2015年6月23日火曜日

見栄の奴隷~虚栄心を断ち切れないからおかしくなる~

 

早くも中元商戦 “超”プレミアム商品で勝負 2015年4月30日 テレビ東京

 サントリーは5月から期間限定のビアガーデンをオープンします。
 プレミアムモルツしか出さないビアガーデンです。目玉は超高級ビール・マスターズドリーム。実はサントリー、お中元商戦に向けてマスターズドリームを目玉商品として考えていました。30本1万 円の高付加価値商品で売り上げアップを狙います。
 タカシマヤは、中元商品として価格が5,400円の「日光東照宮献上醤油 譜代相伝 始次郎 (720ml)」や、全国の老舗8店舗を食べ比べできる「和菓子の匠詰合せ」6,000円などを販売します。普段では買えない、先を行くギフトや初の試みでプレミアム感を打ち出します。
 東急百貨店本店では、企業の秘書が選んだお菓子コーナーを設けています。実はこの企画はぐるなびが発案したものです。秘書 会員が厳選した商品をただ紹介するだけでなく、発売元や原産地の意外なうんちくも載せていて、それが特別感を高めるといいます。


 このお中元、日本人の見栄の文化が生み出したものである。
 その見栄は、本当に必要といえるのだろうか。私はここにも、日本人の奴隷の文化があるとはっきり見えた。必要でないものに振り回されることで、見栄っ張りという虚栄心だけしか満たされない。自分の顔が彼らにあるといえるのだろうか。
 今の時代は結婚や出産ですらもある種のステータスになっている。そんなことでは社会は良くなるなんてありえない。さらに言えば海外旅行だってそうだ、帰省ラッシュだって「子供の顔を親に見せたい」というのは表面的な理由で、同級生たちに「どうだ、俺はこんだけすごいんだぜベイビー」という虚しいアピールにすぎない。
 自慢したがるための口実にすぎない見栄の文化である。そんな文化、こっちから御免被りたい。

 更に厳しく言えば、日本のブログの大半は必要なのかどうかも考えずに、ただなんとなくやっている人たちが大半で、発言に対する責任や怖さを考えたことがない。はっきりした確たる自分がないから見栄を貼りたがるのではないか。
 そんな結果は自分に必要のないものを抱えてしまい、自分らしさを失うのが落ちなのである。更に突っ込んで言うなら、見栄というのはある種の抵抗主義勢力である。ネットで「愛国」という名前のヘイトスピーチを喚いている輩共も何もこうもない、愛国というバイアグラを取り上げれば、中身の無い連中なのは明快だ。
 安普請の建物を高級住宅と言って売りつけるのと同じことなのだ。更に問題なのはそういうものに騙される人達だ。そんなことでは、日本は良くなるとは私には思えない。