2017年5月30日火曜日

はっきり言うべきこと、媚びないこと

 みなさんのビジネスで、スマートフォンについての取り決めはどうだろうか?

 私の前勤務先は個人のスマートフォンの利用を禁止していた。だが、個人の内線番号のない私はやむを得ず使っていたが、咎められてしまった。
 その際に『内線を使って欲しい』と頼まれたが、私は「やむを得ず使っていたスマートフォンの利用を禁止する以上、事実上個人に割り当てられている内線の利用は断固としてできない。メールがあるので今後は一切内線の利用はやめるし、内線については一切受け付けない」ときっぱり宣言した。そして、それ以来昼休みも含めて一切のスマートフォンの電源を切り、内線電話にも出ない、受け付けないようにしてきた。メールがあるなら、連絡はメールで十分というのが私の信念である。その方針に直接の上司は絶句していたが、私は淡々と方針を述べ、相手は自分の負い目を悟ったのか、潔く引き下がった。
 情報漏えいに厳しい現在、ここまで徹底的にやるのがルールなのである。 ましてや、どんな会社でも勤務時間中は業務に専念するのが当然だ。私にそこまで求めるのなら、私は数倍にして応えるべきだという信念がある。ストイックすぎるというのかもしれないが、社会的自立を目指す以上、その程度で厳しいというのは話にならない。
 ちなみに現勤務先では業務中にスマートフォンを取り出すことは愚か持ち込むことそのものが原則禁止である。それほど個人情報の取扱に厳しい場所であるとだけ伝えておく。

 宴会などのイベントについても、私は厳しい姿勢を明確にしている。
 参加を求めるのなら、必ず主治医と相談支援事業所の相談が前提になるということを明確にしている。私自身は感情失禁という、発達障碍の一部を抱えている。他の人が写真撮影しているのに私が咎められたケースが有った。そこで、「今後は一切宴会に出ません」とはっきり言いきった。この行為は私への喧嘩を売る行為そのものだったのだ。仕事はその分かなりきっちりやらせてもらっていたので、誰も文句は言えない。
 その経験などが、ルール違反に対して徹底的に食って掛かるシビアな姿勢につながっているような気がする。

 今、私は勤務先とNPOというふたつの顔を持っている。
 そのために利益相反行為もできないし、かなり厳しい立場に在ることは言うに及ばずだ。だから、はっきりとおかしいと思えばおかしいとはっきり言うべきだと周囲に言っているし、媚びる気も全く無い。だから、他の人達から異端のように思われている。ただ、人と意見が異なるのなら敢えて言わないことも選択する。
 しかし、私はこのような生き方をすることを悔やんでいない。もし失態があればすぐに詫びる。それぐらいは当然だと思っている。その際に心すべきは、半沢直樹のような『倍返し』ではなく、愚直にブレずに筋を通すことだけである。そして終わったらグズグズと言わない。ただ、筋が通らない振る舞いならば数倍にして筋を曲げた輩の上を行く規制で対抗すればいいまでのことである。
 それで損をしたことはない、むしろ信頼は増えているに過ぎない。