今回の書人両断はリバプールの自称監督もどきである。
この男の罪を見逃すわけにはいくまい。
ブレンダン・ロジャース監督は、自分がリヴァプールを強くすると主張した。自身がリヴァプールにとって最適だと強気に語っている。
ロジャース監督率いるリヴァプールは、チャンピオンズリーグ出場権争いでおくれを取っており、FAカップでは決勝進出を逃した。
そのため、今シーズン限りでボルシア・ドルトムントを退団することが決まったユルゲン・クロップ監督の名前が頻繁に噂されているところだ。
それでも、ロジャース監督はクラブとの関係が強固であることを強調。23日、次のように話した。
「(リヴァプールを指揮するのに)私以上がいるとは思えない。私にはオーナー陣と強い絆がある。リヴァプールのようなチームにいたら、いろいろなところに名前が出るものだ。ビッグクラブなら当然のことだね」
昨年夏にFWルイス・スアレスを失い、そのお金で獲得した新戦力はそれほど効果的ではなかった。今年の夏は投資の準備があるようだ。
「我々はもっと向上したい。そして、夏に新しい選手を迎えるつもりだ。計画は進行しているよ」
リヴァプールは25日のプレミアリーグでウェスト・ブロムウィッチと対戦する。
「うぬぼれも甚だしい」とロジャースには一喝してやらねばならない。
そもそも、チームのカラーにそぐわない元イタリア代表のマリオ・バロテッリをACミランから買い取り、チームに対する忠誠心が極めて高く有能なイタリア代表のファビオ・ボリーニ選手を飼い殺しておいて、「我々はもっと向上したい」か。ちゃんちゃらおかしい。
それで、己の無能さを棚に上げてこんな発言だから驚くべき発想ではないか。
リヴァプールのブレンダン・ロジャース監督は、今シーズン終了後に適切な補強を行い、来季は再びタイトル獲得に向けて挑戦することができると自信をのぞかせている。
昨季は悲願のリーグ制覇まであと一歩に迫る躍進を見せ、最終的に2位に終わったリヴァプール。だが今季はその戦いを再現できず、4位でのチャンピオンズリーグ出場権確保も厳しくなりつつある。国内の2つのカップ戦も準決勝敗退に終わり、今季無冠が確定した。
プレミアリーグ残り5試合でのラストスパートをチームに求めつつ、指揮官は来季への期待も口にしている。イギリス複数メディアがロジャース監督のコメントを伝えた。
「もちろん、我々はもう一度本当に前進していけるという大きな望みを持っている。そうなることをまったく疑っていないよ。適切なタイプの補強選手を見つけるため、大きな夏になるだろうね」
「その後はまた、これまでの18カ月間の大半をとおしてやってきたような仕事を進めていくことができる。私は今までどおりハングリーだ。勝利への野心があるし、勝利を手にするのにここより素晴らしい場所はないよ」
昨年に比べれば一歩後退したが、自身の就任時からチームは前へ進んできたと強調している。
「もちろん、今年(タイトルに)挑戦できなかったのは残念だが、私がここに来たときはさらに遠く離れていた。チームは8位だったし、そんな話をすることすらできなかったよ」
「今年挑戦できなかったことにこれほど落胆するというのは、どれだけクラブが前進してきたかという証拠だ。だが、ただ受け入れるのではなく、戦い続けなければならないことだと思う」
はっきり言ってやろう。
去年の好成績はルイス・スアレス選手の活躍がもたらしたものは誰の目からしても明らかだった。誰がどうやっても彼の代わりを務めるのは無理なミッションであることは明らかだった。チーム一丸で取り組めばいいのに、ロジャースは無理なことを繰り返した。レンタル先のサンダーランドから残留のために1400万ポンド(約24億2000万円)という傲慢なオファーを受けた時にボリーニ選手は毅然として拒否した。
そんな彼にロジャースは移籍を押し付ける暴言を公式の場でやらかした。この段階でもはや指導者失格と指摘しておかねばならない。しかも移籍の口実にボリーニ選手が言ってもいない「グスタ・ポジェ『監督』(現在解雇され、ディック・アドフォカート氏が監督に就任している)のもとでプレイしたい」と大嘘まで吐いたのだ。
この恐るべき大嘘を誰も批判しないのだから情けない。まさに己の無能さを選手になすりつけるやり方そのもので、絶対に容認しがたい。しかも卑劣な飼い殺し犯罪までやらかし、ボリーニ選手はこのままでは、イタリアのラツィオに移籍すると言われている(だが、実際はアストン・ヴィラからのオファーがあった他、本人が妻のことを配慮に入れてイングランドでのプレイを望んだのに無理やりラツィオに移籍させる犯罪行為を行った)。このやり口は遺恨を残すやり方で、決していいものではない。師弟関係にあるとはいえども、この振る舞いは決してプロフェッショナルとは言いがたい。アマチュア以下としか言いようのない愚かな振る舞いに怒りを私はこの場で強く表明する。
哀れな男としか、思えない。この自称監督にいうべき言葉はただひとつ。
「お前は恥知らずの愚か者だ!」と。
恐らく、リバプールはこのまま衰退するであろう。目先の利益でしか動かない傲慢なサッカークラブと世界に示された以上、まともな人達は相手にしない。これでもしボリーニ選手の家庭が破壊された場合、ロジャーズとリバプールは責任を取る義務があるとだけ言ってやろう。