2015年12月24日木曜日

けじめもまともにつけられない馬鹿ども 大塚勝久ら

 今回の書人両断は久しぶりに軽営者である。
 この男の老害ぶりにはもう、あきれ返るばかりだ。そしてその共犯者どもにもただただあきれ返るばかりである。

決着! 大塚家具、前代未聞の株主総会の全容

東洋経済オンライン 2015年328()60分配信

 経営権をめぐり、創業者で父親の大塚勝久自称会長(71)とその長女の大塚久美子社長(47)が争った、大塚家具の定時株主総会が327日午前10時、東京・有明の大塚家具本社で開かれた。結果は、勝久自称会長の退任を求めていた久美子社長の「会社提案」が過半数の賛成を得て可決。一方、筆頭株主でもある勝久 自称会長が久美子社長の退任を求めて提案した「株主提案」は、否決された。大塚家具は総会後の取締役会で久美子社長を再任し、勝久自称会長が同日付けで取締役を退任したと発表した。

  まず総会では、久美子氏ら10人を取締役とする会社提案が、議決権が行使された株式のうち、61%の賛成を獲得。片や勝久氏の株主提案は36%にとどまっ た。今年は例年20人程度の10倍となる、約200人もの株主が出席し、午後110分過ぎまで、約3時間10分で終了した。
 また会場には勝久氏に加え、勝久氏の妻である千代子氏も株主側として登場。娘の久美子社長を痛烈に「批判」した。最後まで前代未聞の“お家騒動”を見せつける格好となったのである。
 冒頭、グレーのスーツをまとい、神妙な面持ちで株主総会に入ってきた、久美子社長。まずは久美子社長が議長を務めることを宣言。会社提案を淡々と説明したあと、株主提案を促し、父娘の″バトル″のゴングが鳴った。総会の主なやり取りは以下の通り。

 「クーデターで社長の座を奪われた」
 勝久自称会長 今回の経営をめぐる騒動は、すべて私の不徳の致すところです。深くお詫びします。″クーデター″によって、128日、社長の座を奪われた大塚です。社員、取引先、家族、業界、大塚家具を頼ってくださる人は、たくさんいる。今日はたくさんの人が来ており、ありがたい。今までこんなことはなかっ た。関心を持っていただき、申し訳ないとともに、ありがたい気持ちでいっぱいです。
 会社がよくなることを考えれば、このクーデターはなかったと思う。残念だ。コーポレート・ガバナンス(企業統治)について、いろいろ言われているが、少 なくとも5年半は(久美子社長と)一緒に経営してきたが、社外監査役が入ったのは6年前。ガバナンスを間違っているのは久美子社長だ。
 日本生命さん、東京海上日動火災さん、三井住友銀行さんが今日は来ている。37年前に私が直接お願いし、株を持っていただいた。大きな迷惑をかけずにこ こまで来た。いいものをたくさんお客様に使っていただきたい。このままでは業界全体がダメになってしまうと、そういう気持ちで業界の方からも応援を頂い た。私はまだ10年、20年できると思う。今度は後任(社長)を間違えないよう、素晴らしい会社にする。私に賛成していただけたらありがたい。

 久美子社長 当社取締役会としては、(株主提案の)5号議案および第6号議案に反対です。先ほど株主提案で(クーデターという)不穏当な表現があった が、そういうことではない。取締役会で議論し、多数決で決まったものです。コーポレート・ガバナンスやコンプライアンス(法令順守)上の問題を解決するため、経営体制の刷新が必要です。そこはぜひご理解いただき、第2号議案である会社提案に同意いただきたい。
 今回、このような混乱状態で社員につらい思いをさせてしまったこと、お客様にも大変ご迷惑をかけてしまい、申し訳ございません。本当に申し訳なく考えています。社員はお客様に喜んでもらえるように働いています。ぜひ、ご支援、ご支持をいただきたい。

 「自称会長を辞めてから株主提案しろ」
 一般株主A 勝久自称会長に意見がある。あなたは株主に対して「お願いします」「聞いてください」と言うが、私はあなたが社長をしていた時代、株主総会でインサイダー(疑惑)を問いただすと、「詳細を知らないくせに余計なことを言うな」「黙っていろ」、という態度だった。今、コンプライアンスというが、その資格はあなたにない。それに株主提案するなら、まず自称会長職も辞任すべきだ。
 さらに勝久自称会長の提案では、後任は勝之氏(=勝久氏の長男)になっているが、勝之氏はその「器」ではない。自分でも分かっているはず。親父がいないとどうしようもない。だったら、勝之氏は親父を説得するべきだ。
 一方で私は、久美子社長の経営計画がいい、と言っているわけではない。どっちも問題がある。ただ、今の自称会長は、聞く耳を持たない。株主提案では年間配当を(40円から)120円に上げるといっているが、その先がない。勝久自称会長は筆頭株主だから、自分が一番配当金をもらえる。それにも納得がいかない。
 あなた(久美子社長)にも、直してほしいところはある。だが、二者択一だったら、あなただ。だけど、勝之自称会長もお姉ちゃん(久美子社長)と仲よくやって欲しい。反論があれば、勝久自称会長の意見を聞くよ。

 一般株主B 社長は優秀だと思うが、今回は残念だ。家具が一番売れるのは、家を建てるときや引っ越しとか、とてもハッピーなとき。けんかでどっちが勝ったとしても、大塚家具で家具を買いますか?一番大切な事を忘れてもらっては困る。あとお父さん。お嬢さんは優秀だよ。たぶん会社のことを考えている。 握手して仲直りすべきだ。

 勝久自称会長 久美子社長が経営して、今のメンバーで成功できるか、聞きたい。社員は私にやってほしいと言っている。大塚家具の復活は、私にしかできない。 あなたは大塚家具を守ろうという気持ちはない。会社の取締役会の様子をテープで撮ったり。私は自称会長だったが、人事権も何もない。決して私はワンマンではな い。社員が言ったから今回、立ち上がった。会社が大事だからだ。特に37年前から株を持っていただいている株主さんには理解してほしい。
 私が何をしたのでしょうか。間違えたのは、社長交代だけです。私がいなくなったら、売り上げが減って、取引先がなくなってしまう。久美子社長は宣伝費を 減らし、売り上げも減らしてきた。宣伝費をむだなく使えば、またお客さんが戻ってくる。久美子社長はこんな大事なとき、クーデターを起こし、さらにお客さんが離れてしまった。

 久美子社長 成功できるかどうかは、過去5年間の私の社長在任期間の実績を、見ていただくことが重要だと思う。現在の社員のメンバーたちと仕事をしてきて、ビジネスモデルの転換は7割方進んだ。同じメンバーできちんと仕事をしていけると確信している。

 「あなた方は大塚一族を守りたいだけ」
 勝久自称会長 佐野取締役(=勝久氏の三女の夫)に聞きたい。佐野取締役がクーデターの本人だ(:佐野氏は20147月の久美子社長解任では勝久自称会長側に、今年1月の勝久自称会長解任では久美子社長側についた)

 久美子社長 取締役の判断は状況によって変わる。ガバナンスを考慮して、判断が変わることはある。会社の将来を考えた結果だと思う。

 一般株主C これまでの話を聞いていると、残念で恥ずかしい。まさに同族企業の醜態だ。私は会社の親族のために、株を買ったのではない。あなた方は大塚一族を守りたいだけなのではないか。

 久美子社長 本当にお恥ずかしい状況で申し訳ない。会社の規模が大きくなり、公器になる中で、その経営をしていくのが重要だと思っている。見守ってほしい。

 一般株主D 2つに分かれた社員をどう修復するのか。また自称会長とはどう修復するのか。総会後も大株主であり続ける事実は変わらない。

 久美子社長 マスコミ報道が印象に残っている面が強い。社員は混乱に巻き込まれているが、それが本意ではなく、インテリア・ビジネスがやりたくて入ってきている。総会で結論が出たら、私から社員に、社長や自称会長のために働くのではなく、お客様のために働こう、と伝えている。理解を得られていると思う。コ ミュニケーションを密に取りながら、会社一丸となってやっていきたい。
 (自称会長が大株主であることで)このような騒動が繰り返されるのは、企業価値を毀損するのであってはならないことだ。大株主が会社の企業価値向上ということに、価値観を持っているのであれば、理解していただけると思う。企業価値という同じ目標に向かって調整できるようにしていきたい。

 一般株主E 私は大塚久美子社長にやってもらいたい。日本は女性社長が少ないのでがんばってもらいたい。

 久美子社長 本当に温かい言葉ありがとうございます。

 「監視カメラをつけるのはやめて」

 自称株主・大塚千代子氏 大塚千代子です。「母親」です。きょうはおわびに参りました。社員が2つに分かれているというが、まったく違います。(225日の勝久自称会長の会見で)後ろに立っていた社員たちは、必死に自称会長にお願いして、そうなりました。業績も、久美子社長がやってからよくなったというが、受注と納品でタイムラグが大きい。20147月の取締役会では、久美子社長に辞任をお願いしたが、(久美子社長が自分自身を)「解任しろ」と騒いで、解任になりま したね。それですぐに(投資ファンドの)米ブランデス・インベストメント・パートナーズに電話しましたね。それはいけない。
 あなたは聞く耳をまったく持たなかった。社員さんのお言葉を聞いてくださいませ。社員さんをいじめないでください。監視カメラを多くのところにつけるの はやめてください。迷惑です。従業員持ち株会も久美子社長の支持ではありません。株主様、私は一番中立の立場です。一族といわれるが、そんなつもりでは やっていません。どちらがちゃんとできるか、よく確かめてください。こんなことをいうのは無念です。今の体制でできるとは思いません。


 久美子社長 事実と異なるものが多くあると思います。従業員については、今回のことに巻き込んでしまったことについて、申し訳ないです。持ち株会は4割の人が棄権したが、残りの人はしっかり意思表示してもらっている。自由闊達に意見が言える会社になることが重要で、今回はその第一歩になったと思う。

 一般株主F 社員とは十分な信頼関係を築けているのか。

 久美子社長 仕事を進めていくうえで信頼関係はある。これをもっと深めていくことが重要だ。そのために努力していく。全社一丸となって、ノーサイドで新しい大塚家具を作っていく。

 一般株主G 父と娘でお互いに歩み寄りはできないのか。

 久美子社長 歩み寄っていいものと、そうでないものがある。ガバナンスは歩み寄りではなく、社会のルールに則るもの、である。単純にトラブルを避けるた めに、歩み寄ると逆に会社の価値を下げる。事実認識の差も大きく、なかなか一致はみられない。単なる意見の相違ではないため、すりあわせが難しい。

 勝久自称会長 会社が10年前、15年前に戻れるようにしたい。元気な会社になるのに1年、2年かからないと思う。会社が悪くなったのではない。会社を悪く してしまったんだ。私がこれだけ深刻に考えているということが伝わらないのは残念。存続できるのは私しかいないと思っている。株主のみなさん、責任を持っ て考えてほしい。社員がかわいそうだ。この一番大切な時期に。これで終わります。

 総会後、勝久自称会長は、「株主の皆様のご判断を真摯に受け止め、まっさらな気持ちで出直します」とのコメントを発表。一方、久美子社長は、午後330分から記者会見を開いた。会見の要点は以下の通り。

 「社員にもさまざまな葛藤があった」

 --61%の賛成率をどう見ているか。

 久美子社長 提案株主関係の大塚家を除くと、80%以上の賛成をいただいた。一般株主からの強い支持があったということだ。むしろそれだけの期待をいただいていると重い責任を感じる。

 --自称会長側を支持していた社員の人事はどうなるのか。

 久美子社長 社員の心の中にもさまざまな思いがあって、葛藤の中でこのような行動をとったのだと思う。一緒にやっていこうという気持ちは、一人にあるか らほかの人にはない、というのではなく、一人に選ぶと不自然。これからも信頼関係を保ちつつ、同じ目標を持っているということが大事だ。社長、自称会長のため にでなく、お客様のために働いているという気持ちで歩んでいくことが一番大事だ。


 少なくとも私は大塚家具ごときで騒ぐつもりはない。
 だが、勝久・千代子夫人と長男で専務の勝之(解任)のやらかしたことは許すつもりもない。なぜなら、大塚家具をさんざん私物化し、そして今回の株主提案でも公私混同を画策する暴挙だからだ。
 高級路線ではもう通用しないのはだれの目からしても明らか。たった1%のために99%が泣きを見る経済のどこがまともというのだろうか。3人はせいぜいドバイに行ってそこで大塚家具を立ち上げればよろしいのである。
 千代子は週刊ポストの話によると、「家督を継ぐのは長男という考えの持ち主で、芯の強い女性です。自分は夫を支える形で会社を大きくしてきたから、女性の久美子さんではなく長男に、という 気持ちなのではないか。ただ、今回の騒動が勃発した後、『こうなったのはあなたのせいよ』と珍しく会長を責めたと聞いている」(前出・同社関係者)という。
 いかにも頭の中でちょんまげを結ったような感じのお馬鹿さんといわずしてなんというのか。 そのドラ息子は現代ビジネスでこんな呆れた放言をしている。

*そうは言っても自称会長が会見を開いたことで、一気に問題が表面化したように見えます。
勝之 自称会長はいつになったら姉が気づくのかと思っていたのですが、会見を開かざるを得なくなったということです。今後会社をどうしていくのか、会社の中で社員の間に不満がたまっていましたので。

 そもそも、今の経済は格差社会によって経済のパイが縮小している。
 だから、大塚家具のビジネスモデルを高級化路線ではなく、200万円の年収層の人でも入りやすいものに変えるのは当然のことなのであるが、勝之はそんな当たり前のことすら知らないようである。
 そんなドラ息子を育ててしまった勝久と千代子の罪は取り返しがつかないほどだ。

 *経営方針の違いということですが、久美子社長の経営はそれほどダメなのでしょうか。
勝之 ダメというよりは業績に表れてしまったので。彼女に代わった2008年以降、それまで700億円以上あった売り上げが500億円台に落ちてしまって。700億円以上あった時の会社の元気さが無くなってしまったのです。

 何でもかんでも彼女のせいにして逃げているのがミエミエだ。そのあとのツッコミに勝之は呆れた言い逃れに終始しているのだから爆笑だ。

 *2008年にはリーマンショックがあって、翌年はかなりの日本企業が赤字に転落しました。
勝之 リーマンショックはほとんど関係ありません。ショックの前から久美子さんは顧問として戻っていて、広告宣伝に口を出していましたから。

 根拠のない言い逃れである。
 この段階でもう経営者失格なのは明らかだ。だから、専務を解任されて当然なのである。

■ 「久美子社長の経営では結果が出なかった」

*経営方針の最大の違いは広告宣伝ということですか。
勝之 はい。広告宣伝費です。久美子さんは、広告宣伝費を使わなければそのまま利益になると考えているようです。広告宣伝費を減らせば、来店客数が減っ て、売り上げも落ちていく。私は2008年3月いっぱいで一度取締役を退任しています。その時、戻ってきた久美子さんは、それまで1000万枚のチラシを 配っていたものを、一気に5%にまで減らした。その結果、来館件数受注も売り上げも減った。それが数年続いた結果が今の500億円なのです。
自称会長は繰り返し、「広告宣伝は無駄にならない、広告宣伝によってお客さんが店に足を運んでもらえれば、必ず買うものが見つかる店なのだから」と言っています。

 そうはいかない。
 たとえば100円ショップを見るがいい、きちんとしたブランドがあって、「これが100円、あんなのも100円だ」としっかりとした評判がある。 勝之はそうした現実を解析もせずに今までの過去の栄光にただ胡坐をかいでいただけである。

*昨年7月に久美子社長が取締役会で突然解任されましたが、それも経営方針の違いですか。
勝之 3月までは非常によかったんです。消費増税前の駆け込み需要もありましたから。ところが久美子さんは4月以降何の手当てもしなかった。このままでは お客が来なくなると現場は危機感を持った。その声を受けて、自称会長が任命責任を取るということで、社長を解任したんです。



 だが、そのあとの経営不振で明らかに勝久らが悪かったことが判明したではないか。
 社長を追い出した後に、16人いた店長のうち10人を解任するなどの前社長派とみられる幹部に対する粛清人事や、7億円に及ぶ宣伝広告費の積み増し、故郷春日部における5000坪の土地購入などが次々と行われた。明らかに公私混同も甚だしいではないか。
 これらの決定に対し、2015年1月15日、全社外役員である社外取締役3名及び、社外監査役3名の連名で、取締役会付議やコンプライアンス体制の強化、経営における合理性の確保などを求める要望書が出され、同日、元さくら銀行(現三井住友銀行)専務取締役の中尾秀光社外取締役が辞任した。こんな話では話にならない。
 まさしくけじめもまともにつけられず、尻拭いを娘にやらせて恥ずかしいと思わない高慢無知な勝久らには今年最後の嘲笑を贈りたい。