2015年3月26日木曜日

鈴木宗男氏に告ぐ:信頼を取り戻したければ自ら前に出ろ

一騎打ちへ臨戦態勢 北海道知事選 佐藤氏、野党共闘実現に安堵/高橋氏、政策論争でアピール

北海道新聞 (03/14 08:00)
道知事選は13日、最後まで態度を明らかにしなかった新党大地の鈴木宗男代表がフリーキャスター佐藤のりゆき氏の支 援を表明したことで、野党が支援する佐藤氏と、与党が推す高橋はるみ知事との一騎打ちの構図が固まった。佐藤氏サイドは共産党道委員会の支援をめぐってこ じれた鈴木氏との関係を修復し、民主党と大地の連携を軸にした戦いに勝機を見いだしたい考えだ。高橋知事側は「ようやく政策論争ができる」と対決姿勢を強 めた。
 「官僚的な主張よりも、第1次産業や観光産業などで明確に主張している人の方が私の訴えとオーバーラップする」。鈴木氏は13日の記者会見で、紆余(うよ)曲折の末、佐藤氏の支援を決めたことについてこう強調した。
 鈴木氏は同日、東京都内から道内入り。札幌市内などで、佐藤氏が共産党に支援状を返上したことを受け盟友で歌手の松山千春氏らと対応を協議した。ただ会見で、返上への評価を問う質問には「それは佐藤さんの判断です。私からどうのこうの言うのはせんえつだ」と明確に答えなかった。
 共産党の支援をめぐり佐藤氏の対応に不信感を示してきた経緯があり、鈴木氏は「これから佐藤さんの言いぶりとか発信で保守中道の票を頂かなければ、知事選は戦いにならないと思う」とも述べ、今後も言動を見守る考えをにじませた。大地関係者によると、支援者の中には佐藤氏に依然、批判的な見方もあるといい、鈴木氏としては迷った末の判断だったとみられる。
 「反高橋」を旗印に野党共闘が実現したことに、佐藤氏陣営や佐藤氏を支援する民主党などは安堵(あんど)した。佐藤氏の後援会関係者は「高橋知事から保守票をはがせる」と歓迎。民主党北海道の勝部賢志幹事長も「高橋知事の4選を阻止するため、道民の幅広い声を受け止められる態勢が整った」と述べた。
 支援状を返された共産党側は冷静な対応だった。同党道委員会などで構成する「明るい革新道政をつくる会」の黒沢幸一代表世話人は13日の記者会見で「新しい北海道の政治の生みの苦しみの一つ」と佐藤氏の立場に理解を示した。ただ、「佐藤氏に対し、利己的影響力を保持しようとし、高橋道政の転換を求める道民の広範な集結を妨げようとする者がいることを示している」と、名指しは避けたが鈴木氏を批判した。
 一方、4選を目指す高橋知事は鈴木氏が佐藤氏への支援を表明したことについて、取材に対し「コメントのしようがない。自分の政策を道民に伝え、政策そのものを有権者に判断していただく」と述べた。
 知事サイドは、佐藤氏が主張する多選批判や、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働問題だけが争点として注目されれば不利になると警戒。3期12年の行政経験や実績を前面に打ち出しながら経済、観光、人口減少など幅広い政策論争に持ち込みたい考えだ。
 知事を推薦する自民党道連の柿木克弘幹事長は「野党が全て結束する情勢になり、厳しい戦いになった。しっかり気を引き締めていきたい」と述べ、野党勢力の一本化に警戒感を示した。同じく知事を推薦する公明党道本部の森成之幹事長は「高橋知事を全力で応援する」と述べた。
 知事の後援会幹部は、佐藤氏が一度受け取った支援状を返上したことについて「(共産党の支援をめぐる)言動が二転三転した佐藤氏に、知事の器があるのか」と疑問を投げ掛けた。自民党道連幹部も「政策的に一致できるので応援するのでなく、応援してくれる人は誰でも受け入れるというやり方だ。自分のスタンスを示さないと、なかなか分かりづらい」などと、保守系の大地から共産党まで左右の勢力の支援を受ける佐藤氏をけん制する。(報道センター 仁科裕章、藤本卓郎)

 鈴木氏が共産党から不信感を買われている原因は、「アフガニスタン復興会議に特定のNGOを排除するように外務省に働きかけをしたのではないかという疑惑」や国後島の宿泊施設の建造において、受注する企業を根室管内(鈴木氏の選挙区)に限るように、鈴木氏が働きかけを行ったムネオハウス疑惑による公私混同犯罪であることはだれの目からしても明らかである。
 そういう不信感の除去の努力をしないで何が共産党への批判か。ちゃんちゃらおかしな話である。まず、そういうことへの説明責任を鈴木氏は今すぐすべきだ。そうでもしないと安倍一派を厳しく追及することはまず無理だ。
 きちんとした説明なくして何が政なのか。小沢一郎氏や植草一秀氏、宇都宮健児氏(正統・東京都知事)にできて、鈴木氏にできないわけがない。今すぐやるべきだ。

 その上で、今の高橋自称道政によってめちゃくちゃにされている北海道の正常化を図るには何が必要かを、新党大地も含む全勢力が真剣になって議論すべき時期にきている。
 そこには正統・宜野湾市長(前・正統沖縄県知事)の伊波洋一氏(現在の佐喜真淳なる男は公権力を悪用した金権選挙犯罪を行ったため、自称市長として、国際上も日本国憲法上も正統性を認めません)、正統衆議院委員の加藤紘一氏も加える必要がある。それに、新党大地に言っておきたい。いつまでも鈴木氏に頼ってはいけないということだ。やる気があるなら、自民党の護憲派を引き抜き、護憲保守政党として生まれ変わるべきだ。