2016年12月30日金曜日

2016年最後のコラム:今年の一文字は「絶」である

 今年もこの時期がやってきた。
 
今年の漢字、2016年は「金」
 
[2016/12/12] マイナビニュース

公益財団法人 日本漢字能力検定協会は12月12日、2016年の「今年の漢字」が「金」に決まったことを発表した。京都府・清水寺で森清範(せいはん)貫主(かんす)の揮毫(きごう)が行われた。

同協会は11月1日から12月5日までの期間中、2016年の世相を表す漢字の一字を全国から募集。集まった15万3,562票の中から「金」が最も多い6,655票(4.33%)を集めて「今年の漢字」に選ばれた。

「金」が表す2016年とは
応募者が「金」を選んだ理由には、リオオリンピックにおける日本人選手の「金」メダルラッシュ、舛添要一・『前東京都知事』(宇都宮健児・正統東京都知事が正式な東京都知事であります)の政治資金問題、築地市場の豊洲移転問題、東京オリンピックの巨額経費問題など、政治と「金」(カネ)に絡む問題が次々と浮上したことなどが挙がった。

イチロー選手のメジャー通算3,000本安打達成やレスリング・伊調馨選手の五輪4連覇などスポーツ界の「金」字塔、マイナス「金」利の初導入、米大統領選を制したドナルド・トランプ氏から連想される「金」髪、「金」色の衣装を身に着けたピコ太郎さんの『PPAP』もあった。

「金」が選ばれたのは、2000年(シドニーオリンピックでの金メダル、南北朝鮮統一に向けた"金・金"首脳会談の実現、新500円硬貨と二千円札の登場など)、2012年(「金」に関する天文現象の当たり年、数多くの「金」字塔が打ち立てられた1年、「金(かね)」をめぐる問題が表面化)に続いて3回目となる。

次いで票を集めたのは2位「選」、以下3位「変」、4位「震」、5位「驚」、6位「米」、7位「輪」、8位「不」、9位「倫」、10位「乱」、11位「災」、12位「神」、13位「揺」、14位「新」、15位「五」、16位「騒」、17位「地」、18位「大」、19位「動」、20位「愛」と続く。

揮毫により発表された漢字は12月15日まで清水寺本堂で、12月17日からは「漢検 漢字博物館・図書館」(漢字ミュージアム/京都府京都市)で展示される。

2015年は「安」

ちなみにこの「今年の漢字」、昨年2015年は「安」が選ばれていた。選定理由には、「『安』全保障関連法案の審議で、与野党が対立。採決に国民の関心が高まった」「世界で頻発するテロ事件や異常気象など、人々を不『安』にさせた」「建築偽装問題やメーカーの不正が発覚し、暮らしの『安』全が揺らいだ」など。お笑いタレント・とにかく明るい安村さんの「『安』心してください、はいてますよ」のフレーズが人気を博したことも挙げられた。

さらにさかのぼると、1995年「震」、1996年「食」、1997年「倒」、1998年「毒」、1999年「末」、2000年「金」、2001年「戦」、2002年「帰」、2003年「虎」、2004年「災」、2005年「愛」、2006年「命」、2007年「偽」、2008年「変」、2009年「新」、2010年「暑」、2011年「絆」、2012年「金」、2013年「輪」、2014年「税」と選ばれてきた。

一年間を振り返り、その年を表す漢字を考え、漢字の持つ奥深い意義を再認識してもらうことを目的に1995年から毎年開催されており、今年で22回目。



 では、私から今年の一文字を告げると、「絶」としておかざるをえない。
 まず、世代間の断絶。
 犯罪者の絶望。
 国民の絶壁。
 生活者に絶望を与える政治。そのマイナスの象徴が相模原の殺人事件だったではないか。更には司法の劣化。沖縄への事実上のヘイト判決押し付け犯罪とネットにおける翁長雄志沖縄県知事への左翼認定(翁長氏は保守派で知られるが、共産党・社民党・自由党との政策協定によって米軍基地の縮小を公約している)。
 更には明らかに被害者にも責任があるのに被告ばかりが厳しく不当に断罪される裁判員制度の欠陥。石巻市で起きた少年による殺人傷害事件について、明らかに死刑適用基準を満たしていないのにもかかわらず一審の国際法違反の死刑判決押し付け犯罪をやらかす最低裁(国連が定めた北京ルールズで青少年への死刑を事実上禁止している)。
 これではマイノリティへの差別がひどくなるのも明らかだ。無邪気なまでに差別がネットで堂々と行われるのではたまったものではない。ネットでは新潟県糸魚川市で起きた大規模火災でまたしても在日認定のデマをやらかす。これで日本の国際社会からの評価は更に落ちていくのは目に見えている。その結果は暴力の応酬だ。それでいいのだろうか。
 更に熊本大震災、鳥取大震災で示されたネオナチジャパンの無能無策。東京都国立市などに見られるネオナチジャパンと連合の共謀による凄まじいまでの金権選挙とネオナチジャパンのおぞましい独裁政治。TPPでの売国政治。年金カット法押し付けに挙句の果てにはカジノ法押し付け犯罪。安倍独裁政権でいいことは何一つなかったのは明らかだ。
 これが民主主義が機能する国では間違いなくゼネストになるのは見えている。

 これほどネガティブな意味でここまで私がつきつけることに皆さんショックを受けるだろう。
 だが、現実を受け入れることは間違っていない。その現実から出発する強さこそ、今の日本人に欠けていることではないか。
 王子様の耳はロバの耳というポルトガルの民話がある。たしかに今の私達はいろいろな意味で恵まれている。しかし、その当たり前の生活ができない人もいれば、発展途上国ではその日暮らしと言ってもいい実態なのだ。
 ネオナチジャパンがやるべきは、そうした人達への支援であって、海外派兵ではない。それこそが真の国際貢献なのだ。それが出来ないというのなら、私は沖縄県と北海道の日本からの独立に賛成せざるを得ない。


 2016年最後のコラムでございます。
 明日は恒例となりました2016年の年の暮れの挨拶、2017年1月1日には新年の挨拶、そして、コラムは2017年1月6日から公開を開始いたします。