2014年11月28日金曜日

ネトウヨ達へ~君達に自信があるなら~

 倉野でございます。
 私はこの数か月間でTwitter、アメーバブログ、mixiから撤退しました。それには理由があり、社会的自立を目指すためです。それにより、節度ある行動ができるようになりつつあります。

 さて、今回この言葉を突き付けねばならないのはネトウヨどもであります。彼らは「韓国は日本の植民地化によって近代化した」という空気のような呆れた優越感に浸っております。しかし、それは同時に韓国を日本が搾取するという意味合いでもあったのです。
  そうした事実を知っている以上、私は日本への無批判な賛美はできません。この国を憎悪と共に受け入れるとしか言いようがないのです。

 朝日新聞が取り上げた吉田氏の証言が一部間違っていたと言っても、従軍慰安婦がいわば強制によって成り立っていたことは多くの証人がいて動かない証拠になっています。水木しげる氏の証言も決定的なものであります。
 これで嘘と思い込むのならもうおしまいです。「永遠の0」なるあほな作品を見て現を抜かす者達は、水木さんの本を読むか、豆腐の角に頭をぶつけて死になさいとしか言いようがありません。つまり、嘘をつけばつくほど日本人の評判はどんどん落ちていくのです。
 君達が愛国心があるというのなら、日本の負の部分を受け入れなさい。



 これでも居直れますか、百田君。
 これでも開き直れますか、桜井さん。
 あなた達は恥知らずと言わざるを得ませんよ。

 http://www.dailymotion.com/video/x1k9dte_%E7%99%BD%E9%A6%AC-%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF-%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BB%8D-%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6-%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85-%E8%A8%BC%E8%A8%80_news

 なお、今月の更新はこれまでといたします。

2014年11月24日月曜日

リスクを踏まえて報道してほしい~アスペルガー症候群当事者として~

 実はとある日、私は薬局に行っていた。
 というのは、喉風邪をひいてしまい、市販の薬を買う為でもある。市販薬で私は決まって買わない会社がある、第一三共である。この会社はクロマイなる薬で幼い子供を死に至らしめ、民事訴訟でも経営陣どもが不誠実な言い逃れに終始し、金で遺族の頬をひっぱたく傲慢な解決方法を押し付ける犯罪行為をやらかしたからである。
 同じ薬害を犯してもきちんと謝罪した武田薬品、田辺三菱製薬、大正製薬よりも劣る。そこで、最終的に選んだのは大正製薬のパブロンだったが、私が服用している感情調整剤との飲み合わせも合わせて薬剤師に確認を取ってある。それほど薬というのはリスクがあるのだ。

 さて、こう警告したのだが、週刊ダイヤモンドが「画期的な報道」をしているようだ。

 「引きこもり」するオトナたち

東大らが「自閉症スペクトラム」への臨床試験開始
経鼻スプレーでコミュニケーション改善への期待

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第220回】 2014年11月6日


表情や声色から他人の気持ちを読み取るのが難しいとされる「発達障害」のなかでも代表的な疾患といわれる「自閉症スペクトラム」。その主な症状は、対人コミュニケーションの障害で、人口の100人に1人以上という割合で認められながら、治療法は未だ確立されていない。
 この「自閉症スペクトラム」は2013年、「DSM」(米国精神医学会が出版している精神障害の診断と統計マニュアル)の第5版の診断基準変更に よって、これまで「自閉性障害」「アスペルガー障害」「特定不能の広汎性発達障害」と呼ばれていた疾患を統合したものだ。 「大人の引きこもり」には、こうして周囲に理解されずに個人の性格的な問題だと誤解され、孤立せざるを得なかった「自閉症スペクトラム」の人たちも数多く 含まれている。

東京大学ら4大学が発見
オキシトシン経鼻スプレーの連続投与の効果

東京大学など国内4大学の研究チームは、この「自閉症スペクトラム障害」の治療に対する、ホルモンの一種であるオキシトシンの有効性や安全性を確かめる臨床研究を進めてきた。
 その結果、これまでに少人数での経鼻スプレーの投与によって、「他者との信頼関係を築きやすくなる」「表情から感情が読み取りやすくなる」などの効果が得られたとして、7週間にわたる連続投与による臨床試験を11月からスタートすると、先月30日に会見した。
 臨床試験の結果によって、対人場面でのコミュニケーション障害に、オキシトシンを医療に用いた開発計画が進むことで、1人悩み苦しんできた当事者に新たな選択肢を提供できる可能性が期待されている。
 また、この臨床試験は、採算面などの事情から製薬会社が絡まず、当事者ニーズから“医師主導”によって個々の現場で取り組まれてきた臨床研究を国の委託研究として“大同団結”を実現させた、文部科学省の「脳科学研究戦略推進プログラム」の一環という意味でも注目される。
 会見を行ったのは、東京大学医学部付属病院精神神経科の山末英典准教授、名古屋大学医学部付属病院親と子どもの心療科の岡田俊准教授、金沢大学子 どものこころの発達研究センターの棟居俊夫特任教授(金沢大学子どものこころの診療科長)、福井大学子どものこころの発達研究センターの小坂浩隆特命准教 授といった「発達障害」を支援したり研究したりしている専門家に、文部科学省「脳科学研究戦略推進プログラム」の加藤忠史プログラムオフィサーを加えた5 人。

 臨床試験で用いられるオキシトシンは、脳から分泌されるホルモンで、女性の乳汁分泌や子宮収縮を促進する作用があり、日本では注射剤のみ認可されてきた。また、経鼻スプレー剤はヨーロッパで認可され、授乳を促す目的で使われている。
 その一方で、オキシトシンは、脳の中でも作用していることが指摘され、動物では、親子の絆を形成するうえでも重要な働きのあることが知られているという。
 これまで金沢大学の棟居特任教授らや福井大学の小坂特命准教授らの自閉症スペクトラムのそれぞれの症例で、オキシトシンの経鼻スプレーの長期連続投与によって、社会性障害などの症状が改善された可能性が報告されてきた。
 また、東京大学の山末准教授らは、自閉症スペクトラムがある40人の医師主導臨床試験で、オキシトシン1回の経鼻投与によって、他者の感情を理解する方法や、脳活動などが改善されたことを報告している。
 さらに、東京大学で20人の参加者に対して行われた6週間の連続投与の結果から、今回、120人の参加者を募集して臨床試験を行うことで有効性を検証できるという判断に至ったという。
 オキシトシンの安全性については、「誰でも体内にあるもの」であり、これまでの数百人の臨床からは「副作用の報告はない」という。

臨床試験は18~54歳男性を対象に
4大学で実施予定

当事者の間からは、「おそらく困っているのは、職場や家族なのだろう。(自分が発達障害という)自覚のない人たちには、どう呼びかけるのだろう か」といった課題を挙げる声があった。いまも自覚がないまま、「なぜ人間関係が上手くいかないのか」と1人で悩み苦しむ人たちに、こうした新たな医療を用 いた選択肢ができるという情報を伝えていくことも必要だろう。
 一方で、別の当事者から「人格に関係するのではないか」との指摘もあった。
 長期的投与によって、人格が変わるのか。会見で尋ねると、東大の山末准教授はこう答えた。

 「対人参加や、対人参加の積極性の面などで関与した場合、行動パターンが少し変化する可能性はあります。これからの検証事項だと思います」
 臨床試験の対象者は、「自閉症」「アスペルガー障害」「特定不能の広汎性発達障害」といった「自閉症スペクトラム障害」と診断され、「知的障害」 のない18歳から55歳未満の男性(気分障害、不安症などの併発精神疾患の病状が不安定、ADHD治療薬を服薬中などの条件に該当する場合は除く)。
 7週間にわたってオキシトシンをスプレーで鼻に噴霧し、対人場面でのコミュニケーションの障害という症状が改善するかどうかを検証する。
 臨床試験を実施する場所は、東京大学、名古屋大学、金沢大学、福井大学の各附属病院。試験は、2015年度中に終了する予定。
 当面は成人男性のみだが、ゆくゆくは、女性や子どもにも対象を広げていきたいという。
 募集期限は、2015年11月まで。詳細は下記の通り。
http://npsy.umin.jp/oxytocin.html
 応募・質問は、FAXまたはE-mailで受け付けている。
FAX番号:03-5800-9553
電子メール:oxytocin-project@umin.ac.jp(@は小文字に変換してください)
オキシトシン臨床試験募集事務局 (東京大学精神神経科)

 正直に言って、これはあまりいいとは思えない。
 あくまでも臨床実験なのである。それを希望の光であるかのように思ってはいけない。この報告を甘く見てはいけないのである。

オキシトシン

1 オキシトシンとは

一般名 オキシトシン
商品名及び企業名 アトニン-O注:製造販売元 あすか製薬株式会社、販売 武田薬品
オキシトシン注射液F:富士製薬工業株式会社
適応症 子宮収縮の誘発、促進ならびに子宮出血の治療の目的で、次の場合に使用する。
分娩誘発、微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮復古不全、帝王切開術(胎児の娩出後)、流産、人工妊娠中絶
承認(薬価収載) アトニン-O注 1957年5月 再評価結果 1993年3月
オキシトシン注射液F 1995年12月

2 取り上げた経緯

当会議では、2000年に子宮頸官熟化剤「マイリス」について厚生省と学会に要望書を提出し、公開会議などを通じてマイリス問題を明らかにしてき た。一方で、子宮収縮剤の使用による事故も減少せず、裁判例も多い。陣痛促進剤による被害を考える会では、子宮収縮剤による事故を減らすために、厚生労働 省交渉等を通じて添付文書の改訂を要望しているが、放置されている。2006年に6月、厚生労働省は、日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会が発表した 「子宮収縮薬による陣痛誘発・陣痛促進に際しての留意点」の活用を臨床現場に通知した。そこでは子宮収縮剤の安全な使用方法を詳細に記述しているが、その内容が添付文書に反映されていない。 そこで、オキシトシン注の使用による血圧上昇、脳出血との関連性について調査し、問題点を明らかにして、必要な添付文書改訂等を求めることとした。

3 何が問題か

  1. (1) 添付文書の記載について
    米国におけるオキシトシンの添付文書「注意」欄には、高血圧及びクモ膜下出血による母胎死亡の記載があるが、日本の場合は、「その他の副作用」の欄に、 「静脈内注射後一過性の血圧下降、血圧上昇等」との記載しかない。国内において、オキシトシンの投与による脳出血の事例が報告されているが、患者が脳出血 の徴候を現す血圧上昇、頭痛、しびれの訴え、嘔吐の症状を呈していたにもかかわらず、担当医は脳出血を疑うことはなかった。医療現場において、添付文書の 記載が不十分であるために、オキシトシンの副作用として脳出血が発生することが十分認知されていない可能性がある。
  2. (2) 適応と投与方法
    オキシトシンに対する感受性は妊娠時期により、また個人差が大きく、投与開始後早期に過強陣痛が出現しやすいため、薬剤による誘発の必要性を厳密に判断し、投与に際しては最低濃度から慎重に漸増する必要がある。しかし、添付文書には詳細な投与量の記載がない。
  3. (3) 妊娠、分娩時における脳出血の実態
    妊娠、分娩時の脳出血に関しては、「厚生省妊産婦死亡の防止に関する研究班調査結果」(周産期医学1999-2)や、母体死亡および重症管理妊婦調査と検 討小委員会による「周産期センターにおける妊産婦死亡の分析」(日本産科婦人科会誌2007-6)に発生数が報告されているが、対象症例につき、オキシト シンを含む薬物使用歴が公表されておらず、陣痛促進剤と母体死亡との関係については明らかとなっていない。このように、オキシトシンと脳出血との関連性が 明らかでないが故に、臨床医は、母体が脳出血を起こした場合に、薬剤との関連性を疑うことはなく、その結果、オキシトシンによる脳出血に関し、副作用報告 がなされない現状にある可能性が高い。

4 基本的行動

オキシトシンによる脳出血の危険性について、厚生労働省と企業に対して、添付文書改訂と脳出血事例に関する実態調査を要望する。

5 具体的行動と結果

2008年11月28日、「子宮収縮剤オキシトシンに関する意見書」を、厚生労働大臣、富士製薬工業株式会社、あすか製薬株式会社および武田薬品工業株式会社に提出した。
要望内容は次のとおりである。
  1. ① 「重大な副作用」欄に、血圧上昇から脳出血に至る副作用を記載すべきこと
  2. ② オキシトシンの投与方法について、添付文書の「用法・用量」欄に、増量速度や維持量をの詳細な記載、母児のバイタルサインチェックの実施、過強陣痛の場合の子宮収縮剤の投与中止を追加記載すべきこと
  3. ③ 過去の妊産婦の脳出血事例についてオキシトシン使用との関連性を調査する研究班設置を求めること

6 今後の課題

医療現場では、オキシトシン使用時に血圧上昇から脳出血に至るという副作用についての認識が弱く、その時に発生する血圧上昇、しびれ、頭痛などの症 状を子癇と判断し、脳出血に対する緊急対処が実施されない実態があると考えられる。要望書に対する回答を改めて要求し、添付文書の改訂を実現させる必要がある。


 このオキシトシンは陣痛促進剤でこれだけのリスクがある。
 ましてやメンタルに関係する薬として使う場合、臨床実験の段階で希望の薬であるかのように書くのは大変まずい。 薬害オンブズパースン会議・タイアップグループの検証作業もないまま、さもあたかも最良の薬であるかのような書き方では薬害をあおる危険性があるのだ。
 私自身、今使っている感情調整剤についてもある意味怖い思いを持っている。「薬によって人格が変わるのは一種の麻薬だ」という思いである。それ故に、根本的な改善方法に踏み切っている。それが生活の見直しなのである。
 ネットアクセスの制限、ストレスのかかるイベントへの参加自粛など、徹底的に生活面にメスを入れた結果、改善は進んだ。発達障がい当事者によっては薬による改善が望ましいケースもある。だが、何でもかんでも薬に逃げてはいけない。短時間で集中して服用して改善し、一気に改善するだけでいいのではないか。
 因みに私は薬をもらう際必ずリスクを確認する。副作用に対して説明ができないのならその医師はもう終わりなのである。その説明があるから、私は主治医との信頼関係ができているのである。 その一方で、患者を無視するような最近のメディアの言動にははなはだ疑問に感じる。極端な密着度にも問題はあるが、不信感だけでも意味はないのである。
 要するに適度な距離感をどれだけ持てるかが問われている。

2014年11月20日木曜日

「聲の形」が破たんした3つの理由

 18日の週刊少年マガジン販売で、「聲の形」(大今良時作)が終わった。

 どうやら私の懸念通り、終盤からのご都合エンディングになってしまったということだ。なぜこのような失態になったのか。
 私は3つの失敗を指摘したい。

 1つめの失態とは、「大人が敵」という単細胞的な世界観からの脱却ができていなかったということだ。
 その典型例が、竹内なる無責任教師の処し方だ。彼の行った行為は事なかれ主義であり、大人の社会では厳しく罰されて当然なのだが、それがないのだから驚きだ。現役の教師たちは空いた口がふさがらないのではないか。
 こんなものだから、大人の矛盾点を突きつつも、子供たちの抱える矛盾にも厳しいメスを突き付ける宗田理氏(直木賞候補にも上るほどの作品を書いたほか、「ぼくらの七日間戦争」でもおなじみ)に負けている。宗田氏には「13歳の黙示録」「天路」で、少年犯罪やその罪償いの在り方について描いているが、大今氏は宗田氏に負けてしまったのである。

 2つめの失態とは、障碍者のリアルをあまりにもわかっていなかったこと。
 ヒロインの西宮硝子だが、生まれながらの難聴者であることから、明らかに人工内耳が使えるのである。そのこともきちんと学んだうえで反映させた形跡が全くない。
 障碍者だから慰め者にするという考えは間違っている。たとえば難聴者でも、実際肉体労働をしながらマンションを持っている人はいる。きちんと結婚生活を送っている人もいる。難聴者でなくても同じ障がい当事者でも、ISFネットのような企業のように、きちんと仕事をこなしている人もいる。
 大今氏の失態はそうした人たちの姿を明らかに把握しきれず、己の画法という小手先のテクニックに走った失態だ。これでは、「ゴッドハンド輝」の山本航暉氏に負けているほか、「ワイルドハーフ」の浅美裕子氏にも負けている。つまり、基本的な情報解析能力が大今氏にはなかったということである。
 ソフトバンク創業者の孫正義氏は在日コリアンゆえの出生が元で凄まじい差別を受けた。幼稚園時代に「朝鮮人」と石を投げられるほどの酷い差別である。そういう角度からも、あまりにも現実をわかっていないということなのだ。

 3つめの失態とは、いじめ加害者への罪が全く示されていない事。
 表現を発する以上、マイナス表現を出す自由はあっても、それに対してきちんと罰を与える事は道徳的当然の責務なのである。だが、大今氏はいじめ加害者である登場人物の植野直花、広瀬、島田一旗はもちろん、竹内への制裁を示すことをせずにこの話を読者に丸投げした。
 これは、表現者としての彼女の限界をいみじくも示した。彼女は画力というテクニックにおいて言えば、明らかに優れている。しかし、浅美氏の画力や作品作成のバランス力に負け、取材力に長けた山本氏にも負け、クリスチャンで知られ、「妹-あかね-」や「ノエルの気持ち」で実力を発揮した山花典之氏にも道徳面で完全に負け、宗田氏や、政府の冤罪攻撃に最後まで屈せず正義を示した植草一秀氏にも、管理に全身で刃向かい、陰湿な日本的企業社会を一刀両断にして逝った住友商事常務だった鈴木朗夫氏の生き様を描いた「逆命利君」の佐高信氏にも完膚なきまでに負けてしまったのである。


 表現者としての限界を、他人に押し付けてはいけない。
 表現者としての限界を超えるには、他者の視点を生かさなければならない。 
 表現者としての限界を認め、他者から学ぶことがさらなる成長につながる。

 私はそういう考え方を強めたのは「渡る世間は鬼ばかり」シリーズからにある。
 この作品のシーズン2で、東山紀之氏が「記憶喪失の振りを英作の病院に入院していた青年。実は大会社の社長の御曹司。8階8号室に入院していたので「8号さん」と呼ばれる。退院しても行くあてが 無がなかったところを、長子のはからいで岡倉家に居候することになり、幸楽でアルバイトもした。画家を目指していたが、葉子の一言で挫折し、結局、親の敷 いたレールを突き進むことになった」大木忠則なる役で出ていたが、私は「ご都合主義に基づく愚かな設定で中身が完全に薄い」と切り捨てた。このキャラクターを作った狙いは親のエゴを要するに正当化させただけで傲慢な表現者そのもの、軽薄そのものだ。
 似たようなキャラクターで言うなら、特撮「未来戦隊タイムレンジャー」の主人公の浅見竜也(俳優:永井大氏が演じた)もそうだった。だか、彼は色々と迷って悩みながら自分の将来を決めたのである。その脚本を描いた小林靖子氏に、橋田壽賀子氏は完全に負けたのである。キャラクターの奥行きという点でも、筆力という点でも、完膚なきまでにぼろ負けしたのである。
 佐高氏や宗田氏達を小林氏に、大今氏を橋田氏に置き換えれば、すべては分かるのである。

 だが、この酷評に対して大今氏が奮起することを私は同時に望みたい。
 「聲の形」をきちんと再構成するだけの人たちが出てくれば、この作品は本当の意味で生きてくるのである。絶対に橋田氏のような人間になってはいけない。フランスでは漫画が販売されアニメ化されることも決まったようだが、私は今のままでのメディア化には断固として反対する。この作品の持つ負の要素をそのままにしてしまえば取り返しのつかない波紋をもたらす。
 講談社は、アニメ化するよりもまずは法令順守を宣言すべきだ。光市の母子暴行致死事件でどう考えても死刑判決はできない元少年についての死刑判決を批判せず、むしろ少年法違反の実名無断公開犯罪を犯した。その他に、レイシズム作家の「永遠の0」なるクズ作品を垂れ流した罪もある。
 こうしたことに対し、全社を挙げて真摯に反省し、日本国憲法および国際法順守宣言、「反レイシズム」宣言(レイシスト作品の絶版)と、法令順守を明確にしない限り絶対に「聲の形」 はメディア展開すべきではない。行えば第四の破たんを意味する。
 だが、講談社はネットでの情報漏えいにだけにはピリピリしているようだ。私は第二の「大いなる沈黙」事件になると警告しておく。最後に掲載するのは、あるサイトのキャッシュである。


フランスの政治家と私生活

一般的にフランス人は政治家の私生活には関心を持たない。それにも関わらず人々の関心を集めた幾つかのエピソードを紹介しよう。
フランス便り | 2008年2月18日
2007年10月、フランス共和国ニコラ・サルコジ大統領が離婚した。12月17日には、ディズニーランドでトップ・モデルから歌手に転向した女性 と一緒にいるところをスクープされた。翌週、大統領はその女性とエジプトで1週間のヴァカンスを過ごし、2008年年明け、周囲は彼らの結婚をささやき始 めた。1月8日、大統領は記者達に、結婚する場合は、「結婚後」に発表することになるだろうと発言。フランス人は特に何の反応も示さず、むしろなぜ離婚後 こんなにも早く新しいパートナーと出会い、そして再婚を望んでいるのだろうかと疑問を抱いた。そしてほどなくして、2人の結婚が報じられた。

フォール大統領の幸福な死
 フランスでは政治家に関するプライバシーは概ね守られている。モニカ・ルインスキー事件(ホワイトハウス実習生とクリントン前アメリカ大統領)のスキャンダルは、フランスのメディアを騒がすことはなかった。この事件が世界中のメディアをにぎわす中、フランス人はむしろ無関心だった。けれども、人々の 記憶に残っている幾つかのエピソードがある。1899年、フェリックス・フォールフランス大統領が愛人の腕の中で息を引き取った。当時の人々から「幸福な死」と謳われた最後の快感の最中の死で、彼は有名になった。

フランソワ・ミッテラン大統領の秘密
 1994年、フランスの週刊誌パリ・マッチ誌が、フランソワ・ミッテランの隠し子の写真を掲載した。この若い女性は、「藁と麦」という有名な作品の作者の父の様に、作家になった。フランス人にとって、そのことより重大だったことは、ミッテラン大統領が前立腺癌に侵されていることを隠していたことだっ た。1981年5月の選挙から大統領は6ヶ月ごとに主治医の診断書を公表する義務を負った。1992年9月16日まで、共和国大統領の命で作成されクロー ド・ギュブレール医師のサインが入ったこの公式診断書は、1981年11月16日骨にまで転移している前立腺癌と診断し、本人に告知していた大統領の真の 健康状態を記載していなかったことになる。1996年1月8日フランソワ・ミッテラン大統領が亡くなり、1月17日クロード・ギュブレール医師はこのいき さつを書いた本を出版した。「大いなる秘密」と題されたこの本の中で、医師は1994年の終わり頃には「フランソワ・ミッテラン大統領は執務が困難な状態 であった」と書いている。本はすぐに発売禁止となったが、インターネットで広く流出した。(いわゆる「大いなる沈黙」事件)

 この事はサルコジ現大統領やシラク前大統領に多くの愛人が存在するという恋愛遍歴の話しより多くメディアに取り上げられた。フランス人が、政治家の 私生活は、そのことが彼らの政治活動に影響をおよぼさない限り、関心を持つことは稀である。そのことはフランソワ・ミッテラン元大統領の病気のことを国民 が知った時のインパクトの大きさが物語っている。 


 

2014年11月16日日曜日

弱者から搾取する守銭奴ババア 高野友梨



高野友梨自称社長


 今回の書人両断は悪質極まりない搾取企業の馬鹿トップである。
 この記事を見てもらいたい。

たかの友梨社長「誰も知らないでしょ、36協定なんてね」 浮いたおカネで「ハワイに3軒目の別荘を10億円で購入」


エステサロン大手「たかの友梨ビューティークリニック」を運営する不二ビューティの女性従業員が、組合活動を理由に同社の高野友梨社長から長時間に渡る詰問を受けたとして、厚生労働省に公益通報者保護の申し立てを行なった。
女性が加入するブラック企業対策ユニオンが22日に記者会見を行おうとしたところ、それを知った高野社長が21日に仙台店を訪れ、女性を問い詰めたという。朝日新聞デジタル版にその抜粋がアップされているが、飲食店の個室で録音された音声はクリアで生々しい。

たたき上げ社長が「労働法規の無知」を自ら露呈

「誰も知らないでしょ、36(サブロク)協定なんてね」
「社員の代表の名前を労基に届けないといけないの。各店。でもさ、みんな各店うやむやだよ」
従業員に残業や休日出勤などの時間外労働をさせる場合、労働基準法36条はあらかじめ労使間で書面の協定を結ぶことを義務付けている。通称「36協定」と呼ばれるものだが、高野代表はこれを軽視している、と解される発言をしている。
「うちは残業代といって改めて払わないけれども、頑張れば頑張った分というのがあるじゃん。そうやって払っているわけだよ」
従業員に時間外労働を行わせた場合には、割増賃金を加えた時間外手当を支払わなければならないのも、労働基準法37条で定められたとおりだが、これも守っていないらしい。さらに落ち着いた声で、その行為をこう正当化している。
「労働基準法にぴったり沿ったら絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」
「この状況でこんだけ赤字が出ているのに。そういうふうにみんなに暴き出したりなんかして、会社を潰してもいい?」
残業代を支払ったら会社は潰れ、一番困るのは従業員だというわけだが、これはネットで「典型的なブラック企業経営者の言い訳」とされているものだ。他の従業員に「組合に入った?正直に言って?入ってない?」と確認する場面もあった。

店長が社長の手紙代読「私を好いて、私を信じて」

出典:「セオリー」(講談社)
その後、高野社長が各店舗に送ったFAXを女性店長が読み上げた。やや芝居がかった読み方で、「会社を誹謗することは、自分のこれまで頑張ってきた道を汚すことだと私は思います」「私を好いて、私を信じて、ついてきてください」と忠誠を求めている。
高野社長による詰問は2時間半にも及び、女性は精神的なショックを受けて出社できなくなってしまった。この手紙については、ネットで「社長からのお手紙が感謝系居酒屋と同じかほり」「女ワタミ」などと揶揄されている。
また、高野社長の「労基法に沿っていたら会社が潰れる」という発言に厳しい疑問を投げかける声も大きい。違法行為が問題なのは当然だが、それによって高野社長が大きな利益を得ていた可能性が高いというのだ。
2008年に刊行された講談社のムック「セオリー」Vol.5は「リアルリッチの世界3」という特集を組んでいるが、高野代表は富裕層のひとりとして登場。見出しには「ハワイに3軒目の別荘を10億円で購入しました」という言葉が踊っている。
文中で「宝石も不動産もすべてキャッシュで買ってます」と豪語しているが、それが事実とすると、この豪華別荘も現金で購入したことになる。
一方で、「たかのビューティークリニック」の従業員が働く環境はかなり劣悪だったようだ。女性を支援する「エステ・ユニオン」のブログによると、休憩時間はほとんど取れず、仕事中に立ったままでお昼ご飯を食べることも。有給休暇も消化できない。
「10年近く働いてきた従業員でも、一度も有給休暇を取得したことがない」

数十万円する美容器材の「自爆営業」も?

朝9時から夜22時前後までの長時間勤務が常態化し、月末には零時まで働くこともあり、終電を逃してタクシーで帰宅することもあるが、
「その際、タクシー代は自腹です。さらに、こうした長時間残業の大半は、残業代未払いの状態になっています」
自社の商品を自腹で購入する「自爆営業」も存在したようだ。売上目標が個人や店舗に定められており、達成できないと賞与に響くだけでなく、異動や追加研修の対象になる。
未達の場合は上司からの圧力もあり、数十万円する美容器材を自腹でローンを組んで購入することもあるそうだ。これが10億円の別荘に化けていたとすれば、会社が潰れて一番困るのは、高野社長ではないかということになる。


 この高野の傲慢さ、どうして許せると言えるのだろうか。
 働く意味をこの傲慢女には理解できない。これは完全な新興宗教そのものであり、「ブラック企業大賞」で「業界賞」を受賞する始末である。ゼンショーに至っては「要努力賞」を、そして大賞にはヤマダ電機が選ばれるほどだ。
 ここで選ばれた連中全部は心から反省し、従業員から搾取する愚かな経営をやめると誓わねばならない。高野を一言で言うなら、弱者から搾取する守銭奴ババアというべき代物だ。確かに人が成長するにはそれなりの厳しい努力が必要だ。
 だが、その価値観を他人に押し付ける段階で新興宗教と同じようになってしまう。京セラを見よ、ワタミを見よ、禊研修を押し付けるパナソニックグループや三井住友グループを見よ、こうした連中が社会に何の貢献をしたのだろうか。
 高野は今すぐ会社の株式も無償で従業員たちにすべて譲り、会社から身を引くがいい。