2014年7月28日月曜日

障がいに打ちのめされていられるか~私は諦めない~

 私がアスペルガー症候群であることはここで何度も述べてきた。
 精神障碍者保健福祉手帳も持っているが、私はそれに甘えて生きていこうとは思わない。むしろ、障がいで少しでも改善できるなら、自分でもできる事はしていこうと思っている。障がいを口実にして世の中の責任を免除してもらおうなんて全く持っていないのだ。

 だから、以前私は広島県で起きたアスペルガー症候群当事者だった教師による連続暴行事件について厳罰を求めたのも「アスペルガー症候群は精神疾患として判決の決定要素には大きくかかわるが、47人の被害者の未来を踏みにじったという意味では免除の要素にはなるのはいくらなんでも難しい」と思ったからだ。
 もしこの教師が自分の障がいに早い時点で気が付いて精神科に通い克服していればここまでの悲劇はなかった。だが、これは本人だけではなく周囲が指摘すべき事でもあった。そしてその結果はすさまじいまでの被害者と、取り返しのつかない憎悪だけを残した。

 私は障がい当事者と分かるまではコミュニケーションの壁に散々苦しめられてきた。今でもそのしんどさは変わらない。だが、障がいであることを知ってからはだいぶ楽になり、「八方美人のような生き方はやめよう」と決めた。
 そう思うようになってから、徐々に自分らしさを打ち出すようにした。たとえば所属もとでは月二回程度はイベントがある。私は最初参加していたが、このところのストレスの原因が所属メンバーとの接触のあり方にあると分かってから、参加を断るようにしているし、原点に立ち返った。あくまでも私は社会的自立を目指すために今の所属先にいるのだ。
 ただ、誤解しないでほしいのだが私は困難を克服する努力はするが、できないこともあるということだ。それを認識したうえで努力をしていこうと思っている。現実を見据えて、そこから厳しい自己研さんを重ねていこうと決めたのも、「今ここで甘えて、未来を失ったらお笑いものだ」という思いがあるからに他ならない。
 だから、最近では「媚びるのはやめてくれ」とはっきり言っている。媚びても何も得られるものはないからだ。だから、媚びるようなイベントには出ないしそうしたものにもきっぱり断ると宣言してから、精神的にのしかかっていた重荷がすっと消えた。
 イベントにしても参加してくれと言われても、「今はストレスによる体調不良があるので無理だ」「優先すべきは社会的自立であって、イベントではない筈だ」「この日は通院なので無理」「資格取得を優先するので難しい」でほとんど断ってきた。一か月に一回の参加しないといけないイベントについては一応出るが、対人ストレスを回避するために雑談は難しいということを伝えている。
 カウンセリングだって受けている。そのおかげで徐々にここまで自分を取り戻しつつあるが、やはり本当の意味で失ったものは大きいという事実も直視しないといけない。それを、徐々にでも構わないから、取り戻すと決めている。