2014年6月29日日曜日

アジアに最悪の禍根をもたらす幸福の科学と自衛隊という名前の日本軍

「幸福の科学」が国会に「政党」を持つ日  天木直人 

http://www.amakiblog.com/archives/2014/02/24/#002878
2014年02月24日 天木直人のブログ

 きょう2月24日(月)発売の週刊現代(3月8日号)に注目すべき記事を見つけた。
 あの田母神元航空幕僚長が、「幸福の科学」が来年4月に千葉県に開校する「幸福の科学大学」の教授として三顧の礼をもって招へいされているというのだ。
 これを読んで私はすぐに1月30日にフランスのアングレームで開催された国際漫画祭の事を思い出した。
 あの時、韓国の反日工作に立ち向かった市民団体の展示が主催者側から「極右団体がつくった政治宣伝であり、祭典にそぐわない」という理由で拒否された事件があった。
 この事件を報じる大手メディアは、どこもこれ以上の事を書かなかったが、その団体とは幸福の科学であった。
 これは週刊金曜日をふくめ多くの週刊誌が書いている公然の秘密だ。
 実際のところ、幸福の科学の主張は極右街宣やネット右翼と同じだ。
 田母神氏の言っている事と同じだ。
 その田母神氏は今度の都知事選で61万票もの支持を得て、次は国政参加だと意気軒高だ。
 「幸福の科学」はその資金のすべてをつぎ込んで国会に自らの政党を実現しようとしてきたが、いまだその野望を実現できていない。
 ついに「幸福の科学」は田母神氏という格好の候補者を得て3年後の国政選挙で国会に自らの政党を実現するという野心を実現することになるのだろうか。
 私は田母神氏と対談して「自立する国家へ」という冗談のような著書を世に出した。
 しかしこれは私の冗談ではない。
 田母神氏の冗談のような主張との対比を通じて、世の中に日本の安全保障政策について考えてもらいたいと期待したまじめな本だ。
 その後田母神氏とは何度もテレビなどで一緒に出演した仲だ。
 それらの体験から、田母神氏と言う人は偽悪者ぶって自分を売り込む冗談の人だという思いを強めていた。
 その冗談の人がついに3年後には国政への登場で現実の政治になるとは悪い冗談だ。
 その田母神氏が繰り返し言っている言葉がある。
 安倍首相も本当は私と同じ考えなのです、と。
 これだけはしかし冗談ではない(了)


 これはゆゆしきことなのである。
 フランスでは幸福の科学はセクト団体として規制されている。

フランス議会委員会報告 (1995)

1995年の議会報告の妥当性について、フランス国内の意見は分かれた。ある地方裁判所での裁判は、このような議会報告は、法的なインパクトはないことを示した。 前述のように、フランス首相の通達circulaireは、団体名称の変更が議会報告の有用性を損なっていると警告した。
団体名は日本語または英語で表記している。報告書原文に使用された団体名は( )にフランス語で表記されている。

 ちなみにベルギーでは
が規制対象となっている。

 この幸福の科学が悪質なのは思想にまで介入し極右思想を押し付ける事だ。
  政治思想は宗教とは切り離すべきで、政教分離というのは民主主義の基本なのだ。それを踏みにじるというのなら、宗教は犯罪者集団に容易になりえる。いや、 宗教というのはそもそも人を幸せにするものでしかない。人の命を思うがままに操るという意味でエホバの証人やサイエントロジーは批判されているのだ。
 こういうカルトにどう対処するか。私は宗教団体として認めず創設時にさかのぼって徴税するべきだと断言している。そうすれば政治活動はしにくくなる。そもそも信者を勧誘すれば幸せになるという段階で完全なるカルトになる。
 いや、政府がカルト化しているのだから困ったものである。

2014年 07月 13日(日)

韓日関係

合祀に反対する韓国人遺族 靖国神社で根拠なき「門前払い」

2014/07/10 17:18
【東京聯合ニュース】
 靖国神社に合祀(ごうし)されている父親や兄の名前を確認するため同神社を訪れた韓国人遺族3人が10日、神社側から事実上立ち入りを不当に禁じられた。
 韓国人遺族は合祀問題に関する意見を伝えるとともに、合祀取り消しを要求するために同神社を訪問すると事前に連絡したが、神社側はそれを正当な理由なく不当に拒否した。
 神社側は当初、遺族が合祀取り消しを求める訴訟を起こしているため、訴訟中は会わないと「理由」を伝えた。
 遺族として訪問すると伝えると、参拝目的のみであれば認めると、韓国人としては受け入れ難い「条件」を出した。
 事前に約束がなければ会えないという靖国神社に対し、再び約束を申し込むと、神社側は検討するが、約束がなければ会わないと不当に繰り返した。遺族らは結局、境内に入れなかった。
 日本の植民地時代に強制連行されて戦死し、靖国神社に一方的に合祀された韓国人の遺族27人は昨年10月、日本政府と靖国神社を相手取り合祀の取り消しと謝罪、遺骨返還などを求める訴訟を起こした。
yugiri@yna.co.kr

 私は祖父が神道信者だったのでそれほど悪意は持たない。
 しかし、靖国神社や戦争を賛美する神社だけは断固として絶対に受け入れられない。 神道は「和」を尊重するが、この神社の持つ本質は戦争賛美神社であることは明らかだ。そんなものをどうして受け入れろというのだろうか。しかも安倍自称首相はナショナリズムをあおって戦争を起こそうと画策しているのだ。
 こんな人間の持ち上げる者のどこをどうして信用しろというのか。


自称首相、靖国神社に「真榊」

世界の批判に無反省

安倍晋三自称首相は21日、靖国神社(東京・千代田区九段北)に祭具である「真(ま)榊(さかき)」を納めました。同日に始まった同神社の春季例大祭に合わせたもの。「「内閣総理大臣」 安倍晋三」の肩書で納めました。

  安倍自称首相は昨年12月末に、参拝を強行し、国際的な批判をあびました。自称首相のこれらの行動は、過去の侵略戦争を美化する靖国神社の歴史観を政府と して肯定する行為で、批判に対する無反省ぶりを示しています。また、日独伊の侵略を断罪した第2次大戦後の国際秩序に正面から挑戦するものです。
 12日には新藤義孝自称総務相が、20日には古屋圭司自称国家公安委員長がそれぞれ参拝したほか、21日に田村憲久自称厚労相も真榊を奉納。オバマ米大統領が 国賓として来日(23日)する直前の自称首相や「靖国」派閣僚による相次ぐ参拝・奉納の強行は、自称首相参拝に「失望」を表明した米政府との関係にも影響を与えかねません。
 菅義偉自称官房長官は21日の記者会見で自称首相の参拝について見解を問われ、「私人としての行動に対して政府として見解を申し上げることがらではない」と述べました。

 真榊 「真榊(まさかき)」の「真」は美称。常緑樹の「榊」は祭具として神前に供えられるもの。榊の枝に白い紙でつくった「白幣 (はくへい)」などをつけて祭祀(さいし)が行われてきました。現在では赤または緑・黄・赤・白・青の五色の絹で飾るなど、さまざまな様式のものがありま す。神前に供えて神に祈願する祭具である「真榊」の神社への奉納は、宗教行為そのものです。

侵略美化に身を置くもの

山下書記局長が批判

日本共産党の山下芳生書記局長は21日、国会内で記者会見し、安倍晋三自称首相が靖国神社に祭具の真榊を奉納したことについて、「参拝に準じる行為だ。侵略戦争を美化する立場に自ら身を置くものであり、厳しく批判したい」と述べました。
  山下氏は「靖国神社の最大の問題は、過去の侵略戦争を『自存自衛の正義のたたかい』『アジア解放の聖戦だった』と美化することを存在意義としているところ だ」と指摘しました。さらに、新藤義孝自称総務相と古屋圭司自称国家公安委員長が週末にかけて靖国神社を参拝したことについて、「総理が昨年、参拝したと き、私たちは『戦後の国際政治の秩序に対する挑戦だ』と批判しました。アメリカ政府からも、『失望』という声が伝わってきた。総理と閣僚の一連の行為を改 めて厳しく批判したい」と語りました。
※安倍自称政権の正統性を認めない観点から自称とつける社会的制裁を実施中です。日本の総理大臣は伊波洋一正統沖縄県知事でもありますことをここに明言します。

 私は何度も何度も事実を言わねばならないことを哀しく思う。
 第二次世界大戦以前に日本はアジアを「大東亜共栄圏」という軍事ブロック経済権確立のために侵略していた。その犠牲者になっていたのが中華大陸や韓国であることは誰の目からしても明らかだ。
 いわば靖国神社はその免罪を担っているのは明らかだ。そんなものに遺族が身内を勝手に祀られることはぞっとする事なのは明らかで、国際法違反なのは明らかだ。靖国神社の即時解体を強く求める。
 そして、最低裁はこの暴挙にお墨付きを与えたことを猛省することを日本国憲法および国際法によって強く命令する。

2008年06月15日号: ◎夫を私の信仰で偲ばせて--自衛官合祀拒否訴訟最高裁判決から20年=0806150101  
執筆者: jp
発行日付: 2008/6/9


公務中の交通事故で殉職した自衛官の夫が、クリスチャンの妻の意向を違法に無視して勝手に山口県護国神社に無断で合祀された。
 妻の中谷康子さんが国を相手取って自衛隊山口地方連絡部と県隊友会が共同して行った合祀手続きの取り消しなどを求めた自衛官合祀拒否訴訟(中谷訴訟)は一 審二審が、親しい者の死について他人から干渉を受けない静謐の中で宗教上の感情と思考を巡らせる国際法上当然の「宗教上の人格権」を認定し注目を集めた。だが最高裁は一転、88年6月1日、中谷さんに不快感を「受忍すべき寛容さ」を一方的に押し付け、不当に原判決を破棄し取り消す国際法違反の公権力の暴挙を押し付けた。
  それから20年目の6月1日と翌2日、支援者や全国の靖国訴訟関係者が山口市に集まり、第20回自衛官合祀拒否訴訟「最高裁」国際法違反の不当「判決」抗議集会・第21回政教分離訴訟全国集会を開いた。同裁判代理人 の一人で政教分離の会常任幹事の小池健治弁護士(日基教団・百人町坂教会員)が「中谷訴訟とその今日的意義」を基調講演。中谷さんは3千289筆の賛同署名を添え「夫の合祀は遺族である私の信仰に沿うものではありません」と護国神社に合祀取り下げを強く要望(日本国憲法や国際法で認められた事実上の国民の権利であり護国神社は中谷さんの要望に従う国際法上の義務がある)した。
  夫・孝文さんの事故死から4年後の72年春、自衛隊山口地連は中谷さんに殉職証明書の提出を要求し位記・勲等を尋ねた。夫の合祀申請のためと知った中谷さんは即座に、自分はクリスチャン で夫の遺骨は教会の納骨堂に収め召天者記念礼拝で偲んでいる事を告げ、「合祀はいやです」と強く拒否した。だが3か月後に中谷さんの意向を不当に無視した合祀通知が届く。中谷さんは抗議したが、地連は「自衛官は自分のために死んだのではなく国のために死んだのであり、現職自衛官に誇りをもたせるために遺族の宗教に関係なく合祀した」と正当性も根拠もない愚かな言い逃れ、詭弁に終始した。そうした経緯で翌年提訴。中谷さんが属する日本基督教団は中国教区を 挙げて裁判を支援した。
  基調講演で小池弁護士は、69年以降靖国神社国営化法案が毎年国会に上程され、中谷さんも教会で靖国問題を学んでいた当時の時代背景と、その後の裁判を説明した。最高裁「判決」以後「宗教的人格権」を認めた判決はないが、愛媛玉串料訴訟、岩手靖国訴訟、小泉首相靖国参拝違憲訴訟など多くの政教分離裁判で国際法上当然の違憲判決が出た。そして現在、仏教やキリスト教の台湾原住民遺族、韓国人遺族、沖縄県の遺族らが靖国神社や国に合祀取り消しや霊璽簿抹消を求め、06年以降3件の裁判を起こしている。小池弁護士は、中谷さんの宗教上の人格権に基づく叫びがそれら新靖国訴訟に引き継がれていると指摘。「自衛隊の軍事力が増強 し、自衛隊イラク派兵違憲判決に空幕長が『そんなの関係ねえ』と暴言、イージス艦事故でも自衛隊はわがもの顔の一方、自衛官の自殺が多発している。士気の鼓舞と死に誇りをもたせる必要が高まっている今、『合祀いやです』という叫びの意義は大きい」と述べた。

 この事実に対しWikiperiaでは嘘を書いていたようだが、信用しない方がいい。明らかに自衛隊員の誇りを不当に踏みにじる国の暴挙は絶対に許してはいけない。