2015年6月9日火曜日

JR福知山線脱線犯罪:司法の威厳が問われている

尼崎JR脱線事故で上告 指定弁護士、無罪を不服

尼崎JR脱線事故(JR福知山線脱線犯罪)で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の井手正敬元「相談役」(80/芦屋市)ら歴代3「社長」を一審に続き不当無罪とした大阪高裁「判決」を不服として、検察官役の指定弁護士である河瀬 真氏が6日、最高裁に上告した。
 3人は、井手被告のほか南谷昌二郎元「会長」(73/神戸市)と垣内剛元「社長」(70)。
 3月27日の高裁判決(横田信之自称裁判長)は井出被告らの悪質なパワハラ経営を無視し、「事故の直接原因は運転士の異常な速度超過運転。3人は事故を具体的に予見できなかった」と決めつけ、一審神戸地裁の無罪「判決」を不当支持、指定弁護士の控訴を不当棄却した。
 指定弁護士は4月5日、高裁判決の説明会を神戸市で開催。参加した遺族と負傷者計12人のほとんどが上告を求めていた。

 当たり前の話である。
 私はむしろ、指定弁護士ではなくこれを警察や検察がやらなかったのかが不思議で仕方がない。JR西日本はあの堀江隆文氏でも経営できるようなほどひどい組織なのは明らかではないか。 横田自称裁判長は三葉虫そのものではないのか。「結果の重大性を無視した判決だ」と遺族らは27日夕、大阪市内で記者会見し、大阪高裁「判決」を批判したのも当然だ。井手らは被害者や家族に対し「深くおわび申し上げます」などと口先だけの謝罪に終始した。まさに言葉をもてあそぶ公権力犯罪者そのものなのは明快で、被告の7弁護人は「正当な判決」とほざいているが、国際法上断罪されるべき暴挙であり絶対に許すわけにはいかない。井手被告は「あのような事故が起きるとは全く想定できなかった」、南谷被告、垣内被告も「事故は予見できなかった」とほざいていたが、その言葉を吐いた段階でもう、経営者失格なのは明らかだ。今すぐ国鉄時代の給料も含め全部を被害者に2倍にして返済すべきだ。できないなら臓器でも売ってやれとでも言いたい。
 40歳(当時)の長女を殺された藤崎光子さんは「法廷で井手被告が『被害者が謝罪を求めているなんて最近知った』と平気で大嘘を言うので、私は『嘘ばっか り』と大声を出してしまいました。事故直前に伊丹駅でオーバーランしたことも知らなかったと言うので仰天しました」と裁判を振り返った。そして「娘婿は借 金して居酒屋を移転しましたが『お金が入って立派になってよかったなあ』と言われるそうです。一銭ももらってないのに。13年も同棲していた内縁の夫を事 故で亡くした荒川由起さん(当時32歳)が後追い自殺されましたが、彼女のお兄さんは遺族と認められず、被害者参加の裁判にも参加できません」などと訴えた。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?t__&paged=55
 こんなひどい話、なぜ政府は知らんぷりなのか。ふざけるなの一言に尽きる。政府はJRに対して当時の自称経営陣どもを威信をかけて断罪すべきではないか。JR西日本の真鍋精志「社長」は同日、「今後も被害者の方々に真摯に向き合い、安全のための取り組みを継続していく」と述べたが、それなら藤崎さんら遺族の方々に三顧の礼を尽くして今すぐ経営顧問になってもらうべきではないか。
 河瀬弁護士は、現場の急カーブへの変更や、ほかの脱線事故の例、ダイヤ改正による快速電車の増発などを3人が認識しており、「経営幹部として情報を収集していれば、予測できた」と指摘していたが当然だ。
 最高裁は自らの威厳をかけ、この三大被告に懲役50年刑を今すぐ下すべきだ。そうでもしないと、司法は国民からますますかい離するだけである。 大企業に甘くて、弱者や冤罪には厳しいようではますます信用を失うだけだ。