2016年8月18日木曜日

妥協はできない時だってある

 今回は久々に私事ということで。

 私は現在、仕事をしながら土日はとある場所で世代間交流のボランティアをしている。家の中にいてもあまりいい気持ちがないほか、最近の犯罪の原因にある世代間の感覚の違いを痛感している。
 去年のトラブルが引き起こした精神的な後遺症は今でも残っている。結婚はすでに諦めているところがある。今、私が置かれている立場はあくまでもパブリックな存在である。もしここでそのパブリックな立場を破って安易な道を選ぶのなら、残された人たちは見捨てられたことになる。私は見捨てることはできないのだ。
 そんな彼らのために私ができることは、私の本来あった幸せを捨てることしかなかった。去年起きた出来事、そしてネットでの根拠なきヘイトが私にやるべき道を導いてくれた。今、イスラム国事件によってイスラム教徒はレイシストによって根拠の無いヘイトを吐かれている。私はそういうことは許せないし我慢できない。
 妥協できない時とは今なのだ。


国内のイスラム教徒 大阪で炊き出し「人に優しく、平和に暮らすのが本来のイスラム教」
朝日新聞デジタル  |  執筆者: 花房吾早子
投稿日: 2015年02月02日 08時19分 JST 更新: 2015年02月02日 08時19分 JST

国内のイスラム教徒も怒り 「言動、理解できない」
 関西に住むイスラム教徒(ムスリム)の有志が1日夜、大阪市内でホームレスへの炊き出しをした。「イスラム国」に拘束された後藤健二さん(47)とみられる遺体の映像がインターネットに投稿されたこの日、「人に優しく、平和に暮らすのが本来のイスラム教だと知って」と活動した。
 昨年11月、「日本人のために何かしたい」と有志で話し合って始めた。この日で6回目。パキスタンや日本など様々な国籍のムスリム約20人が参加した。カレーやコロッケ、ケーキやクッキーなど100人分を手作りし、ホームレスに「寒いですね」などと声をかけながら振る舞った。
 日本人人質事件について、参加したマレーシア出身の会社員ゾルカナイン・ビン・ハサンバセリさん(40)=大阪府河内長野市=は「僕たちは『人を殺していい』なんて教わっていない。『イスラム国』の言動は理解できない」、インドネシア出身の主婦フィトリアナさん(34)=大阪市=は「イスラム国はイスラム教徒の代表ではない。イスラムは助け合いを大切にする宗教です」と話していた。
 炊き出しは今後も月1回のペースで続けるという。
(朝日新聞デジタル 2015/02/01 23:32)

「おい、イスラム国!」“初のエジプト人力士”大砂嵐を悩ませた心ない野次……- 日刊サイゾー(2015年2月2日18時00分)

「例のシリアの人質事件で肩身が狭くなっている。外出を控えさせた方がいいのではないだろうか」

 角界から、こんな話が聞かれる。エジプト出身でイスラム教徒初の力士、大砂嵐金崇郎に心配の声が上がっている。関係者によると「大砂嵐にコメントを求めようと待ち構える記者の姿があった」という。
 大砂嵐は多数の死者を出したエジプト混乱の際、たび重なる取材を受け、テレビ番組で「平和的解決が難しい」という見解を述べた際、それが誤解されて一部から批判を浴びたことがある。過敏になりがちなイスラム教がらみの問題でも、何か見解を出すのは危険だという周囲の不安がある。

「首相官邸の周辺では、日本の外交の脆弱さを非難する活動家がデモを繰り返しているんですが、中には右翼系の連中で“大相撲からイスラム教を追い出せ”と叫んでいる者もいて、国技館の千秋楽では遠藤に敗れ、8勝7敗と勝ち越したものの“おい、イスラム国!”と心ないヤジが飛びました」(関係者)

 大砂嵐は大相撲への強い憧れから宗教の壁を乗り越えた人気力士だ。母国で相撲を始め、世界ジュニア選手権3位の実績を挙げた学生時代、日本の相撲部屋に何度も手紙を出したが、色よい返事はなかった。そこでエジプト革命後の11年に来日、体験入門に押しかけた。
 当初はどこの部屋にも断られたが唯一、大嶽部屋から「宗教は関係ない」と迎え入れられ、翌年に晴れて初土俵を踏んだ。本名のシャーランにちなんだ砂と嵐の当て字を使ったシコ名で、同年5月場所は7戦全勝で序ノ口優勝。13年に幕下優勝で十両に昇進した。イスラム教徒初の力士とあって世界中からの注目を浴びたが、一方で文化の違いに苦しみ、断食を行うラマダーンの時期でも平常通りのスケジュールをこなし、体調を崩すこともあった。
 スポーツ紙の担当記者は「今回の事件が影響したか、ラマダーンでもないのに体重を4キロほど減らしたらしい。ストレスがたまって、携帯電話のスイッチを切ったままにしていたとか」と話す。

「今回、見解を話すのは難しいから、取材は断っている状況。いつもなら観戦に来ているタレントにウキウキで興味を示すような陽気な男だが、今場所では、そういう雰囲気は感じられなかった。以前は出稽古によく出ていたのに、最近は人に会うこと自体を避けるようになっていて、親方によるとイスラム関係のことが気になるらしく、エジプトの友人とチャットしてばかりで、日本語の勉強もおろそかになっているほど」(同)

 部屋にはイスラムをからかうイタズラ電話もあったと聞く。今年のラマダーンは6~7月で名古屋場所にも重なっているが、それ以前に、世界中を騒がすイスラム国による事件の悪影響が心配だ。
(文=ハイセーヤスダ)

 こんな彼らをレイシストは鬼畜呼ばわりしている。
 こんなことがあっていいのだろうか。私は絶対に許すことはできない。私は残された時間はまだあるが、次世代を担う若者たちに差別をゆるさない強い精神を持った思いを託したい。それが、私に残されたミッションだと今は思っている。
 そんな思いはいつか必ず後を追いかける人たちに受け継がれる。私の仲間には宗教もスポーツも問わない、そこにあるのは差別を許さないという心ひとつでいい。