2013年8月31日土曜日

生活保護を否定する資格は今の政治にはない

 生活保護制度が改悪されようとしている。

 片山さつきという、現実を知らない愚か者によって日本がめちゃくちゃにされ、このままでは貧困社会へまっさかさまである。

 私は過去このコメントを書いた。

2011年11月26日
着せ替え子供で楽なのは橋下徹だけである
 以前、私は新生活日記でこのようなコラムを書いた。

着せ替え子供
テーマ:ブログ
2006-10-21 21:02:20
 大人の中に着せ替え人形で遊ぶ人がいたら、その人にすまないがちょっと引いてしまう。
 だが、親で自分の子供を着せ替え人形みたいに扱っているとしたらそれこそおぞましい。子供は一定の条件下で人としての社会的ルールを学ぶが、最近の子供はなすがままの理不尽だ。理不尽が余りに過ぎる。
 それを正すべき親が着せ替え人形ならぬ着せ替え子供に夢中なら、日本はこれこれヤバい。
 もっと雷を落とせ!

 だが、大阪府でその4年後にこんな悲しい事件が起きてしまった。



<2児放置死>逮捕の母「自分の時間欲しかった」
7月31日15時1分配信 毎日新聞
(なお、起訴されていないので匿名で報道させてもらいます)

 大阪市西区のワンルームマンションで30日未明、幼児2人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された母親の風俗店従業員、A容疑者(23)が「昨年5月の離婚後、子育てが面倒くさくなった。自分の時間が欲しかった」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。離婚後のA容疑者は交友関係が派手になっていたとみられ、大阪府警西署捜査本部は子育てを放棄した背景などについてさらに追及している。一方、捜査本部は31日午前、現場のマンションで現場検証を始めた。


 ◇離婚後、夜遊び増え
 捜査関係者によると、A容疑者は06年12月、同じ三重県四日市市出身の男性と結婚し、大阪市内で生活していたが、昨年5月に離婚した。下村容疑者は、長女のBちゃん(3)と長男のCちゃん(1歳9カ月)を夫の籍に残したまま引き取った。
 しかし、離婚を機に、A容疑者の夜遊びなどの交友関係が派手になっていたという。今年1月からは、大阪・ミナミの風俗店に勤務し、子ども2人と暮らし始めた。
 「このころから子どもにご飯をあげたり、風呂に入れることが嫌になった」と話しているという。
 A容疑者は今年6月、Bちゃんら2人を部屋に置き去りにして出て行った。2人は間もなく死亡したとみられる。捜査本部への供述で、A容疑者は「出て行ってから1週間ぐらい後には『子どもはもう死んでいる』と思った」と振り返っている。その間、知人宅などを転々としていたとみられ、「途中で帰って子どもを助けなければという気持ちにはならなかった」とも話しているという。

 ◇「会えるかと…」元夫の両親が涙
 死亡した幼児2人の祖父母で、A容疑者の元夫の両親が31日、三重県四日市市の自宅で取材に応じた。BちゃんとCちゃんについて、祖父(49)らは「元気でいるよう祈っていた。また会えると信じていたのに……」と声を詰まらせた。
 祖父母によると、A容疑者と元夫は06年12月の結婚後、約半年間、祖父母宅で暮らした。その後、引っ越したが、A容疑者は生まれたばかりのCちゃんを週に何度も連れてきた。子育てに熱心で、祖母(47)から離乳食の作り方を学んだ。
 離婚時、祖母はA容疑者に「BとCのことで何かあったら連絡して」と頼んだという。しかし、連絡はなかった。祖父母は「2人は寄り添うように死んでいたと聞いている。言葉も見つからない」と涙を流した。

 ちなみに被告人は殺人罪で起訴されているが、彼女の父親も育児放棄の被害者とされている。その彼も被告人を二度の離婚で放置した。結局、着せ替え子供だったのだ。
 要するに悪循環なのだ。これにはさまざまな要因がある。二つあり、「積極的ネグレクト」は、親に養育の知識や経済力の不足など、子供を育てられない明確な理由がないのに育児を放棄することであり、「消極的ネグレクト」は、親の経済力が不足していたり、精神的疾患を抱えている、知的な障害があるなどの理由で育児ができないということだ(Wikipedia日本語版より)。
 そして、そんな状況に拍車をかける自称政治家が馬鹿なことをしでかしている。

評論家・佐高氏らが平松氏の応援に…大阪市長選

 平松氏の応援には23日、野中広務・元内閣官房長官(86)、片山さつき参院議員(52)、評論家の佐高信氏(66)らが駆け付けた。
 佐高氏は「誰がダメな教師だと判定するのか。橋下や、その友人の島田紳助には判定されたくない!」と、 暴力団との交際で芸能界を引退した島田の名前を引用し橋下が掲げる教育基本条例を厳しく批判。劣勢が伝えられる平松氏は各所で「あと3日間、市内24区を走り回る。必ず追いつき、並び、追い抜いてゴールする」と繰り返した。

 ◆大阪市長選立候補者
平松邦夫〈62〉市長 無現
橋下徹〈42〉前知事 諸新

※届け出順。数字は年齢。

スポーツ報知  2011年11月24日
 なお、橋下は自称政治家のため社会的制裁の一環として敬称では呼びません。

 ネットではネットファシストによって劣化運営されている2ちゃんねるで佐高氏への誹謗中傷が横行していたが、私は佐高氏の指摘に同感である(ちなみにアクセスしたくてもアクセスできないように手は打ってある)。
 橋下は二児放置殺人事件の原因をなんとも思わないから、こんな人でなしの暴言を吐ける。


橋下知事、女子高生を泣かす…意見交換でマジ反論
夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/top/200810/t2008102403_all.html
 大阪府の橋下徹知事は23日、府の財政再建の一環で断行した私学助成削減をめぐる意見交換で女子高生らにマジで反論して、泣かせてしまった。先日、麻生太郎首相もホテル豪遊に関する女性記者の質問にマジ切れしたばかりだが、最近の日本のリーダーたちは余裕がないのか…。
 府庁内での意見交換会。橋下知事は、男女12人の生徒を前に、冒頭から「僕も反論します」と本気モード。母子家庭の私立高男子生徒が、助成削減による不安を訴えると、「いいものを選べば、いい値段がかかる」とやり返した。
 生徒「公立に行ける人数は限られている」
 知事「保護されるのは義務教育まで。高校からは壁が始まる」
 生徒「そこで倒れた子はどうなる」
 知事「最後は生活保護がある」
 過熱するバトル。知事が「高校は誰でも入れる仕組みになっていない」と畳み掛けると、女子生徒数人が「そんな簡単に言わないで」と泣きだす場面も。
 知事は「私学助成はゼロにしていない」と理解を求めたが、女子高生の1人は会終了後、「思いが全然伝わらず、悔しい」とうつむいていた。

ZAKZAK 2008/10/24

 こんな男はもちろん、松井とかと言う程度の低いバカモノを大阪府知事にしてはいけない。
 不動産賃貸業の高橋正明氏以下であり、せいぜいスマイル党のマック赤坂と同じ程度のパッパラパーは日本からアメリカに出て行けと怒鳴りたい。それが嫌なら、しなの鉄道や埼玉高速鉄道の経営再建を果たした杉野正氏の台詞である「貴様は今すぐ死ね」を謹まずに贈ろう。
 我が盟友は今までも橋下をモラハラ政治屋と批判してきた。私はこの橋下を人の屑として許すわけには行かない。橋下を当選させないためにあの日本共産党は独自候補の立候補を見合わせた。
 さらに、着せ替え子供とは上からの言いなりである。言いなりになれば、橋下のような権力者のペットである。そして、そこには異端はない。というよりは排除される。そんな社会でいいのだろうか。そして、次に取り上げる事件は通り魔事件であるが被告人は異端として排除された結果このような悲劇を招いたのだ。

A容疑者は「友人のいない孤独な男」 取手駅・無差別襲撃 2010年12月17日22時44分 提供:産経新聞
 「友人のいない孤独な男だった」。殺人未遂容疑で逮捕されたA容疑者(27)と小学校と高校で同級生だった男性(27)はA容疑者のことを振り返る。
 茨城県取手市内の県立高校の卒業アルバム。クラスメートたちは手をつないだり、肩を組んだり、同じポーズでレンズに笑顔を向けていた。A容疑者はただ1人笑わず、ほかのクラスメートとも絡んでいなかった。
 高校の休憩時間には教室で1人座り、夏目漱石や太宰治の本を読んだ。小学校の卒業文集に私の宝物を「本」、趣味を「本よみ」と記し、将来の夢を「小説家」と書いていた。
 高校で副担任によく「声が小さい」としかられるほど、物静かな青年だった。男性は「容疑者の名前を聞き、すぐに、あいつだと思った。おとなしい男なのになぜ」と絶句した。
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取手通り魔 1年前リストラ、自室に引きこもる:茨城新聞ニュース
JR取手駅前で路線バス乗客の中高校生らを無差別に襲ったとして逮捕されたA容疑者(27)は、守谷市内で父親と暮らしていた。
 約1年前に当時勤務していた会社をリストラされて以降、自分の部屋に引きこもるようになったという。父親によると、A容疑者は3人きょうだいの末っ子で兄と姉がいる。母親は約3年前に亡くなり、現在は父親と2人暮らし。
地元の小中学校を経て、取手市内の県立高校を卒業。その後、就職して会社員など約10の仕事を転々としてきた。A容疑者は約2年前に倉庫会社に就職し、梱包作業に従事していたが、約1年前、同社と親会社の合併の都合で、リストラされたという。それから、A容疑者に変化が表れた。父親は「リストラされてから急に元気がなくなった」と明かした。
 一日中、部屋に引きこもり、父親が部屋に入ろうとすると怒り出し、会話も避けるようになった。食卓を2人で囲むこともなくなった。父親は「(A容疑者は)最近イライラすることが多くなった」と振り返った。数カ月前、自宅を訪れた姉がA容疑者の部屋に入り、声を掛けると、「うるせえ」と怒鳴り声を上げた。 犯行前日の16日朝、父親が起床すると、自宅にA容疑者の姿はなかった。父親は「今は(けがをした)相手の方の状況がどうなのかで頭はいっぱい」と話した。「小さいころから厳しいことを言わなかった。自分が甘やかし過ぎた」と自分を責めた。

http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12925945217257

取手事件容疑者に「事件起こしそうな人」  波紋呼ぶ「卒業文集アンケート」
2010/12/21 20:21

「一生独身そうな人」1位、「ストレスがたまりそうな人」1位――。取手駅通り魔事件を起こしたA容疑者(27)が、高校時代の卒業文集でこのように紹介されていたことが波紋を呼んでいる。
JR取手駅前で路線バスに乱入して女子高生ら14人に重軽傷を負わせたA容疑者だが、周囲からは「そんなことをするようには見えなかった」との声が出ているとも報じられている。
「どうみても公開イジメ」
性格はおとなしく、物静か。読書が好きで、将来の夢は小説家だったとも。とても粗暴な振る舞いをするタイプではないということのようだ。
ところが、茨城県立高校時代の卒業文集アンケートで、意外な一面も指摘されている。民放各局のワイドショーによると、このアンケで「ストレスがたまりそうな人」の1位に選ばれていたというのだ。また、「事件を起こしそうな人」のアンケも行われ、こちらは4位だったという。さらに、「一生独身そうな人」でも、1位に選ばれていた。
報道によると、高校時代のA容疑者は、友だちもなく孤独で、休憩時間には教室で1人座り、夏目漱石や太宰治の本を読んでいた。こうしたことから、ストレスの発散相手がなさそうで、考えていることが分からず暗くて怖いというイメージが作られたのかもしれない。
これに対し、2ちゃんねるなどネット上では、生徒の見る目が確かなことに感心する声が上がる一方で、「どうみても公開イジメだろw」「多感な時期にこんなんされたら歪むわ」といった批判も相次いでいる。
過去には、児童連続殺害事件を起こした女性容疑者が、高校時代の卒業文集アンケでひどい結果になっていたと話題になったことがある。「墓場入りが早そうな人」「すぐに仕事を辞めてしまいそうな人」でともに1位だったというのだ。また、福井県内の市立中学校では2008年5月、卒業文集に「将来ホームレスになってそうな人」「ヤンキーになってそうな人」などの順位が実名で記されていたと報じられ、学校側が謝罪して文集を回収する騒ぎになっている。

専門家「日本中のクラスでありうる」
こうした卒業文集アンケが、全国の学校でどこまで広がっているのかは定かではない。しかし、事件を起こした少年らの卒業文集を分析している新潟青陵大学の碓井真史教授(社会心理学)は、日本中のクラスでありうると指摘する。
「昔は、サザエさんなどの世界のように、いろんなタイプの子がいても、みな友だちでお互いの個性を尊重していました。ところが、今は、クラスに馴染めないおとなしい子が集団から疎外されています。普通の感覚とズレている子を『物知り』などと一目置くのではなく、『本ばっかり読む変なヤツ』などとみなすわけです。豊かで便利な社会の副作用で、人間関係が作れず心の余裕が失われているからでしょうね」
A容疑者について、碓井教授は、卒業文集アンケの結果からみると、疎外されるタイプに当てはまるとみる。そして、重大な事件を起こすのは、おとなしそうな人で優等生タイプが多いと言う。
「乱暴な人は、ストレスの解消相手がいますが、こうしたタイプは違います。社会で活躍できないとまず自分を責めるのですが、それがどこかで『悪いのは世の中だ』と矛先を向けるようになります」
そのうえで、卒業文集アンケなどで疎外するのは問題だとする。
「確かに、ふざけっこが全部よくないと学校側が禁止すれば、人間関係そのものが作れなくなってしまう危険はあります。しかし、ふざけられた方が嫌がっていれば、してはいけませんね。今は笑えても大人になって文集をどう読めるのか、先生もアドバイスするべきでした」
A容疑者の出身高校の教頭は、取材に対し、卒業文集は生徒会が編集・発行したことを明かしたうえで、こう説明している。
「文集については、学校の事業ではなく、当時のことは分からないので、コメントする立場にはありません。いじめかどうかについても、何とも申し上げられません。現在は、文集を見て、誤解を招く内容はきちんとチェックしています」

 私はこうしたアンケートをとった連中と橋下は同じだと思うのだが、どうだろうか。
 9月12日の水戸地裁の判決では懲役3年6月の実刑判決だったが、おそらく控訴せず判決は確定したのだろう。しかし、私は今でも怒りを覚えている。被告人ばかりではない、このようなモラハラアンケートをとった連中に対して抑えきれない憤慨を覚える。
 同時に、橋下にも怒りを覚える。人間として劣化した彼らには何度もNo!を突きつけるべきである。これは左翼右翼問わずやらねばならない。


我が盟友のブログ
http://ameblo.jp/tetsuono123/

http://www.daikyoso.net/wp-content/uploads/2008/11/bw-uploadsi7sjupjtjpacxo2cjvqqtolmlsqsa4kpgucucgrm.pdf

 あるサイトでは橋下は高校生に大敗北したと指摘している。URLを張り、案内させていただきたい。

http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/haibokusita-hashimoto.html

2012年05月03日
珍妙なことばかりいうから足元をすくわれる
【社会】

被災地 幸福追求・生存権どこへ 今こそ憲法の出番
2012年5月3日 07時11分
 一人一人が尊重され、人間らしく平和で安全な社会に生きる。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以降、だれもがその願いを切実にしていることだろう。六十五年前のきょう、日本国憲法が施行された。一三条と二五条が保障する権利の実現に国は努力しているのか。大震災の後、千六百十八人が関連死で亡くなっている。もうこれ以上、悲しみと苦しみを広げてはいけない。
    ◇
 被災した約百世帯が入居する宮城県石巻市東部の万石浦(まんごくうら)仮設住宅。今年一月の深夜、救急車のサイレン音が響き、八十五歳の女性宅前に止まった。
 女性は心臓を患っていた。この夜、女性は助けを求めて部屋の壁をたたいた。「コンコンコン」。その音に異変を察した隣部屋の主婦が通報し、女性は一命をとりとめた。
 女性は以前にも発作を起こしたことがあった。助けを呼ぶときは、壁をたたいて知らせることが合図になっていた。仮設住宅の薄い壁が命綱なのだ。
 「うまく隣人が気づいてくれてよかったが…」と自治会長の後藤嘉男さん(71)。いつも気になるのは入居者の様子。高齢の単身者十九人には特に気を配っているという。
 県内一の被災者を抱える石巻市は、七千二百戸の仮設住宅の入居先を決める際、公平を期すため原則抽選とした。このため、同じ地域の住民がバラバラに分かれて入居。見知らぬ人が隣人になった。
 「周りは田んぼ、何にもないべ」。市中心部から離れた桃生(ものう)町の仮設住宅で、一人暮らしの木村勝夫さん(70)がこぼす。町までの巡回バスは一日二便。五十一戸ある仮設住宅は空き部屋が多く、日中も人の気配がない。
 木村さんは足が不自由で出歩けず、買い物はヘルパーに頼むが、調理に苦労する。昼すぎ、テーブルの上には卵かけご飯の残りと焼酎。三年前まで建築業をしていたが、今は生活保護に頼る。「マッチ箱に入れられたような生活。おかしくなる」とコップに焼酎をついだ。
 同じ仮設住宅で一人で暮らす亀井洋さん(45)は震災後に職を失い、今年に入ってようやく、仙台港での荷揚げのアルバイトを紹介してもらった。日当は一万二百五十円だが、仕事があるときだけの臨時アルバイト。「少ないと月に五日程度、十日働けたらいい方。朝晩自炊して食べていくのがやっと。全く先が見えない」と話す。
 四月半ば、市内の田んぼの中に立つ仮設住宅で、五十二歳の男性と知人の三十六歳の女性の遺体が見つかった。死後一~二週間。男性が先に病死し、女性が後で亡くなったとみられる。
 「死」のニュースは、仮設住宅で暮らす被災者にとって人ごとではない。「ドキッとするんです」と万石浦の後藤さんは話す。昨年九月にも別の仮設住宅で一人暮らしの男性が刃物で腹を刺して命を絶っている。
 炊き出しなどで被災者を支援するNPO法人「フェアトレード東北」の佐藤大知さん(26)は「仮設住宅の規模や場所によって支援の届き方に格差が出ている。市中心部から離れた仮設住宅には支援が行き届かず、孤立している人が点在している」と訴える。
(東京新聞)

 今日は憲法記念日ということで、ジミントー、ミンナノトー、たちあがれ日本なるバカな極右政党どもが日本国憲法破壊を画策したとんでもない憲法改悪案を垂れ流している。
 特に悪質なのはミンナノトー。完全に極右であることを証明した内容で、皇室を盾にして己らの野望を陰で行う姑息極まりない姿勢だ。護憲保守主義者として許せない内容だ。情けないのは東日本大震災の復興の遅れを日本国憲法のせいにするばか者の多さ。

2012年5月2日(水) しんぶん赤旗
改憲へ「行動起こす」
新憲法制定推進大会開く

 衆参両院で憲法審査会が始動し、各党が改憲草案を相次いで発表するなか、改憲派の国会議員らでつくる「新憲法制定議員同盟」(中曽根康弘会長)は1日、国会内で「新しい憲法を制定する推進大会」を開きました。
 採択された大会決議は、東日本大震災からの「復興の遅れの根本原因は現行憲法にある」と決め付け、憲法審査会の始動を「喜ぶ」とともに、改憲に向けた「行動を起こしていく」としています。
 あいさつに立った自民党の谷垣禎一総裁は「自主憲法の制定は自民党の結党の原点だ」とし、天皇の元首化などを盛り込んだ同党の改憲草案を紹介。「憲法審査会のなかで各党と協力して議論を進めたい」と表明しました。中野寛成・民主党憲法調査会長は、同党幹事長室の要請にもとづき政権党を代表して出席したことを強調。「現実的に憲法改正を実現するプログラムをつくらないといけない段階だ」「具体的に憲法改正の第一歩を踏み出しているという前提で真剣に、静かに、しっかり進めていきたい」などと語りました。
 公明党、みんなの党、たちあがれ日本も代表あいさつしました。
 財界3団体の代表者も壇上に立ち、「憲法審査会が動きだしたことを産業界として歓迎している」(日本経団連)、「来年は、改正実現の何らかの目に見える成果がほしい」(日本商工会議所)などと改憲を迫りました。

 おいおい、おバカもいい加減にしろといいたくなる。
 ここに加わっているおバカどもについては次回の選挙で落選させてやらねばならない。この動きは国際法違反であることはいうまでもない。ここで、日本国憲法から反撃させてもらおう。

〔憲法の最高性と条約及び国際法規の遵守〕
第98条 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
2項 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。
〔憲法尊重擁護の義務〕
第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 第99条に新憲法制定議員同盟のメンバーは完全に違反している。
 その段階でも、公職失格であると断言されるべきなのはいうまでもない。さらに、日本は国際法を尊重し擁護すべき義務がある。これでカルデロン一家不当強制送還事件が完全に国際法違反であるほか日本国憲法違反であることが鮮明になった。
 このことをネウヨと称する人たちは理解しているのだろうか。今こそ、日本国憲法の理念が必要とされている時代はない。共存・共栄・共生の思想に私たちは回帰すべきなのである。

http://www.kyodo-center.jp/ugoki/kiji/sinkenpou-kaiin.htm

2012年07月08日
共生主義と孤立死
 久々の共生主義に基づくコラムである。

「引きこもり」するオトナたち 【第102回】 2012年3月29日
池上正樹 [ジャーナリスト]

「孤独死」を他人事とは思えない! 引きこもる家族が直面する壮絶な生活苦

 孤独な晩年を過ごした作家の永井荷風は、引きこもりがちだった自宅の畳の上で、ひっそり亡くなっているところを発見されたという。
 永井は晩年、自宅を訪ねてくる人に「本人はいません」などと門前払いしていたというエピソードも残されているが、まさに、周囲が気づかないまま亡くなる「孤立死」の先駆者だったともいえる。
 東京・立川市や横浜市、さいたま市、さらに最近では原発の旧避難準備区域だった福島県南相馬市でも、「孤立死」が相次いで見つかった。
 しかし、永井のように孤独のまま放っておいてほしいという人もいる一方で、「死にたくない」「生活ができない」「どこに相談すればいいのかわからない」と、助けを求めている人たちの声は切実だ。

「孤独死」は自分と家族の未来か 40代、引きこもり男性の葛藤
「孤立死は、他人事とは思えない」
 こう明かすのは、ある地方都市の実家で、両親と3人暮らしをしている40歳代のAさん。
 一時、豊かな山の自然を切り開いて、宅地開発が進められたこの地域でも、いまは所々に空き家や空き地が広がる。駅前の商店街も歯が抜けたようにシャッター通りと化していて、かつての活気は見られない。
 Aさんは大学を卒業後、都会で会社員生活を送っていた。ところが、遊んでいるわけでもないのに、勤務中にウトウトと眠くなる日々が続き、ついに体調を崩して退職。バブル崩壊後の雇用環境の悪化によって、その後の再就職もうまく行かず、やがてこの故郷の実家に戻った。
 気づいてみたら、社会とのつながりもすべて喪失。以来、近隣の目が気になるようになり、10数年にわたって、引きこもり状態に陥っていた。
 地方の町には、なかなか仕事がない。
 この2ヵ月の間にも、Aさんはアルバイトの求人に3件応募した。
 その中に、観光施設で飼育する動物の世話や清掃などを行うアルバイトがあった。
 元々、動物の好きな優しいAさん。実家でもずっと動物を飼ってきて、いまも猫と一緒に暮らしている。
「年齢制限もなかったし。僕にとって、いちばんできそうな仕事だと思っていたんですけど…」
 しかし、面接に行く前の書類選考で落とされた。
「これでダメだったら、もうキツイのかなって…」
 他の2件については、不採用の返事すら来なかった。
「このままでは、家族と共倒れになる。そうなると、テレビでよくやっている“孤立死”が、現実に僕の家族の未来の姿に重なって見えてきて、何とかしなきゃいけないって、ますますあせるんです」

一家の収入は母の年金8万のみ そして今、キャッシング地獄へ…
 家庭の収入は現在、唯一、母親の年金のみで、月に8万円ほどだ。
 しかし、母親は、3枚のクレジットカードからのキャッシングの返済のため、ここ何日も、次のカードの支払いに追われている状態。支払日に払えなければ、どんどん利子が増えるだけでなく、カード会社の信用情報も悪くなる。
 Aさんの母親は、こう説明する。
「2年くらい前までは、キャッシングの限度額が3枚とも数十万円ずつありました。枠いっぱいに借りれば、3枚で百数十万円借りられたのです。ところが、貸金法の改正によって、融資の限度額が年間収入の3分の1までに制限がついたんです」
 父親はすでに、カードで事故を起こし、借りられない状態にあった。
 大手企業に勤めていた父親は、退職金を先物取引に注ぎ込んだあげく、多大な借金を背負いこんでしまったのだという。
 Aさんの一家は、数年前まで暮らしていた自宅の土地を売却。そのときの貯金を切り崩して、生活してきた。つまり、カードでキャッシングすることもなかったのである。
 ところが、生きていくために必要な生活費が二進も三進もいかなくなり始めたのは、2011年に入ってからのこと。
「カードを使い始めたときは、カード会社も把握できなかったのか、限度額を超えて借りてしまったんです。その後、限度額を超えているとのお知らせが次々に来て、一斉に融資可能額がゼロになってしまいました。いまは、3枚のリボ払い分を返済するだけで、ひいひい状態です。私は国民年金なので、年収はせいぜい90万円。そこから容赦なく健康保険や介護保険料、光熱費なども取られて…。私も、もうくたびれました」
 現在、現金は家にまったくない。食料や生活のための最低限の買い物は、カードが使える店でショッピング。綱渡りのような生活を続けている。
 それでも、母親は息子をこう思いやる。
「家を出て、当面の生活ができるようになるまで、どうしたらいいのか。どなたかに現状を知ってもらわないと、不安で仕方がないんだと思います。お金を工面してくれとか、そういうことではないんです。私にも息子にも、そんな気持ちは一切ないんです。でも、どなたに相談すればいいのか…」

苦労をかけた母親のために自立したい そんな気持ちを裏切る「40歳の壁」
 すでに40歳を超えるAさんの場合、国が定める支援のセーフティーネットから外れている。
 近くの公的機関のサポートセンターにも相談に行った。
「いちばんの悩みは、お金がないことなんです」
 Aさんが、自立するためのノウハウをそう聞くと、
「それは仕事を見つけて、働かないと、ダメですね」
と返され、ああ、言わなければ良かったと思った。
「そこまでしか行かない電車みたいなものだ」
 終着駅から先は元々、線路がないんだから、仕方がないと、Aさんは自分の中で処理している。
「うちが経済的に破たんしてしまったのは、僕と父親のせいなんです」
と、Aさんはいう。
「母は一生懸命、生活費をやりくりして、家を守ってきました。それを僕と父が食いつぶしてきてしまったんです」
 Aさんが都会へ仕事を探しに行きたくても、その交通費さえままならない。
「僕が家を出るだけでも、相当な生活費が浮きます。そういうやり方しか、いまの僕にはできない。それに、僕自身、物心ついたころから、父親を『父親』だと思ったことは一度もありません。そういう意味でも、一緒に暮らしていれば、気持ちもすさんでいきます」
 家族3人は現在、古ぼけた民家を借りている。Aさんは、その家の3畳間に暮らしている。
 この地域では、近所付き合いがほとんどない。隣の住宅まで適度に離れている。
「家の中にまったく逃げ場がありません。僕も、事件の被疑者になるのではと思ったことが何度もあるんです」
 だから、Aさんは狭くても1人で生活できるような住居を探しているという。
「精神的にも相当参っています。でも、家の中で、そういう話をするわけにもいかない。お金がないという話をこうやって外部にお話しするのも、家族は嫌がるんです」

相談できるのは遠くの他人だけ さらなる孤立にあせる当事者たち
 ここまで追いつめられている状況で、この期に及んでもなお、恥ずかしがるのは、別にAさんの家族だけの話ではない。
 地方へ行くほど、「家の恥」だと思い込んで隠し続ける。困ったことがあっても、なかなか周囲に「助けて」と言えない。わざわざ知らない町へ出かけていって見知らぬ相手に相談したり、遠い町の相談機関に電話したりすることは、日本ではよくあることだ。
「うちには固定電話がない。クレジットカードが止められたら、携帯もつながらなくなり、池上さんとも連絡がとれなくなる。携帯がなくなってしまうと、周囲からますます孤立する。だから、あせっているんです」
 生活保護を申請しようにも、年金暮らしの親と同居している限り、難しいらしい。Aさんが独立して、住所がなければ、申請することができないというのである。
 このように、長期にわたる引きこもり状態によって、これからどのように生活していけばいいのか。途方に暮れているのは、Aさんの家族だけではない。
 前回の連載でも触れたように、制度の谷間にこぼれ落ちた人たちのセーフティーネットをどう構築していくべきなのか。本当に助けを求めている弱者に、余裕のある人たちが、いかに手を差し伸べたり、支えたりできるかどうかが、いま問われている。

 全国で相次いでいる孤立死・孤独死はこの構造と重なっているのではないか。
 今年2月20日昼過ぎ、さいたま市北区のアパート1階の部屋で死後2ヶ月ほどして発見された一家のケースを取り上げる。当事者は以下の通りである。
 父親 64歳 1947年6月、青森県西目屋村出身。父が早くに亡くなったため、中学を卒業するまで母の手で育てられ、卒業後は二つ上の兄(67歳)と同じく、弘前市内の職業訓練校で左官技術を学んだ。その後は兄の後を追うように秋田県大館市に移り、兄弟そろって弘前出身の親方のもとに身を寄せ、住み込みの左官職人として働き始めたという。1992年に左官職人をやめ、長男と一緒に内装工事会社に就職していた。
 弟弟子(60歳)の証言によると父親はパチンコにはまっていたほか青森まで競輪に行っていたと言う。その金額はかなりのものであったとの事。大館市中心部の住宅街にある木造平屋の一軒家で暮らしていたが1998年か1999年頃に妻の父親と家や土地を巡っての揉め事の裁判で家を取られた。10年秋ごろ、体を壊して仕事ができなくなったため生活苦に陥った。 社長は男性からと聞いたことがある。その1、2年後の2000年暮れ、父子は退職、兄の知人の紹介で就職先を見つけたものの体を壊して退職。
 母親 63歳。幼なじみの男性(62歳)「おとなしく、遠慮がち。自分から話すタイプじゃない」。元自宅の向かいにある妻の実家は地主の資産家だったが、結婚に反対だった妻の父親と、一家は折り合いが悪く疎遠だった。父親とはその後、一家の自宅や土地の所有権を巡って裁判になった。裁判との関係は不明だが、一家は数千万円の借金があったという。
 長男 39歳、高校卒業後、就職先をすぐにやめ父親と同じ内装会社に勤務していたが01年2月に「借金取立てでいられなくなって東京方面に向かう」として内装会社を辞めた。埼玉に引っ越してきてからも、一家は周囲の人とは一切交わらず、あいさつを交わす仲だったのは、同じ階に住んでいた主婦だけだという。
 男性社長(62歳)によると、父子とも仕事ぶりはまじめで腕も良かったが、男性は忘年会などには参加せず、職人の間で孤立して見えた。体格のよい長男はおとなしく、父親の言葉に従順だった。父親は現場で長男をそばから離そうとしなかった。社長は「(長男を)独り立ちさせるため、『息子と離れて仕事しろ』と言った事がある。でも最後まで離さなかった」と振り返る。
 2008年か2009年の夏に長男が母親の実家を訪ねた。髪は乱れ、何日も風呂に入っていない様子だった。玄関先で祖母に「向こうではもう暮らせない。大館で働きたいんだけども」と告げたが、祖母は父親の元で働くよう諭して帰した。

 さあ、片山自称国会議員よ、この一家の親族にあんたはなんと言うのかね?
 しかも、家賃、水道、ガス、電気と次々に滞納し、昨年末にはガスと電気が止められていた段階で怪しいとみんな思うのではないか。申請したくてもできない「死の効率」に基づく呆れた行政がまかり通ったではないか。
 こんな呆れたケースがある。

【生活保護を受けられず、死に至った例】

◆京都・母親殺害事件(’06年2月)
認知症の母(86歳)の介護と貧困に追い詰められた無職の男性(54歳)が心中を図り、母親を殺害。男性は行政に相談していたが、生活保護について十分な説明を受けていなかった。

◆北九州・門司区餓死事件(’06年5月)
市営住宅に住む障害者の男性(56歳)が、役所に生活保護の申請書を交付してもらえず餓死。前年にはライフラインが止められており、栄養失調で病院に搬送されていた。

◆秋田・練炭自殺事件(’06年7月)
強い睡眠障害で働けず車上生活を送っていた男性(37歳)が2回生活保護を申請するも却下。「俺が犠牲になって福祉をよくしたい」と市役所の駐車場に停めた車中で練炭自殺。

◆北九州・「おにぎり食べたい」餓死事件(’07年7月)
生活保護を打ち切られた元タクシー運転手(52歳)が直後に餓死。「(辞退届を)書かされ、印まで押させ、自立指導したんか」「おにぎり食べたい」などと日記に書き残していた。

◆北九州・男性孤立死事件(’09年6月)
生活保護の相談に訪れた無職男性(39歳)に対して、福祉事務所が「健康状態は良好」と判断し仕事探しをするよう説得。申請できなかった男性はその後に孤立死した。

◆札幌・姉妹孤立死事件(’12年1月)
失業中の姉(42歳)と知的障害のある妹(40歳)がガスも電気も止められたマンションの一室で病死・凍死。姉は3度も生活保護の相談に行っていたが、申請ができなかった。

 いずれもきちんと正規雇用させるか、生活保護の対象にすべきなのは言うまでもない。
 それをしないで個々の自助努力にゆだねるとは行政の恐ろしさは話にならない。まずは異常な非正規雇用を厳しく正すことを優先すべきだろう。彼らは自助努力の末に生活保護にたどり着いたに過ぎない。北九州市の場合は悪質度が極めて高い。
 秋田のケースも殺人示唆罪とも言われかねないような事だ。それでいいのだろうか。私には疑問が残る事ばかりである(誰か無知な私に教えてほしいほどだ)。

この記事へのコメント
本当に悲惨ですね…、貧困と多重債務…、申告な問題ではありますが、まずは弁護士や行政書士に相談することを第一にしなければ、再スタートがきれませんね…。多重債務は、放置すればする程、事態が悪化し最悪、自身を自死に追い込んでしまいます。まずは、専門家に相談し、法的整理(自己破産や任意整理、民事再生手続きなど)をして、まず身軽にするべきですね。弁護士報酬は、法律扶助制度がありますので、弁護士に相談すれば心配はありません。
片山さつきは、鬼畜です。
日本国憲法第2 5条を行政は遵守しなければいけない。

Posted by 青い鳥 at 2012年07月16日 16:11

2012年12月16日
セルフネグレストを生み出すもの
 セルフネグレスト=自分の身は自分で始末するとし生活保護を受けず、行政の支援を拒否して最終孤独死になってしまう人。

 まず、しんぶん赤旗より二つ引用する。
 あまり望ましくはないが、適したものはなかったのが残念だ。

2012年5月18日(金)
札幌姉妹孤立死 生活保護申請権を侵害
再発防止へ調査団が提言

 札幌市白石区の姉妹孤立死事件を現地調査していた全国「餓死」「孤立死」問題調査団は17日、3日間の調査を終え、餓死や孤立死の根絶のための「提言」を発表しました。
 調査団は白石区役所で、孤立死した姉妹の生活保護申請時の相談状況を調査、同区などの保護受給者12人からも聞き取りました。
 同保健福祉部への調査で区側は、申請を受け付けなかったのは「申請意思を示さなかったから」との回答に終始。調査団は、区側が姉に「懸命な求職」を求めていたことも示し、「誤った教示で保護要件を欠くと誤信させ、申請を断念させたもので、申請権侵害は明らか」としました。
 調査後まとめた提言では、「生活保護制度の利用によって、経済的な生活の基盤が確保されていれば最悪の事態は防げた可能性が高い」とし、事件の根絶のために違法な申請権侵害を認め、生活保護を必要とする人が漏れなく受けられること、ライフライン業者などとの連携強化、ケースワーカー職員の十分な配置と専門性の向上―など5点を強く求めました。
 調査を終えて、団長の井上英夫金沢大学教授は「25年前にも同様の事件があり、白石区では根深い問題がベースにあって、事件はそれを象徴するもの。保護費の財源の問題など国の問題も構造的にある」と述べました。

悲劇を繰り返すな 札幌で党市議団が懇談会
2012年02月03日 「しんぶん赤旗」より
 
 日本共産党札幌市議団(井上ひさ子団長)は1日、市民ホールで市政懇談会を開き、第1回定例議会(14日から3月28日)に向けて各界の代表らと意見交換しました。
 井上団長のほか、宮川潤、坂本恭子、伊藤理智子、小形香織の各市議が参加しました。
 宮川市議団幹事長は、札幌市が1月31日に発表した2012年度予算案の特徴を説明。特養ホームや保育所の増設など前進面はあるものの、市民の命とくらしを守る点では不十分と問題点を指摘しました。
 宮川氏は、1月20日に発見された、市内白石区の姉妹が行政の支援を受けられずに孤立死した事件について「食糧が尽きた姉妹が3回目の相談に行ったが、区役所は『生活保護の申請をしますか』と確認せず、非常食入りの缶を手渡しただけ」と報告。姉妹が渡されたというパン入りの缶を示しながら「そういう(冷たい)市政を正す議会審議をしていきたい」と厳しい表情で詰りました。
 参加者からは「高齢者の生活を守る市政を望む。議会の論戦に注目したい」という意見や、市政への質問が次々と出されました。
 市議団は、21日(午後2時30分ころ)に行われる代表質問=伊藤議員=や特別委員会の傍聴を呼びかけました。
 懇談会には、田中啓介西区くらし・福祉対策委員長、吉岡ひろ子清田区市政相談室長、紙谷恭平南区雇用・くらし対策委員長も参加しました。

 本来、こうしたことを取り上げねばならないのは産経新聞であり読売新聞ではないか。
 愛国心を強調するなら、弱者への思いやりがあってしかるべきだ。それを踏みにじるとは言語道断としか思えないのだ。
 こうした行政への不信感がセルフネグレストという、なんともやるせない事態を生み出すのである。信頼出来る行政は信頼出来る政治というべきものだ。今の政治ごっこではそれは期待できまい。

2013年02月12日
誰も賛同しないマイナンバー制度という名前の管理社会

マイナンバー ネットでは高支持?
R25.jp 2013年02月07日13時00分
 税や社会保障に関する情報を一元化するために、国民一人ひとりに個別の番号を割り振る「マイナンバー制度」。昨年、野田内閣は同制度導入に必要な「マイナンバー法案」を国会に提出し、協議が進められていたが、年末の解散総選挙によって廃案になっていた。そんななか、政府・自民党が「マイナンバー法案」を来月にも国会に提出する見込みであると、NHKが報じた。法案は野田内閣のものとほぼ同じ内容で、成立に向け、民主党や公明党に協力を呼びかけているという。
 これまで、国民を「マイナンバー」という“番号”で管理すること対して、様々な議論が重ねられてきたが、今回の法案提出で、いよいよ制度化に現実味が帯びてきたという状況だ。実際に“番号”で管理される側のネット住民たちはどんな印象を抱いているのだろうか。2ちゃんねるの「国民一人一人に番号を割りふる『共通番号制度(いわゆるマイナンバー)』、来月にも提出へ」というスレッドでは、こんな意見が寄せられている。

「真っ当に生活している人には便利になって良いと思う
反対してる人は後ろめたい部分があるんだろうね」
「(上記意見に対し)そういうあんたみたいのが犯罪に巻き込まれる可能性が高まるね
セキュリティの問題がどうしても残るからね」
「一元管理するとクラッカー(編集部注:悪意を持ってハッキングをする人のこと)がやりたい放題になるので情報は分散しといたほうが良い」
「一番のメリットは管理コストを低減することができるかもしれないこと。
デメリットは導入費用が高くなり低減分をペイできないかもしれないこと。
要するに試算を出してみるまでわからない」
「いいんじゃね?
社会保障ということで、
●病歴(健康保険分野)
●逮捕歴(社会安全保障分野)
●職歴も(雇用分野)
も確実に、記録対象に入るだろうし。
分かりやすくていいよ」
「税の徴収が主目的なんだが
反対してる奴は脱税でもやってんのか」
「ナマポの不正受給
ナマポの親族の所得の把握
良いことずくめ」(編集部注:ナマポ=生活保護のこと)
 情報漏えい、改ざんなどの、セキュリティの部分を心配する声はあったが、おおむね賛成意見が多かった。また、たとえば脱税や生活保護の不正受給などといった不正行為を防止できるのではないかとの意見もあった。
 ちなみに、2012年2月にYahoo!みんなの政治で実施された、マイナンバー法案の賛否に関するアンケート調査では、総投票数1996票のうち58%(1160票)が賛成、37%(737票)が反対、残りの5%(99票)が「わからない」という結果となっている。ここでもやはりマイナンバー導入に賛成するネット住民が多かった。
 未知の制度ということで、いろいろな不安を感じている人も少なくないが、導入することのメリットもそれなりに理解されている模様。制度導入に向けての下地はできつつあるようだ。
(R25編集部)
 私はこの制度に前から反対してきた。
 理由は不正が暴かれることなどそんなくだらないことではない。国立市の正統市長であられる関口博氏はジミントーなどからの妨害されていない時代に住基ネットからの切断という勇断を継続した。当時のホームページから引用する。

 住基ネットは高コスト
 住基ネットを接続したら、初期投資に約5000万円、また5年毎のシステム入れ替え時にも約5000万円がかかります。また、毎年1300-2000万円の管理保守費用がかかり、費用対効果として高コスト体質のシステムです。
 未だに住基カードの発行数も住基人口の3%程度に留まっています。コンビニでの住民票取得は、一枚あたり6000円近い税金を投入さらに、「コンビニで住民票取得」がメリットとして最近言われますが、例えば座間市の場合、
初期費用6875万円、年維持費用580万円がかかります。
 一年1000人程度の利用が見込まれ、住民票一枚あたりの経費は5920円と計算されています。住民票一枚に約6000円もの税金が投入されるシステムの導入は大変な問題ではないでしょうか。
住基ネットに自治体が感じる負担感と費用対効果
 愛知県下59自治体への住基ネットに関するアンケートでは、
「業務効率化されたか」→
「さほど効率化されているとは言えない」64.1%、
「逆に非効率になった」7.7%
「費用対効果は」→
「ほとんど変わらない」24.1%、
「逆に税金の支出は増えている」55.2%
という結果でした。
 効率化が見えない自治体が7割強で、税金支出が増えた自治体が過半数です。セキュリティと漏えいコスト住基ネットは36条2項(*注)で市区町長に漏えいの防止等が義務づけられており、確実な安全を首長としては確保しなくてはなりません。

 住基ネットですらも役立たずなのに、マイナンバー制度を導入すればもっと機能しない。
 問題はそのまま引きずることを意味するのだ。さらにこれで儲かるのは日立だの日本IBMだの、富士通だののIT大手だけ。それでいいのだろうか。
 私は何度も繰り返す。マイナンバー制度に断固反対する。住基ネットですらも日本国憲法違反であることは明らかなのに二重の違憲を犯すのでは国としての機能は不全だ。


 国は「生活保護には金がかかる」という。

 確かにそうだ。だが、きちんと考えてほしい、たとえば今は査察官がいる。その査察官や事情聞き取りを行う人などを使えば生活保護を受ける期間はある程度減らせる可能性もある。

 生活保護を受けている人たちの中にはやむを得ず受けている人が多い。そういう人を何でもかんでも一律に厳しく見るのはいかがなものである。また、生活保護の法人版というべき法人税の現在の話を政府は持ち上げているがこれは以ての外だ。

 むしろ1984年レベルに戻し、金融取引税・富裕税・環境税・派遣労働税を導入すべきなのがまっとうな市民の声であることを自覚すべきだ。