやりたい仕事につけない。それがプレッシャーだったと思う。誰かに認めてもらいたかったのかも しれませんね。自分がいることを。面倒見なきゃと思ってて、それがだめになったから、自分はダメだと思ったのかもしれません」
   先週土曜日早朝、「散歩に行ってくる」と自転車で出た。行き先はAKB握手会だったわけだ。「1時間くらいで帰ると思っていた」と母親は言う。
   聞いているうちに、何ともやりきれなくなった。これまでいろいろ聞いた「引きこもり」「通り魔」とは違う。仕事がしたかった、家を助けたかった、しかしコミュニケーションできない。問題は彼を受け入れられなかった社会や学校の方にあったのではないのかとも思える。
   しかし、司会の加藤浩次は「人それぞれですからね。家庭の事情とか、自分自身の問題とか…。それと犯行とはまったく違うと思う」という。
   キャスターのテリー伊藤「対人関係がうまくいかない人はたくさんいますよ。でもつき合わなくてもできる仕事もある。いいわけにならない」
   それは健康な人の話だろうに。被害者が自分たちのお仲間の芸能人でなかったらどうだろう。同じようにコメントをするのか。精神障害の手帳まで もらった人の話なのである。加藤は「発達障害だというんですね」と軽く付け加えた。それがどんなに重大なことかがわかっていない。
   西村は「母親はだから事件を起こしたというのではなく、母親として答えられる範囲でと語ってくれました」と報告する。まさに取材とはかくあるべし。
文  ヤンヤン
 
 
 とんでもない暴言を伊藤はまたやらかしてくれた。
 今回の暴言の悪質さは発達障がい当事者はもちろんその類似した障がいである双極性障害当事者への侮辱にもつながる。
 A被疑者については盛岡地検は今月6日までに、鑑定留置を盛岡簡裁に請求し、認められた。期間は同日から7月29日までだができるだけこの間にこの事件についての教訓や精神鑑定を急いでほしい。
 行った罪の是非について今は裁判でもないのでここではコメントを差し控えたい。しかし、被疑者が精神疾患であるということは裁判の罪を決定づける際には感情裁判以前に重要視されるべきファクターである。
 AKB幹部はこの事件の本質を読み解くことはおそらく無理だ。
 Google+でグループの総監督である高橋みなみもコメントし、「悲しくてぶつけようのないこの気持ち。本当に悔しい。ファンの皆さんとメンバーで作り上げてきたAKB48。ファンでもなかった1人の身勝手な行動で壊したくないです。(中略)私達はこんな奴のためにこんな事が起こるために握手をしてるわ けじゃなかったはずです」と怒りをあらわにしたが恐らく犯人の心理は高橋にはまず永遠に理解できない。
 なぜなら、犯人は完全に社会から差別によって切り離されたのだ、この構造を批判せずして何が許せないだ。女性をものにするAKBビジネスのゆがみともこれはいわば表裏一体に等しいのである。 さらに厳しく言っておくが、異性交際禁止まで押し付けて破れば丸坊主といういじめ構造をおかしいという人を排除するのも立派な切断だ。
 切断というのにはくだらない口実があればいいというのがこうした悲劇を生み出すのである。伊藤がやるべきはこうしたことへの厳しい批判なのであり、単に罪を裁けばいいというのは素人でしかない。