2014年8月11日月曜日

グアムとベトナム、南オセチアを問う

 1945年、1972年、そして2008年は戦争の始まりの日でもあり終わりの日でもある。
 1945年のこの日は、グアムで日本軍が集団玉砕してグアムの戦闘行為は終結した。少なからずともアジア地域にとって日本は侵略者そのものであり、戦争責任を不当に居直る輩どもの言う「アジア解放のための戦争」というのはなかった。なぜなら日本はアジアを利用して自分の稼ぐための手段としか見ていなかったのだ。
 そうでなければ、いまだに従軍慰安婦問題が解決できないわけがない。すでに加害者被害者の共通認識による証言で、従軍慰安婦問題は事実であることは明快である。そういう闇を解決し、アジアとの真の和解を果たす事こそが戦後レジュームそのものの終結なのに安倍自称政権はむしろ愛国心をあおる事ばかりやっている。
 1972年のこの日は、南ベトナムから侵略者だった米軍が撤退を余儀なくされた日である。 このベトナム戦争はアメリカの日本化を意味する戦争だった。つまり、名義体分をでっち上げて戦争をした日本と同じ過ちを犯したのだ。そして、そのベトナムに派兵されたのが、あのアレン・ネルソン氏だったのである。
 そして、2008年はグルジアの正統なる領土である南オセチアとアブアジアをロシアが支援して内戦に追い込んだ8月戦争である。この違法な状況は今でも続いており侵略者のロシアとベネズエラ、ニカラグアなどごくわずかしか承認していない。コソヴォが国際社会からの支持を得て事実上独立したのに引換である。

 日本については、厳しいことを言わねばならない。
 いまだに日本は戦争責任と向き合おうとしていない故だ。同じことはベトナム戦争の戦争責任やニカラグア侵略戦争の責任から逃げ続けるアメリカにも言える。ロシアは侵略で奪った二つの自治領をそのままにしたうえでグルジアの断交状態が続く中、グルジア側に対して高慢にも外交関係の回復を提案しているが、ふざけるなの一言に尽きる。
 まず、ロシアは南オセチアとアブアジアを無条件でグルジアに返還し、両国の住民をロシアに受け入れる事と、グルジアに対して行った侵略による被害の全てを無条件で償うことが必須的条件なのは誰の目からしても明らかなのである。
 このことを言わなければならないのは拡大解釈による集団暴行権を自衛隊という名前の防衛軍に認めた安倍極右政権への牽制も込めている。このままでこの国はいいのだろうか、考えてほしい。