2017年4月30日日曜日

自立の意味を知らない奴隷民族に成り下がった日本人

 日本という国が、なぜひどい奴隷のような国になってしまったのか。

 私は2つのカギになる箇所を指摘する、つまり鎖国が一つのカギなのだと。鎖国によって日本は中と外のつながりを自ら断った。その結果侵略はできないものの、成長も進化もない国になってしまった。
 そしてその反動は、黒船騒動だ。その結果は恐ろしいまでのナショナリズムをあおる結果になってしまった。「花燃ゆ」という安倍被告チャンネル化された「NHK」の「大河ドラマ」なるもので描かれている吉田松陰は影の部分がまるで見えていない。ヒーローであるかのように書かれているが、アジア侵略を正当化させるナショナリズムの父の一部のような存在だった事は頭に入れるべきなのである。
 そして、調子に乗ってアジア諸国を侵略し、「アジアの盟主」と調子に乗っていた事だ。これが破たんしたのが第二次世界大戦だったのだ。

 まず、誤解のないように申し上げるが私はアメリカでもイギリスであってもオランダであってもいかなる植民地支配は許さない。
 それが人間の常識なのだ。日本は残念だが、今やアメリカの植民地といっても過言ではない。その結果はアジア諸国にとってとんでもない迷惑をもたらしている。TPPの押しつけ犯罪である。この日米貿易協定によって、国の当然の権利である関税は不当に撤廃されるのだ。
 そして、アメリカによってアメリカ産のコメが押し付けられる。こんなおぞましい話はあっていいのだろうか。農業は産業ではない、生活のインフラであると指摘したい。
 私は基本的に開放派なのだが、生活に関するものについては規制強化すべきという考えである。ましてやパソコンの基本ソフトについても日本独自のものを持つべきだと考えている。近々、日本製の基本ソフトLinuxBeanも使う方針なのも、日本製品を応援するという基本に沿ってである。さらに日本はこれ以上アメリカのモルモットにされていいのだろうか。

 私は自立という言葉の意味を、日本人が考えるべき時期にあると思う。
 日本国憲法を弱いものと安倍被告は思い込んでいるが、けっしてそうではない。今まで日本が戦争に巻き込まれずに済んだのは日本国憲法を頑固に守ったからに他ならない。それを恥と思うのはアメリカから自立できていないからに他ならないのだ。
 魯迅のこの言葉をささげよう。

主人である時に一切の他人を奴隷にするものは、主人ができると、必ず奴隷をもって自ら甘んずる。これは天経地義、動かすべからざる真理である。(魯迅)