2014年9月2日火曜日

アビスパ福岡:J3からの再出発を提案する


 アビスパ福岡の経営危機はもはやもう、目先の募金では再生不可能なまでに陥っている。

福岡 2期連続赤字と2700万円超の債務超過を発表「無駄の排除に努める」

 J2アビスパ福岡は30日、2013年度(13年2月~14年1月)の決算を発表し、営業収入は前年同期比約1682万円増の約8億7141万円となった。当期純損失は約8740万円(昨年同期約1億5764万円)で2期連続の赤字。純資産は昨年同期の約5955万円から、2785万1000円の債務超過となった。

 クラブによると、営業収益は広告収入、入場料収入ともに前年度より増加したものの、予算に対しては6751万3000円の未達成で、収益の見通しの甘さと収益に見合った費用管理の拙さが要因とし、徹底的な費用削減と新たな収入源の確保が必要と考えているという。

 Jリーグのクラブライセンス制度では、3期連続赤字もしくは14年度の決算で債務超過になるとクラブライセンスがはく奪され、Jリーグ退会となる。昨年、経営難が表面化した 福岡は1月に就任した野見山篤新社長の下、経営再建に取り組んでおり、費用削減などで今期は約3600万円の黒字決算を見込んでいる。
  ▼野見山篤社長 クラブライセンス制度取得に向けては黒字化と債務超過の解消が絶対条件であります。クラブ経営の安定のため費用削減につきましては、更にチェック機能を強化し、無駄の排除に努めます。昨年の経営危機の際にご支援いただいた方々の努力を無駄にしないよ う、 クラブ職員一同、全員で取り組んでまいります。
[ 2014年4月30日 18:48 ] スポニチ・西日本スポーツ

アビスパ、降格回避へ システムソフトが1億円出資

西日本新聞社 2014年08月23日(最終更新 2014年08月23日 03時00分)
経営再建を目指すサッカーJ2のアビスパ福岡(野見山篤社長)が、福岡市に拠点を置くシステム設計開発「システムソフト」(東京、吉尾春樹社長)から約1億円の出資を受け、増資することが22日、関係者の話で分かった。昨秋、経営危機が表面化した福岡は、本年度末までに財務が改善しなければJクラブ資格の剥奪が確実だったが、増資により回避できる見通し。
 関係者によると、福岡の支援要請にシステムソフトが応じた。福岡は取締役会での承認を経て9月の株主総会で正式決定する方針。福岡の筆頭株主は、現在のコカ・コーラウエスト(福岡市)からシステムソフトに代わることになる。
  福岡は2006年、31億1796万円の累積赤字を解消するため、当時の資本金33億7千万円の97.3%を減資した。以降も広告収入の低迷などから経営は改善せず、昨年10月に約5千万円の運営資金不足が表面化。サポーターからの募金などで乗り切ったが、13年度は純損失8740万円を計上し、2期連続の赤字となった。この結果、12年度に5955万円あった純資産が目減りし、2785万円の債務超過に陥った。
 Jリーグのクラブライセンス(資格)制度は、12年度から3期連続の赤字、もしくは14年度末時点で債務超過のクラブは、J1とJ2に所属するライセンス発行を認めていない。関係者によると福岡は、本年度は単年度黒字となる見込みだが、債務超過の解消は微妙な状況だったという。このため来年度から下部リーグへの降格の危機にあった。
 8月現在、資本金は1億2599万円。株主はコカ・コーラウエストのほか、福岡市や地場企業など87社・団体。22日現在、J2の22チーム中10位。
  システムソフトは1979年、福岡市で創業。登記上の本社は東京だが、福岡市・天神にも福岡本社がある。不動産、生命保険会社などのシステム開発や、大手企業向けにウェブマーケティングのコンサルティング事業を展開している。東証ジャスダックに上場。13年9月期の連結売上高は27億円、最終利益は3億円。社員数は142人(今年4月時点)。

 ハッキリ言って、もうこれは深刻な事態だ。
 小手先での対策で解決するのはありえない。まず、アビスパ福岡がやるべきことは自主的にJリーグ3部に降格を申し出る事だ。これで、年会費を3000万円から1000万円に下げることができる。これは絶対に避けては通れない。そして最低20年間はJ3で基盤を作り直すことが必要なのである。地道にスポンサーを集め、浪費を抑えるべきなのである。システムソフトという地元の大手ソフトウェアメーカーの出資を受けても焼け石に水だ。
 その次に、現在の所有選手の10分の9.5を今すぐJ1やJ2チームに売却することだ。その分をJFLやJ3を戦力外になったアマチュア選手で補充するだけでいい。福岡市にある中小企業にアマチュアの有力選手を正社員として雇ってもらい、出場給と勝利給だけにする。年俸が200~300万でも高すぎるのは明らかで、最大出費額を選手一人当たり150万円に抑え込むしかない。そうなるとアマチュア派遣選手を全体の6割以上にする必要がある。
 更にユースチームの強化も行う必要がある。以前私は福岡工業大学付属高校と提携しユースチームの選手を通わせることを条件に高校のサッカー部の強化を図り、卒業後は福岡工業大学に進学すると同時に4年契約で雇用する提案を行った。1学年8人を1軍にして、4年で32人。逆に言えば4年後は有力チームに移籍させてその資金でまた有力選手を育てるのである。年間200~300万円かかるのもコストが今の時点では高すぎる。学生中心のチームにしていくのがいい。
 新法人の設立も必要なのは言うまでもない。株式会社福岡フットボールクラブとして、新会社を立ち上げて旧社は10年間休眠させて自治体については新会社に出資してもらうのである。そして、厳しく責任を追及されるべきはウルトラオブリという犯罪フーリガン集団である。
 この輩どもについては、サッカー観戦どころかスポーツを語る資格もないのである。旧法人の債務をすべて返済させ、九州中のサポーターの目の前で裸一貫で土下座謝罪しない限り何もはじめさせてはいけない。