――実質賃金が下がっているというデータがあるが?

「それもひとつの課題だと思いますが……どうしよう、分かんない」

――議員定数の削減については?

「私は、削減もアリだと思いますが……あれっ、自民党の方針ってどうでしたっけ?」

 24日夕方のTBSのニュース番組を見た人は、恐らく大半がズッコケたことだろう。この日は先の衆院選後の国会初登院。自民党の比例東京ブロックから初当選した前川恵「議員」(39)が、いきなり“やらかして”しまった。
 冒頭のように記者の質問に「分かんない」を連発。終始しどろもどろで、多くの視聴者は「こんな子が議員で大丈夫?」と思ったことだろう。

■幼稚園から学習院、中高時代は米国留学
  経歴は華麗だ。本人いわく「幼稚園から学習院で、小学校の途中から中・高は米国に留学していた」とか。慶大英米文学科を卒業後、MEGクッキング&フラ ワーアレンジメント教室を開講。美人料理研究家として話題になり、テレビや雑誌などで活躍していた。一般社団法人・日本フードバンク協会など食品関連3団体のトップを務め、「食の安全や食品ロス削減などに取り組んできた」(本人)という。
 本人は「TBSの番組は見ていない」とのこと。日刊ゲンダイ本紙記者が「番組のやりとりを見ると、前川「議員」が“おバカ”にしか見えなかった」と告げると、「放送を見て、バカと思われたなら、仕方ありません」とこう続けた。
「だって、まぎらわしい質問だったから<分かんない>と答えたまでです。今後は料理研究家の経験を生かし、心身ともに健康で元気な日本をつくっていきたい」
 これからは国民の税金でロクを食む以上、「実質賃金」くらいはしっかり勉強してもらいたい。