2017年8月30日水曜日

キャリアの転換期をどう生き抜くか

 私たちの時代は、大きな転機に立っていることは言うまでもない。
 10年前ではあり得なかった民族紛争による戦争と移民。このままの状況では移民が押し寄せ、ただですらぬるま湯の意識の日本人は負けてしまうのではないかと私は危惧している。特に負けやすいのはネトウヨと言われる輩共であることは言うまでもない。しかも、ものづくりの現場が中国などの新興発展地域に移転した結果、日本人のものづくりのテクニックは著しく低下している。
 こうした彼らにとって仮想的バイアグラだったのは愛国心とやらなのだが、それもおもちゃそのものだったことが露呈しつつある。

 では、どうやって乗り越えるのか。
 自分に残されたものの強化しかない。私自身は障がい当事者なのだが、データ入力の速度の強化と質の改善に今は特化しつつある。当然対人関係も良くしないといけないのは言うまでもない。更に私は過去の記憶を記録にして書き出してパソコンに打ち込むことや、部屋の紙データのデジタル化を進めている。
 その結果は部屋の整理整頓になっているわけだ。

2017年8月24日木曜日

日本航空・全日空分割論とハウジングファースト政策が日本を改善する

 公正取引委員会の権限を強化する中で、私からぜひともやってほしいことがある。
 日本航空と全日空の分割である。この2大航空グループによって、日本の空は独占状態にあると指摘せざるを得ない。格安航空会社も航空整備などに依存するなどしており、深刻な問題にある。スカイマークの不正買収犯罪で全日空がネオナチジャパンと共謀したことは記憶に新しいではないか。
 そこで、私から2019年までの改革案を提案してやろう。

2017年末までの計画案
JALは不当解雇したモノ言う労働組合のメンバーを無条件で復帰させると同時に、デルタ航空系列の新航空会社の立ち上げを支援すること。
JALとANAは航空機整備会社を独立させて経営統合させる。日本資本の出資で過半数を必ずその場合は占めること。
2018年末までの計画案
*デルタ航空・エールフランス、イオン、JR貨物、ソフトバンク、京セラ、HIS、三菱商事、佐川急便、日本郵便がスカイマークを共同で買収する。
-デルタ航空・エールフランスの出資比率は20%に留めるが、システム面や燃料などで支援を行う。
-スカイマークの航空路線を成田-伊丹・関西、新千歳・旭川、福岡、佐賀、沖縄にする。また、茨城空港も活用すること。
-スカイマーク買収の場合、JALのイエスマン組合の愚か者どもをどんどん移籍させる。後釜は何の落ち度もないのに不当に解雇されたモノ言う労働組合の心あるメンバーにすること。
-スカイマーク買収から10年はANAは新規ドル箱路線の開設を認めない他、大手カード会社との提携も全てスカイマークに譲渡すること。ANAはJALから路線を有償で買い取るしかない。
-成田から海外への乗り換えについてはデルタと提携しているエールフランスなどとする。
2019年までの計画
西日暮里から鶯谷までのいわゆる『ピンクホテル』や風俗店、パチンコ店もしくは賭博業者について、国家戦略特区法に基づき営業を禁止し、生活困窮者に住宅を格安で提供すると同時にスカイマーク、JALは本社を移転する。それに伴い空きビルが大量に出てくるので、障がい者を雇用する企業を中心に税制面で優遇措置を講じ、移転を促進させる。
-佐川急便は鶯谷に物流センターを立ち上げ、スカイマークと連携すること。

 更に提案がある。
 航空会社の従業員に、東京を中心とした貧困層やホームレスの採用を行うことだ。例えば航空券の販売をイオン(もしくはマルエツ等)店内で行う場合、彼らに販売してもらうのだ。彼らには衣食住を提供すればいい。
 ホームレスや貧困層にないのは安心できる住居だ。『ハウジングファースト』の観点で、ホームレスにあるNPOが豊島区と共同で家を貸し出している。そこにクラウドファンディングが支援していることもある。
 鶯谷などのピンク街を障がい者やマイノリティを支援する街に変えてしまえば、日本は優しい国になる。『東京五輪』よりも大切なことなのではないか。

2017年8月18日金曜日

聖書の本質とは何か

 『聲の形』で悪名高い無知ぶりを晒した大今良時が『漫画の神に挑む』『今描かれる新しい聖書』と称して『不滅のあなたへ』なる作品を2016年11月から掲載中だ。
 そこで、私から聖書の本質とは何か、拙いなりに考えてみた。

 聖書の本質とは、許し・利他・そして自らへの戒めである。
 『聲の形』で弱者への徹底的な抑圧ばかりを描き、救済どころか、加害者への制裁も描けなかった大今にはそこまでの能力はないと私は見ている。その大今がキリスト教の根幹をなす聖書を描こうとすることが、大変な過ちを犯しているとしか思えない。『聲の形』で取材能力のなさを露呈し、難聴当事者や発達障がい当事者を侮辱する内容に終止したことから期待しないほうが賢明である。
 キリスト教と称するカルト団体のエホバの証人・統一協会・モルモン教がなぜカトリックやプロテスタントから異端と指摘されるのか。それはキリスト教の根幹をなす聖書の内容を書き換えるなどしているからだ。その矛盾点を指摘されて彼らは反論できなかった。だから、キリスト教を装うのだが実態はすでに暴かれているため詐欺師そのものである。しかもその悪事によってもたらされる被害は社会全般に取り返しのつかない弊害を及ぼしている(モルモン教についてはそれほどの害毒はないとはいえ)。
 エホバの証人の教えを会社に持ち込んだ結果取り返しのつかない失態を招いた企業がある。あのワタミである。創業者の渡邊某はエホバの証人の信者だった。その考えをワタミに持ち込んだのだが、その結果は過労自殺、凄まじいまでの搾取である。店の名前をごまかして逃げたワタミは次回不祥事を起こせばまず会社更生法の申請は不可避と指摘せざるを得ない。
 大今は、作家の伊藤浩士氏の弟子になるべきではないか。伊藤氏の取材能力から、大今は学びなおすべきである。

 週刊少年マガジンなど、競争ばかりで質が低下しているとしか思えない。
 『聲の形』と同じようなテーマがあるとすれば、『どんぐりの家』がある。小学館だから遠慮する必要はない、転載を許してもらえば問題はない。質をもっと厳しく追い求めなければ、読者は見透かすとしか言いようがない。『ドメスティックな彼女』について言えば単なる下半身漫画にすぎない。
 その結果は以下のようになっている。それを最後にこのコラムを締めたい。


出版関連業、15年度は総売上減少、文芸ヒット続き「書店経営」のみ増
2016年12月2日 09:20 記事提供元:エコノミックニュース
財経新聞

 出版不況が続いている。今年は3月に出版取次中堅の太洋社が自己破産したことに始まり、以降は専門誌を扱う中小出版社の倒産が続いた。書店についても 11月25日に「岩波ブックセンター」を経営する信山社が東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。雑誌販売はとくに低迷しており、『Anecan』が11月7日発売をもって休刊となるなど苦境が際立つ。一方で、文芸書でヒット作が続くなか、書籍以外の販売やサービスと組み合わされた複合書店もしばしば見かけるようになっている。
 帝国データバンクは、企業概要ファイル「COSMOS2」(約146万社収録)から、2005年度、2013年度、2014年度、2015年度において、年売上高1億円以上の出版関連業者を抽出。売上動向や損益状況について分析した。前回調査は 2015年7月。
 2015年度の出版関連業者の総売上高は4兆8867億4400万円となり、2014 年度(5兆672億8700万円)比で1805億4300万円(3.6%)減少した。業態別の内訳は、「出版社」が1兆 8927億6300万円(前年度比5.8%減)、「出版取次」が1兆6354億900万円(同 7.2%減)、「書店経営」が1兆3585億7200 万円(同4.8%増)となり、書店経営業者のみ前年度比増加となった。
 また、2015年度を10年前の2005年度と比較すると、総売上高は1兆9007億3800万円減少(28.0%減)。業態別の内訳は、「出版社」が8961億1100万円減少(32.1%減)、「出版取次」が6763億1600万円減少(29.3%減)、「書店経営」が3283億1100万円減少(19.5%減)となり、「出版社」と「出版取次」の縮小が顕著となっている。
 11月時点で 2014年度と2015年度決算の数値が判明している企業2519社の総売上高を業態に分けて規模別に見ると、売上規模が大きい企業と小さい企業で売上動向に特徴がある。「出版社」と「出版取次」は規模が大きい企業の総売上高が減少した。「出版社」の最大手4社(集英社、講談社、KADOKAWA、小学館)や、「出版取次」の大手2社(日本出版販売、トーハン)の減収となった背景には雑誌や書籍の売上高の落ち込みがある。これに対して、「書店経営」は規模の大きい企業ほど売上高が増加していることが判明。大規模な「書店経営」業者は一定の収益を見込める堅調な本業部門を持つだけでなく、書店へのカフェ併設や電子書籍とリアル書籍の連携、中古本や書籍以外の物品の扱いやポイントカードサービス、インターネットサービスなど、様々な試みが実施されていることが、売上高の全体的な底上げにつながっているものと見られるとしている。
 書店経営業者の売上高が伸びた背景には、売上高100億円以上の企業の好調な業績がある。大手書店経営業者は、店頭販売以外に電子書籍市場への参入、インターネットサービス使用やネット通販、複合店舗化による差別化を図っている。
 また、2015年3月に発売された『火花』や2016年1月の『天才』など文芸書からヒット作が続いたことも、各社の業績押し上げの要因になったと見られる。依然として出版関連業者の業績は下降傾向にあることは変わらず、厳しい業界環境のなかで減少傾向は続くとみられるが、さまざまな仕掛けによって今後は改善されていくことが期待されるとしている。(編集担当:慶尾六郎)

2017年8月15日火曜日

2017年、敗戦記念日に

「安倍被告の演説に深く失望…謝罪の次の機会は終戦記念日」
2015年05月01日07時49分
[(C) 中央日報/中央日報日本語版]

  ロイス米下院外交委員長が先月29日(現地時間)、旧日本軍慰安婦被害者に対する謝罪をしなかった安倍晋三自称首相(以降被告)の米上下院合同演説を批判した。ロイス委員長はこの日、中央日報との電話インタビューで、「安倍被告が慰安婦被害者に対して謝罪する次の機会は米国と韓国、全世界が祝う8月の第2次世界大戦終戦70周年記念日」と強調した。ロイス委員長は「きょう安倍被告の演説内容を聞いて深く失望した」とし、このように明らかにした。共和党所属で代表的な知韓派のロイス委員長はこの日、「安倍被告が東アジアの外交関係を悪化させる過去の問題を適切に扱う機会を活用できず、非常に残念だ」とし「安倍被告は域内の協力に寄与する治癒と和解のメッセージを送る機会を逃さないよう希望する」という声明も発表した。以下は一問一答。

  --安倍被告の演説をどうみるか。
  「安倍被告は慰安婦問題を取り上げて、この人たちに謝罪するべきだった。マイク・ホンダ議員と私を含む多くの議員が安倍被告側に接触し、歴史問題、特に慰安婦問題を正直に明らかにするよう要請しただけに、安倍被告の演説には失望した。(慰安婦になった)少女は捕まり、性的奴隷生活を経験した。今回の演説は、メルケル独首相の言葉のように安倍被告が正面から歴史を直視する機会だった。しかし安倍被告はそのようにせず、本当に失望した」

  --外交委員会レベルで慰安婦問題を扱う計画はあるのか。
  「委員会ではしたし、最近では地域で扱っている。私が暮らすカリフォルニア州フラートンでは昨年、元慰安婦女性を招待し、市民が彼女たちの話を聞いた。カリフォルニア州グレンデールの慰安婦碑には私も行った。最近ここで記念式が開かれた。また慰安婦問題を知らせるために、カリフォルニア州で教科書に関して我々がするべきこと(慰安婦関連記述)が重要だ。次世代を教育するためだ。同じ教育が日本でも許され、生徒に戦争に関する真実を知らせなければいけない。日本の生徒は全体の歴史を学ばなければいけない。戦争の歴史全体、戦争に対する客観的な歴史だ。しかし(慰安婦募集の強制性を否認した)大阪市長のように一部の政治家の話を聞くと、日本には歴史を否定しようとする一部の努力があることが分かる」

--一部では、安倍被告の訪米と議会演説で米日がさらに近づき、韓国が疎外されるという心配がある。
  「米国と韓国は韓国戦争(朝鮮戦争)当時から特別な関係だ。両国は非常に親密だ。多くの米国人が、その父親が、韓国で服務した。それで個人的に韓国に対して親近感と共感がある。私が共同発議して通過させた韓米自由貿易協定(FTA)もあり、8年前には下院がすべての議員の支持の中、全会一致で日本軍慰安婦決議案を通過させた。米国は日本とも同盟だ。しかし我々には安倍被告に対し、歴史を否定する日本国内の政治家に対抗して慰安婦に加えられた不当な行為について謝罪するべきだと話してきた」

  --安倍被告が米国には深い反省を表明した半面、韓国にはそうしなかったという批判がある。
  「我々が話すイシューがまさにそのイシューだ。第2次大戦中に被害にあって苦痛を受けた幼い少女に関するイシューだ。彼女たちの苦痛は謝罪を受けるべきものだ。議会は8年前、マイク・ホンダ議員が発議し、私が共同発議した(日本軍慰安婦)決議案を通過させたほど、これをはっきりと感じている」

  --日本政府に助言することがあれば。
  「8月の第2次世界大戦終戦70周年記念日には、全世界が各国首脳の話に注目する。(この日は)欧州と全世界の人々が全体主義とファシスト政府から解放された日だ。日本政府が慰安婦問題を明らかにする機会だ。日本政府が慰安婦生存者に彼らがしたことを謝罪すれば、国際的に治癒に大きく役立つだろう」

  この日、民主党のエリオット・エンゲル(下院外交委幹事)、マイク・ホンダ、ジュディ・チュー、チャールズ・レングル下院議員らも声明とインタビューで、旧日本軍慰安婦に対する謝罪が抜けた安倍被告の演説を一斉に批判した。ニューヨークタイムズはこの日、「安倍被告に対し、戦争中の日本軍の残虐行為を認めるべきだという要求が驚くほど強かったが、安倍被告は具体的に述べなかった」と報じた。英ガーディアンも「第2次世界大戦中に犠牲になった米国人には謝罪したが、慰安婦問題には言及しなかった」と指摘した。
※なお、安倍被告は政治家としての遵守規定を破っているため、公権力犯罪者として被告敬称とします。このような犯罪はくれぐれも侵さないよう皆さん、気をつけて下さい。

 私は安倍被告のような売国奴のためにこの国の名誉が傷つけられることにため息をついている。
 過去の戦争責任をきちんと明確に認め、首相と天皇が連名で謝罪の声明を出すべきだ。この国の再生には50年以上かかるのは明らかである。

2017年8月12日土曜日

死もまた社会奉仕 相撲版『職業・詐欺師』 春日富士晃大

 今回の書人両断は悪質度が極めて高い元力士の詐欺師を取り上げる。
 忘れていた時に厳しく批判を行うことで、罪を忘れさせないのも必要なのである。しかも、不倫までやらかしてここまでやるのかということだ。死人に鞭を振るう事で残酷かと思うかもしれないが、このような愚か者になってはいけないのだ。
 しかも、正統たる春日山親方に金銭をゆすりたかり、日本相撲協会を退職させるとは言語道断だ。人の人生をおもちゃにするのは断じて許す訳にはいかない。この男を詐欺師と言わずしてなんというのか。

不倫不正経理計上疑惑の代償は大きかった! 雷親方が退職に ...

npn.co.jp/article/detail/84537941
09月19日発売の週刊新潮で、40代の女性協会職員と不倫関係にあった上、不倫場所として使ったラブホの宿泊費等を日本相撲協会の経費で落としたと報道された元前頭春日富士の雷理事(46、本名岩永祥紀)が詰め腹を切らされた。
 この問題が原因で、08月28日から謹慎していた雷理事は、16日に理事の辞表を提出したが受理されなかった。報道があった日の翌20日、退職届を提出、北の湖理事長が受理した。現職理事の退職は14年ぶりで、退職金は支払われる模様。相手の女性職員は17日付で退職。協会は、理事の後任補充はせず、雷理事が担当していた総合企画部長、生活指導部長、観察委員長等は、現職理事が分担する。
 同誌の取材に「(妻とは)離婚する」などど、呑気語っていた雷理事だが退職に追い込まれて「辞めてしまうと、報じられたことを認めたように思われてしまうが、そうじゃない。ただ、女性問題で騒ぎを起こし、協会に迷惑をかけた。理事の立場もあり、自分で判断した。期待してくれていた人には申し訳ない」と話した。「しっかり調査して報告します」と語っていた八角広報部長(元横綱北勝海)は、「これから一緒に協会を盛り上げていきたかったのに残念でした」と言うに止めた。雷理事の退職によって、この問題は落着となり、真相究明はなされない可能性が濃厚となった。
 「まさに、臭いものに蓋ふたをした印象です。場所中でもありますし、日馬富士の綱獲りのなかで、協会としては雷理事の不祥事で、それに水を刺されたくはないでしょう。『自主的に退職すれば、不正等の問題も追及しない』と協会から勧告されたようです」(某スポーツ紙相撲担当記者)
 身から出たさびとはいえ、不倫・経理の不正計上疑惑の代償はあまりにも大きかった。雷理事はまだ46歳、定年までは18年5か月残っていた。理事の月給は約140万円で、賞与や諸々の手当を合わせると、その年収は約2100万円とみられている。雷理事が定年まで理事職にあったとすれば、退職満期金含めて4億3600万円程度が、その懐に入る計算で、雷理事はそれを棒に振ってしまった。

  しかもこの男は己の有している親方株を悪用した。

 【春日山親方訴訟】
2013年、先代に部屋の賃料未払い金の支払い(前年の二倍を不当に要求されて川崎市の別の場所に移転を余儀なくされた)を提訴された春日山親方が先代が持つ年寄名籍の引き渡しを求めて逆提訴した。
年寄株は現実には金で売買されているが建前上は認められておらず、 退職すれば返還することになっていることなどを指摘し、無償譲渡を求めていた。 2016年8月、横浜地裁は先代に年寄名籍の引き渡しを命じる一方、 現親方に対しても1億7160万円の支払いを命じる判決を下した。 先代もこの株を入手する際に1億7500万支払っていることなどから1億8000万の価値を認め、 これまでに支払われたと解釈できる840万円を差し引いた額を未払い金と認定した。
2016年10月、相撲協会は春日山親方の“無免許状態”が続いていることや、 『稽古場に殆ど顔を出さない素行面』(稽古場が狭いため訪問できなかったのが実態)などを問題視し、辞任勧告を発令した。

 問題は不倫と部屋の金の使い込みで解雇された春日富士が親方株を悪用し借金をするなどし、やむを得ず引き継いだ現春日山親方に違法な請求を行ったことにある。このクズとしか思えない男は自分の不行跡で、突然親方になった当代に貸してきた部屋の賃料を突然二倍にして、払えないならでて行けと言って裁判を起こす銭ゲバぶりである。
 この違法な要求が反社会的な行為であることは誰の目からしても明らかで、春日富士は直ちに謝罪して警察に自首すべきだった。その際にやるべきは日本相撲協会の悪事の数々を洗いざま暴露すべきだった。14人の力士たちが現春日山親方の部屋閉鎖に抗議して引退したのはそれだけ春日富士の犯した罪が重大であることの裏返しであると同時に、正統たる春日山親方が慕われていたことの証にならない。
 それとも、ギャンブルレスラーの安田忠夫ともどもインディペンデントのプロレス集団に悪役で加入する気だったのか。見苦しい。3月にこの男は死んだが、ハッキリ言って彼もまた『死もまた社会奉仕』を自ら体現したに過ぎなかった。それだけである。

2017年8月6日日曜日

一億「仲代壬琴」化社会:刺激の奴隷の果て

 『爆竜戦隊アバレンジャー』という特撮番組が2003年2月16日から2004年2月8日まで放送された。
 この作品は東映制作で「スーパー戦隊シリーズ」第27作にあたる。その中で現代日本につながる物騒なキャラクターがいるので取り上げたい。
 その人物こそ、今回のブログコラムのタイトルにも使った仲代壬琴である。
 彼の設定というのは、「アメリカで14歳の頃に医師免許を取得した元天才外科医師」という触れ込みで、「人並みはずれた知力・体力を持ち、幼い頃から自分の思うものすべてを手に入れてきた。しかし、天才でありすぎたために親を含めた周囲から異端視され友や仲間とも呼べるものもいない孤独な生活をし、「努力する楽しみ」と「達成する喜び」を知らず、医者でありながら楽しいか楽しくないかを手術の基準とし、人生に飽きて刺激を求める。それによる心の虚無感を埋めるときめきを求め続けていた(「ときめくぜ」という口癖もそれ故)。性格的には冷静を通り越して冷徹ですらあるが、荒っぽい面も併せ持つ」。
 そこで、強大な力を偶然手に入れ、医師を辞め戦いを「ゲーム」として参戦。「どうせなら、力を自分の為に楽しく使おうぜ」「本音で行こうぜ。退屈な世の中でこんな凄い力持ったら、人生面白くしたいと思うのが人の心ってもんだろ」と言い放ち、敵でも味方でも、力を奪い取る「ゲーム」の駒にすぎない彼は、自分を好きだという少女の思いまでもゲームのために最大限に利用しようとした。だが、最後は仲間にその力を見事なまでに悪用され、敵対していた者達に助けられたわけだ。

 この仲代、今の日本人そのものを射抜いているのではないか。
 仲代がいわば刺激の奴隷に成り下がったのに対し、そのことを我々は笑えないのではないか。今のネット社会は「努力する楽しみ」と「達成する喜び」なんてない。ネットではびこるカンニングはまさしくその象徴なのだ。
 まさに荒っぽい方法がネットで堂々とまかり通る。しかも、始末におえないことに今の場合はヘイトトークに手段を選ばないデマがまかり通る。そしてそのカウンターですらも手段を選ばない強引な手段で攻め立てる。
 法律に則りこてんぱんにすればいいまでのことなのだが、いつの間にか叩くことで刺激を得ているような風潮は問題がある。そのやり方に最近問題があると思ったのはネットでヘイトを吐きまくる人物に対して、「あいつはアスペルガー症候群当事者では」と認定した動き。
 そうしてみんなが「仲代壬琴」化してしまい、その挙句の果てが刺激の奴隷になってしまい、最後は「なんでこうなるんや」と思うまでの危険な行動を行ってしまう。ほんとうに困ったものである。