犯罪被害者は憎悪にとらわれがちだ。
その気持ちや感情は理解はするし寄り添うべきだが、感情的厳罰を求める段階で被害者は加害者と同じ穴のムジナになってしまう。
その危険性を今までこれらのコラムで私は指摘してきた。
2011年11月24日
話をごまかしてもためにはならない
今回はプロレスラーによる事件について取り上げる。
なお、被疑者はいずれも一般人に戻っているので、イニシャルで書かせてもらう。
全日本プロレスがA、B逮捕についてコメント
スポーツナビ 11月23日(水)16時39分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111123-00000026-spnavi-fight
5月29日の全日本プロレス・神戸サンボーホール大会の試合前に、Cさん(41)の顔面を拳で殴り、急性硬膜下血腫の重傷を負わせたとして、A容疑者(47)と、B容疑者(36)の2人が逮捕された件を受けて、全日本・内田雅之代表取締役社長が23日の全日本・後楽園ホール大会の試合前にコメントを発表。「逮捕という重い事態に至ったことは残念。真相は司法の場で明らかにしてもらうしかない。会社としても今回の件を反省し、管理強化することで改善する努力をしている」と話した。
Cさんは暴行を受けた後、同日の試合に出場したものの、試合後後に倒れ、緊急手術。重度の記憶障害などが残り現在も入院中。内田社長によると「一般病棟に移り、話も時々できる時があると聞いている」とのこと。Cさんの母親が10月に告発。捜査の結果、試合前に殴られたことが原因と判断された。
Cさんいまだ…半年前「暴行」で逮捕
http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20111123-867324.html
5月29日の全日本・神戸大会の試合前にCを殴った傷害容疑で、元プロレスラーA容疑者(47)と、フリープロレスラーB容疑者(36)が22日、兵庫県警葺合署に逮捕された。Cは試合後に急性硬膜下血腫で開頭手術を受け、現在も入院中。2人は無期限出場停止処分を受けたが、Bは7月1日に処分が解けて試合に復帰していた。
A容疑者とB容疑者は葺合署から出頭を命じられ、弁護士を通じて、この日の出頭を連絡。A容疑者は午後1時15分、B容疑者は同1時41分に逮捕された。Cの母親が先月19日、弁護士を通じて告発状を提出、捜査の結果、逮捕となった。両容疑者はいずれも容疑を認めている。
事件は5月29日の神戸大会、試合前の控室で起こった。A容疑者は「日ごろの態度が悪いことを叱ったが、反省の色が見られず殴った」。B容疑者は2人の仲裁に入ったが、ヘイトの態度に立腹して顔面などを殴ったという。その際、稔(現・田中稔)KONO(現・河野真幸)が居合わせた。5人は悪役軍団ブードゥー・マーダーズのメンバーだった。関係者が間に入ってその場は収まったが、Cは試合後のインタビューの最中に嘔吐(おうと)。救急車で運ばれて開頭手術を受け、硬膜下血腫と診断され意識不明の状態が続いた。
その後、A容疑者が6月1日に会見、自分1人で殴ったことを認め、事実上の引退状態となった。他の3人も現場に居合わせたことから、連帯責任で無期限出場停止処分になった。同16日に東京・九段の全日本の事務所で、稔とKONO、関係者が葺合署の事情聴取を受け、A容疑者以外は暴力をふるってないことが確認されたとして、3人が7月1日に処分解除。その後、試合に復帰している。
Cは現在も入院中で、介護が必要な状態が続いている。葺合署では「重度の記憶障害が残っていて事情聴取ができる状態ではない。母親からの告発状を被害届の代わりとした」と説明。1度は暴力をふるっていないとされ試合復帰したB容疑者の逮捕で、被害者側との食い違いが明らかになった。全日本の内田雅之社長(49)は「こんなことになって残念です。司法の場で、事実が明らかになることを願っています」と話した。【小谷野俊哉】
[2011年11月23日9時18分 日刊スポーツ紙面から]
今回の事件は摘発されて良かったと思う。
理由は、良心の呵責もそうだが、人としてやってはいけないことをやればこのように罰されると言うことを示すことで、後に続くものたちに道をそらさずにすむきっかけを与えることになる。そもそも、スパイダーマンでも言っていた様に自由は責任を伴う。結果責任を問わない管理教育の方が、逆に子供を甘やかすことになる。自由教育は子供を自立させるための厳しい教育だ。
自由だからとても、やってはいけないことはある。たとえばフランスの故ミッテラン大統領には正妻のほか、愛人との間に娘がいた事は公然の秘密だったが、そのほかにも1994年の終わり頃には「フランソワ・ミッテラン大統領は執務が困難な状態であった」と主治医が暴露本で明かしたことがフランスで批判を招き、発売禁止が言い渡された。
だが、そうはいかなかった。アメリカではミラーサイトが立ち上げられて内容がそっくりそのまま暴露される有様である。そして、この判決だ。
発禁は表現の自由侵害 ミッテラン暴露本で欧州人権裁
産経新聞 2004年5月20日
欧州人権裁判所は18日、故ミッテラン・フランス大統領が10年以上、がんの病状を国民に隠していたことを暴露した主治医の著書を発売禁止とした同国の裁判所の判決を「表現の自由の侵害」と認定し、主治医の名誉を回復させた。また、フランス政府に対して、告訴した出版社に2万6500ユーロ(約360万円)を支払うよう命じた。
主治医クロード・ギュブレ氏の著書「大いなる秘密」は大統領の死去直後の1996年1月に発売されたが、ミッテラン氏の遺族らがプライバシーの侵害だと提訴し、1審が同月に発売禁止を決定、上級審などの判決でもこれを支持した。
人権裁判所は大統領死去直後の1審判決は「緊急の決定」で正当だったとしたが、遺族への慰謝料支払いを命じた死去から9カ月後の判決については「表現の自由との釣り合いを評価するために時の流れを考慮する必要があった」と指摘した。
フランスはプライバシーを尊重する国家である。
それゆえに非常に厳しい。プロレスに限らず、自由気ままに行動すればそれだけの説明責任が伴うのである。
最後に、Cさんの回復を心より祈る。
http://www.systemicsarchive.com/ja/b/moral_education.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%B3
http://www3.ocn.ne.jp/~sitemm/masscomi.html
http://www.lalettremensuelle.fr/spip.php?article2353&lang=fr400397
2011年12月10日
気合で自殺が減るか
2011(平成23)年11月29日(火)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>社会
自殺防止へ 政府の特命チーム発足
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111129/t10014288761000.html
政府は、年間3万人を超える自殺者を減らすため、
民間の有識者を加えた新たな特命チームを発足させ、
自殺防止の対策強化に向けて議論を始めました。
○
政府は4年前に、自殺する人の割合を大幅に減らす方針を
打ち出しましたが、去年1年間の自殺者は
13年連続で3万人を超え、自殺は減っていません。
このため政府は、この問題を担当する
蓮舫行政刷新担当大臣ら政務三役に、
自殺防止に携わった経験を持つ民間の有識者を加えた、
新たな特命チームを発足させました。
11月29日(火)の初会合で、蓮舫大臣は
「国だけではなく、現場で頑張っている方たちの
知恵や力を借りて、社会一体となって取り組み、
少しでも自殺をなくす態勢を作っていきたい。」
と述べました。
○
続いて、民間の有識者3人が、それぞれあいさつしました。
このうち、うつ病で3回の自殺未遂を図った妻を支えながら、
企業の経営を続けてきた佐々木常夫さんは、
「年間の自殺者の半数は、うつ病が原因と言われているが、
うつ病による自殺未遂は、その10倍いるのでは
ないかと思う。
今は精神疾患の患者とその家族を支える運動に
携わっており、そうした経験も役立てたい。」
と述べました。
また、作家で、去年3月まで小学校の教諭を務めていた
乙武洋匡さんは、
「小学校では、子どもたちに
『君たちは1人ひとり、かけがえのない存在なんだよ。』
とずっと伝えてきた。
子どものいじめによる自殺に心を痛めており、
積極的に発言していきたい。」
と述べました。
会合では、来年の春に予定している
「自殺総合対策大綱」の見直しに向けて、
自殺の防止対策を強化するためには、
医療の充実と社会全体で支えていく仕組み作りの
双方が重要だという認識で一致し、
今後、専門家からヒアリングを行うことになりました。
○
会合のあと、佐々木さんは
「妻のうつ病は、私の仕事が暇になって、
話し相手になってから治った。
会社の中や社会の中で悩んだときに
相談に乗ってくれる人がいるような仕組み作りを
やっていけば、自殺が減っていく可能性もあると思う。」
と話しています。
また、乙武さんは
「これまで教育と自殺防止を関連づける取り組みは、
あまりなかったように思う。
教育の場で働きかけをすることで、
中学や高校でいじめにあったときにも、
社会に出たときにも、
死を選ばないということにつながる教育が
できればと思う。」
と話していました。
NHKオンライン 2011年11月29日(火)19時32分
残念だが、三人ともピントが思いっきりずれているような気がする。
自殺については過去、このようなコメントを書いている。
歪んだスポットライト(小野哲)
2011/09/12 20:16
加護亜依さん、自殺未遂か 急性薬物中毒で救急搬送
11日正午ごろ、東京都港区六本木のマンションで、人気アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバー加護亜依さん(23)が自室で倒れているのを事務所関係者が見つけ、119番した。警視庁麻布署などによると、急性薬物中毒とみられる症状で意識が薄れ、手首には切り傷があった。病院で手当てを受け、命に別条はない。
麻布署は自殺を図ったとみている。
加護さんの交際相手とされる会社役員A容疑者(40代)が6日、警視庁に恐喝未遂の疑いで逮捕されていた。
【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011091101000480.html
元モーニング娘。のメンバーの加護という人物の自殺未遂について、今回コメントさせていただく。
最近の子役ブームに今回の事件は大きな警鐘を鳴らした印象がある。そのブームで、最近では一攫千金を狙う親が子供を芸能界入りさせようと動いている。しかし、芸能界は七光の世界であり、そこでどのような強い輝きを出せるかなのである。それ故に歪んだスポットライトとなっている。
同じ視点で言うならば、伊良部秀樹氏(元ニューヨークヤンキース投手)の自殺もそうだった。彼はプロ野球選手にはなって成功した。しかし、プロ野球の勝者にはなれても人生の勝者とはなれなかった(今、私が加筆中の作品でもそれはテーマの一つになっている)。
得意な道が絶たれた場合の人生設計を私達は絶えず視野に置くべきであろう。そうでないと加護や伊良部氏の悲劇を繰り返す事になる。バーニングだのジャニーズだので騒ぐ暇はない。個人的には加護には引退して欲しい。これ以上、ぶざまな醜態を曝す必要はあるのだろうか(なんとかヌードだの下半身ビデオに出るのなら尚更論外)。
既に事務所との信頼関係も壊れているようだ。事務所社長の言う、マインドコントロール云々のレベルではない。まずは加護自身が、芸能界から足を洗い、精神科のドアをノックして診察してもらい、地道に再生への序曲を奏でるしかないのである(精神科に通う事は決して恥ではないのだ)。全てはそこから始まる。
なお、加護の交際相手が暴力団関係者であるとして逮捕されたが、私は警察と暴力団の利権の争いにすぎないと見ている。
利権に巻き込まれ、ビンボーくじを押し付けあっているだけにすぎないのであり、警察は暴力団関係者の摘発も大切だとは思うがそれ以上にハラスメント加害者どもを民暴共々どんどん摘発すべきである。そうすると、日本の風通しはやや良くなる筈だ。
生命の尊さはネットに薄れて(小野哲)
2010/11/12 06:14
自殺:仙台の男性が様子を撮影しネットで中継 配信は中止
2010年11月10日 19時15分 更新:11月10日 19時20分
仙台市青葉区のアパート室内で9日朝、住人の20代男性が首をつって死亡しているのを宮城県警仙台北署員が発見した。1人で首をつる動画がインターネットに流されており、同署は、男性が自分で自殺の様子を撮影・中継したとみている。
同署などによると、動画共有サイト「ユーストリーム」で、男性が9日午前5時半ごろ、ベランダで物干しざおにタオルのような布をかけ、首をつる様子が流れた。7日夜からネット掲示板で自殺予告などを書き込み、ネット上で騒ぎになっていた。映像を見た人が通報し、駆け付けた署員が遺体を発見。男性は1人暮らしで遺書などは見つかっておらず、室内を固定カメラで撮影したとみられる。
通報が相次いだことからサイトの運営会社は間もなく、男性の映像の配信を停止した。
http://mainichi.jp/select/today/news/20101111k0000m040029000c.html
正直言えば、私はこの事件にショックを受けた。
自殺の実況中継とは一体どうなっているのか。しかも、2ちゃんねるにもこの男性と思われる人物が自殺予告を書き込んだという。男性は自らの素性をそこでも明らかにしているようだ。
始末に負えないことに、YouTubeに動画は飛び火配信している。ユーストリームはダウンロードしにくい特徴がある(そこでソフトバンクが筆頭株主になり、日本法人も立ち上げている)が、YouTubeはやりやすいのだ。命の尊さという目に見えない重いものが、ネットという軽い空間では軽視されているのが、今の社会の歪みである。だが、ネットの絆というのは軽いものである。だからインターネットでの結婚相手紹介サイトを信用しないのはそこにある。
ネットはあくまでも使い方次第で有益になるか有害になるかが変わってくる。しかし、今は有害なネット社会になりつつある。ネットで公然とやりたい放題のセックスビジネス、犯罪斡旋ビジネス、著作権侵害の横行、誹謗中傷の2ちゃんねる、独善的なネット極右・極左、カルトなど犯罪者の暴走である。そのなかで命が軽んじられるとは情けない。
なお、面白がって自殺を煽った愚か者どもにはネットから即刻撤退を促す。だがその前にYouTubeの妊婦の出産・分娩(最初から最後までが望ましい)の動画を見てもらいたい(陣痛の苦しみなどが伝わる)。命はネットではその重みはなかなか伝わらない。実は失って初めてその存在の大きさを噛み締めるものだからだ。私が児童ポルノや『できちゃった婚』を嫌うのはこうしたものを見ているからだ。ただ欲望に身を任せて無責任で動くなと言いたい。 コミュニティ経済の復興こそが、目先の効率化よりも効果的な社会を築く。私は何度でも言い続ける。
東京のポルポト・石原慎太郎に極右中国の批判が出来るか(小野哲)
2011/07/16 06:53
「役立たず、もう後釜がいる」 上司の嫌がらせで自殺 労災認定求め遺族提訴
2011.6.21 12:30
JR東日本に勤務していた新潟市西区の男性=当時(51)=が自殺したのは、上司の嫌がらせが原因で労災に当たるとして、妻が21日までに、遺族補償年金を不支給とした庄内労働基準監督署の処分取り消しを求める訴えを山形地裁に起こした。
弁護士によると、男性は2007年10月からJR東日本新潟支社酒田運輸区(山形県酒田市)の副区長として勤務。上司から約1年5カ月にわたり「役立たずだ、もう後釜がいる」と言われるなどの嫌がらせを受けていた。男性はうつ病となり、09年2月に自殺していた。妻は09年10月、「自殺は上司のいじめによる労働災害」として、遺族補償年金などの支給を求めたが、庄内労働基準監督署は10年4月に不支給を決定していた。
山形労働局は「自殺が労災保険に当たるか検討している」とコメントしている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110621/trl11062112320001-n1.htm
まず、今回の記事からも私が指摘してきたハラスメント罪の導入が待ったなしである事が読めるではないか。
このハラスメントが真実であるとすれば、上司と証する人物は自殺強要罪もピッタリ当て嵌まる。警察はこうした犯罪を容赦なく取り締まるべきだ。だが、肝心の政治家の感性は鈍い。
石原語録:知事会見から 大阪副首都構想/与野党拮抗 /東京より
--今朝、自民党の樺山卓司都議が亡くなった
◆急にね。その結果ね、議会運営の数ってものが逆さになって、露骨に出てきてね。数ってものの恐ろしさ面白さ。君ら面白いかもしれないけれど。それにしてもね、あんな気が抜けた炭酸みたいな条例できて何になるの? 本当に。具体的に都がとっくのとうにやっているじゃないの。
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110702ddlk13010234000c.html
ふざけるなの一言に尽きる。
今まで東京都は何をしてきたのか、我々は厳しく指摘してきたではないか。フランコと今まで我々はこき下ろしてきたが、人の命を踏みにじるとは情けない。カンボジアの独裁者・ポルポトに因んで東京のポルポトと改名してさしあげようではないか。目先の対策ばかりで、自販機・コンビニ・パチンコを槍玉にあげて自らの問題点は解決しないでいいという独善ぶりだ。
ポルポト石原とまで言われるなら、相当な侮辱だ。それほど腹立たしい。
都議会:本会議、与野党の勢力逆転 自民・樺山議員死亡、大荒れの展開 /東京
都議会自民党の樺山卓司議員(63)=葛飾区選出=が1日朝、死亡した。これに伴い、都議会の与野党の勢力が逆転。同日午後、本会議が開かれたが、当初、自民や公明など与党の反対で否決されるとみられていた条例案などが一転可決され、大荒れの展開となった。
この日午前「樺山議員が自殺か」の一報が都議会に伝わると、自民党の控室は重苦しい雰囲気に包まれた。ある議員は「議員から『近くモンゴルに視察に行くので参加しないか』と誘われたばかりだった。5期務めたベテランで、党を支えてきた議員の一人。ぼうぜん自失の状態だ」と落胆した。一方、民主党の大沢昇幹事長は「明るく行動的な人だったので大変驚いている」とコメントした。
樺山議員の死去で、都議会(定数127)の会派構成は、民主51▽自民38▽公明23▽共産8▽生活者ネット3▽無所属2▽欠員2--となった。これまでは民主から選出されている議長を除くと、自民、公明など知事与党側が野党側を1議席上回っていたが同数となり、議長の裁決が鍵を握る事に。
自民はこの日、役員会や総会を断続的に開いて対応を協議。午後1時の予定だった本会議の開会は大きく遅れ、午後4時45分に始まった。
本会議では、民主党が提案した、エネルギー使用の節約などを官民が一体となって推進する「都省エネルギーの推進及びエネルギーの安定的な供給の確保に関する条例」案や、新銀行東京の経営問題と築地市場の移転・再整備問題に関する二つの特別委員会の存否に関する採決があった。
前日まで条例案は否決され、特別委員会も廃止となる見通しだったが記名投票で可否同数となり、議長裁決の結果、条例は可決、両委員会も存続となった。
樺山議員の死去について、石原慎太郎知事は閉会後、報道陣に「議員の数が逆さになって(結果が)露骨に出てきた」と述べた。自民のベテラン議員は「都や知事が提案する議案が通らなくなるのではないか。これからの議会運営が思いやられる」と話した。【武内亮、柳澤一男】
〔都内版〕
毎日新聞 2011年7月2日 地方版
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110702ddlk13010339000c.html
では、ポルポト石原に言おう。
日本共産党・民主党と手を組み、彼らの政策を全て丸呑みしたら如何か。それぐらいは出来るだろう。愛国心押し付け教育も断念し、少しは中華の民衆の意見に耳ぐらいは傾けたらどうか。中国共産党の独裁に嫌気がさしている人達は多い。
現実を見て、物は見るべきだ。それと、副知事に正統足立区長の吉田万三氏を抜擢したらどうか。ジミントーにはかなりの屈辱になるが、それがジミントーの真の再生の始まりになる。
本来の自民党とは、加藤紘一氏のような弱者を思いやる政治家が主要だった。それが今やなんだろうか、チンピラばかりが大手をふって歩き、それを支持するポピュリストどもなのだからア然だろう。
ポルポト石原には今すぐ、新銀行東京の破綻処理をしてもらおう。一般口座はイオン銀行かセブン銀行に譲渡し、残った銀行にはポルポト石原と腰ぎんちゃくの猪瀬直樹自称副知事の私財を全て注ぎ込む。それこそが社会の求める本当の自己責任である。
堤清次氏は西洋環境開発の経営破綻の責任をとり、私財を提供した。住専の一つだった会社の初代社長の庭山慶一郎氏も私財を提供した。大阪マルビルの経営者だった吉本晴彦氏も私財を提供した。さあ、ポルポト石原と猪瀬には何をすべきか、これで分かるだろう。
また、ネウヨと言われる人種に告ぐ。我々は独裁者を激しく嫌悪している。極右中国やビルマにおける極右政権を我々が批判している事をわきまえてから、批判はどうぞ。
胡佳氏釈放も警察がみっしり自宅を包囲、事実上の軟禁続く=中国
2011/06/27(月) 17:04 中国当局に「国家政権転覆扇動罪」を言い渡され、3年半服役していたエイズ感染者支援に取り組む人権活動家・胡佳氏が刑期満了で出所し、自宅に戻った。自宅の周囲は大勢の警官に取り囲まれ、事実上の軟禁状態に置かれている。英BBC(中国語電子版)が伝えた。
胡氏の妻・曾金燕さんは26日早朝、胡氏が帰宅したことをミニブログに書き込んだ。しかし、夫妻が住む北京市通州区の団地の外には、何台もの警察車両が停まり、多くの警察官が包囲しているという。警察は、取材に訪れた記者に対し、撮影を終えたらさっさと立ち去るようにと促し、追い払った。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部:ニューヨーク)アジア問題研究員のフィリム・カイン氏によると、当局は曾金燕さんに対し、胡氏の「普通の出所」はあり得ないと話していたという。つまり、一家は再び自宅軟禁状態に置かれる模様だ。
現在37歳の胡氏は、エイズやB型肝炎感染者の権利保護を訴える活動家。2007年に国家政権転覆扇動罪の容疑で逮捕され、翌2008年に懲役3年半の有罪判決を受けた。出所後も1年間は政治的権利をはく奪される。
人権保護団体アムネスティ・インターナショナルによると、中国には現在、胡氏のように当局によって「拘留、連行され行方不明、自宅軟禁状態」などの処遇を受けている人権保護活動家が130人前後いると見られる。(編集担当:松本夏穂)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0627&f=politics_0627_008.shtml
極右中国には私は何度も民主化を要求してきた。
一党独裁という、呆れたメンツにこだわるより、三党以上の複数政党を導入して競い合い、その中でフェアな選挙を行うべきだろう。胡氏は中国共産党にとっては敵ではあるが、中華民衆の味方であることは明快だ。彼は我々の味方でもあるのは明らかだ。
極右中国には直ちに人権政策の大幅な改善と民主化を要求する。経済一流なら、人権もそれに見合うものであっていいのではないか。ネウヨという人達には歴史認識からして共感は持ちにくい。しかし、極右中国への批判では共闘は出来る。事実を見据えて、言論を繰り出す事が我が思想である。
事実を見据え、フェアに批判をして、自閉症的なネウヨからネット保守派に成長するよう願う。在特会のようなゴロツキ極右には絶対になるなと言いたい。
自殺する人たちで多いのは中間層や下層部の人たちに多い。
それがアメリカでは経営陣が自殺することが多い。それでメンタルヘルスケアが充実しているわけだ。それでも多いのだ。日本でも経営者が自殺したといえば、JR北海道、松本引越センター(破産)がそうだった。
そもそも、気合や精神力、絆だけに自殺対策を求めるのはもってのほかで、まずは政治にできることをするべきだ。そう、非正規労働者の正規雇用義務付けと法人税・所得税の強化および富裕税の創設だ(富の再分配で、税制民主主義の基本である)。それを怠って何が自殺対策か。
まだ甘い。私は以前からハラスメント罪の導入を提案してきた。日本ではセクハラばかりがクローズアップされてきたがそんなものではいけない。
引きこもり対策としてのハラスメント罪制定は待ったなしだ(小野哲)
2011/02/14 11:42
テレビウォッチ私見「クローズアップ現代」「30代引きこもり」6割!年金親と共倒れ
2011/2/ 7 11:44
数年前までは若者の問題とされた引きこもり(ヒッキー)が30~40代に広がっている。去年(2011年)、内閣府が行った調査によると、引きこもりは全国に70万人、その63%が30代だった。
引きこもり、就職などがきっかけ 30代からも、内閣府
内閣府は23日、仕事や学校に行かず家族以外と交流しない「引きこもり」に関する実態調査の結果を発表した。仕事や就職がきっかけとなるケースが多く、30代で引きこもりを始めた人も23・7%に上っており、内閣府は「引きこもりは不登校と結び付けられがちだが、職場での人間関係も大きな要因だ」と指摘している。
調査は2月に、全国の15~39歳の男女5千人を対象に調査員が訪問する方法で実施し、3287人から回答を得た。回答内容から「引きこもり」と認定したのは1・79%で、全国では69・6万人に上ると推計。「自分も閉じこもりたいと思うことがある」と答えるなど、引きこもりに一定の理解を示す「親和群」も3・99%、全国で155万人とした。
引きこもりのきっかけ(複数回答)では、「職場になじめなかった」と「病気」がそれぞれ23・7%で最も多く、「就職活動がうまくいかなかった」の20・3%が続いた。「小中高校で不登校」は11・9%、「大学になじめなかった」は6・8%にとどまった。年齢別では、10代が33・9%、20代が38・9%だった。2010/07/24 07:21 【共同通信】http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072301001081.html
引きこもりになったきっかけは、就労経験不足や「就職氷河期」と呼ばれる状況の中で、望んでいた仕事に就けなかったというのが多い。こうしたひきこもりの人たちが社会復帰を望んでも、履歴書の空白や社会経験の不足で就職は難しい。
そして、いよいよ深刻となっているのは、彼らを支える親の高齢化だ。年金暮らしの親は、引きこもりの子供の面倒をもはや見られなくなってきている。途方にくれる71歳の母親 キャスターの国谷裕子は「親の年金を頼りに生活する引きこもりが増えているいま、親が亡くなった後をどう生き残るのか。再び社会復帰ができる手立てはあるのか」と問いかける。
「クローズアップ現代」は30~40代引きこもりを持つ親たちの集まりである福岡県の「楠の会」を紹介した。60歳以上で構成されているこの会のメンバーは、「社会人としてきちんとした人間関係が作れるのか。それが大きな気掛かり」と話す。また、40歳の息子が引きこもりとなっている71歳の母親は、「何をしたらいいのかわからない」と途方に暮れる。
引きこもり問題を長年取材してきた池上正樹(ジャーナリスト)はこう解説する。「本人たちは社会に出て行きたいと思っているんです。でも、今の社会や経済情勢を見れば、出て行くのは難しいとあきらめてしまっています」
国谷が「雇用状況が厳しく、履歴書に空白の年数があれば就職も困難だという現実も分かるが、なんとかできないでしょうか」と聞くと、「同居している家族の問題もあります。自分の家族に引きこもりがいるということを知られたくないと隠すことが多々あるんですね」と池上は話した。引きこもり積極採用企業 番組ではこうした引きこもりを積極的に採用している企業を紹介した。一緒に弁当を食べながら話しかけていく先輩社員や1日2時間の仕事からはじめて、8時間できるようになったら正式採用する(その会社は「アイエスエフネット」であり社長の渡邉幸義氏である)。
池上は「行き詰まったら声を上げて欲しい、SOSを出して欲しい」と言うが、それができれば引きこもりにならないんじゃないか。国谷も「引きこもりの予備軍は150万人以上いると言われています。そんな社会が正常な社会というのでしょうか」と疑問を投げかけた。
年金暮らしの親と中年引きこもりの共倒れという事態が、目の前に迫っている。
文・ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2011年2月3日放送「働くのがこわい新たな『じきこもり』」)
http://www.j-cast.com/tv/2011/02/07087415.html?p=all
なお、これらのコラムにも追加情報を書いています。
引きこもりの原因が仕事上でのトラブルやコミュニケーション不足というだけで済ませるのは明らかに短絡である。
私は大半が明らかにハラスメントであると考える。しかも、これらは新自由主義の影響を受けて凄まじい競争社会にある職場に目立って多い(ベテランを目先の費用抑制で切った結果、未熟な管理職が生まれ、コミュニケーション不足になるのも自然の理であろう)。解決策はハラスメント罪の制定でハラスメントを容赦なく取り締まり、悪質なケースには22時間連続強制労働2年刑を課すべきである(加害者はまず過労死するだろうが同情の余地はない)。
また、新自由主義によるその場凌ぎの人員削減とはきっぱり訣別し、サービス残業を含めた残業の全面規制と、それだけ正規雇用創出により人権面での改善など、やろうと思えば大企業が改善策を打ち出して実行すればハラスメントによる引きこもりは大幅に減る。連合はそうした発想がないのだから硬直化にもほどがある。過労死が企業にとって不名誉なことなら、その原因をなくす努力が必要だ。日本経団連もこれぐらいの提案は容認できるだろう(出来なかったら完全に経営者失格だ)。
建設的な提案を雇用面で打ち出しているのは残念ながら共産党だけだ。だが、私は現場で頑張っている若手の自民党員や民主党員にも提案を呼び掛けたい。だが今までの資本主義や自助努力だけでは今回の苦境は乗り越えられない。単に精神論でしかないのだ。建設的な提案や議論なら、我々は大いに歓迎したい。
坂本龍馬に憧れて孫正義氏はソフトバンクを創業した。そのソフトバンクはもはや完全な通信大手である。他人に要求する前に自分で出来る事をこなすことが、自助努力ではないか。それでいいなら、君が代や日の丸だけで騒ぐ暇はない。我々は中身を求めている。
ネットブリーフをハラスメント罪として取り上げろ(小野哲)
2010/09/29 11:40
ライナス学園園長 「2ちゃんねるさえなければ・・・」2008/03/13(木)
「『2ちゃんねる』さえなければ、と思った。ネットの怖さをもっと分かってほしい」-。
インターネット掲示板での中傷で退学者が出るなどの被害を受けた学校法人「湘南ライナス学園」 (神奈川県小田原市)。
吉崎真里学園長は、いわれのない誹謗(ひぼう)中傷に翻弄(ほんろう)された2年間を、苦渋の表情で振り返った。
「ライナスのやりたいことは洋服屋、カランの店の労働力探し」 「奪い取った入学金は洋服屋の仕入れ金として消えていきます」「学園長が精神異常者」
LD(学習障害)などで一般の学校で居場所のない児童生徒を受け入れる同学園が開校してから半年後。 平成17年11月から始まった誹謗中傷の書き込みは、生徒の就労訓練などのため運営されている婦人服店をターゲットにして始まった。吉崎さんへの個人攻撃もエスカレートしていった。
これらの書き込みは昨年末に名誉棄損で罰金刑を受けた元生徒の父親のものと確認されているが、 ネットの匿名社会は、「祭り」と称して多くの便乗組を呼んだ。
代理人の弁護士によると、同学園に関する「2ちゃんねる」での書き込みは計5000~6000件で、 そのうち約2000件が中傷的な内容。同学園は父親のほか1人に対して損害賠償を求め提訴しているが、 その人物は学園とは無関係な第三者だった。
「ネットの書き込みを読むたびに吐いた」と吉崎さん。当初「2ちゃんねる担当」とされた職員は、 半年後に鬱病(うつびょう)になって退職し、後を引き継いだ夫もノイローゼ症状を起こした。 退学者が相次ぎ、48人いた児童生徒は26人にまで減少。 母校が中傷されたショックから自傷行為に走る卒業生も出たという。
書き込みをした父親は、プロバイダーの情報開示により特定された後の19年4月、学園に謝罪文を提出した。 書き込みをした理由は「学園について疑問を感じていて、情報がほしかった」とした。吉崎学園長は「なぜこんなことをやったのか、いまだに分からない。子供が楽しみにしていた文化祭を中止にしたことぐらいしか、心当たりはない」と話す。
また、「子供のために自ら選んだ学校を、自分で壊すようなことがなぜできるのか。うちに通いたがる子供の意思を無視して退学させた親もいた。この2年で、親というものに疑問を抱いた」と率直に語る。吉崎さんは「(ネット上の誹謗中傷を)警察にきちんと取り締まってほしい」と主張する。
「今の子供たちはネットの世界で生きていく。今きちんとしておかなければ、教育を何もかも壊されてしまう」
会見には、生徒会の生徒も同席した。生徒会長で高校3年生のSさんは「2ちゃんねるにああいう 書き込みをされて、とても辛く、怒りを覚えている。学校で暴れていた自分は、ここに通うようになって 人の痛みを分かる心ができた。ネットの書き込みより、今現在の自分たちを見て考えてほしい」と訴えた。
ソース:毎日jp
だから、2ちゃんねるは信用できない。
私も連中のふざけた『祭』に巻き込まれ、妨害を受けたが法律に沿って書き込み禁止、IPアドレス強制公開、アクセス禁止などハードルを上げていった。誹謗中傷に、表現の自由はない。あるというなら、冒涜の自由であり、街を全裸で散歩するに等しい。
批判があるなら、堂々とブログを立ち上げて問題解決を求めるべきで、きちんとした筋道なくして批判はできるだろうか。2ちゃんねるの閉鎖空間こそが妄想そのものとも言える。ネットで堂々と誹謗中傷をやって、やり得なのがおかしい。これこそ、まさしくハラスメント罪である。
2ちゃんねるを捨て、井上静氏や植草一秀氏のように正々堂々と言論で打って出る事を奨めたい。そうすれば、信念は自ずと自らに根付き、狭い世界観を捨てるきっかけになるだろう。ちなみにネット極右も取り締まるべきであるのは言うまでもない。
ちなみに私がハラスメント罪に加えるべきだというのは何もセクハラ(レイプなども含める)、パワハラ、アカハラ、ネットブリーフだけではない。実はハラスメント攻撃から抜け出た被害者に加害者もしくは傍観者からの見えにくい攻撃(これをセカンドアビューズというそうだ)も立派なハラスメントであり、これもハラスメント罪に追加すべきであるのは論を待たない。
ただし、傍観者には注意に留める程度で構わない。あくまでも、ハラスメント罪は加害者に全ての責任が帰すようにしないと被害者の真の再生にはつながらないからだ。
仕事にかこつけてハラスメントとは(小野哲)
テーマ:ブログ
2010-02-18 07:57:50
仕事上、ちょっとしたミスを犯す人がいるだろう。
無論ミスを犯す人に責任はあるのだが、過剰に怒鳴りつけることもかえってミスの泥沼に追い込むことがある。ハラスメントの恐ろしさを我々はまだ理解できないのだ。
たとえばちょっとしたミスに15分から20分もかけて説教というなら、それは完全なハラスメントだ。こうした行為が重なれば、どんな人でもやる気をなくしてやめていく。そして、そういう事をしでかす輩ほど自分に対してはかなり激甘なのだから救えない。
ちょっとした失敗をネチネチと糾弾するやり方を続けた結果、多くの人が去っていく。魯迅の「他人を奴隷にしたがる輩こそ自ら他人の奴隷になるものだ」という言葉がぴったり当てはまる。私は内心、「お前達に切られてもこっちには対処方法はいくらでもある」と居直っている。こういう輩こそ、自信がないのだから他人を管理したがるのだ。
そうした風潮が日本を覆い尽くしてきた。そうでなければここまで請負や派遣社員などの非正規労働者を湯水の如く使ってこなかったはずだ。そして、都合のいいところだけは新自由主義であり、公平と公正という本来あるべき視点が全くないのがこの歪んだ社会の風潮だ。我が盟友が「赤紙の延長線上としての非正規労働者」と喝破したのも、その一部にすぎない。
そして、こうした風潮の行く末は波乱と混乱である。第二次世界大戦に日本がつっこんだきっかけは不景気である。その対策で後手後手に回った結果、日本は軍部が大きい顔をするようになった。その結果が中華大陸やアジア諸国での略奪と殺戮だ。その歴史を繰り返すなといいたい。
協同労働といい、労働者が出資して新たに仕事を請け負ったり仕事をする新たな携帯の仕事が出てきている。
それはそれで歓迎したいが、請負ビジネスなら所詮は今の派遣社員を請負社員にしただけであって、意味がない。それよりはもっと意味のある中身にすべきで、私が前から述べているように権力犯罪を取り締まる公権力乱用監査査察機構に非正規労働者を正職員として採用する、更に派遣社員や請負社員、期間社員で希望者を原則として正社員採用させる法律を導入するだけでも違う。
協同労働よりも、非正規労働者の環境改善とパワハラ加害者への厳罰制裁の導入と、それだけ生み出される雇用で社会を徐々に改善すればいい。
これこそ『泣かないと決めた日』ではないか(小野哲)
テーマ:ブログ
2010-03-24 01:48:50
● <人権救済>オリンパス社員が申し立て「通報で不当処遇」
3月2日20時55分配信 毎日新聞
社内のコンプライアンス(法令順守)担当窓口に通報した結果、配置転換などの不当な処遇を受けたとして、精密機器メーカー「オリンパス」社員の浜田正晴さん(48)が2日、東京弁護士会に人権救済を申し立てた。
申立書によると、浜田さんは07年6月、上司が取引先から機密情報を知る社員を引き抜こうとしているのを知り、不正競争防止法違反(営業秘密の侵害)の可能性があると考えてコンプライアンス室に通報した。だが、同室長は浜田さんとやり取りした電子メールを上司にも送信。浜田さんは別部署に異動になり、約1年半にわたり、部署外の人間と許可なく連絡を取ることを禁じられ、資料整理程度の仕事しか与えられていないという。
【銭場裕司】
オリンパス広報・IR室の話 申し立て内容は分かりませんが、通報者に関する情報の取り扱いに問題はなく、社員の人事異動は通報と関係がありません。
フジテレビ制作の「泣かないと決めた日」を私は批判した。
今回は浜田氏のパワーハラスメント被害を報道する。私がハラスメント罪を導入し、過去にさかのぼり厳重に裁くべきだと指摘しているのはこうした案件が非常に多いからだ。
オリンパスの商品を私は不買品運動に挙げているのはこの事件があるからだ。法律を守ることは全く恥ではないのに、法律を守った人間をいじめるという感覚は全く理解できない。
オリンパスの偽善コメントにも腹が立った。浅田真央選手をイメージキャラクターにして騙そうとしても、マトモな感覚を持った消費者はこうした情報をネットで把握して購入時に考慮する。これがユーロやアメリカだったらそれこそ、オリンパスは確実に市場から閉め出される可能性がある。
「泣かないと決めた日」をやるよりは浜田氏のインタビューをやれば大きいし、異性へのハラスメントについては被害者へのインタビューでも十分伝わる。榮倉奈々(主人公・杏美樹役)も真っ青請負のパワハラの実態をもっと知ってほしい。
御都合主義では本質は見えない(小野哲)
2010/03/23 06:27
フジテレビ系列で放映されていた「泣かないと決めた日」が終わった。
話の中身はパワーハラスメントだが、残念だがかなりの部分でつっこみが多い。たとえば、主人公・杏美樹の上司である桐野征治(藤木直人が扮した)。客観的に部下の力量を見抜いており、誰に対しても冷静に接する設定だったが私に言わせると所詮傍観者であって、ハラスメント被害者にとっては共犯者とも言える。普通、会社の上司のすべき仕事は労働者の労働環境を改善させることだ。
だが、アンタッチャブルな存在を作り上げてしまった時点でその会社の空気は極めて最悪なものとなってしまう。上司の仕事は全体から見渡し、おかしな事があれば正し、アンタッチャブルな存在への改善を施すことだ。そうした役目を放棄して、上司の責任は果たしたとはとうてい言い難い。桐野はそういう意味では失格だ。私は職場でもハラスメントに何度も遭遇してきたのであり、こういう輩は全く信用しない。
またドラマで杏が扮していた立花万里香。同僚社員だが、動機が全く理解できない。縁故入社でわがままを通してきた自己中心的性格で嫉妬でパワハラをして相手を苦しめるという役だが、ハラスメントへと導く理由は嫉妬だけではない。他にも大きな闇はあったはずだ。焦りや歪みも原因だったのではないか。
このドラマが失敗に終わった理由にはハラスメント被害者の心の苦しみを丁寧に描ききっていなかったからである。そして加害者にも光を当てたとはいえ結果はいってしまえばその場しのぎでの対応、御都合主義に基づいたエンドだったではないか。ハラスメントは最悪の場合凶悪犯罪へとつながりかねない。秋葉原殺傷事件ではまさにこうした事が背景にあった。
西島賢治という人物(五十嵐隼士(D-BOYS)が扮する)の設定もお粗末。はっきり言って、体育系だから粗暴とは単純な設定であり、その行く末もあまりに単線的な発想で終わっている。それでいいのだろうか。主人公の上司に当たる栗田琴美(扮するのは紺野まひる、彼女はDV被害者だが残業せざるを得ないのは主人公の美樹のせいだときつく当たっていたが後に認める)に「根性を叩き直す」と教育係を買って出たその発想こそがパワハラだ。ハラスメント問題を取り上げるという趣旨に反したいい加減な設定であり、これでは打ち切りが決まったのも無理はないと思った。脚本家はハラスメントについて無知なのではないか。
私なら、西島を他の部門に回した上できちんとした人物の下で教育させるように持って行く。暴力行為があれば警察に引き渡すなりすればいい。それでも警察では注意程度にとどめるだろう。そうした事をキチンと書いているのだろうか。要するに、このドラマは女性だけの視点で書かれており、男性へのパワハラが書かれていないのは非常にお粗末だ。これでは話にならない。田沢佳人(長谷川純(ジャニーズJr.)扮する)に至っては偏執的なサディスト扱いされた書かれ方だが、なぜそこまでそうなったのかを取り上げるべきだった。田沢の犯したことは立派な盗撮犯罪でありこれこそ警察が出てもおかしくない。
我が盟友は「本当に問題を指摘できるのか」と懐疑的だった。女性が男性をいじめるパワハラだって現実社会ではある(私が受けた被害はそれである)。それを真っ向から取り上げてこそ、この作品は初めてハラスメント問題を真っ向から取り上げたことになる。これでは単にモラルハラスメントに留まっているにすぎない。それで果たしていいのだろうか。
私には到底いいとは思えない。ハラスメント問題はそのほかにもあるのだ。それを知っている私には非常に違和感が残る。残念ながら、この作品は見たいとは思えないし、あらすじだけでおなか一杯だ。また、「か弱い女性の復讐劇」にこの作品は終わっている。それでは、問題の解決にはならない。フランスではモラルハラスメントは犯罪として明記されているほか、イギリスにいたってはパワーハラスメントも含めたハラスメント罪が明記されている。下手なドラマを作る暇があるなら、こうした海外の動きを取り上げるルポこそテレビ局はもっとやるべきである。
そうした事を取り上げ、人々が意識を変えていくことがジャーナリストの役目だろう。
Neutralizer加筆:今回我が親友が取り上げた『泣かないと決めた日』と私が以前取り上げた、いじめをテーマにしたドラマ『ライフ』、この二つのドラマには共通点がある。どっちも放送される前に『ライアーゲーム』が放送されていたことである。だから私は思う、『泣かないと決めた日』も『ライフ』も所詮、『ライアーゲーム』のオマケ程度にしかフジテレビは考えてなかったのではないかと。
こういうやり方で問題提起とはハラスメント被害者を馬鹿にしている、いやむしろこのやり方自体がハラスメントであるといっても過言ではない。
そもそも、自殺に追い込む事情はさまざまある。その中で際立って大きいのがいじめなのだが、それについてはいじめを犯罪と認識させる必要がある。
いじめというのは人の心を殺す意味で殺人罪ならぬ殺心罪である。まずは大人社会のいじめを厳しく裁く必要がある。そう、オリンパスの無責任経営陣どもを容赦なく片っ端から逮捕して死ぬまで刑務所にぶち込んで非正規労働者以下の待遇で22時間強制労働をさせてしまえばいいのだ。当然私財は没収だ。そうすることでハラッサーどもに震え上がらせ、自首を促させるべきであろう。
自殺対策に限らず、政府の政策に欠けているのは「理」である。情に働きかけても、効果がなかったら意味はないのだ。
2012年01月01日
他人に責任を押し付けて逃げる世界
今回、引用する文書はとんでもない世界である。
しかし、それが私たちの現実であることを同時に解さなければならない。
仕事を押しつけ自分はサボる人の特徴は?
2011.12.29
キーワード 仕事量 上司 理不尽 サボり魔 デキる男
会社という組織で働く以上、協力や助け合いは欠かせない。しかし、なかには自分がサボりたいがために、仕事を他人に押しつける困った輩もいるようで…。人の良心につけこみ仕事をふっておいて、自分は先にさっさと帰ったり、ボーっとネットを見ていたり。実際、そんな“被害”に遭ってしまった人たちの声を集めてみた。
●「人に仕事を振っておきながら、ランチタイムになると時間きっちりにオフィスを出て、そのまま休憩時間ギリギリまで帰ってこない同僚。こっちはアンタの仕事でお昼を食べる時間もないんですけど…。もはや空気読めないとかいうレベルを超えていて、宇宙人としか思えません」(20代女性)
●「直属の上司は毎日終電近くまで残業、土日もほとんど休まず働いています。そんな上司の手前、自分もなかなか早く帰れないし、無茶な量の仕事をふられて休日出勤もしばしば。上司は周囲から仕事熱心な人だと思われていますが、実際にはエンジンのかかりが遅く、だらだらネットを見たりして無駄に時間を浪費しているだけなんです。だから結局仕事が溜まって、抱えきれなくなったらこっちに回ってくる。上司は無趣味のようでプライベートをとくに重視していないから、まわりの人間を巻きこんで貴重な休日を奪っても何とも思わないんでしょうね」(20代男性)
●「一度そいつの段取りミスで、会社から得意先へ送る年賀状の準備が大幅に遅れたことがあった。その時、徹夜で宛て名書きを手伝ったのに、こっちがピンチになった時は知らんぷり。あれは、立ち飲み屋で一杯おごってもらったくらいでチャラにできるような労力じゃなかったんですけど…」(20代男性)
●「たぶん頼まれた仕事を断るのが下手なんでしょうが、やたらと色んなプロジェクトに参加していて、全てが中途半端になっている先輩がいます。結局、キャパシティを超えて色んな人にヘルプを頼んでは迷惑をかけているんですが…。でも彼は“俺は仕事ができるから引っ張りだこになっている”と思っていて、自分が原因で修羅場になってもむしろ被害者ヅラ。仕事を安請け合いして他人に尻ぬぐいをさせている自覚を持ってほしい…」(30代女性)
●「単純だけど、おサボリが上手なのはやっぱり“かわいい女の子”じゃないでしょうか? 甘え上手な後輩は、同期の男に上手く仕事を押しつけています。男も頼られたことがうれしいのか、嬉々として残業していますよ。その子はさっさと帰って彼氏とデートしてるのに…。本当に馬鹿だと思います」(20代女性)
●「仕事ができなかったり、スキルがないことを特に恥ずかしいと思っていない人は厄介。例えば自分の不得意な分野の仕事を振られたら、普通ならまずは自分なりに勉強したり努力をするものですが、サボリ魔の同僚はできる人に聞くふりをしつつ、いつの間にか丸投げ。ひどかったのは手書きの汚い企画書ラフを僕に渡して『ごめん、これパワポでいい感じに作ってくれない?』って。さすがに断りましたけど…。結局、そうやってスキルのある人に仕事が集中しているような気がします」(20代男性)
こうした被害者たちの声から浮かび上がるハタ迷惑なサボリ魔の特徴は“プライベートな時間を仕事にあてることに抵抗がない”“スキルがないことを恥と思わない”“絶望的に空気が読めない”“自分のキャパを省みず仕事を安請け合いする”といったところだろうか。巻きこまれて貧乏くじを引くことがないよう、この手の輩にはなるべく近づかないのが得策かもしれない。(榎並紀行)
http://r25.yahoo.co.jp/spcate/wxr_detail/?id=20111229-00022422-r25
そうした結果、この種の輩は一度楽をすると癖になる。彼は「仲間を育てるために自分は口を出さない。育成が忙しいので、新しい仕事ができない」と言い逃ればかりする。その結果は「仕事は何も分からなくなり、何が起こっていて、何が問題なのかが分からない。次第に、部門の中で彼の存在は希薄になっていく」のだ。
(URL:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20070717/277603/ より引用)
責任から逃げるこの種のサボり魔に、私は散々苦しめられてきた。そして、その結果私は心身ともに疲れはてたこともある。何もかも失って苦しめられた苦しみはこの種の悪魔には一生理解できまい。そうした輩がハラッサー(ハラスメント加害者)なら、もう目も当てられまい。
私が以前からハラスメント罪を制定して厳しくハラスメント行為を裁くよう指摘しているのはこうした背景があるからだ。もし、ハラスメント罪があれば社会の安定や秩序は保たれる。
2012年01月03日
白衣のギャングが医療現場を崩壊させる
今回は今まで激論となったコラムについて、ここに掲載する。
悪質な荒らし投稿に私がぴりぴりしていることを皆さんここに理解して欲しい。
断罪されるべきは白衣のギャングだ(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-08-21 22:59:58
Date: Thu, 21 Aug 2008 22:30:12 +0900
久々に裁判に激怒した。
余りにもでたらめ極まりない判決に対してである。今回、毎日新聞記事より引用し、一部私のコメントも入れた。
福島・大野病院医療事故:帝王切開判決 無罪に医師、安堵 女性の父、目閉じ
医師の判断に「過失」はなかった--。全国の医療関係者が注目した「大野病院事件」で、無罪判決が言い渡された。判決の瞬間、医師の加藤克彦被告(40)は小さく息をつき、安堵(あんど)の表情を見せた。昨年1月の初公判から判決まで15回の公判すべてを傍聴した被害女性の父渡辺好男さん(58)は前かがみで目を閉じ、聴き入っていた。【松本惇、清水健二】
福島地裁1号法廷。午前10時すぎ、スーツ姿の加藤医師が入廷。被告席に着く際、裁判長と傍聴席の遺族にそれぞれ一礼した。「被告人は無罪」。鈴木信行裁判長の声が法廷に響くと、直立不動で聴いていた加藤医師は、ほおをふくらませ、小さく息をついた。
判決言い渡しを終えた鈴木裁判長が、最後に「これが裁判所の結論です」と述べると、加藤医師は裁判長に向かって深々と頭を下げた。検察側にも2回会釈し、表情を崩さないまま法廷を後にした。
加藤医師は初公判から「切迫した状況でできる範囲のことを精いっぱいやった」と無罪を主張しつつ、謝罪も口にし、今年5月の最終意見陳述では「できる限り一生懸命行ったが悪い結果になり、非常に悲しく悔しい思い」と述べていた。
一方、死亡した女性は出産後、対面した長女の手をつかんで「ちっちゃい手だね」と声をかけたという。その後胎盤剥離(はくり)を経て容体が急変し、出産の約4時間半後に死亡した。
渡辺さんは判決を控えた今月12日、毎日新聞の取材に応じ、公判で繰り返し謝罪した加藤医師に対し「わびるなら、娘が生きている間になぜ医療の手を差し伸べてくれなかったのか。絶対許さないという気持ち」と怒りをあらわにした。
娘の死の真実を知ろうと、医学用語をはじめ、帝王切開手術の知識を医学書やインターネットで調べ、ファイルにまとめた。医療事故を機に生活は一変し、「笑顔がなくなった」と語る。孫に「母親」を意識させたくないと、家族連れが集まる場所には連れ出さないという。
◇「混乱収束のため、控訴せぬように」--日産婦理事長
吉村泰典・日本産科婦人科学会理事長は「被告が行った医療の水準は高く、医療過誤と言うべきものではない。癒着胎盤は極めてまれな疾患であり、最善の治療に関する学術的な議論は現在も続いている段階だ。学会は、今回のような重篤な症例も救命できる医療の確立を目指し、今後も診療体制の整備を進める。医療現場の混乱を一日も早く収束するため、検察が控訴しないことを強く要請する」との声明を出した。
小野コメント
正に白衣をまとったギャングの言い逃れであり、あの林郁夫以下だ。猛反省して出直しなさいと怒鳴りたい。まず、反省しているのなら林みたいに自分から医師免許を返上すべきだ。これは、被害者や遺族への最低限のケジメである。
私は加藤のような無責任な医者からの治療は受けたくない。医師というのは命に対して最大限の責任を負う。それ故の権限の大きさなのであり、加藤はそれを全く自覚していない。こんな輩のどこが無罪といえるのか(林についても最後に記述する)。
ギャング(Wikipedia日本語版より引用)とは、暴力的な犯罪集団を指す言葉であるが、加藤のような一見良心的を装う医者が陰で医療ミスを犯し、身内で庇い合う。まさに白衣のギャングではないか。
◇出産は危険伴う/再発防止へ教訓学べ
今回の無罪判決に、関係者からは「妥当だ」「事故の教訓を生かして」など、さまざまな声が上がった。
日本産科婦人科学会の調査によると、妊娠・出産に伴って命にかかわる緊急治療を必要とする女性は250人に1人と推計されている。調査を担当した国立成育医療センターの久保隆彦・産科医長は「一般に妊娠・出産は危険な行為であるということが知られていないが、産科医は数多くの危険な妊婦を助けてきた。有罪になれば、こうした妊婦を対象にした医療行為が否定され、産科医療の崩壊に拍車をかけるところだった。判決は極めて妥当な判断だ」と語った。
加藤医師の支援活動をしてきた上昌広・東大医科学研究所特任准教授は「今回のような医療事故を法廷で真相究明することの限界が明らかになった。これを機に医療事故における業務上過失致死罪の適用について国民的な議論が必要。司法関係者も、医療事故に刑法を適用することの是非をもっと議論すべきだ」と話した。
25年前に医療事故で娘を亡くした「医療過誤原告の会」の宮脇正和会長(58)は「医療界は刑事訴追への批判だけで終わらせず、この事故からリスクの高い医療行為の際には応援医師を呼ぶなどの体制を取るべきだという教訓を学び、再発防止に役立ててほしい」と訴えた。
毎日新聞 2008年8月20日 東京夕刊
さらに私が愕然としたのは加藤が医療現場への復帰を希望していることだ。これでは反省していないと自分から話しているに等しい。私はこの男からの治療なんかまっぴらゴメンだと奴の目の前で怒鳴りつけてやりたくなる。
福島・大野病院医療事故:妊婦失血死無罪 加藤医師、医療現場復帰を希望--会見
福島県立大野病院の医療事故で業務上過失致死罪などに問われ、20日に福島地裁で無罪判決を受けた産婦人科医の加藤克彦被告(40)=休職中=は同日午後、弁護団とともに福島市内で記者会見し、「最悪の結果になり本当に申し訳ない」と亡くなった女性や遺族に謝罪。今後は「地域医療の現場で患者さんにできることを精いっぱいやりたい」と語った。捜査当局には「僕みたいな立場の人をつくらないでほしい」と述べた。(3面にクローズアップ、25面に判決要旨)
主任弁護人の平岩敬一弁護士は「弁護側主張を標準医療と認めた」と判決を評価。異状死の警察署への届け出を定める医師法21条に関して「診療を受けている疾病によって死亡した場合、要件を欠く」と判断したことについても「かなり踏み込んでおり、今後の解釈に大きな影響を与える」とした。
小野コメント この判決は絶対に容認できない。まず、人の命がなくなった事実を厳粛に受け止めるならオウム真理教の林郁夫のように医師免許を自主的に返納すべきだ。人の命を何だと思っているのか、加藤のモラルのなさには唖然とした。どう考えても有罪であることは明らかであり、冤罪ではない。加藤の妄想ぶりには呆れた。
この判決は医療ミスに免罪符を与えるに等しい最低の判決であり、検察は即刻控訴してこの男から医師免許を没収すべきだ。そもそも、出産にしても昔みたいに助産院を増やす政策も必要だ。
女性の父渡辺好男さん(58)は県庁で会見し「父として残念。今後の医療界に不安を感じざるをえない」と述べた。福島地検の村上満男次席検事は控訴について「上級庁と協議のうえ適切に対処したい」と話した。【松本惇、西嶋正法、今井美津子】
◇刑法になじむのか--舛添要一・厚生労働相の話
何をもって医師の過失とするのか判断が非常に難しい。そもそも刑法犯罪としてなじむのか。判決で参考にできるところは参考にし、(死因究明の第三者委員会である医療安全調査委員会の設置法案を)来るべき臨時国会できちんとコンセンサスを得てまとめたい。委員会だけでなく、(医師の過失が立証できなくても補償金が受けられる)無過失補償制度など、いろんな施策を組み合わせて、医療体制全体を再構築することが重要だ。
◇専門家の手で究明--日本医師会の木下勝之常任理事の話
妥当な判決で、医療事故の原因究明は専門家で行うべきだ。今後も同じように不幸な事件が起きてもおかしくない。厚生労働省による第三者機関「医療安全調査委員会」の設置を支援していきたい。患者と真摯(しんし)に向き合い、溝を埋める努力をしていく。
◇適切医療と言えず--産科医療裁判の経験がある中央社会保険医療協議会の勝村久司委員の話
加藤医師は減給1カ月処分も受けており、刑事責任は別にしても医療行為が適切だったとは言えない。県が事故調査報告を作成する際に遺族から聞き取りをしないなど、遺族対応も不十分だった。今回の事故を全面的に正当化してしまうと、重大な事故隠しなどにつながりかねず、関係者は反省すべき点は反省してほしい。
毎日新聞 2008年8月21日 東京朝刊
小野コメント まっとうなコメントを述べているのは勝村さんだけ。後は業界の代理人そのもの。いかに患者不在かを示している。このままでは「ゴットハンド輝」の四瑛会が日本にはびこりかねない。
最も、四瑛会の腐敗を嘆いた人が立ち上がったから、ましなのだがこの判決はこうした人たちに絶望を与えるだけのマイナス面がきわめて強い。私は遺族が民事訴訟を起こした場合、支持したい。ライブドアの投機家連中に同情する気は全くないが、人の命を預かる者の倫理が極めて劣悪極まりないと言うことを勝村さん以外の連中のコメントはいみじくも示している。
厚生省時代から厚生労働省は腐敗していた。それは宮本政於さんが命を落としても告発したように、薬害の連発でそうだったし岡光某による老人ホーム建設を巡る贈収賄事件でも明らかだ。厚生労働省に川田龍平氏や薬害被害者が大臣や改革委員会の委員になり、大解体しない限り患者不在の医療は今後も続くのではないか。それとも、林郁夫に大臣になってもらおうか。
林郁夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
林 郁夫(はやし いくお、1947年1月23日 -
)は、元オウム真理教幹部。元医師。教団が省庁制を採用した後は治療省大臣だった。地下鉄サリン事件の実行犯。ホーリーネームは、クリシュナナンダ。
同教団幹部であった同姓の林泰男とは縁戚関係ではない。
[編集] 来歴
1947年、品川の開業医の家に生まれた。慶應義塾中等部から慶應義塾高等学校を経て慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカに留学、帰国後茨城県東海村の病院に勤める。このとき起こした交通事故(加害事故)が心の重荷になり、心の拠り所を得るためにヨガ道場に通うようになる。
1989年オウム真理教に入信、1990年5月に出家信者となる。夫婦共に信者になった。「師長」になり、東京都中野区にあった教団付属医院の院長に就任。1994年には治療省大臣となる。ダーティーワークに従事する信者の指紋消去手術を行った行為などがワイドショーで報じられた。
1995年、地下鉄サリン事件の実行犯として千代田線にサリンを撒布し2人を殺害、231人に重軽傷を負わせた。同年の4月8日に石川県穴水町の路上で逮捕される。この後の麻原彰晃からの林への「シヴァ神にポアされて良かったね。マントラを1万回唱えなさい」などの発言で麻原に不信感を持ったと言われている。
逮捕当初は林の「警察とオウム真理教との戦いだ」との発言、断食を宣言するなどの行為を行ったこともあり、死刑は免れないと思われたが、上記の麻原への不信感が原因とも言われている逮捕後の捜査に協力的な点や、公判の中で遺族・被害者側が改悛の情があるとして必ずしも死刑を求めなかったこと、サリン散布の実行犯であることを捜査側が関知していない段階で自ら告白した点、罪の呵責に喘いでいる点などを考慮し、検察は林の全面自供により地下鉄サリン事件の全容が明らかになったことが自首に相当するとの判断を下し、このため検察は死刑ではなく無期懲役を求刑した。こうした事件において検察側が自発的に求刑を軽減するのは極めて異例のこ
とである。
その結果、1998年東京地裁で無期懲役の判決。検察側も林側も控訴せず、一審で確定し、府中刑務所に現在服役中。
『文藝春秋』に手記を発表する。その中で、麻原が学歴コンプレックスから高学歴な自分に敢えてダーティなワークをやらせたと解釈している。
[編集] 関連事件
目黒公証人役場事務長拉致監禁致死事件
地下鉄サリン事件
[編集] 著書
『オウムと私』文藝春秋(1998年)ISBN 4167656175
表・話・編・歴オウム真理教
記事URL コメント(4) ペタ ポケット
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1 ■呆れたというか
私は医師ではなく、患者の方ですが
記事の引用はいいとして
引用元が 事実の捏造&医者叩きの偏向報道
で知られる 変態毎日新聞ってだけで
ブログ主の見識の無さが伺えるんですが
もっと他の新聞も同時に読んでみては如何でしょうか。
後、もっと事件を調べてみたら
貴方の書いたことがすべて頓珍漢な間違いであると思われますが。
hana 2008-08-26 09:30:00 >>このコメントに返信
2 ■続き
患者さんが亡くなられたのは残念な事ですが
医療の限界(医者は神様ではありません)と医療ミスとを混同しては
今回の事件の様に、医学的には何一つミスをしていない医者が
(加藤医師にミスがあったとすれば、もっと高度な医療施設への転院を
もっと強く勧めるべきだったと思われますが)
「刑事事件」で逮捕されるという ちゃんとやっていても結果が悪ければOUT
もっと酷く言えば「病院で患者が死んだら逮捕」という事が認められても良いんでしょうか?
全国の医師が怒り絶望し、加藤医師の支援に乗り出したのは、これがあるからなんですけど。
hana 2008-08-26 09:31:04
このことに対して私は以下の反撃をした。
断罪されるべきは白衣のギャングだ コメント回答その1(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-08-26 23:29:23
Date: Tue, 26 Aug 2008 22:48:51 +0900
hana様へ
残念ですが、あなたの考えには同調できかねます。
私の見方を間違いだと断言するかのような発言にはきわめて遺憾です。まず、最初の患者云々ですが、最近流行のモンスターペイシェントのことですね。はっきり言いますと私も嫌いです。患者だからといってわがままを通すのは人間としての筋がありませんので。私自身も渡辺氏の主張が全て正しいとは思っていません。
ただ、遺族の渡辺氏の記者会見によりますと加藤被告起訴の時に彼を養護する医師や医療団体の声明に傷ついたと言います。「悔しかった。遺族側には病院から何一つ説明がなかったのに関わらず、どんな情報を得ているのか」と痛烈に批判しています。説明があったないはあくまでも密室内の話になってしまうので難しいのですが、ここまで不信感を持たせるような対応があったのも事実でしょう。hana様はどう思われましょう。
また、福島県大野病院が亡くなった女性患者の子宮を遺族に無断で保存していた事実もどう思いますか。私はコメントに際してできるだけ回答していますし、コラムを書く際にもそれなりの資料を集めています。子宮保存はいくら何でも無神経な行為でしかないと思います。
また、毎日新聞を事実のねつ造や変態呼ばわりするのも独断と偏見によるものだと言わざるを得ません。私は個人的に偏見だらけに対する抗議として読売新聞をボイコットしています。また、あなたは他の新聞を読むよう勧めていましたが、私は日経から今回の非常識な暴言を知り、これは容認しがたいと判断して加藤被告を批判した次第です。
過去の事件も私はあの後調べました。リピーター医師といわれる医療ミスを繰り返す医師が最近増えているそうです。原因は医師不足なのは言うまでもないのですが、それだからとしてもリピーター医師に対して何のおとがめもないという現状をどう思いますか。これで障害者になった方の家族や亡くなった方の遺族はどう思いますか。その喪失感はどこで癒せるのでしょうか。
加藤被告は法廷で謝罪したと言いますが、反省しているのならブログで勧めたように加藤被告は医師免許をあのオウム真理教の林郁夫のように自分から返上すべきでしょう。私が彼なら、もう医療現場には戻るに戻れないと思います。それなのに記者会見でどうして復帰希望できるのでしょうか。私には理解不能です。それほど、医師というのは重責を担っているわけです。それをふまえた上でのコメントだったのか、考えて欲しい次第です。
確かに医者はあなたの言うように神様ではないのです。ですが、命の重さを何よりも自覚しなければならないのです。あの記者会見は明らかに命の重さを踏みにじったとしか言いようがないのです。
ただ、正々堂々と反論を寄せた事については私は大いに歓迎します。某匿名怪文書掲示板では私の中傷に終始しており、拙ブログにも禁止している通りすがりなる名称での卑怯な投稿が一件ありました。
今後も正々堂々と議論しあいましょう。おそらく、この問題は生と死について深刻に受け止めるべき課題なのだと思います。
警告
2ちゃんねるもしくはその亜流のサービスに拙ブログの文章を無断で引用する行為は著作権法に違反します。無断引用禁止文章は我が盟友の文章やこれまでコメントされておられた方々の内容にまで及びます。
また、荒らし投稿も堅く禁止しております。既に携帯電話からの書き込みが荒らし投稿の頻発で禁止となっており、今後悪質な荒らし投稿が続くと新たな対処を共同管理人である我が盟友と相談せざるを得ません。
3 ■はじめまして
「余りにもでたらめ極まりない判決」との話ですが、私は専門家」ではないのでその根拠を教えてはいただけないでしょうか。
あと、この裁判について興味深いブログを見かけましてので紹介しておきます。
大野病院事件地裁判決要旨 - 元検弁護士のつぶやき
http://www.yabelab.net/blog/2008/08/20-163409.php
blocru 2008-08-26 11:55:19
断罪されるべきは白衣のギャングだ コメント回答その2(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-08-26 23:32:11
Date: Tue, 26 Aug 2008 23:08:39 +0900
blocru様
はじめまして。
余りにもデタラメ極まりない判決と私がばっさり切り捨てた理由は業務上過失致死罪で裁判になった背景にリピーター医師の存在があるからです。今回の判決は二回三回と平然と医療事故を繰り返すリピーター医師への免罪符になる可能性が極めて高いでしょう。
これでは患者サイドからの不信感が強くなるわけです。今、説明の徹底や第二の意見を聞く権利など様々な声が患者から持ち上がっているのに対し、医師は答えられていない現状、医師不足の深刻さもそうですが、余りにも激務すぎるために開業医が多い現状です。それ故に患者の中からもモンスターペイシェント(Wikipediaより引用、医療従事者や医療機関に対して自己中心的で理不尽な要求果ては暴言・暴力を繰り返す患者や、その保護者等を意味する和製英語)が出てきているわけです。
私も以前勤めていた流通業でモンスター客に翻弄されました。そうしたつらい経験があるからモンスターペイシェントは許せませんが、大野病院の対応はどうやら、渡辺氏の不信感を募らせる対応だったようです。
ジャンルは異なりますが、子供を失った親が加害者へ復讐する小説として東野圭吾さんが「さまよう刃」(角川文庫)を描いています。ここでは警察の対応が問題になりましたが、警察を病院に置き換えてみると何となく今回の問題の深刻さがわかるかと思います。
また、最近掲載されていた漫画で「ドクター検事モロハシ」(作者は忘れましたが版元は集英社)があります。諸橋という有望な医者が医療事故に遭遇し、事実を遺族に伝えようとして隠蔽され、濡れ衣を着せられて検事として医療事故の摘発に乗り出すマンガがありました。これは全3巻出ています。私は個人的に立ち読みしていました。
今後も正々堂々な意見交換をお待ちしております。
だが、Hana氏は引き下がらなかった。
その正々堂々とした論議する姿勢に私は感銘を受けたが、命をそのまま踏みにじった加藤被告の犯罪を私は見逃すわけには行かない。
1 ■ご返答ありがとうございます。
>最初の患者云々ですが、最近流行のモンスターペイシェントのことですね。
いえ、この手の医師側を擁護するようなコメントを書くと
大抵医師呼ばわりされますので、私自身は医師ではなく
持病持ちの患者の立場だという事です。 分かりにくくて申し訳有りません。
モンスターペイシェントに関してはブログ主と同意見です。
>hana様はどう思われましょう。
基本的には遺族側の誤解だと思われます。病院も守秘義務がありますから
幾ら医師同士でも得られる情報には限りがありますし、個人が特定されるような情報は
出るわけが有りません。
医師同士で情報が流されたのではなく症状や状況、公開された情報による推測だと思われます。
専門の医師同士での議論と推測ですから、特別な情報無しでも精度の高い推測になり
後の裁判によりその推測の正しさが実証された形になると思われます。
子宮の保存に関しては、どういう意図があったのかは存じませんが
無断でというのは、いただけない話だというのは理解できます。
毎日新聞を変態扱いする件に関してはこちらをご覧ください。
偏見ではなく「事実」であり、現在も訂正記事は出されておりません。
企業が捏造やミスがあったときに徹底して叩くマスコミが
己のミスにこの対抗なのは、どう思われますか?
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/
>リピーター医師に対して何のおとがめもないという現状をどう思いますか。
その問題は私も知っておりますがこの事件とそれとは趣旨が違いすぎます。
明らかにミスを犯したリピーター医師に何らかの制限や懲罰を科すというのは賛成ですが
加藤医師に関しては、明らかに明らかなミスは無いと思われます。
リピーター医師問題への牽制と思えるような判決を無関係な医師にすべきと言わんばかりの
ブログ主のご意見にはとても賛同できるものでは有りません。
hana 2008-08-27 01:28:41 >>このコメントに返信
2 ■続き
前回も書きましたが加藤医師を支援する医師の先生方は
本当に医療ミスを起こした医者が逮捕されたりするのが嫌で支援してるのでは有りません。
自分の出来る事をやって、それでも駄目だったら即逮捕だったら
医師として治療行為そのものが出来ないから反対してるだけなんです。
> 加藤被告は法廷で謝罪したと言いますが、
加藤医師は月一で患者さんの墓参りを欠かさず行ってますし
最初の墓参りの時には、遺族側から墓前での土下座まで強要されています。
>私が彼なら、もう医療現場には戻るに戻れないと思います。
医師系のブログでも書き込んでる先生方も同意見ですね。
「アレだけの仕打ちを受けて、まだお産の現場に戻ろうなんて」という意味でですが。
医師としての猛烈な使命感と亡くなった患者さんの犠牲を無駄にしたくないという事でしょうか
私はご当人には有りませんので、どういうお考えなのかは理解できませんが。
>某匿名怪文書掲示板では私の中傷に終始しており、
私自身もその匿名掲示板の住人ですし、こちらの記事もそこから辿りつきました。
あの中の住人も様々な方々がおりますので、人括りで区別する事は避けた方が宜しいかと思われます。
ただ、あの場所の住人は、何事も無いブログに火をつけて回るのではないとご理解ください。
私が反論をこのブログに書いたのもそうですが、幾ら通りすがりの書き込みでも
「おいおい、それは違うでしょうが」という衝動が行動の根底にあるという事を。
ただ、荒らし行為だけは許されるものでは有りません。それだけはブログ主に同意です。
私の意見もこうしてご返答を返してくださるブログ主さんにですが
嘘は書いてないけど、真実とは言いがたい書き方をしたり
患者側にバイアスが掛かったマスコミ報道だけで判断するより
医師系のブログの方も読んでみては如何でしょうか
両方読んでみて、中立的な立場から判断してもいいのではないでしょうか。
hana 2008-08-27 01:35:47
同じ意見に近いのはあの村野瀬玲奈さんである。
最初にHana氏には指摘しておきたいが、私はこのように指摘した。
外の空気を知らない乾物(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-08-27 22:29:37
Date: Wed, 27 Aug 2008 06:54:26 +0900
佐高信によると賄賂を受け取る業界をある意味生物としたら、大学などの教育機関や医療機関は閉鎖的という意味で乾物であるそうだ。
なるほど、これを今回の福島県大野病院の医療事故に当てはめると該当するなと思う。医者なのに治療用の麻薬を注射して中毒になった医者が医業停止2ヶ月程度の処分ですまされているのも、医療事故を繰り返すリピーター医師へのおとがめなしも如何に閉鎖的かという一言で片づけられる。
あの医師法ですらも第4条に医師の欠格事項に麻薬などの中毒者や罰金刑以上の罪に問われた者が含まれている。今回の加藤被告擁護はあからさまな身内の不正をかばおうとする姿勢が見え見えだ。
もっと医師法を厳密に運営すべきなのだ。それで医者が居なくなるのを危惧するなら、それはそれで結構だ。私は今回の犯罪を白衣のギャングとこき下ろしたが行政と医師団体の構造的癒着が裏にあるというのなら、これはもはや白衣のマフィアだと言わざるを得ない。
驚くことなかれ、二回以上も医療事故を繰り返すリピーター医師の数字を医師団体である日本医師会は1996年から一度も公表していない。1995年までの20年余りに511人が医療事故を繰り返している。この数字も1995年に内部で公開されたのだから如何に閉鎖的かが分かるだろう。
リピーター医師は「いつものことだ」とすませるが、やられた人にはたまったものではない。2ちゃんねるの間抜けどもは被害者の痛みを自覚すべきなのだ。
そうした痛みを知らない人達に私は批判される筋合いはない。正々堂々と批判する者にはフェアにお答えするが陰で批判するのはコウモリでしかない。真っ向から議論して見ろといいたい。
hana様
コメント回答は若干遅くなります。おそらく医師法をベースにコメントさせていただくことになります。
2ちゃんねるの投稿者に対する不信感は私自身極めて強いのですが、あなたのように正々堂々と議論を変わそうとする方に対しては私は門戸を開けるべきだと考えております。
ブログ管理人にもそれなりの倫理観というものがあり、某アニメのように放送禁止用語を頻発した結果の責任をとらない連中を私は嫌っています。表現者だからといっても発する言葉に対してそれなりの責任を背負っているわけです。あなたのコメントにはそうした自覚があると思いました。
ブログをやられておらっしゃいましたら、是非アドレスを乗せていただけますでしょうか。私もできるだけ遊びに伺いますので。
かしこ 小野哲
そして、この指摘を行った。
コメント回答・hana様へ(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-08-30 20:28:27
Date: Thu, 28 Aug 2008 06:59:16
hana様
コメント回答が遅くなり、すみません。
私とあなたの考えは違うのは承知ですが、やはり加藤被告は医師失格だと確信します。その根拠に医師法をあげます。
第4条 次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。
1.心身の障害により医師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
2.麻薬、大麻又はあへんの中毒者
3.罰金以上の刑に処せられた者
4.前号に該当する者を除くほか、医事に関し犯罪又は不正の行為のあつた者
【令】第7条
【則】第1条
《改正》平13法087
この法律に従うと、今回の罪である業務上過失致死罪に問われたという事はすなわち罰金刑以上の刑罰です。また、今回加藤被告が「無罪」であっても第四条第一項に明確に抵触しています。
今まではこの欠格事項を厳密に運営していなかったため、リピーター医師といわれる命に関わる医療事故再発者が後を絶たないわけです。麻薬中毒者に対して医療行為停止3年ですませていたという事実にも私は驚きました(このことについてはオウム真理教の林郁夫が医師免許を返上したことをGoogleで検索して分かりました)。
一定の医療技術力を持った国で免許を取得した医師も規制緩和の一環で日本でも医師であると認めるべきだと思いました。それはすなわち、医療事故を起こした医師にイエローカードやレッドカードを出しやすい環境にするべきだと言うことです。
加藤被告擁護コメントについてはあなたの言うことも認めますが、私は政治の視点から見ますに、既得権を手放したくない既得権亡者どもが加藤被告の裁判で変革を求められるのを恐れて支持したのだとも見ています(うがった見方だと思いますけどね)。私自身、医療を受けて薬をもらう際、必ず副作用の有無も確認します。それは医師と患者の関係に一定の線を引く行為なんです。
医師不足が今回の事件の背景にあるのは明らかです。ならば、一定の医療技術を持った国の医師免許をもつ人材を受け入れるのも一つの解決法だと思います。あなたにも何かいいアイデアがありましたらコメントを寄せていただけるとありがたいですね。今後ともお待ちしております。
それにしても2ちゃんねるのおバカさんは情けないですね。皇太子殺害予告まで書き込むなんて現実を何と思うのでしょうか。あなたのような人が多く増えてくれるといいのですが。
参照
医師法(法庫ドットコムより引用)
【目次(章)・(条)】
第1章
総 則
(第1条)
第2章
免 許
(第2条~第8条)
第3章
試 験
(第9条~第16条)
第3章の2
臨床研修
(第16条の2~第16条の4)
第4章
業 務
(第17条~第24条の2)
第5章
医師試験委員
(第25条~第30条)
第5章の2
雑 則
(第30条の2)
第6章
罰 則
(第31条~第33条の2)
昭和23・7・30・法律201号 改正平成5・11・12・法律 89号--改正平成11・7・16・法律
87号--改正平成11・7・16・法律102号--改正平成11・12・8・法律151号--改正平成11・12・22・法律160号--改正平成12・12・6・法律141号--改正平成13・6・29・法律
87号--改正平成14・2・8・法律 1号--改正平成18・6・21・法律
84号==(施行=平19年4月1日)改正平成19・6・27・法律 96号--(施行=平19年12月26日)
《分野》厚労-医療-医療資格
【令】施行令
【則】施行規則
最初
第1章 総 則
第1条 医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。
最初
第2章 免 許
第2条 医師になろうとする者は、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。
《改正》平11法160
第3条 未成年者、成年被後見人又は被保佐人には、免許を与えない。
《改正》平11法151
《改正》平13法087
第4条 次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。
1.心身の障害により医師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
2.麻薬、大麻又はあへんの中毒者
3.罰金以上の刑に処せられた者
4.前号に該当する者を除くほか、医事に関し犯罪又は不正の行為のあつた者
【令】第7条
【則】第1条
《改正》平13法087
第5条 厚生労働省に医籍を備え、登録年月日、第7条第1項又は第2項の規定による処分に関する事項その他の医師免許に関する事項を登録する。
《改正》平11法160
《改正》平18法084
第6条 免許は、医師国家試験に合格した者の申請により、医籍に登録することによつて行う。
《改正》平13法087
2 厚生労働大臣は、免許を与えたときは、医師免許証を交付する。
《改正》平11法160
3 医師は、厚生労働省令で定める2年ごとの年の12月31日現在における氏名、住所(医業に従事する者については、更にその場所)その他厚生労働省令で定める事項を、当該年の翌年1月15日までに、その住所地の都道府県知事を経由して厚生労働大臣に届け出なければならない。
《改正》平11法160
第6条の2 厚生労働大臣は、医師免許を申請した者について、第4条第1号に掲げる者に該当すると認め、同条の規定により免許を与えないこととするときは、あらかじめ、当該申請者にその旨を通知し、その求めがあつたときは、厚生労働大臣の指定する職員にその意見を聴取させなければならない。
《追加》平13法087
第7条 医師が、第3条に該当するときは、厚生労働大臣は、その免許を取り消す。
《改正》平11法160
2 医師が第4条各号のいずれかに該当し、又は医師としての品位を損するような行為のあつたときは、厚生労働大臣は、次に掲げる処分をすることができる。
1.戒告
2.3年以内の医業の停止
3.免許の取消し
【令】第7条
《改正》平11法160
《改正》平13法087
《改正》平18法084
3 前2項の規定による取消処分を受けた者(第4条第3号若しくは第4号に該当し、又は医師としての品位を損するような行為のあつた者として前項の規定による取消処分を受けた者にあつては、その処分の日から起算して5年を経過しない者を除く。)であつても、その者がその取消しの理由となつた事項に該当しなくなつたとき、その他その後の事情により再び免許を与えるのが適当であると認められるに至つたときは、再免許を与えることができる。この場合においては、第6条第1項及び第2項の規定を準用する。
《改正》平13法087
《改正》平18法084
4 厚生労働大臣は、前3項に規定する処分をなすに当つては、あらかじめ、医道審議会の意見を聴かなければならない。
《改正》平11法160
5 厚生労働大臣は、第1項又は第2項の規定による免許の取消処分をしようとするときは、都道府県知事に対し、当該処分に係る者に対する意見の聴取を行うことを求め、当該意見の聴取をもつて、厚生労働大臣による聴聞に代えることができる。
《改正》平11法087
《改正》平11法160
6 行政手続法(平成5年法律第88号)第3章第2節(第25条、第26条及び第28条を除く。)の規定は、都道府県知事が前項の規定により意見の聴取を行う場合について準用する。この場合において、同節中「聴聞」とあるのは「意見の聴取」と、同法第15条第1項中「行政庁」とあるのは「都道府県知事」と、同条第3項(同法第22条第3項において準用する場合を含む。)中「行政庁は」とあるのは「都道府県知事は」と、「当該行政庁が」とあるのは「当該都道府県知事が」と、「当該行政庁の」とあるのは「当該都道府県の」と、同法第16条第4項並びに第18条第1項及び第3項中「行政庁」とあるのは、「都道府県知事」と、同法第19
条第1項中「行政庁が指名する職員その他政令で定める者」とあるのは、都道府県知事が指名する職員」と、同法第20条第1項、第2項及び第4項中「行政庁」とあるのは「都道府県」と、同条第6項、同法第24条第3項及び第27条第1項中「行政庁」とあるのは「都道府県知事」と読み替えるものとする。
7 厚生労働大臣は、都道府県知事から当該処分の原因となる事実を証する書類その他意見の聴取を行う上で必要となる書類を求められた場合には、速やかにそれらを当該都道府県知事あて送付しなければならない。
《改正》平11法160
8 都道府県知事は、第5項の規定により意見の聴取を行う場合において、第6項において読み替えて準用する行政手続法第24条第3項の規定により同条第1項の調書及び同条第3項の報告書の提出を受けたときは、これらを保有するとともに、当該処分の決定についての意見を記載した意見書を作成し、当該調書及び報告書の写しを添えて厚生労働大臣に提出しなければならない。
《改正》平11法160
9 厚生労働大臣は、意見の聴取の終結後に生じた事情にかんがみ必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、前項の規定により提出された意見書を返戻して主宰者に意見の聴取の再開を命ずるよう求めることができる。行政手続法第22条第2項本文及び第3項の規定は、この場合について準用する。
《改正》平11法087
《改正》平11法160
10 厚生労働大臣は、当該処分の決定をするときは、第8項の規定により提出された意見書並びに調書及び報告書の写しの内容を十分参酌してこれをしなければならない。
《改正》平11法160
11 厚生労働大臣は、第2項の規定による医業の停止の命令をしようとするときは、都道府県知事に対し、当該処分に係る者に対する弁明の聴取を行うことを求め、当該弁明の聴取をもつて、厚生労働大臣による弁明の機会の付与に代えることができる。
《改正》平11法087
《改正》平11法160
12 前項の規定により弁明の聴取を行う場合において、都道府県知事は、弁明の聴取を行うべき日時までに相当な期間をおいて、当該処分に係る者に対し、次に掲げる事項を書面により通知しなければならない。
1.第2項の規定を根拠として当該処分をしようとする旨及びその内容
2.当該処分の原因となる事実
3.弁明の聴取の日時及び場所
13 厚生労働大臣は、第11項に規定する場合のほか、厚生労働大臣による弁明の機会の付与に代えて、医道審議会の委員に、当該処分に係る者に対する弁明の聴取を行わせることができる。この場合においては、前項中「前項」とあるのは「次項」と、都道府県知事」とあるのは「厚生労働大臣」と読み替えて、同項の規定を適用する。
《改正》平11法160
14 第12項(前項後段の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の通知を受けた者は、代理人を出頭させ、かつ、証拠書類又は証拠物を提出することができる。
15 都道府県知事又は医道審議会の委員は、第11項又は第13項前段の規定により弁明の聴取を行つたときは、聴取書を作り、これを保存するとともに、当該処分の決定についての意見を記載した報告書を作成し、厚生労働大臣に提出しなければならない。
《改正》平11法160
16 厚生労働大臣は、第5項又は第11項の規定により都道府県知事が意見の聴取又は弁明の聴取を行う場合においては、都道府県知事に対し、あらかじめ、次に掲げる事項を通知しなければならない。
1.当該処分に係る者の氏名及び住所
2.当該処分の内容及び根拠となる条項
3.当該処分の原因となる事実
《改正》平11法160
17 第5項の規定により意見の聴取を行う場合における第6項において読み替えて準用する行政手続法第15条第1項の通知又は第11項の規定により弁明の聴取を行う場合における第12項の通知は、それぞれ、前項の規定により通知された内容に基づいたものでなければならない。
18 第5項若しくは第11項の規定により都道府県知事が意見の聴取若しくは弁明の聴取を行う場合又は第13項前段の規定により医道審議会の委員が弁明の聴取を行う場合における当該処分については、行政手続法第3章(第12条及び第14条を除く。)の規定は、適用しない。
第7条の2 厚生労働大臣は、前条第2項第1号若しくは第2号に掲げる処分を受けた医師又は同条第3項の規定により再免許を受けようとする者に対し、医師としての倫理の保持又は医師として具有すべき知識及び技能に関する研修として厚生労働省令で定めるもの(以下「再教育研修」という。)を受けるよう命ずることができる。
【則】第7条、 第9条
《追加》平18法084
2 厚生労働大臣は、前項の規定による再教育研修を修了した者について、その申請により、再教育研修を修了した旨を医籍に登録する。
【則】第10条の2
《追加》平18法084
3 厚生労働大臣は、前項の登録をしたときは、再教育研修修了登録証を交付する。
《追加》平18法084
4 第2項の登録を受けようとする者及び再教育研修修了登録証の書換交付又は再交付を受けようとする者は、実費を勘案して政令で定める額の手数料を納めなければならない。
【令】第1条
《追加》平18法084
5 前条第11項から第18項まで(第13項を除く。)の規定は、第1項の規定による命令をしようとする場合について準用する。この場合において、必要な技術的読替えは、政令で定める。
《追加》平18法084
第7条の3 厚生労働大臣は、医師について第7条第2項の規定による処分をすべきか否かを調査する必要があると認めるときは、当該事案に関係する者若しくは参考人から意見若しくは報告を徴し、診療録その他の物件の所有者に対し、当該物件の提出を命じ、又は当該職員をして当該事案に関係のある病院その他の場所に立ち入り、診療録その他の物件を検査させることができる。
《追加》平18法084
2 前項の規定により立入検査をしようとする職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを提示しなければならない。
【則】第23条の2
《追加》平18法084
3 第1項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。
《追加》平18法084
第8条 この章に規定するもののほか、免許の申請、医籍の登録、訂正及び抹消、免許証の交付、書換交付、再交付、返納及び提出並びに住所の届出に関して必要な事項は政令で、第7条の2第1項の再教育研修の実施、同条第2項の医籍の登録並びに同条第3項の再教育研修修了登録証の交付、書換交付及び再交付に関して必要な事項は厚生労働省令で定める。
《改正》平18法084
最初
第3章 試 験
第9条 医師国家試験は、臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能について、これを行う。
第10条 医師国家試験及び医師国家試験予備試験は、毎年少くとも一回、厚生労働大臣が、これを行う。
《改正》平11法160
2 厚生労働大臣は、医師国家試験又は医師国家試験予備試験の科目又は実施若しくは合格者の決定の方法を定めようとするときは、あらかじめ、医道審議会の意見を聴かなければならない。
《追加》平11法160
第11条 医師国家試験は、左の各号の一に該当する者でなければ、これを受けることができない。
1.学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学(以下単に「大学」という。)において、医学の正規の課程を修めて卒業した者
2.医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの
3.外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者で、厚生労働大臣が前2号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、且つ、適当と認定したもの
【則】第11条
《改正》平11法160
第12条 医師国家試験予備試験は、外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者のうち、前条第3号に該当しない者であつて、厚生労働大臣が適当と認定したものでなければ、これを受けることができない。
《改正》平11法160
第13条及び第14条 削除
《削除》平13法087
第15条 医師国家試験又は医師国家試験予備試験に関して不正の行為があつた場合には、当該不正行為に関係のある者について、その受験を停止させ、又はその試験を無効とすることができる。この場合においては、なお、その者について、期間を定めて試験を受けることを許さないことができる。
第16条 この章に規定するものの外、試験の科目、受験手続その他試験に関して必要な事項及び実地修練に関して必要な事項は、厚生労働省令でこれを定める。
《改正》平11法160
最初
第3章の2 臨床研修
第16条の2 診療に従事しようとする医師は、2年以上、医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又は厚生労働大臣の指定する病院において、臨床研修を受けなければならない。
《改正》平11法160
《全改》平12法141
2 厚生労働大臣は、前項の規定により指定した病院が臨床研修を行うについて不適当であると認めるに至つたときは、その指定を取り消すことができる。
《追加》平11法160
2 厚生労働大臣は、第1項の指定又は前項の指定の取消しをしようとするときは、あらかじめ、医道審議会の意見を聴かなければならない。
《改正》平11法160
4 第1項の規定の適用については、外国の病院で、厚生労働大臣が適当と認めたものは、同項の厚生労働大臣の指定する病院とみなす。
《改正》平11法160
第16条の3 臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。
《全改》平12法141
第16条の4 厚生労働大臣は、第16条の2第1項の規定による臨床研修を修了した者について、その申請により、臨床研修を修了した旨を医籍に登録する。
《追加》平12法141
2 厚生労働大臣は、前項の登録をしたときは、臨床研修修了登録証を交付する。
《追加》平12法141
第16条の5 前条第1項の登録を受けようとする者及び臨床研修修了登録証の書換交付又は再交付を受けようとする者は、実費を勘案して政令で定める額の手数料を納めなければならない。
【令】第12条
《追加》平12法141
第16条の6 この章に規定するもののほか、第16条の2第1項の指定、第16条の4第1項の医籍の登録並びに同条第2項の臨床研修修了登録証の交付、書換交付及び再交付に関して必要な事項は、厚生労働省令で定める。
《改正》平11法160
《改正》平12法141
最初
第4章 業 務
第17条 医師でなければ、医業をなしてはならない。
第18条 医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。
第19条 診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。
2 診察若しくは検案をし、又は出産に立ち会つた医師は、診断書若しくは検案書又は出生証明書若しくは死産証書の交付の求があつた場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない。
第20条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。
第21条 医師は、死体又は妊娠4月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、24時間以内に所轄警察署に届け出なければならない。
第22条 医師は、患者に対し治療上薬剤を調剤して投与する必要があると認めた場合には、患者又は現にその看護に当つている者に対して処方せんを交付しなければならない。ただし、患者又は現にその看護に当つている者が処方せんの交付を必要としない旨を申し出た場合及び次の各号の一に該当する場合においては、この限りでない。
1.暗示的効果を期待する場合において、処方せんを交付することがその目的の達成を妨げるおそれがある場合
2.処方せんを交付することが診療又は疾病の予後について患者に不安を与え、その疾病の治療を困難にするおそれがある場合
3.病状の短時間ごとの変化に即応して薬剤を投与する場合
4.診断又は治療方法の決定していない場合
5.治療上必要な応急の措置として薬剤を投与する場合
6.安静を要する患者以外に薬剤の交付を受けることができる者がいない場合
7.覚せい剤を投与する場合
8.薬剤師が乗り組んでいない船舶内において薬剤を投与する場合
第23条 医師は、診療をしたときは、本人又はその保護者に対し、療養の方法その他保健の向上に必要な事項の指導をしなければならない。
第24条 医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。
2 前項の診療録であつて、病院又は診療所に勤務する医師のした診療に関するものは、その病院又は診療所の管理者において、その他の診療に関するものは、その医師において、5年間これを保存しなければならない。
第24条の2 厚生労働大臣は、公衆衛生上重大な危害を生ずる虞がある場合において、その危害を防止するため特に必要があると認めるときは、医師に対して、医療又は保健指導に関し必要な指示をすることができる。
《改正》平11法160
2 厚生労働大臣は、前項の規定による指示をするに当つては、あらかじめ、医道審議会の意見を聴かなければならない。
《改正》平11法160
最初
第5章 医師試験委員
《省名改正》平11法102
第25条及び第26条 削除
《削除》平11法102
第27条 医師国家試験及び医師国家試験予備試験に関する事務をつかさどらせるため、厚生労働省に医師試験委員を置く。
《改正》平11法160
2 医師試験委員に関し必要な事項は、政令で定める。
第28条及び第29条 削除
第30条 医師試験委員その他医師国家試験又は医師国家認験予備試験に関する事務をつかさどる者は、その事務の施行に当たつて厳正を保持し、不正の行為のないようにしなければならない。
最初
第5章の2 雑 則
《1章追加》平11法087
第30条の2 厚生労働大臣は、医療を受ける者その他国民による医師の資格の確認及び医療に関する適切な選択に資するよう、医師の氏名その他の政令で定める事項を公表するものとする。
【令】第14条
《追加》平18法084
第30条の3 第6条第3項、第7条第5項及び第9項前段、同条第11項及び第12項(これらの規定を第7条の2第5項において準用する場合を含む。)、第7条第6項において準用する行政手続法第15条第1項及び第3項(同法第22条第3項において準用する場合を含む。)、第16条第4項、第18条第1項及び第3項、第19条第1項、第20条第6項並びに第24条第3項並びに第7条第9項後段において準用する同法第22条第3項において準用する同法第15条第3項の規定により都道府県が処理することとされている事務は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第2条第9項第1号に規定する第1号法定受託事務とする。
《追加》平11法087
《改正》平18法084
最初
第6章 罰 則
第31条 次の各号のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
1.第17条の規定に違反した者
2.虚偽又は不正の事実に基づいて医師免許を受けた者
《改正》平13法087
2 前項第1号の罪を犯した者が、医師又はこれに類似した名称を用いたものであるときは、3年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
《改正》平13法087
第32条 第7条第2項の規定により医業の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、医業を行つたものは、1年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
《全改》平13法087
第33条 第30条の規定に違反して故意若しくは重大な過失により事前に試験問題を漏らし、又は故意に不正の採点をした者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
《追加》平13法087
第33条の2 次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。
1.第6条第3項、第18条、第20条から第22条まで又は第24条の規定に違反した者
2.第7条の2第1項の規定による命令に違反して再教育研修を受けなかつた者
3.第7条の3第1項の規定による陳述をせず、報告をせず、若しくは虚偽の陳述若しくは報告をし、物件を提出せず、又は検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者
《全改》平18法084
第33条の3 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して前条第3号の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても同条の罰金刑を科する。
《追加》平18法084
附 則(抄)
第44条 国は、当分の間、都道府県に対し、第16条の2第1項に規定する病院に附属する施設のうち臨床研修を行うために必要なものの整備で日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法(昭和62年法律第86号)第2条第1項第2号に該当するものにつき、当該都道府県が自ら行う場合にあつてはその要する費用に充てる資金の一部を、都道府県以外の病院の開設者が行う場合にあつては当該開設者に対し当該都道府県が補助する費用に充てる資金の一部を、予算の範囲内において、無利子で貸し付けることができる。
《追加》平14法001
2 前項の国の貸付金の償還期間は、5年(2年以内の据置期間を含む。)以内で政令で定める期間とする。
《追加》平14法001
3 前項に定めるもののほか、第1項の規定による貸付金の償還方法、償還期限の繰上げその他償還に関し必要な事項は、政令で定める。
《追加》平14法001
4 国は、第1項の規定により都道府県に対し貸付けを行つた場合には、当該貸付けの対象である施設の整備について、当該貸付金に相当する金額の補助を行うものとし、当該補助については、当該貸付金の償還時において、当該貸付金の償還金に相当する金額を交付することにより行うものとする。
《追加》平14法001
5 都道府県が、第1項の規定による貸付けを受けた無利子貸付金について、第2項及び第3項の規定に基づき定められる償還期限を繰り上げて償還を行つた場合(政令で定める場合を除く。)における前項の規定の適用については、当該償還は、当該償還期限の到来時に行われたものとみなす。
《追加》平14法001
1 ■ご返答1
>4.前号に該当する者を除くほか、医事に関し犯罪又は不正の行為のあつた者
>今回の罪である業務上過失致死罪に問われたという事はすなわち罰金刑以上の刑罰です。
え~と、何時から日本の法律は罪に問われただけで「不正の行為のあつた者」になるんでしょうか?
これは、有罪が確定した場合のお話ではないのでしょうか?
後、法廷で加藤医師を大悪人扱いした割に、えらくショボい求刑で検察やる気有ったのでしょうか
加藤医師が逃亡も証拠隠滅の恐れも無いのに逮捕したり(令状出した裁判所にも問題大有り)
二年半に渡って医者としての活動もできず、出産まじかでご自身で取り上げる予定だった
我が子の出産にも立ち会えず、全国ニュースで名前も顔も出されて。
それだけ、犯罪者扱いされたのに、検察側の求刑は禁固一年、罰金10万円。
業務上過失致死傷罪は最大、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金 ですし。
検察側の証拠資料が「STEP産科医」という医師国家試験対策本で失笑物だったとか
証人も、産科医ではなく婦人科の先生だとか
>一定の医療技術力を持った国で免許を取得した医師も規制緩和の一環で日本でも医師であると認めるべきだと思いました。
今の日本の医師の薄給(労働時間と条件の割に)ぶりと、奴隷とも言わんばかりの
時間拘束の長さ、それと今回の事件のように
「普通に医学的に妥当な治療行為をしていても結果が悪けりゃ犯罪者扱い」じゃ来る医師はおりませんよ。
中国の医師が研修で新潟でしたか来ましたが、あまりの過酷さに早々に逃げ帰りましたし
その面々から話を聞いたのか、第二陣の話は中止になったそうで。
>(うがった見方だと思いますけどね)。
そうですね。日本医師会は政府に擦り寄るだけでなんの力も無い無害な団体と化しましたし。
参院選挙で自民党の武見敬三氏すら当選させきれなかったくらいですし
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-19/2007081901_02_0.html
無能な医師会を見捨てて勤務医が全国医師連盟という独自の団体を立ち上げるくらいですし。
hana 2008-08-31 11:08:53 >>このコメントに返信
2 ■ご返答2
>一定の医療技術を持った国の医師免許をもつ人材を受け入れるのも
上にも書きましたが無理です。逆に日本の医師達が英語能力に磨きを掛け
国外(主にアメリカ)へ流出する動きもあります。
そりゃ、普通に医療行為やって 逮捕というのは日本だけですから逃げるでしょう。
>あなたにも何かいいアイデアがありましたら
とりあえず、厚生労働省潰す事かな…。 3割ほど冗談ですが(7割本気)。
新人医師増やす前に今前線にいる医師の待遇を良くしましょう。
(残業代きちんと付けるとか、きちんと真面目に仕事してれば、逮捕はされないというお墨付きを与えるとか)
新人が育つ為には指導医が必要です。 ですがその指導医たる中堅の医師がどんどん辞めていってます
穴の開いたバケツの穴を塞がずに上から水を注いでも水は増えませんし
国の医療費増額は絶対ですね。
満員で空き室無しの病院が経営破たんして潰れる国 これが日本です。
老人が3ヶ月入院したら転院させられるのは
3ヶ月以上入院したら、病院が赤字になるような保険診療点数体系にしてる厚生労働省のお陰です。
国のお陰でダンピング価格でやってるのに、赤字だからと潰される公営病院。
いや、収入決めてるの国だからどうしようも有りませんってば
hana 2008-08-31 11:10:10 >>このコメントに返信
私は事実や法律に基づいて加藤被告の有罪は明らかだと指摘しているのに、どう見ても感情で無罪だと決め付けている傾向があるなと言うのがこのコメント主に見られる。
hana様との会話(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-08-31 19:33:08
Date: Sun, 31 Aug 2008 18:47:22 +0900
コメントを見せていただきました。
まず、私は事実からコメントを組み立てるようにしています。加藤被告が自分の手で自分の子供を取り上げる云々は私にとっては何の関心事ではありません。問題なのは渡辺氏のご令嬢が医療ミスで亡くなった事実ではありませんか。
その事実に照らしてみると、渡辺氏のご令嬢が医療ミスで亡くなった事で遺族(この場合ご主人、ご祖父母、お子さま)はどんな傷を負ったのか、考えてもらいたいわけです。立場は異なるかと思われますが、少年犯罪で娘を殺された男が密告電話で犯人を知り、復讐に乗り出すという東野圭吾さんの「さまよう刃」(角川文庫)から私は考えざるを得ません(無論復讐は許されませんが)。
検察の裁判の証人についてはお粗末なものですね。これには私は医師出身の検事を採用するなどのアイデアはあると思います。ただ、結果に対して責任が問われるのは法治国家の基本です。それを忘れないで欲しいのです。
私は渡辺氏が至って冷静であることに対し敬意を払います。山口県光市の少年による母子暴行致死事件の遺族の本村洋と比べると彼の方が数段上です。殺意はあってもそれを押さえる理性があるということはヤフーに掲載されていた記者会見の要約から明らかです(本村は事ある場で加害者への怒りと同時に死刑を求める暴言を繰り返しています。ですが、北京ルールという青少年への死刑を禁止する国際法を日本も受け入れておりこれは無理な論理です)。2ちゃんねるでは渡辺氏への中傷が行われているようですが、遺族の話を聞いてからにしてもらいたいのです。
中国からの助手という形での医者の派遣には違和感を感じます。ただ、人手不足は深刻故、免許制度の改革は待った無しかと思います。EUとアメリカ、日本の免許制度はバラバラで、私は何だかの形で統一すべきと考えています。また、医療制度ももっと充実すべきと言う意見にも賛成します。地方の赤字を都市の視点で眺めているからおかしいわけです。許される赤字と許されない赤字があることを見るべきでしょう。厚生労働省のだらしなさは薬害でも立証されています。あなたは医師もしくは看護師出身でしょうか。もっと充実した医療体制を求める気持ちは分かります。ですが、医療ミスは別です。
お互いに異なる立場を尊重するのがこのブログの方針です。今後とも意見をお待ちしております。
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/past.htm
このサイトは岩上安身さんというジャーナリストのサイトです。彼は医療問題も追及しているそうです。これで私は医師免許について調べました。
1 ■段々と当裁判から話がズレては来ましたが
>その事実に照らしてみると、渡辺氏のご令嬢が医療ミスで亡くなった事で遺族(この場合ご主人、ご祖父母、お子さま)はどんな傷を負ったのか、考えてもらいたいわけです。
前回加藤医師の受けた被害について書いたのは
ブログ主のこの文章の改変で変えさせていただくとすれば
「加藤医師が結果的に無罪となりましたが逮捕された事で、当人と家族(この場合奥様、お子さま)はどんな傷を負ったのか、考えてもらいたいわけです。」と。
傷を負われたご家族に関してはお気の毒とは思いますが
前回の妊娠も前置胎盤で、二人目の妊娠は当時の医師から禁止されてたのに
それを無視して妊娠、別の病院である大野病院を受診し、設備のいい病院に転院を進められたのに
交通費がかかるからと、大野病院で産む事を決め、そして3人目を生むから子宮を温存しろと。
これだけ身勝手やって、家族が死んだからといって、医師を生贄にされても
他の患者は困るんですけど。
hana 2008-08-31 22:25:55 >>このコメントに返信
2 ■続き
>私は渡辺氏が至って冷静であることに対し敬意を払います。
冷静でしょうか? ご主人がコメント出したりするというのは、遺族として普通だと思いますが
何故、死んだ妊婦の父親が事あるごとに、しゃしゃり出なければいけないのでしょうか
この父親様が地元の実力者だというお話もありますし。
遺族は真相が知りたいと仰りますが、この真相は「遺族が納得が出来る真相であり」
八つ当たり出来る相手がいる真相 と書くのは暴言でしょうか。
>本村は事ある場で加害者への怒りと同時に死刑を求める暴言を繰り返しています
本村氏は私は尊敬できる立派な方だとは思います。
今回の渡辺氏と違うのは、相手は身勝手な犯行を行い、かつ捕まった後は
異常とも思える遺族の心情や死者の尊厳を逆なでするような訴訟戦術を行った連中です。(弁護士込みで)
その中でキチンと言うべき事はいわれていたのはご立派だと思われます。
>許される赤字と許されない赤字があることを見るべきでしょう。
いや、その赤字の主な要因は厚生労働省が医療行為での報酬を安くしているからなんですけど。
自分達で赤字になるようにしておいて、赤字だからと取り潰すのが今の国の方針ですが。
つまり、貧乏人&老人&田舎にいる住人は医者に掛からず死ねというのが国の方針です。
>あなたは医師もしくは看護師出身でしょうか
ですから、最初にも書きましたが持病持ちの患者です。
自分の身近な所で医師の方々がいなくなると困るんで、ニュースをみた程度で
詳細も分からずに書きなぐってるブログの類に書き込んで回ってるだけです。
(当初はこのブログもそういう風に見ておりました)
>ですが、医療ミスは別です。
私は医療ミスと、医療の限界を混同せず(今回の事件は医療の限界の話だと思います)
正当な評価を医療関係者の方々に与えてほしいだけです。
そうでないと、金は削りまくった揚句、関係者の熱意だけで持たせている日本の医療は
簡単に潰れるからです。(もはや手遅れではありますけど)
hana 2008-08-31 22:26:40
私はこのコメントで、完全に論破できたと確信した。
事実と法律論でこの主の類は論破できる。そう、ネットファシストどもはみんな幼稚なのだ。だが、この人は同じことを何度も何度も繰り返しているだけに過ぎない。それでは、「嘘も百篇繰り返せば真実に成る」とほざいたヒトラーと同じ世界観に浸っているに過ぎない。
コメント回答(小野哲)
テーマ:国家、人権
2008-09-04 10:12:04
hana様に。
まず、私とあなたの間にある溝は埋めがたいものであると私は認識しています。その上であなたの反論に耳を傾けながらお答えすることにしてきました。しかし、何度でもいいましょう。
加藤被告の犯した診療ミスという罪で被害者および遺族は深刻なトラウマを抱えたのです。その事実からは誰一人とても逃げられません。ましてや医療機関全体が背負う宿命であり、それから逃げるのは現実逃亡そのものでしかありません。2ちゃんねるユーザーだけがいきり立っているだけでしょう。
加藤被告の逮捕で加藤被告の周囲が傷ついたのは確かにそうでしょう。そのことに関しては私は冤罪防止の観点から事情聴取の段階から弁護士をつけるなどの工夫を警察がとるべきだと考えております(取り調べ段階からのDVD・BR録画は当然ですけどね)。来年から行われる裁判員制度でも必要なのは明らかです。拙ブログの姿勢はあくまでも加藤被告の犯した診療ミスという罪に対してのみ批判をしているのであり、家族そのものを攻撃する意図はないことを理解してもらいたいと思います。家族が「冤罪だ」と信じるのは人間としてごく自然なことですけどね。ただ、事実は一つだということです。それをどのように解釈しようが、このことは変わりなきことです。
あなたは被害者および遺族に原因があるかのようにいっていますが、医療倫理学を大学で少しかじった人間の目から見て非常に違和感を感じる発言です。ネットで調べてから今一度考えてもらいたい。また、宗教と科学の見方は相互に異なるわけで、単に科学で割り切って入られない一面もあるのですよ(その逆もしかりです)。そんなことを把握している私にはとうてい渡辺氏の論が身勝手とは思えません。それでもあなたは渡辺氏を攻撃し続けるのですか?弱肉強食の世界をそのまま現実社会に持ち込もうというのは格差社会の代表であるアメリカ的であり断じて容認しがたいのです。
またあなたは本村洋を絶賛していますが断固認めがたい発言です。彼は様々な機会を通じていかなる青少年に対して死刑を科すことを禁止していることを承知の上でメディアで被告人に対して死刑にするようたびたび暴言を吐いています。1989年に国連にて全会一致で可決された児童の権利に関する条約でも青少年の死刑は禁止されているんですよ。日本政府は相変わらずごまかしているようですが、国際法ではごまかしはききません。国際法を把握してから発言してほしかった。そんな事実を知る私には軽蔑の対象でしかありませんね。
本村のやったことが結果として自動自殺装置というゆがんだシステムとしての死刑制度を希望なき世代に提示し、凶悪犯罪のアクセルとかしたことは明白です。それがあの荒川沖殺傷事件や秋葉原殺傷事件につながったのではないかと私は考えております。最近の犯罪では被告人が自分から死刑にするように懇願するパターンが増えています。これが被害者の求める犯した罪への反省と償いという願いの不実現につながっているのはいうまでもないのですよ。究極の手段として戦争を最後の希望とするとんでもないニートまで出てくる現実をどう見るんですか?
赤木智弘 「丸山真男をひっぱたきたい」 をネットで掲載しているホームページから引用しました。
http://t-job.vis.ne.jp/base/maruyama.html
話がずれましたが、加藤被告の話に戻します。渡辺氏が感情的ではないことはYahoo!などを調べていくと明らかです。
こちらのリンクはオーマイニュースの市民記者の記事です。信用するかはあなたの意志に任せますがこのこともまた事実なのですよ。
http://news.ohmynews.co.jp/news/20080827/28142
加藤被告への控訴を検察は断念しましたが私は加藤被告を一生許しません。誰もが過ちを犯しますが、その過ちを犯したことを謝りながらまた再発のリスクを負い続ける道を背負い続ける。そんな人が医療機関にいる限り不安が残ります。オーマイニュースからの記事からも明らかに加藤被告の有罪は動きませんよ。
「真実を知りたい」-被害者遺族が会見
8月20日23時30分配信 医療介護CBニュース すでにリンク切れしています。
福島県立大野病院事件の無罪判決を受け、8月20日午後、死亡した女性患者=当時(29)=の父親、渡辺好男さん(58)が福島県庁で記者会見した。渡辺さんは時折うつむき、あるいは報道陣をしっかりと見据えながら、落ち着いた口調で質問に答えた。「本日の判決は、被害者の父としては、残念な結果」と語り、「真実を知りたい」と繰り返した。医療界に対しては「今後に不安を感じる。再発を防止するためにも、原因追究して対策を立ててほしい。患者は変わることができない。医療側が変わってほしい」と求めた。
渡辺さんは、これまで公式の場で発言することはなかったが、「やはり顔を出して発言しないと(遺族の思いを)主張できない」として、今回初めて記者会見した。判決直前の心境を「転んだまま、起き上がれない状態」「これ以上の(原因)解明は難しいのかな、と自問自答していた」と振り返った。
無罪判決を受けて、「(裁判になったことで)知り得たこともたくさんあった。そういう意味では成果はあった」としたものの、「これからも機会があれば、一生かけて真相を追究していきたい」「加藤医師だけでなく、スタッフの話も聞きたい」などと語った。加藤医師に対しては、「病院で何があったのか、真実を十分に説明してほしい」と求めた。民事訴訟については「現在は考えていない」という。
渡辺さんによると、病院側は死亡した女性患者の子宮を保存していたという。その点について、「なぜ(娘の)子宮を保存していたのか、病院からも説明がなかった。公判でも一言も説明がなかった」と不信感をあらわにした。
加藤医師の逮捕後、全国の医師や関係団体が相次いで加藤医師を擁護する声明を出したことについては、「悔しかった。(遺族側には病院から)説明が何もないにもかかわらず、どういう情報を得ていたのか」と批判した。
また、医療界から捜査に対する批判が続出する中、「政治家、警察に相談した」などとうわさされたことについては、全面的に否定した。
医療界に対しては「原因を追究してほしい」「変わってほしい」と、事故の再発防止を強く訴えた。
最終更新:8月20日23時30分
遺族が厚労相に要望/大野病院事件
2008年08月28日 11時11分
大野病院事件で娘を亡くした福島県内(住居地は管理人の判断により伏せます)の渡辺好男さんは27日、舛添要一厚生労働相に中立公平な医療事故調査機関の設置を要望した。
全国組織「患者の視点から医療安全を考える連絡協議会準備会」の要望活動に参加した。
渡辺さんは判決後に県病院局に提出した「医療事故再発防止のための要望書」を舛添厚労相に手渡し、「(医療)現場の声を何でも聞くことのできる体制をつくってほしい」と述べた。
これに対し舛添厚労相は9月12日召集予定の臨時国会に、医療安全調査委員会(医療事故調)設置に向けた関連法案を提出する考えを示し、「医療側、患者側双方の意向を聞き、党派を超えて早く制度をつくり動かしたい。
全力を挙げて取り組む」と約束した。
舛添厚労相との面会に先立ち渡辺さんは、厚生労働記者会で会見に臨み、「第三者機関があれば少しでも真実をつかめただろう。
医療側が痛みを出せるような制度をつくってほしい」と訴えた。
http://www.kfb.co.jp/news/ 福島放送ニュースより引用。著作権は福島放送にあります。
これでもあなたは渡辺氏が感情的だと断言できますか?私はそう思いません。あなただけだと思いますよ。
むろん、フェアな医療に対して正当な評価を出すのはごく当然ですが、加藤被告のとった対応が明らかな医療ミスであることは明白です。そして、その結果失われた命に対してどう加藤被告は償うべきなのか。
そこで私が出したのがオウム真理教の犯罪に関わった林郁夫受刑囚です。彼はオウム犯罪に関わったことを恥じて医師免許を自主的に返上しました。彼もオウムに関わる前は名医だったそうですが、交通事故を起こして人を一人殺しています。その際の葛藤がオウムへの道につながったわけです。
持病持ちの患者さんであるあなたとかかりつけの医師との間に信頼関係があるからあのようなコメントにつながったのだと私は思いますが、事実をみてから答えてほしいと思います。ちなみに私は前回のコメントでもお答えしたように担当医に対して薬の副作用や薬効などを必ず聞きます。それで答えられない医者に対して私は信用しないと決めています。
1 ■えっと、長々と長文で回答するな 連続投稿するなということなんで
端的に書いてみますが、ブログ主がおっしゃる
>加藤被告の犯した診療ミス
というのは、具体的になんでしょうか?
処置も適正に行われておりますし、結果が伴わなかった事以外は
何ら問題が有る行為は起こしておりませんが。
大野病院よりも設備も人員も揃ってる総合周産期母子医療センターで
検察側の主張通り、子宮摘出しても救えない場合も有りますし
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/08/200611_95f8.html
こちらは心停止後に何とか蘇生できた例ですが、投入された人員が物凄いものです。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/08/index.html
今回の死亡例を絶対防げという事であるならば
これほどの人員を、全国全てのお産を取る病院で、24時間常時用意しろということなんですよ。 物理的に不可能です。
>あなたは被害者および遺族に原因があるかのようにいっていますが、
「遺族に原因があるかのように」ではなく「遺族に「も」原因があるかのように」です
例えば医者から「命に関わるから酒を止めろ」と言われつづけても無視して
酒を飲みつづけて、肝硬変で患者が死んでも、医者が殺した医療ミスなんでしょうか?
医者から妊娠自体止められてるのに、警告を無視して妊娠した
この妊婦さんに落ち度はなかったのでしょうか?
医療側の責任としては、大野病院の上層部や県の担当者におおいに問題があったようには思われますが
県や病院から「売られた」加藤医師個人に原因があるようには思えません。
正直な話、この場でこれ以上議論しても裁判結果が変わるわけではありませんし
論争の為の長文すら規制されてしまうようでは、議論としては不公平ですし
ブログ主も私自身も、お互いの認識を変えるほどの議論は行えないと判断しました。
ですので今回の投稿をもって、ここでの議論は打ち切りたいと思います お相手ありがとうございました。
hana 2008-09-04 18:26:25 >>このコメントに返信
2 ■無題
こちらのブログを拝見して、これほどの文章を書き続けられる方をして、話が前に進まないのを残念に思いました。
この事件に対して非医療関係者の方がされる認識の間違いは、亡くなられた妊婦さんが医療ミスで亡くなられたと考えていることです。
ですが、実際この妊婦さんは極めて死亡率の高い難病によって死亡した、というのが結局のところの事実だと思います。
実際、今回の病気についても、医師が関わることがなければ母子ともに100%死亡していた訳ですが、
例えば罹患したら99%死亡する病気があったとして、その病気で亡くなられた方の遺族が
“1%に入らなかったのは医療ミスだ”
と言い出されたとしたらどう思われますか?
それぞれの人の感情の部分も当然存在してしかるべきとは思いますが、今回の逮捕から裁判に至る流れは医師から見れば、そういう話としか捉えられない現実があります。
裁判の経過の中で、その当時の事実の多くが人の目に触れています。
それらを症例検討という形で検討したほぼ全ての医師が、
“これは助けられたら奇跡っていう病気”
という判断をするに至ったからこそ、これほど大きな流れを生んだのだと思います
“奇跡”を生めなければ犯罪であるというのであれば、それは神のみが行える領域で人が成すべき事ではありません。
上の記事でヒポクラテスの誓いについて記述されていますが、今回の病気について知識を持つ人から見た時に、加藤医師は誠実にその誓いを守っていたと思います。
出来ることなら少しでも前に向かえる助けになれればと、ついつい長文になり失礼いたしました。
一応、小児科医などしています、、、、 2008-09-05 13:27:39
コメント回答(管理人・小野哲)
テーマ:ブログ
2008-09-05 12:29:02
hana氏へ
あなたの申し入れてきた議論、今回で私も打ち切らせていただきます。
我が盟友と昨日電話をしていましたが、どう見ても渡辺氏が冷静であるのは明らかだという見解で一致しています。彼はカウンセラーの資格を得ており、心理学の観点から本村を厳しく批判しています。おそらくあなたと彼が議論を交わしても同様の結果になって帰ってくるでしょう。2ちゃんねるの内向き議論連中なんかはこてんぱんになって帰ってきますよ。
患者と医者の関係は医療ミスの頻発でおかしくなり、白衣のギャングもしくは白衣のマフィアが横行する始末です。その現状を打破したい思いは互いに持ってはいるのは事実です。しかし、加藤被告の犯した罪が人の命を失ったばかりではなく、その一家の心を殺した事実は揺るぎがたいのです。加藤被告に対して福島県は復職命令を出したようですが、これはストーカーに悩む人に対して「ストーカーと付き合え」という非現実なことをいうのと変わりないのですよ。
私は2ちゃんねるの「議論」に加わらないのは匿名故に無責任な議論が行われていることへの抗議です。ましてや私は2ちゃんねるに名誉毀損の被害を受けており、断じて許す訳にはいきません。連中のせいで正社員の職を結果として奪われたわけです。この前述べたように私は無責任な投稿被害を受けており、拙ブログはそのたびに厳しい規制を課しています。ひどい場合は一人の人物で一つの投稿で七回投稿してきたというケースもありました。
ただ、あなたが行ってきた建設的な議論は私自身をある意味成長させた事実があります。そういうことにおいては私はありがたいと思っています。
今回の裁判でさらに問題なのは裁判が現実社会に対応できていないということです。たとえば拙ブログでは厳しく批判している小泉純一郎批判を展開していた植草一秀氏に対する国家冤罪事件では植草氏が無罪を証明する決定的証拠を出したのにもかかわらず裁判所が不当に採用せず不当有罪判決を連発しています。山口県光市の母子暴行致死事件では国際法違反にもかかわらず死刑判決を出すなど、いかに非現実的なのかが明らかになっています。今回の裁判であなたがいみじくも指摘した産婦人科の事件にもかかわらず専門外の医者がでたというのもその問題の延長でとらえるとわかりやすいわけです。
持病の苦しみは持っていない人には分かりがたいものです。ですからこのことについては安易にいいません。今後のご活躍を祈り、コメント回答とさせていただきます。そのほかのことで議論を交わしたいのなら、拙ブログはいつでもお答えします。その際には真っ向から渡り合いましょう。
コメント回答(管理人・小野哲)
テーマ:ブログ
2008-09-05 14:24:27
小児科医という方からのコメントにお答えします。
職業上かなり大変かと思います。私が知る限り夜勤で大変でしょう。
ですが、医者と患者の関係は病気のプロフェッショナルとしての医者に患者が頼らざるを得ない現実もあることを理解してほしいのです。その視点から見ると加藤被告の犯した犯罪はあまりにも深刻といわざるを得ない。今回のコメントで掲載した渡辺氏はそのことを認識した上で問題点を改善するよう冷静に取り組んでいるのですよ。
我が盟友は産業カウンセラーの資格を得ています。その彼に投稿した方の意見について聞いたところ違和感があると指摘しています。患者は病気に対してあまりにも無知であるという前提であなた方が診療するわけですね。私はあなた方医師に対して病気の内容など質問付けにしますが、それは答えられる人ならば信頼に足るという私の信念故です。決して不信感で聞いているのではありませんのでご安心を。私はモンスターペイシェントなんか大っ嫌いです。
またヒポクラテスの誓いを加藤被告が守ったというのなら私はこの意見に違和感を覚えます。なぜ加藤被告と林受刑囚を引き合いに出したのかといいますと、人の命を奪ったことに対するけじめの有無として出したわけです。加藤被告が犯したミスのために一人の女性の命が奪われ、祖父母や夫、残された二人のお子様の心までがずたずたに引き裂かれた事実を受け止めてほしいのです。命を奪った以上それなりのけじめをとるのは当然だと思いますよ。法廷で謝ったのなら、最低限医師免許は返上すべきなのです。
そうした事実の上で私は論戦していたわけです。その点をふまえてほしかったなあと思っています。
拙ブログは異なる見方を容認しつつ論戦する姿勢です。今回の建設的議論には感謝しております。今後もお待ちしておりますよ。
1 ■無題
一言でも届けば、と思って書いた文に対し、きちんとした意見を頂き、こちらも襟を正す思いです。
ただ、このご意見を読ませて頂き、分かっていたことながら問題の根深さを考えさせられてしまいました。
それは、管理人様が前提とされている“事実”が誤りであるという、他の方からもされている指摘が全くといって良いほど管理人様に届いていないと言うことです。
例えば、刃物を持った暴漢に今まさに殺められようという親子を助けようと飛び込んだ人がいて、助けられなかった時にそれは罪なのか?
という問題に言い換えることができるかと思います。
それをも罪だというのであれば、私には最早言葉はありません。
加藤医師は命を奪ってなんかいないんです。
助けようと立ち向かった相手と状況が、客観的にみて、一人助けられなかった事を仕方がないことと思われるほどのものだった、ということです。
そういった理由から、先の私の意見は管理人様、渡辺氏、盟友様も含めた非医療者の方々が論をだされる際の
“事実とする前提がおかしい”
ということを指摘させて頂きたいがための意見であったことをご理解ください。
医師であれば、患者さんの死に立ち会ったことがない人などいないと思います。
若くして癌でなくなる方も、平均寿命を大幅に過ぎて亡くなる方も、多くのかたは最後を医師に確認されます。
どうやっても助けられなかったような人だったとしても、意識が強い医師ほど “力及びませんでした。” と口にします。
それは自分がミスをしたからということでなく、まさに神の手になるほどの細い道筋でもでも、助けられる方法があったのではないかと考えるからです。
そうやって、亡くなった方のことを思い、過去に出来得た事を考え、その上でそこから更に進むことを諦めないのが優秀な医師ではないかと思っています(非医療者の友人にこの話をしたらロト6当たらなかった原因を考えてるみたい、と笑われました)
本来ならば死の運命とは関係のない人を殺める手を貸した林受刑者と、
死の運命に囚われた人を助けようとした加藤医師を同列に並べることの意味をお考えください。
一応、小児科医などしています、、、、 2008-09-05 17:55:54 >>このコメントに返信
2 ■医療に携わる方すべての課題故に
小児科医故に過酷な勤務ですから、今回の問題が深刻であることは私も承知です。
林郁夫受刑囚と加藤被告を比較にしたのは林受刑囚がオウム事件を起こした後のけじめとして裁かれる前に自ら律したけじめから使ったわけですよ。
加藤被告の無神経さによく渡辺氏は我慢しています。むしろ渡辺氏は加藤被告も被害者の一人だと考えているようですね。
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/medcost2.htm
林受刑囚のけじめを知ったのはこのサイトからです。是非ご参照お願いします。
医療問題はコメント回答にも述べたように医者と患者の立場があるわけです。むろん患者は医者の言うことに従う義務があるわけで従わなければ治らない。
そんな中でいつしか関係はゆがみ、モンスターペーシェントやリピート医師が出てくる始末。こうしたものも今回の裁判で問うべきでしたね。裁判については現実社会と乖離しすぎている感があるので違和感があります(それに関しては近々批判します)。
コメントありがとうございます。今後もお待ちしています。無理をなさらずに。
静かなる日本のゾマホン 小野哲
tetsuono123(小野 哲) 2008-09-06 08:22:23 >>このコメントに返信
3 ■無題
お返事ありがとうございました。
私もこれで終了させて頂こうと思います。
あと、聡明な管理人様は当然、意識してされての事でしょうが、現状民事での訴訟がなく、刑事事件が無罪で結審している以上、加藤医師は被告ではありません。
恣意的に他人を貶める表現は管理人様の言論を自ずから貶める行為ととられてもしかたないので、改めてみては如何でしょうか。
今後の管理人様の言論に期待しております。
一応、小児科医などしています、、、、 2008-09-06
この議論のおかげで、私は事実と法律による言論の正しさを確信した。
Hana氏や「一応、小児科医などしています、、、、」氏には心から感謝している。
リピーター医師をどうとらえるべきか(小野哲)
テーマ:国家、人権
2008-09-04 11:34:48
今回の論戦で私はリピーター医師の存在を知った。
そういう意味では今回の議論をありがたく思うし、真っ向からぶつかったことを誇りに思う。だが、この医療ミスを引き起こす彼らをそのまま放置してはいけない。
リピーター医師
医療ミス を繰り返している医師のこと。カルテ改竄なども行い、大きな社会 問題となっている。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%D4%A1%BC%A5%BF%A1%BC%B0%E5%BB%D5
オートバイ事故で瀕死の重傷を負った男性に不適切な診断を行ったために死に至らしめられた遺族が裁判を起こし、2年10ヶ月もかけて勝訴した事件もあるのだが、こうした医療ミスは犯罪としてなかなか認識できない。その後、無過失補償制度を導入すべきという声も出てきた。このシステムは医者の過失を問わずに医療ミスの被害者に損害賠償を行うという仕組みだ。
だが、この制度に欠落しているのは被害者や遺族の痛みということだ。いかに彼らをいやすべきなのかなのだ。そしてミスを犯した医師に対して何のおとがめなしというのも問題だ。この制度はスウェーデンなどで導入されているのだがそっくりそのまま導入するのには反対だ。善意悪意も含めてみるべきなのだが、今回の提言はその場しのぎの提案でしかない。
まず、そもそも失われたものに対してどうやって償うのか。こうした視点が欠落したまま議論が進むのなら、私は反対だといわざるを得ない。このままでは明らかにリピーター医師の再生産につながる。医師の使命感という視点を忘れた医者はいらない。
最後に、ヒポクラテスの誓いを最後に参照として載せておきたい(Wikipedia日本語版より引用)。
医の神アポロン 、アスクレピオス 、ヒギエイア 、パナケイア 、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産 を分け与えて、必要ある時には助ける。
師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬 なしにこの術を教える。
著作 や講義 その他あらゆる方法で、医術の知識 を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
自身の能力と判断に従って、患者 に利すると思う治療法 を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
依頼されても人を殺す薬 を与えない。
同様に婦人を流産 させる道具を与えない。
生涯を純粋 と神聖 を貫き、医術を行う。
膀胱結石 に截石術を施行はせず、それを生業とする者に委せる。
どんな家を訪れる時もそこの自由人 と奴隷 の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!
しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命 を賜るだろう。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~masato-s/
http://www.genkoku.jp/ 医療過誤原告の会 公式ホームページ
[編集 ] ヒポクラテスの誓い(日本語訳)
現実に医学部で使用されているものではなく直訳したものを記す。
医の神アポロン 、アスクレピオス 、ヒギエイア 、パナケイア 、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産 を分け与えて、必要ある時には助ける。
師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬 なしにこの術を教える。
著作 や講義 その他あらゆる方法で、医術の知識 を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
自身の能力と判断に従って、患者 に利すると思う治療法 を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
依頼されても人を殺す薬 を与えない。
同様に婦人を流産 させる道具を与えない。
生涯を純粋 と神聖 を貫き、医術を行う。
膀胱結石 に截石術を施行はせず、それを生業とする者に委せる。
どんな家を訪れる時もそこの自由人 と奴隷 の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!
しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命 を賜るだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%9D%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%AA%93%E3%81%84 より引用
だが、2ちゃんねる経由でこんな愚かな書き込みをしたバカモノがいる。
彼らのお粗末さをここにさらし、大いに嘲笑してさしあげよう。
断罪されるべきは白衣のギャングだ(小野哲)
あんたby 鬼
削除 承認 09月01日 14:20
IP:60.36.160.64
名誉毀損で訴えられるよ。
コメント回答 何が名誉毀損でしょうか。私は法律をきっちり調べて批判しています。あなたの暴言こそが名誉毀損です。もう少し刑法などを調べてからコメントしなさいといいたい。
断罪されるべきは白衣のギャングだ(小野哲)
無題by こいつばか
削除 承認 08月30日 12:10
IP:218.251.52.59
ギャング(Wikipedia日本語版より引用)とは、暴力的な犯罪集団を指す言葉であるが、
こいつのような一見良心的を装う患者が陰で賄賂を渡し、警察に逮捕させる。
まさに愚民のギャングではないか。
(中略)
さらに私が愕然としたのはこいつが医療現場への復帰を認めようとしないことだ。
これでは医学馬鹿だと自分から話しているに等しい。
私はこの男の診察なんかまっぴらゴメンだとこいつの目の前で怒鳴りつけてやりたくなる。
コメント回答 あなたは医療倫理学を学んでからコメントしなさい。
断罪されるべきは白衣のギャングだ コメント回答その2(小野哲…
意味がわからないby トマス
削除 承認 08月29日 10:49
IP:210.196.131.170
「リピーター医師がいる」ことと、「加藤医師がミスをしたか」に何の関係があるのかがわかりません。
刑事裁判は個別の事象について審議をするものですから、当該のケースについて証拠を調べて刑事責任の有無を争うものです。
それなのに、「他にいい加減な医師がいる」というのがどうして「加藤医師が無罪なのはデタラメ」という結論になるのでしょうか。
もう少し論理的な思考能力を養ってからお書きになったほうがよろしいのではありませんか。 断罪されるべきは白衣のギャングだ コメント回答その1(小野哲…
無題by トマス
削除 承認 08月29日 10:45
IP:210.196.131.170
>また、福島県大野病院が亡くなった女性患者の子宮を遺族に無断で保存していた事実もどう思いますか。私はコメントに際してできるだけ回答していますし、コラムを書く際にもそれなりの資料を集めています。子宮保存はいくら何でも無神経な行為でしかないと思います。
病理標本を残すのは当然です。とくに癒着胎盤というきわめて稀で致死性の高い疾患の病理ですから、同様の症例の救命率の向上のためにも必要不可欠だと思います。
ちなみに、摘出した臓器は感染性廃棄物となりますので、患者の体を離れた後は病院の裁量で処理できます。関係法令をよくお調べください。 断罪されるべきは白衣のギャングだ(小野哲)
勝村って・・・by トマス
削除 承認 08月29日 10:36
IP:210.196.131.170
産科医に私怨のある人なんですよ。
医療の専門家でもなんでもない。単に私怨で「適切な医療行為じゃない」といってるだけで根拠がありません。
感情的に「人が死んだから不適切」と言ってるだけですが、人は必ず死にます。誰も悪くなくても死にます。
コメント回答 勝村氏への批判とは思えない暴言ですね。まず、無断標本については人類学の観点から私は批判しています。かつてのアイヌ民族に対する無断標本収集は本人の意思とは関係なく行われた事実があります。これを渡辺氏に置き換えることで今回の犯罪が許されないものであることは明白です。
私は医者は神ではないという考えに同調しますが、同時に病気を治療するため大きな権限を有しているのです。そんなことを自覚しない医者が命にかかわるミスを繰り返しているのです。もちろん、患者サイドも医者の言うとおりに従わないといけないのですが、同時に医者には大きな責任が生まれるのだという認識に気がつきませんか。
そうした論理から加藤被告の犯罪が裁かれるのは仕方がないのです。もう少し渡辺氏の情報を集めてからコメントしてほしかったといいたい。
断罪されるべきは白衣のギャングだ(小野哲)
あさはかby 通りがかり
削除 承認 08月26日 09:37
IP:61.44.107.176
あさはかな記事ですね
そういう考えが医療崩壊を進めてきたのですよ。自分が救急車ではこばれるまで、わかりませんか?
コメント回答 あなたのような無責任な人間が医療崩壊を進めてきたのだとそっくりそのまま返したい。山崎豊子さんの「白い巨塔」がほとんど外れていなかったことは作家の宮本政於さんの「お役所の掟」シリーズで証明され、桜井良子の薬害エイズレポートで決定的になりました。
そうした事実を踏まえてからコメントしなさい!
どちらが名誉毀損なのか(管理人・小野哲)
テーマ:ブログ
2008-09-07 09:54:08
拙ブログは名無し投稿・捨てハンドルネームによる投稿を厳しく禁止している。
だが、真っ向から議論をしようというものに対してはドアを開ける。その基本を不当に踏みにじるこの破廉恥には容赦はしない。
ネットテロリストへ(管理人・小野哲)
無題
by やめたほうがい…
09月06日 11:25
IP:124.44.213.149
産科医が一人の病院で前置胎盤のお産を扱うことが犯罪行為であるなら、日本の産科医は犯罪者だらけですよ(笑)
無罪の人間をいまだに被告呼ばわりし、犯罪者だというのは明らかに名誉毀損です.
管理人さんを『周産期医療の崩壊をくい止める会』
に通報しておきました.
よほど非現実な暴言なので、今までの温厚な対処はとるわけにはいかない。これはIPアドレスのアクセス元を公開する制裁に踏みきる。コメントした「やめたほうがい」という卑怯者よ、反省したまえ。君こそが名誉毀損の典型的な暴言だ。
Network Information: [ネットワーク情報]
a. [IPネットワークアドレス] 124.44.192.0/19
b. [ネットワーク名] XEPHION
f. [組織名] XePhion(株式会社エヌ・ティ・ティエムイー)
g. [Organization] XePhion(NTT-ME Corporation)
断罪されるべきは白衣のギャングだ(小野哲)
無題
by どっち
09月06日 00:49
IP:124.110.80.129
加藤医師のミス、犯罪行為とは
何か具体的に示してね(笑)
コメント回答 すでに示しています。常識のない暴言にはあきれます。刑法を読んでからコメントしなさい。
コメント回答(管理人・小野哲)
無題
by 反文句屋
09月05日 22:48
IP:121.116.231.195
小野さんのやってる事でっすが、
どこが「建設的」で「論戦」
なんでしょうか?
「白衣のギャング」などと一方的に医者を悪者と決め付けているだけじゃないですか?
これって
by とおりすが…
09月05日 19:54
IP:118.0.101.116
釣りですよね・・・・・・・(・∀・)
二件目のお間抜けコメントに。
私は医者を悪人呼ばわりしてはいませんよ。加藤被告を批判しているのは責任をとらない無責任ぶりです。彼は助産師からほかのしっかりした病院に被害者を搬送して対処すべきという助言を無視して治療を行いました。この判断ミスが結果として大きなミスにつながったのです。
白衣のギャングという言葉は能田茂「Dr.検事モロハシ」(全3巻、集英社)に出てくる診療ミスをひた隠す医師をいみじくも指摘した言葉です。今回の加藤被告の犯罪が当てはまるのはいうまでもありません。そりゃ、医者だってミスを犯します。問題はどうやって償うか何ですが、「謝罪」だけで態度や行動に示していません。これではどんな人でも反発するものですよ。その中でよく渡辺氏は冷静な姿勢を貫きました。その姿勢こそあなたが見習うべきではないでしょうか。
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/medcost2.htm
今回のお間抜けコメントをよせたあなた達はこのホームページをみてからこれでも己らが正しいのか考えるべきです。
おまえが犯罪者だ(管理人・小野哲)
テーマ:ブログ
2008-09-13 19:49:04
09月13日 18:46
IP:222.230.46.9
1週間ぶりに拝見しましたが、無罪が確定した加藤医師に対する誹謗中傷はやめたようですね.『周産期医療の崩壊を食い止める会』には通報などしておりません(笑).しかしながら、今後このブログをウォッチするつもりはございませんので一応報告はさせていただきます.ちなみに、暴言呼ばわりして、ネットワーク情報を公開していますが痛くもかゆくもありません、何の意味があるのですか(笑)?
↓
周産期医療の崩壊を食い止める会 事務局 御中
貴会会員の皆様には、益々ご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます.
先日、加藤医師の無罪が確定し、同医師が地域医療に復帰し、ご活躍されることを心より願っております.
ところで、加藤医師の無罪が確定したにもかかわらず、インターネット上で誹謗中傷を行っている人物がいます.
『(小野コメント)オウム真理教の林郁夫のように医師免許を自主的に返納すべきだ。人の命を何だと思っているのか、加藤のモラルのなさには唖然とした。どう考えても有罪であることは明らか』
http○○
このように、裁判で無罪が確定しているにもかかわらず、未だに加藤医師の医療行為を犯罪行為とし、犯罪者呼ばわりをしている人物がいらっしゃいます.
周産期医療の発展および加藤医師の名誉回復を願う一国民として看過できませんのでご報告させていただきます.
幸いにも、私が忠告をした9/6以降、加藤医師を犯罪者呼ばわりすることをやめたようですが、再び誹謗中傷、名誉毀損を行う可能性も否定できません.
厳重かつ適切な対応を何卒よろしく御願いいたします.
○○日、○○
inetnum: 222.230.46.0 - 222.230.46.255
netname: ALPHA-WEB
descr: Otsuka Corporaion
このコメントにもならない暴言には心の奥から怒りを感じる。
コメントにもならない暴言を繰り返しても加藤被告が犯した罪は変わらない。故に私は厳しく接する。君のコメントには被害者やその遺族はいないのか。ふざけるなの一言に尽きる。どこまで被害者やその遺族を傷つければ気が済むのか。
君のコメントはことごとく被害者の心を傷つけた。私は君を許さない。私は基本的に犯罪者の言い分も聞くが、今回の加藤被告の態度は人間としてのけじめを示さないために最低限のけじめとしての医師免許返上を求めているのだ。被害者や遺族は加藤被告が医師として勤める姿を見てなんと思うのか、君は真剣になって考えたことはないのか。ないのだから私の指摘に暴言で返す。
君の意見が正しいというのなら、君は携帯電話を通じてブログを立ち上げるなど論戦の姿勢を見せるが君は一度も見せていない。そればかりか私の名誉毀損にばかり走っている。
君はそんなに偉いのか。2ちゃんねるの工作員よ、失せよ!!君はおそらくネット喫茶から書き込んでいるのだろう。しかし、君が暴言を繰り返せば繰り返すほど君の文書はこうして厳しく反撃を受け、君は自分で自分のお粗末な自慰にも等しい暴論を繰り返す。
君程度の人間がいるから、自民党の総裁が馬鹿でも務まるのだ。いい加減にして欲しい。私だからましだと思いなさい。産業カウンセラーの資格を持つ我が盟友ならば数倍にしてコテンコテンにして返り討ちだ。
それと君にいっておこう。君の書き込みは今後禁止する。たとえ君がほかのネット喫茶から書き込んでも私は問答無用で書き込み禁止処分にする。君は子供でしかない。私を怒らせてしかかまってもらえない。そんな子供はとっとと実家にでも戻っているがいい。IPアドレスから君が何者かも最近では分かる。これは冗談でなければ嘘でもない。それで逮捕されたいたずら投稿者もいるのだ。
君の今後のためにも書き込みはしない方がいい。これが君に対して下せる最後の警告だ。
恥を知れ、捨てハンドルよ(小野哲)
テーマ:media
2008-11-12 19:47:55
「断罪されるべきは白衣のマフィアだ」というコメントはいかに日本の医療体制の倫理観が欠落しているかを暴いた。それが図星なのか、こんな恥ずかしいあきれたコメントを押しつけてきた愚か者がいる。プーという名前で、ブログの保有もないことから捨てハンドルネームであると判断する。
11月12日 12:14
IP:133.82.146.222
今更ながら、恥ずかしいブログですね。
この程度の知識の持ち主が世の中にいると考えるだけでぞっとします。
少しは勉強することをお勧めします。
拙ブログの投稿規定を君はみたのかね。
君の行為は明白に禁じられている。なので、君に制裁を与える。
Network Information: [ネットワーク情報]
a. [IPネットワークアドレス] 133.82.0.0/16
b. [ネットワーク名] CU-NET
f. [組織名] 千葉大学
g. [Organization] Chiba University
m. [管理者連絡窓口]
n. [技術連絡担当者]
n. [技術連絡担当者]
p. [ネームサーバ]
p. [ネームサーバ]
[割当年月日] 1990/08/11
[返却年月日]
[最終更新] 2008/03/31 13:06:40(JST)
君は大学生なのかね。ならばいおう。君は法律を勉強してからコメントしたまえ。君の無知にはあきれて返す必要もないのだが、千葉大学の他の学生に恥ずかしいと思わないのか。生命倫理学を勉強し、法律を見てからコメントしなさい。
学力低下のひどい大学生の一人だと自覚しなさい。
この種の愚か者、誰かと似ていないだろうか。
そう、従軍慰安婦の存在を否定している在特会の説とどう違うのか。彼らのお粗末な論は事実によってほとんど打ち砕かれている。渡辺氏は事実に沿って加藤被告に責任をとるよう求めているに過ぎないのであり、その場しのぎの謝罪に終始した加藤被告に不信感を持った。
その事実をこの前のコラムで私は指摘した。おなじ医療上のトラブルであっても、このコラムで取り上げた須田セツ子氏は説明義務を果たした上で行動したわけだ。しかも、遺族の了解も取っていたわけだ。そこを第三者がそそのかして問題をこじらせたわけである。須田氏と比べても加藤被告の態度は不誠実であると私は厳しく断罪した。
加藤被告に告ぐ、今からでも遅くはない、医師免許を潔く返上し、「週刊金曜日」の立会いの下遺族に謝罪しなさい。あなたの存在が、多くの医者に対する医療不信を招いているのだ。
昔の侍には死刑が二つあった。切腹と打ち首だ。切腹が自らの腹を掻っ捌くことで自らの身が潔白であると証明する名誉ある死刑に対して、打ち首は不名誉な刑罰だった。医師免許の返上と遺族への謝罪はいわば、名誉ある死刑なのだ。このままではネットで厳しい視線にさらされ、不名誉な刑罰にさらされるだけだとだけ、警告しておこう。
ちなみに最後のコラムに鋭い指摘をしてくれた人がいる。あの井上静先生である。
1 ■加藤医師の責任
刑事裁判は立証に厳密性を要するので、潔白とは言えなくても証拠不十分で無罪となることがあります。
したがって、無罪ではあるが無実ではない場合も有り得るため、無罪になった被告を批判することも、〝相当の根拠があるならば〟ゆるされます。
加藤医師も、刑事事件としては無罪になったけれど、民事上の責任が残る可能性はあるし、専門家としての道義的責任が問われる可能性もあります。
そして、刑事罰にはそぐわなくても自主的に医師免許を返上する形で責任を取るべきだということ自体は不当ではありません。
問題は、それ相当の根拠です。
加藤医師が、「この患者の症状は大野病院では対応できないので他に移送するべき」と助産師から提案されていたのに無理をしたという批判がありますが、この事実は確実と言えるでしょうか。確実なら、加藤医師には問題があったということができます。
この点いかがでしょうか。
ruhiginoue 2008-09-14 11:52:50
コメント回答(小野哲)
テーマ:ブログ
2008-09-14 12:38:51
ruhiginoue 様、まさにそうですね。あなたの指摘は我が意を得たりという思いです。
助産師から「ほかの病院に搬送すべきだ」というアドバイスはありました。以下のサイトをご参照ください。
http://news.ohmynews.co.jp/news/20080827/28142
これらの動かない証拠があるので、私は加藤被告(今でも加害者として許していません)の医師免許返上を求めています。ですが、拙ブログに書き込む妄想じみた荒らし連中は今回のコメントにあるように非現実的な暴言ばかり繰り返しています。
今回の荒らし投稿には本当に激怒しました。この荒らし犯罪者の頭の中には被害者のことなんか全くないのでしょう。
http://kumanichi.com/iryou/kiji/sonota/219.html
これは渡辺氏の福島地裁の判決に対するコメントです。彼がいかに冷静であるかを示すものとなっています。
その一部から抜粋させていただきます。
警察・検察が捜査して、裁判になったおかげで、初めて知ったことがたくさんありました。私の娘は手術を受けるまで1ヵ月入院していました。助産師さんが加藤医師に、「大野病院より大きな病院に転送した方がいいのではないか」と助言したり、先輩医師が加藤医師に、娘とおなじ帝王切開既往・前置胎盤の妊婦を帝王切開して、「大量出血を起こし、処置に困難を来たした」と教えるなど、娘が入院している間、加藤医師には様々なアドバイスがありました。みんな慎重だったのに、なぜ加藤医師だけ慎重さがなかったのか、とても疑問に思いました。
(くまにちコム「健康・医療」2008年9月4日付)
本当に医療ミスに対して医師はもっと厳しく受け止め、命に関わった場合は自分から医師免許を返上する覚悟で医療に当たって欲しいと思います。それがない医師を私は信用することなんて到底できません。
加藤被告は医療現場に10月復帰といいますが、これは今回のコメントに指摘したように被害者および遺族にとっては極めて無神経な話です。福島県がとるべき姿勢はむしろ懲戒解雇を言い渡すべきなのです。たとえ刑事裁判が「無罪」でも、加藤被告が一人の女性の命を判断ミス(悪意はなかったとはいえ)で奪った責任に対するけじめがないのが違和感を感じました。
今後もあなたのコメント、お待ちしております。ありがとうございます。
今回はこれで締めておきたい。
私は事実でのみ見る。それでいい。感情には振り回されたくない。
2012年01月09日
この状況は変わっていない
今回は2007年の東京新聞の記事を掲載する。
だが、この記事のあともいじめは止まらない。私はハラスメント在の導入は回避できないと断言しており、「秘密保全法案」よりも急いで導入すべきだと断言したい。
2007-04-17 21:48:39
もう、死なないで ユキヒロ君の場合(1) 『お前も変われ』居残り説教
2007年4月17日 東京新聞朝刊
頑張ろうと入った野球部でいじめは始まった。三年前、東京近郊の住宅地の公立中学校に入ったユキヒロ君(15)は、小学校から野球を続けてきた同級生にボール運びなどの雑用を押しつけられるようになる。くせ毛を気にしてストレートパーマをかけて通学したが、友人に小学時代の写真を公開され、「本当は天然パーマだ」とやられた。
二学期。野球部や教室で「死ね」「うざい」などと嫌がらせが続き、けんかになった。母親(46)によると、何度も担任の男性教諭に対処を求めたが「遊んでいるだけなのにそっちが勝手に“キレた”」などと抗弁され、担任は「悪ふざけだから許してやれ」とユキヒロ君を諭したという。
「融通が利かず社交的でないが、筋を通すタイプ」(母親)、「正義感が強い」(学校側)。こんなユキヒロ君は、秋の合唱コンクールの反省会でクラスの取り組み姿勢を批判した。だが、担任は「皆が『よく頑張った』と言っているのに雰囲気を壊すのはよくない」。合唱練習での仲間外れなどのいじめを個人面談で訴えたが、担任は今度は「おまえは、皆の気持ちを逆なでするところがある。おまえも変われ」と諭したという。ユキヒロ君は「自分が悪いと言うまで帰してくれなかった」と母親に嘆いた。
市教委の担当者は「いじめる相手に言い返す様子に、当時学校側はいじめを深刻と思っていなかったようだ」と話した。
小さなトラブルから親しい友人に「死ね」と言われ、我慢していた感情が爆発。四階の教室から飛び降りようとして止められた。遅い帰宅が続き心配した祖父が見に行くと、数人に囲まれけんかしていたことも。ストレスが重なり、体調を崩して遅刻や欠席が増えた。
二年になり担任は女性に。学年目標の標語のクラス案で「パンチパーマで勝ちに行け」が出された。ユキヒロ君への明らかな嫌がらせだが、担任は注意もしない。「どうせ先生は何もしない。仕方ないからおれも賛成したよ」とユキヒロ君。学校側は「四月にはいじめと認識し教職員の共通理解を図った」としているが、担任は後の市教委の聴取に「本人も皆と笑っていたから何も言わなかった」と認めている。
「主犯格」はクラスの委員たち。ユキヒロ君と歩いていた生徒にも「隣にいるヤツ、(選ぶ相手として)違うんじゃないの」と仲間外れを暗に強要するなど、いじめは続いたという。担任に訴えても単なる悪ふざけで済まされたり、いじめた側の「やってない」との言葉を「信じる」と言われ、傷は深まった。
「いじめと認めて謝って。先生もいじめを分かってほしい」-。五月二日。学校のことを考えると心臓が苦しくなる症状が出ていたが、「欠席しているだけではらちが明かない」と自らを奮い立たせ、放課後の学校へ行き担任に助けを求めた。しばらくして、いじめた三人が求めに応じて謝罪の手紙を書いたと学校から連絡が来て親子で出向いた。納得できる内容でなく受け取るのも嫌だったというが、驚いたのは学校側の言葉だった。
「この手紙はお渡しできません。学校で保管もしません」
手紙は書いた本人に返された。取材に、学校側は「手紙を書くのを拒んだ三人の親をこの条件で説得したから」と説明したが、「いじめの証拠を残したくないのか」と、親子を絶望感が襲った。 =文中は仮名
春からの新しい学校生活、君は笑顔で過ごせていますか。いじめを受けた子どもたちの心の軌跡をたどろうと、昨年十一月から随時掲載してきた企画「もう、死なないで」。今回考えるのは、ユキヒロ君のケースです。
もう、死なないで ユキヒロ君の場合(2) 教師の言葉、逃げ場奪う
2007年4月18日 朝刊
ストレスが重なり学校を休み続けた、当時中学二年のユキヒロ君(15)。五月、野球部で同じクラスの友人から携帯メールが来た。かつては仲が良かったが、皆がユキヒロ君をいじめる時は「いじめ側」に回っていた。
友人 学校に来ないことは悪いことだぞ。おまえが来ないと困る人もいるんだ。がんばって学校来いよ。
ユキヒロ 誰が困るの?
友人 まぁいろいろ。二人、先生に呼び出された。
ユキヒロ 逆におれが困らされているから行けねえんだよ。
友人 だからそれはおまえの勘違いであいつら何もしてねーんだよ。そうゆーこと言わないやつだって分かってんだよ。
ユキヒロ でも言うんだよ。だからつらいんだよ。
友人 じゃあ何て言われたんだよ。
ユキヒロ おまえの言う「そういうこと」のたぐいだよ。
友人 おまえは学校であったことで悪いことばっか考えるから学校に行きたくなくなるんだよ。
ユキヒロ おまえらとふざけてるのは楽しいけれど、それよりも嫌なものが多すぎて体が拒否するんだ。
登校した日もあったが教室には行けず、準備室や学習室でのプリント学習。ある日、部屋に来た教頭にいじめの実情を訴え、「相手は冗談と言うだけ。もう転校したい」と言った。教頭は「どこの学校にもいじめはある。そんなことばかり言ってるとどこへ行っても同じだぞ」と話したという(学校側は取材に「この学校でもっと頑張ろう」という趣旨だった、と説明)。これが後に、いじめ地獄からの逃げ道をふさぐことになった。
自分で解決したい。別室登校なんて嫌だ-。ユキヒロ君は六月、教頭と野球部顧問の立ち会いでいじめの「主犯格」の同級生男子と会った。話し合いの最後は「お互いに悪かったのだから謝って終わりにしよう」という教頭の“裁定”。学校側は取材に「双方がいい顔で帰った」と、お互い納得したと思ったというが、ユキヒロ君は「自分は理不尽にいじめられ続けているのに、まるでけんか両成敗」と感じた。「とにかく分かってもらえない。先生も分かってくれない」。帰宅後、肩で息をして泣き叫び続けた。
当時のユキヒロ君にとって、遠方の塾だけが救いだった。自分に悪いところがあるなら嫌われても仕方がないが、塾の子とはうまくいく。「何で学校は駄目なんだろう」と悩んだ。だが、学校ではいじめ側に回る同級生も、塾に行く途中にバスや電車で会えば普通に話し、携帯メールのアドレスも交換してくれた。
学校は学年集会や学級指導などのいじめ対策を実施。だが、繰り返しいじめ被害を訴えたユキヒロ君に、担任の女性教諭はいじめる子といじめられた子の「両方が正しい」と言い続けた。
勉強だけは頑張ろうと、遅刻承知で午後に期末試験を受けたが「テストは皆と同じ時間でないと意味がない。今回は参考程度」と別の先生に宣告された。
先生たちの言葉がユキヒロ君を追い詰めた。感情が抑えられず、一晩中泣き明かし眠れない。ストレス性パニック障害と診断された。「転校しよう」と言う母親(46)に彼は言った。「教頭先生はどの学校もいじめがあると言った。どこにもかわりたくない」
=文中は仮名
4月19日 東京新聞朝刊「もう、しなないで」より ユキヒロ君の場合3
「いじめが解決しないのは自分は悪いからだ」
当時中学二年生のユキヒロ君(以降彼と省略)は自宅で壁やたんすに頭をぶつけ続け、自分を責めた。「先生も誰も分かってくれない。苦しい。もう死にたい」と包丁を取り出し、家族は止めるのがやっと。「自分では怖くて死ねない。お母さん、殺して」と、台所の包丁を手にしたこともあった。
夏休み、投薬やカウンセリングで少し落ち着いた。彼は学校に戻りたいと言い、担任の女性教諭に手紙を書いた。いじめの主犯格に、自分達がしたことを分からせる指導をすること。謝罪を口にしても実際は開き直っていることを、先生も理解すること。学校としていじめの存在を認め、いじめをした生徒が悪だと認めること。五つの箇条書きの手紙に、学校側は「対応します」と答えた。
九月はじめ、学校は「主犯格」の生徒を指導したが、うち一人はいじめを否定し続けたという。学校側によると「その子は先生にいじめの事情を何度も聞かれ、極端に落ち込んでいた」。学校側は「これ以上、話はできない」といい、彼の自傷は再発した。
ある夜、彼は「もう死ぬ」と自宅を飛び出し、追いかけた母親の前で車道へ何度も出た。母親は必死で中学の後者へと連れ込んだ。「助けてください」と泣き叫ぶ彼を多くの教諭が目撃した。母親によると、駆けつけた祖父が「いつまでこんなことに」というと、教諭の一人はこう口にしたという。「お宅のお子さんは手に負えない。頭がおかしい。直してから学校に来なさい」(学校側は取材に発言を強く否定)
学校行事の「オーケストラを聴く会」に、彼は「何で自分だけいけないんだろう」と残念がった。
まもなく自宅に届いた学級短信。女性担任がこの行事を紹介し「よい子たちの担任でよかった」と書いてあるのを見て、家族達はあたかも彼の存在が教室から消されているかのように感じる。「うちの子がおかしいからいじめが解決しない、としようとしているの」と、母親は涙ぐんだ。
十月、東京の病院の思春期病棟に入院。最初の三ヶ月は面会できない状態だったが、病院の子供達と自分から交流する毎日を過ごし、少しずつ回復した。どんなにひどい目にあっても、学校に戻りたいと言い続ける彼。医師は「人とかかわりながら成長していく子だから」と母親に言った。
三学期。彼は外泊許可を得て保健室登校で学校に復帰する。学校側は「集会をするなどいじめ対策はきちんとしている」と説明した。だが、いじめた側の謝罪は相変わらずない。保健室に来た男子生徒に「おまえだけ出席扱いなんて。ずるい」などと言われ、傷ついた。学校側は「保健室は誰でも利用できなければならない場所。指導はできるが行くのを止められない」と説明したというが、彼にとって保健室も安住の場所ではなかった。
二月末。ストレスが重なり、再びパニックを起こして外泊許可は取り消しに。「仕切り直しですね」と、医師は告げた。
4月20日 東京新聞朝刊社会面より
もう、死なないで ユキヒロ君の場合4 繰り返される過ち サイン無視した大人たち
ユキヒロ君(15 以降彼と省略)には慕っている先生がいた。彼が学校へ戻りたいという気持ちを持ち続けた理由のひとつでもあった。三年になってこの男性教諭が担任となった。
親子からいじめ対策への強い要請を受けた市教委は「学校の責任は重い。彼の登校を最優先する」とし、いじめに適切な対応をしなかったとされる二年次の女性担任を連休明けに異動させ、クラス編成や座席なども配慮する`異例の措置`(市教委)をとった。彼は保健室登校を経て二学期、ついに教室へ戻った。
だが、そこで見たのは仲のよかった男子生徒に対するいじめだったという(学校側は未確認)。
「いじめた小屋先生は、僕が休んでいたときは少しは反省したらしいけど」「自分が頑張って学校に来ると先生は(いじめ指導の)徒を抜くのか」。母親は彼のこんな嘆きを耳にした。
確かに、自分へのひどいいじめは消えた。だが、彼はクラスのよそよそしさを感じ、「学校にこられなかったのはお前が弱かっただけだ」とも言われたという。
一方、市教委の担当者は「クラスがどう接していいか分からず声もかけられない雰囲気だった」と説明。「いじめた生徒が謝罪もせず平然としているのが悔しい」と彼が言うのに対し、市教委サイドは取材に「その生徒も、謝りたいがどう言ったらいいか分からないと悩んでいたようだ」と話した。
「担任だけでなく全校の教諭で取り組む」「教諭が互いの授業を見学しあう」「クラスの中で徹底的に話し合う」-。去年十月から始めたいじめ対策プロジェクト。校長によると、クラスの取り組みは十一回に達した。
彼の母親は「息子が訴え続けてきたことに学校はようやく気がつき始めた」と思った。生徒達は一人のときは「いじめはいけない」というが、集まると「いじめられたほうにも原因がある」という。「(そんな実態が)やっと見えてきた」と校長は母親に話した。
校長は取材に、「彼の件で教職員全体が多くの事を学んだ」と語った。「一年のころは、仲間とよく衝突するという程度の認識。でも、彼にとってそれはいじめだった。もっと時間をかけて話を聞き、相手の子にもじっくり向き合う生徒指導ができなかった。いじめは初期の対応が本当に大切だ」
今はもう、彼はいじめた子に謝って欲しいとは思っていない。だが、つらくても「受け入れて」と何度も訴えた自分に背を向け続けた学校には言いたい。「僕でなくいじめた子の方が悪いんだ、と認めて」
生徒からの謝罪は卒業までにはなかったが、校長を含め五人の教師が謝罪の手紙を自筆で書いた。だが、彼ら親子はまだ、謝罪を受ける気にならないという。
彼の入院先で、いじめに苦しむ子を追い詰めている学校が他にもある現実を知った、という母親。「いじめのサインを見落とすなと呪文のように繰り返しても何の意味もない現実がある。そのサインを無視することを、学校も教師も繰り返しているのだから」と話した。
一月、卒業文集の原稿を書いた。最初は書くのが嫌だったが、自分がいない卒業文集は自分がいじめられた記録のような気がして、思い直した。書きながら、彼は思った。「この三年間は、一体なんだったんだろう」
http://www.tokyo-np.co.jp/
その特集のあとも、いじめを苦にして自害する子供たちが後を絶たない。
私は以前からハラスメント罪を導入すべきと断言してきたのも、大人社会のいじめを犯罪として認定することによって、子供たちに示しをつける必要があると思うからだ。教師は日常の仕事に追われていて、本来の仕事ができていない。そこにゴキブリ根性同然のいじめがはびこる余地がある。
あの佐高信氏が「政治家にモラルを求めるのはゴキブリにモラルを求めるに等しい」と発言して物議を交わしたがこのケースにも当てはまる。教師の指導力不足を言うならば、教師の仕事を補佐する正規事務職を増やし、それだけ教師に本来の指導力を発揮してもらえばいい(あの宗田理氏が「ぼくらの失格教師」(徳間文庫)にてやったように教師と生徒が同じテストを受けて、教師は平均点以上の得点を取らなければ失格教師として張り出された上、講習を受けて再テストを受けてもらうのも一つの提案である)。
また、いじめ加害者は法律の観点で言えば債務者であると同時に被告人でもある。この立場は債権者すなわち被害者の要求に全て従わねばならない義務があるのに不当に放棄していることを今の法律は容認している。単に登校停止処分だけでは解決できない。法律による公平と公正を確保しない限り無駄な話だ。このケースで深刻だったのは二年次の担任の異動の遅さ。さらには口先だけの謝罪に終始している加害者ども。
教育者には覚悟が求められる。犬山市という愛知県の地方都市では暮らす一体の学習指導で落ちこぼれが少ないという。逆に自称区長のシロサギ暴政が続く足立区では競争に競争で教師もゆとりがなくなり、無責任教育がまかり通っている。鈴木恒年というシロサギは本当の足立区長で今度の東京都知事選で事実上共同知事として認定された吉田万三さんの顔ばかりつぶして平然としている。
犬山市の教育委員会のトップは覚悟を持って全国共通テストを拒んだ。その勇気をたたえよう。そんな場所でもいじめはあるだろうが、加害者が悪いのははっきりしている。加害者に厳しい制裁を求めたい。
被害者が弱かったからというせいでいじめが悪化したのではない。加害者の悪質極まりない態度が悪化させた原因なのだ。1986年ににっかつで製作された「やがて…春」といういじめをとりあげた映画で示された現状は残念ながら日本にしっかり根付いている。
それを絶つには徹底的な法律の実行が欠かせない。無論、大人も子供もである。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17746/index.html
2012年02月01日
パワハラ論
今回、取り上げるのはパワハラである。
私はパワハラを含めたハラスメントを法律で厳しく罰するべきだと指摘している。
職場の“パワハラ”を初定義
2012年1月30日 17時42分 NHK
職場でのいじめや嫌がらせ、いわゆる「パワハラ」について、厚生労働省は「業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的な苦痛を与えること」などと初めて定義し、企業に具体的な対策を求めていくことになりました。
30日に開かれた厚生労働省の専門家会議では、職場でのパワーハラスメント=パワハラについて報告書が公表されました。この中で、パワハラを「職場内で優位な立場にある上司や同僚が、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的な苦痛を与えたり職場環境を悪化させたりする行為」と初めて定義しました。そして、具体的な行為について、暴行・傷害など身体的な攻撃、侮辱・暴言など精神的な攻撃、職場で隔離や無視をすること、不可能な仕事を強制すること、能力や経験とかけ離れた仕事を命じることや仕事を与えないこと、部下などのプライベートに過度に立ち入ることの6つに分類しました。
また、指導とパワハラの線引きが難しいケースも予想されることから、どのような行為がパワハラに該当するのか明確にするよう企業に求めています。厚生労働省によりますと、全国の労働基準監督署などに寄せられたパワハラに関する相談は年々増え続け、昨年度は3万9405件と、統計を取り始めた2002年度のおよそ6倍に上っています。厚生労働省は今後、パワハラの実態調査を行うとともに、相談窓口を設置するなど企業に具体的な対策を求めていくことにしています。
報告書をまとめた東京大学大学院の佐藤博樹教授は「パワハラを許すと、働いている人が意欲をなくすだけでなく、企業にとっても生産性が低下するなどリスクを抱えることになる。パワハラを防ぐためには、職場の中でコミュニケーションがとれる風通しのよい環境づくりが必要だ」と話しています。
また、熊本市で起きたパワハラ犯罪で加害者は逮捕されていない。
asahi.com> マイタウン> 熊本> 記事
コンプラ担当監、アンケート開始
2012年01月19日
部下への悪質なパワーハラスメントが発覚した熊本市で、桑原隆広コンプライアンス担当監(県立大教授)が若手職員を対象にしたアンケートを始めた。他にも同様の事案がないかを調べるとともに、市役所の体質などに対する率直な意見を集めるのがねらいだ。
企業局や出先機関などを含めた入庁5年目までの若手職員928人を対象に、市コンプライアンス推進室が18日にアンケートを発送した。提出期限は2月1日で、桑原担当監が直接開封する。
質問は、「職場でパワハラやセクハラのようなことを経験したか」「市役所で変えた方がいいと思っていることはないか」など10項目。先月明らかになった上司が部下に正座させたり、食事をおごらせたりしたパワハラでは、2人の上司は当初、市に対し「教育のつもり。自分たちもそうされてきた」などと話していた。
桑原担当監は「人事課を通してでは言いにくいこともあるかもしれないと考え、直接アンケートすることにした。若い職員の新鮮な目から見た市役所内部の問題点も発掘していきたい」と話す。
今後は桑原担当監専用のメールアドレスを設け、6年目以降の職員からも直接相談を受けられるようにするという。
パワハラ「普段の光景・・・感覚まひ」 職場幹部
パワーハラスメントが起こった出先機関の職場は、本庁からは距離の離れた田園地帯の一角にある。開設して年月の浅い事務所は新しく、清潔感が漂う。職員は所長以下13人と少ない。
人事課によると、停職6カ月の処分を受けたA係長(49)係長とB技術参与(47)は20代の職員の仕事のミスにつけ込み、「謝って済む問題じゃない。お前はどう対応するのか」などと怒り、職員に「おごらせてください」と自発的に言わせるようにさせていたという。最初はコンビニで買えるイカの天ぷらなどだったものが、次第にすしや焼き肉など高価になっていき、総額は100万円以上となった。
しかし、職場では人事課が聞き取りを始めるまで、事態の深刻さに気づいていなかった。被害職員は約2年半、続くときにはほぼ毎日、トイレや給湯室に近い事務所内の廊下で正座させられ、その様子はほかの職員も目撃していた。50代の所長補佐は取材に「最初はあれっと思ったが見過ごしてしまった。仕事も順調にいっていて、指導の範囲と捉えていた」。
所長補佐は、食事代をおごらせられ、被害職員が悩んでいたことは知らなかったといい、「まさかという思い」と繰り返した。「(正座などについて)注意をしづらかったというより普段の光景になってしまっていた。今から思えば、感覚がまひしていたんだと思います」。結局、昨年11月に被害職員の家族が市に相談するまで、人事課などに通報する人はいなかった。
パワハラ問題などに詳しい産業カウンセラーの久米広昌さんは「はじめは指導だったものがパワハラにエスカレートしていっても、部下の側は『自分がダメなんだ』と考えてしまいがち。だからこそ、管理監督者や周囲が注意を払うことが重要」と指摘。「そういうこともあるよね、と安易に流されてしまうのは組織の倫理観や緊張感が欠けているから。風通しを良くし、もっと下からの意見を聞くシステムをつくらないといけない」と話す。(塩入彩)
私はこのふたつを絶対に許すわけには行かない。
私自身もパワハラ被害を受けている。それも、過酷なものばかりで今回の被害より長い5年間もだ。加害者は自己破産して逃げているのだ。では、この種のバカモノに答える刑罰はどの刑罰が適切か。私は22時間連続強制労働刑4年でいいと考えている。要するに過労死だ。
むろん、そこから得られる収益と被害者が受取人になる生命保険金(しかもハイエナファンドのリップルウッドに作らせてパワハラ加害者は全員強制加入させ、死ぬまで積立させる)で被害者や遺族に賠償させると同時に加害者には心理カウンセリングを受けさせて反省させるべきだ。
徹底的につるし上げる必要がある。そのためにもハラスメント罪は絶対に制定すべきだ。オリンパスの犯罪も、ハラスメント罪で裁くべきだ。そうしたことがないから、こんな男を生み出す。
嘆くだけじゃなく、行動で(小野哲)
テーマ:ブログ
2011-01-03 06:49:58
【社会】 バス襲撃容疑者、1年前にリストラ
2010年12月18日 夕刊
茨城県取手市のJR取手駅前で路線バスに乗っていた中高生ら14人が刃物で切り付けられた事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された無職A容疑者(27)=同県内=が約1年前、働いていた会社をリストラで解雇されていたことが捜査関係者への取材で分かった。A容疑者は凶器の文化包丁を「1年ほど前に購入した」と供述しており、取手署が購入目的や動機、犯行を計画した経緯を調べている。
A容疑者は数年前に母親が病死し、父親と二人暮らし。高校卒業後は職を転々とし、数年前から県内の倉庫会社で働いていたが、約1年前に解雇された。
同署の調べに、A容疑者は「包丁は1年ほど前、100円ショップのようなところで買った」と供述。自宅に隠し持っていて、数日前に家を出た際、持ち出したとみられる。犯行について「今年の春ごろから考えていた」とも話しているという。
通勤、通学で混雑する時間帯の犯行については、「不特定多数の人が集まると思って駅に行った」と供述。取手駅の線路を挟んだ反対側に卒業した高校があり、同署は土地勘があったとみている。
A容疑者は同駅西口ロータリーに停車中の関東鉄道バスで、江戸川学園取手中・高校(取手市)の生徒12人を文化包丁で切り付けた後、すぐ後ろに停車中の別の同社バスに移動し、乗客の女性2人を切り付けた。
取手署は18日、A容疑者を水戸地検に送検した。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010121802000188.html
今回の事件は続報を知れば知るほど、完全にハラスメントが生み出した犯罪であると断定できる。
前回、容疑者の姉が容疑者と会った際に声を荒げて嫌がった報道を伝えたが、1年ほど前に仕事を失ってから家に引きこもりがち、家族との会話はほとんどなく食事なども1人でとっていた。社交的ではなかったと言えばそこまでだが、元教諭いわく『大人しくていい生徒』、すなわち言い換えるとコミュニケーションが出来ない不器用な人だったのではないか。
今こそ、ハラスメント罪を導入して悪質なハラッサーどもを取り締まるべきだ。DV、セクハラ、パワハラ、アカデミックハラスメントなどの悪質な嫌がらせには法律で数倍の報復を与え、抑止させる必要がある。それと同時に新自由主義への批判的統括が必要である。そうすると悪質なイジメは大幅に削減できるのである。
容疑者は読書家であり、将来は作家を夢見ていた。それもそうだろう、読書で現実から逃避できるのだからだ。だが、あくまでも現実の延長線上にしか書籍はないのだ。インターネットもこれ然り、である。だから、いかに現実を捉えられるかなのだ。情報をいかに取捨選択するか、それによって物事の解釈は異なってくる。
嘆くだけじゃなく、現実に足を置いて自分で他人に迷惑をかけないような行動で反撃すべきだったのだ。彼にとって不幸だったのは、心開くべき人がいなかったのかも知れない。だが、それはあくまでも自分の力でこじ開けるべきだったものでもある。同情はするが、原因を分析して立ち上がるべきだった。だが、これはあくまでも結果論である。
問題はこの種の悲劇をいかに絶つか、にあるのだ。もし、場所が無理なら場所を変える事も選択肢にあっていい。次の場所で認められるよう頑張ればいいまでだろう(ただ、3年くらいはいるべきだが)。
ヤドカリは自らの殻に合わせて・・・(小野哲)
テーマ:モラハラ
2009-08-01 14:04:55
ヤドカリは自らの殻に合わせて穴を掘るという。
それを体現したかのようなアホータローの「高齢者には働くしか能がない」暴言である。それは確かにそうかもしれないのだが、この暴言はいかにアホータローが現実社会を見ていないかを自分から暴露した。
最近、私はパワハラ加害者がよく出てくる夢を見る。奴らの顔を見るだけでおぞましさを覚える。そんな悪夢に未だに苦しめられている私も、ある意味いってしまえば仕事にしか興味がない。逆にアホータロー暴言からしてみれば、若い人には遊ぶ事しか能がないということなのか。残念だがアホータローには分からないのだ。One Step女史のご令嬢のように、いじめ被害を受けた結果その後遺症に未だに苦しめられている現実を。
その現実すら分からないから私からアホータロー呼ばわりされるのだ。人の痛みに鈍感な奴に、ガタガタほざかれる筋合いはない。たとえば私はワハハ本舗の梅垣義明の「芸」を嫌っている。かつてアイヌ民族の神聖な儀式を歌った曲をバックに全身金粉まみれで破廉恥な踊りをやって心あるアイヌ民族からの激怒を買ってその芸を引っ込めて逃げた信念のない臆病者(チキン)が、今度は美空ひばりの曲を流しながら卑猥な出し物を見せている。こんな男を芸人というなら、強烈なまでの違和感を覚える。その梅垣を処分しないから、DJオズマの破廉恥なレオタード事件につながるのだ。これで迷惑なのは井上静氏や神戸俊樹氏のような真っ向な言論活動をする人だ。
弱者の苦しみを感じられないから、暴言がポロポロ出てくる。梅垣とアホータローは醜一対というべきではないか。アホータローは秋葉原のオタク文化に興味を持っていると言うが、その人たちのおかれた劣悪な環境については理解できない。梅垣の他者を見ない閉鎖的な姿勢とそれは一致している。
因みに私はワハハ本舗を北野武並みに軽蔑している。理由は弱者蔑視の破廉恥な「笑い」が本来権力者をからかう笑いとは全く異なる代物であるからだ。アホータローを梅垣がからかうことはまず、ないだろう。「政治的にそぐわない」という、取るに足らぬ言い逃れと一緒に。今回自民党が出したというマニフェストもどきはやる気がない。共産党や民主党はマニフェストを出したと同時に公式ホームページに掲載している。国民新党でもやっているのだから、それぐらい天下の自民党に出来ないわけがない。梅垣のように権力者をからかわない「芸人」なんて、所詮は芸人もどきではないか。
そんな芸人もどきなんて面白くない。チャーリー・チャップリンが人気だったのは権力者を笑いでこき下ろしたからだ。モダンタイムズでオートマチック社会を、独裁者でヒトラーなどのファシズムを、殺人狂時代で戦争を、最後にはアメリカまでこき下ろしてアメリカから国外追放を食らって晩年はスイスで過ごした。チャップリンがもし彼らを見たら呆れて目を背けるだろう。ザ・ニュースペーパーにしか風刺が出来ないのは何か寂しい。
2009-08-02 16:02:15
何故傍観していられるのか(小野哲)
テーマ:モラハラ
パワハラ被害者にとっては加害者がノホホンとしていられる事は到底受け入れ難い。
罪を償ってもらうのは当然だが、問題は傍観者が被害者に「まあまあ待て」となだめるのが問題だ。傍観者が被害者をなだめ脅しすかす手法で抑圧すればするほど被害者はどんどんと歪んでいく。その歪みは大きなつけになって出てくる。
私は仕事やその関連、将来のこと以外の外出はしない。徹底してコストを削減する事で無駄を排除する事にした。来年までには旅券の期限が切れるが私は更新予定する気持ちはない。海外旅行すらする必要がないからだ。いらないものを容赦なく処分するにも非情にならないといけない。正直言えばそこまでやるかと言われそうだが、徹底したやり方が正解だったことは、パワハラ被害の一部回復につながっている。リサイクルショップやブックオフは我がコスト削減の最大のキーポイントだ。
非情になることで、案外楽に生きられる。書棚に多くあった書籍も見直しで3分の1はブックオフに売り飛ばした。「俺は死んだのだ」と割り切ってしまうのも大きい。無駄なこともしないことにしているので、それも大きい成果になった。我が盟友にしても、焦る自分と向き合って生きている。
無駄を排除する事は生き方すらも変える事を意味する。それによって「友人」だと信じていた人が去っていくこともある。だが、それはそれで構わない。私はパワハラで人への不信感をイヤと言うほど思い知った。私が非情になってそれで関係が無くなるのならそれはそれで偽物の関係だったと言える。この5年間は私を散々な苦しみにあわせた歳月だった。その中で人間不信感や、悲しみを背中で背負って生きてきた。
それでも、私は一定の線を保って生きている。たとえ誰から言われても自分を貫く頑固さは消えなかった。傍観者との絶縁、不要なものの徹底した処分、そして徹底した合理化。持たざる保有という概念や有利なモノへの見直し徹底もパワハラ被害の回復の一部なのだ(支出の削減)。故に携帯電話についてはデータ通信のみに絞っている。
皆さんは生活面での見直しでどのような策を打ち出すのだろうか。
2009-07-10 00:51:42
人を急かして責任をとらない愚(小野哲)
テーマ:仕事
久々に我が職場において呆れたことがあった。
今年の5月に入ってきたばかりなのにも関わらず、先に入ってきた人たちに呆れたタメ口をたたく愚か者がいる。その愚か者は他の人より遅い人間に無理に急かして失敗したらその人に責任を押しつけているので私は「コイツは馬鹿だ」と無視していた。
その男は責任者ではない、なのにも関わらず年上の私や先輩にも攻撃を仕掛けて反感を買う行為ばかりしている。その上に今日呆れたことがあった。梱包作業中に突然手伝いに入って自分より先に作業していた人たちにでかい口をたたいて、私も調子を崩されてしまい失敗をしてしまったのである。そのときにこの愚か者、私に三人前の口で「説教」してきたのだ。
「こいつはどこへ行っても完全に通用しない」と私は見限った、なのでこの愚か者について完全無視を決め込むことにした。自分の失敗は失敗で認めるが、他人に責任を擦り付ける愚、ましてや人を無理に急かして失敗させた場合の責任はどうかといえば急かした人間にもそれなりの責任がある。この愚か者は当然このことを隠して私のことばかり攻撃していたが、私は「哀れな馬鹿者」と軽蔑している。この男は井上静氏がこき下ろしたP事件の井上某と同じレベルであるからだ。
2009-06-09 14:34:05
現象よりも構造を突くべきだ(小野哲)
テーマ:モラハラ
秋葉原で去年6月におきた大量殺傷事件から一年たった。
マスコミという情報産業は相変わらず被告人の異質さばかり強調している、だがそれでは事件の本質は読めない。心理カウンセラーの中尾英司氏が指摘しているようにモラハラが大きな要因になっていることは明らかだ。
この指摘は、今年の1月におきた中央大学理工学部教授殺人事件の被疑者の事件の動機の要因ともつながっている。つまり社会が公正さや公平さを失った結果、不平不満が蓄積し、歪んだ形で暴発したのがこの事件の原因だ。我が盟友が児童虐待でおぞましいケースを取り上げていて私も調べたのだが何ともぞっとするようなものばかりだった。
小さい頃から躾というよりも親のエゴで抑制された結果、秋葉原の事件を起こした被告人は歪んだし、その弟も歪んだ教育の結果家庭内暴力に走り、結果フリーターにまでなってしまった(週刊現代に対して告白した内容によると)。被告人は今でも弁護士以外の他人とのコミュニケーションを一切拒絶し、差し入れすらも断っている(家族も拒絶されている)。
このことからモラハラが大きな要因であることは明白だ。小泉純一郎や御手洗冨士雄、奥田某はこの事件を引き起こした原因が自身の歪んだ欲望にあることをどれだけ自覚しているのだろうか。『そんなの関係ねぇ』としら切っていられるのだから冷血以外の何者もないだろう。
表面上の現象に我々は目を引かれがちだが、その要因にこそ我々は目を向け、改善をさせなければならない。構造を厳しく突くことこそがこの種の事件を押さえる要因になるはずだ。景気回復には国家の審判機能の回復から始まる。今まで異常な実態だった財界の歪んだ司法私物化を禁じ、欧州のようにルールに従ってもらう当たり前の社会を1989年以前にさかのぼって実現しなければならない。
秋葉原の悲劇は如何に国家が秩序を無視したらここまで悲惨な事件を起こせるかをはっきり示した。国家は今こそ審判機能を回復し、違法状態を正すことこそが必要だ。そして、その歪みで悪徳利益を得たモラハラ加害者への厳罰を下すことこそが、被害者の真の回復へとつながる(ただし、金銭が大きく動いた犯罪に限って)。
裁判の前の段階でのコメントはしないが、私は被告人に事実を述べてもらい、然るべき責任を自身で見つめることを求めたい。あれだけの大きな負の影響を残した以上、それなりの責任は被告人にあるし、私は被告人には不快感しか感じない。ただ被害者や遺族の感情的な死刑判決要求には不快感も同時に感じるといっておきたい。あくまでも法律上の話なのであって客観的に見つめるべきだろう。
ちなみにこのことは若干荒川沖の7人殺傷事件の被告人の心理状況にも似ている。被告人は家族の不在という事実上の育児放棄で歪んだ。その結果自らの存在を疎ましいと感じてあのような凶行につながったのかもしれない。被告人は死刑を求めているようだが、この種の変態に言えることは「愚か者め、ソマリアにでも行け」というしかない。何故なら、死刑はこの種の変態にとって他人への思いやりなど考えなくていい世界だからだ。これでは被害者は浮かばれない。
故に私は死刑制度に反対している。死刑よりは終身懲役刑がこの種の愚か者には堪える。それも透明ガラスの監視下に置かれてしまった方が人道上かなりキツく堪えることになる。しかも死ぬまで働くのだから残忍なものなのでもある。ちなみに死刑囚の葬式代は政府が出す、つまり変態に我々の血税を出す事は無駄以外の何者もない。
効果対費用の観点からも死刑はもはや効果が低下している。それで欧州では死刑をやめている。死ぬまで働かせてしまい、監視下に追いやれば精神的にかなりキツく堪えることになる。
Neutralizer加筆:秋葉原通り魔殺人事件から1年経っているが同時に大阪池田小襲撃事件からも8年経っている。今回我々が取り上げた事件や名古屋の闇サイト殺人事件の犯罪者に共通していることは『死』というものを全く恐れない、いや考えていないことであろう。それほどまでに今の社会隅々までもが刹那的になってしまっている。我々日本人は一人独りがもっと気概を持ってもいいはずだ、圧力がかかるとすぐに萎んでしまい、弱者に殺意をぶつけるよりもその殺意を形を変えて強者にぶつけた方が社会を変えられる。
それを如実に表しているのが最近の漫画の登場人物だ。どの漫画にも言えるのだが最近は主人公が『天上天下唯我独尊』的な性格の持ち主であることが多い。そういう気概を我々は民族無意識の中で切望しているのかもしれない。
2009-06-03 16:39:46
『僕にはできっこない』症候群(小野哲)
テーマ:モラハラ
我が盟友がアホータローを『秋葉原がお好き』と皮肉たっぷりにこき下ろしたが、問題はアホータローみたいな三流アンポンタンを選ぶ選挙民のだらしなさにもある。
小泉アホバカ間抜け単純一郎が引退を表明して次男を後継者にしたが自民党は表面的には公認しないものの、当選したら追加公認する腹なのだろう。レベルが余りに低すぎる。小泉は世襲を批判していたが自身の世襲までは「僕にはできっこない」症候群にかかっていたわけである。
これが中選挙区制なら、自民党に規制をかける機会はあった。だが、自民党や社会党、公明党などが無理して複数候補を擁立した結果民意はバラバラになった。それで生まれた歪みは今や圧倒的多数の無関心層とごく一部の監視者、そして支配者とそれにすりよるセレブども、その間を暗躍する暗闇の勢力に分けられてしまった。
問題なのは圧倒的多数の無関心層にある。彼らが雰囲気で自民党を選んだ結果、政治の歪みは修復しきれないまでになってしまった。共産党や民主党の一部、佐高信氏や植草一秀氏、筑紫哲也氏などが警告したのにも関わらず歪みは未だに治らない。それもそうだろう、大体日常生活で異端者が「こうしたらもっとよくなりますよ」と建設的な提案を指摘しているのに「それは俺の考えとは違う」と歪みを押しつけているからだ。押しつけられた被害者はやる気をなくし、こうした連中に失望して去る。私は圧倒的多数の無関心層が「僕にはできっこない」症候群から脱却しない限り政治の歪みの修復は無理だと見ている。
自民党や民主党は衆議院の定数を削減しろと言うが、それなら私は福島県矢祭町のように日当制を即刻導入したらどうかといいたい。この提案だが自民党も民主党も言えない、それが言えないのもまた『僕には出来っこなーい』症候群の特徴なのである。そして、そういう輩に限って画期的発想すら出来ない上無責任なのでもある。こうした輩には発展という言葉は似合わないのでもある。
さらに、事件報道にしてもきちんと報道しないから、感情交じりのお間抜けな報道がまかり通る。
2007-12-01 21:11:24
欲望に巻き込まれた命(小野哲)
テーマ:国家、人権
容疑者は捕まったのに動機も何もかも複雑になり始めた。
香川県坂出市で起きたパート従業員とその孫姉妹が行方不明になり、義理の弟が死体遺棄(つまり殺人)でつかまった事件だが、彼は妻(従業員の妹)が従業員から金の無心をされて借金を負った事実から、パート従業員への怒りを強めたという。ヤフーニュースから引用させていただく。
「財産を引き継げるんだから」と借金迫った? 香川・坂出事件 11月28日22時3分配信 産経新聞
香川県坂出市のパート従業員、三浦啓子さん(58)と孫娘2人が行方不明になった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された三浦さんの妹の夫、A容疑者(61)が「妻が義姉のためにつくった借金を背負って困っている」と関係者に漏らしていたことが28日、わかった。妹は三浦さんからの度重なる金の無心に応えるため複数の消費者金融に借金をしていたという。坂出署捜査本部は、A容疑者が妻の死後に残った借金の返済に窮したことが3人を殺害するという凶行の引き金になった可能性もあるとみて詳しい動機を追及している。
調べや関係者によると、A容疑者は約35年前に、三浦さんの妹のBさんと結婚。一男一女をもうけ、坂出市内の長屋で暮らしていた。しかし、生活は楽ではなく、約7年前からは夫婦揃ってパン製造会社に勤め出すようになった。
一方、三浦さんも数年前に離婚して以降、複数のスーパーマーケットでパート従業員として勤務したが生活は苦しく、このころからたびたびBさんに借金を申し込むようになったという。
これに対し、Bさんは夫のA容疑者にもあまり相談せずに現金を工面。家計からまかなえないようになると消費者金融で金を借りてまで、三浦さんに渡していた。
A容疑者の親族は「三浦さんはBさんに借金を申し込むとき、自分が両親と仲が悪いことをあげて、『あなたは親の財産を引き継げるんだから』と迫ることもあったようだ」と証言する。
三浦さんの無心を断ろうとしないBさんの態度にA容疑者は時折、三浦さんとのつきあいをやめるよう注意したり、「お前のせいで人生が狂った」と怒りをぶつけることも。知人には「妻が外で金を借りて困る。義姉に200万円くらいは貸している」と不満を漏らしていたという。
さらに、今年4月にBさんががんで亡くなった後、実の姉(70)に借用書を見せながら、「家を整理していたらこんなん出てきた。困るわ」と吐露。知人には「生活が大変だ」と落ち込んだ様子を見せていたという。
捜査本部は28日午後、A容疑者を高松地検に送検。坂出港の岸壁で発見した3遺体は三浦さんと孫のCちゃん(5)、Dちゃん(3)で、それぞれの遺体に刃物による傷があるのを確認した。
また、3人の殺害に使った刃物をA容疑者の供述通り、坂出市のJR府中駅近くの墓地から発見、押収した。29日にはA容疑者の自宅などを捜索し、殺人容疑でも本格的に追及する方針。
この事件から読めてくるのは、いかに無責任な大人が多いかなのだ。パート従業員が真面目な生活をしていたら、ここまで無残な借金をしなくてすんだわけだ。さらに、感情的になって罪を犯した結果、さらに騒がれたから巻き込んで殺す容疑者。最大の被害者は巻き込まれて犠牲になった孫姉妹なのは明らかだ。
本当に無責任で腹立たしい。私もパワハラ加害者から勝手に名前を借りられた結果莫大な損害を負わされてしまった。これも一種のモラルハラスメントではないのかと聞きたくなってしまう。彼らの無責任さに心のそこから怒りを覚える。
ちなみに、タレントの星野奈津子なる愚か者が被害者の親族を犯人扱いしていたことが発覚し、所属事務所から1年間の謹慎処分を受けた。事実上芸能界から追放された形となったわけだが、私はそこにもう一人付け加える愚か者として、みのもんたも加えたい。
みのはこの事件で姉妹の父親を犯人扱いした。これは事件の捜査で独断と偏見で見てはいけない報道の基本に反している。みのもついでに放送界から追放してもらわなければならない。もっとも、みのは実業家に専念すればいいまでのことだが、ついでに星野を秘書として雇えといいたくなる。
ハラスメントについてはきっちりと分析し、減らすよう努力すべきだ。
ハラスメントが減っていけば、凶悪犯罪はそれだけ減っていくし、社会の安定になる。つまり、実りある人生へと結びつく可能性が高まるのである。住基ネットだの、TPPだのにうつつをぬかす暇があるなら、ハラスメント罪を直ちに刑法に導入して厳しく裁くべきだ。
2012年02月18日
己を棚に上げる暇があるならば
今回、ある芸能人3人を取り上げる。
そして、考えて欲しい。今回最後に取り上げる新約聖書の言葉はそれだけ意味がある。
ニュース価値を劣化させてどうする(小野哲)
テーマ:media
2011-02-28 11:36:37
小向某なる元グラビアアイドルが覚せい剤をまた服用していたとして逮捕された事件を知って、私はなにも思わなかった。
理由は簡単、『一体どういうニュース価値があるんかい』という思いからだ。まずそもそも違法薬物は悲しい事に社会にはびこり、しかも酒井某の事件で分かったようにそれがなかったかのように措置をする病院もあるのだ。完全に薬物と切り離すことは無理であり、ストリッパーで稼ぐようではダメだと私は見ていたが案の定その通りになった。
根っこそのものにメスが入らないから、違法薬物は根絶するのが難しい。走る原因を解析し、その解消を行う一方、違法薬物の取引を禁止・透明化させることが大切ではないか。違法薬物の規制には色々な策がある。
複数回接触して覚醒剤購入か
2月26日 6時2分
密売グループから覚醒剤を譲り受けたとして逮捕されたタレントの小向美奈子容疑者が、少なくとも複数回、グループの男らと接触し、覚醒剤を購入していた疑いがあることが、警視庁への取材で分かりました。小向容疑者は容疑を否認しているということです。
タレントの小向美奈子容疑者(25)は、去年5月、東京・品川区内のホテルの部屋で密売グループの日本人の男から覚醒剤0.9グラムを4万円で譲り受けたとして、覚せい剤取締法違反の疑いが持たれ、25日夜、滞在先のフィリピンから帰国したところを警視庁に逮捕されました。
警視庁は、去年10月、都内で覚醒剤を密売していたとしてイラン人と日本人の密売グループを検挙し、密売ルートを捜査していましたが、小向容疑者がグループのリーダーのイラン人の男や売りさばき役の日本人の男と電話で連絡を取り合い、都内のホテルなどで少なくとも複数回接触し、覚醒剤を購入していた疑いがあることが、警視庁への取材で分かりました。調べに対し、小向容疑者は「事実と違います」と容疑を否認しているということです。小向容疑者は、雑誌のモデルやテレビのバラエティ番組などで活躍していましたが、おととし2月、覚醒剤を使用していた罪で懲役1年6か月の有罪判決を受け、今は執行猶予の期間中です。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110226/t10014311861000.html
小向容疑者逮捕 ぎりぎり帰国懲役3年半
サンケイスポーツ 2月26日(土)12時28分配信
覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で逮捕されたタレント、小向美奈子容疑者(25)。今回は執行猶予期間中の犯罪ということで、実刑は確実視されているが、今後、裁判はどうなるのか。司法関係者に聞いてみた。
・ 「3年半くらい刑務所に行かねばならないことになると思う」と予想するのは日本大学名誉教授(刑法)の板倉宏氏(77)。
板倉氏によると、起訴され、有罪になれば、2年くらいの懲役刑が予想されるという。2009年2月に覚せい剤取締法違反(使用)罪で執行猶予3年の有罪判決を受けたが、執行猶予期間も取り消され、前回の懲役1年6月も執行されるため、合わせて3年半の実刑になるという。
また、逃亡生活を続けたことについても、「フィリピンに行ったときには逮捕状が出たことを知らなかったのかもしれませんが、滞在中に分かったと思います。分かっても、すぐに帰ってこなかったのですから、逃げていた感じがしないわけでもない」と印象の悪さを指摘した。
ただ、「もっと長く逃げていたら、懲役2年半くらいになったかも」ともいい、小向容疑者の今回の帰国・逮捕は、ぎりぎりのタイミングだったことになるようだ。
小向容疑者が容疑を否認していることには「覚醒剤の使用なら尿検査などがあるが、譲り受けですから。逮捕状が出ているわけですから、否認しても立証できるだけのものはあるとみられます」といい、あらためて実刑は免れないことを示唆した。
刑法に詳しい筑波大学名誉教授の土本武司氏(76)は「前回が懲役1年6月、執行猶予3年なので、今回は懲役1年~1年6月ぐらいになるのではないか」と話した。フィリピンへ出国して戻らなかったことに関しては、「逮捕状が出ているのを知りながら出国したのか、知らないで出国したのかで裁判官の心証も変わるだろうが、むしろ(小向容疑者が)覚醒剤を譲り受けた回数やその総量の方が量刑に影響すると思う」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110226-00000526-sanspo-ent
どうでもいい事を騒いでどうすんねんと突っ込んでやりたい。
その程度を騒ぐ前に無能な前原らを厳しく突っ込めといいたくなる。違法薬物は免許制で製造・販売・管理させ、使用するサイドも免許制にすれば持ちにくい。
使いにくい制度にして、違法薬物に手を出さないようにする反面、違法薬物に手を出す原因であるストレス(もしくはハラスメント、悩みなど)を解消するチャネルを拡大することが、悲劇を断ち切る鍵になりえる。
その後小向は下半身ビデオ女優に成り下がった。
私は彼女の反省など信用していない。今回の容疑は晴れたとしても、芸能界から総すかんなのは明らかだ。潔く引退して一般人として生活しなさいといいたい。
また、最近巷で騒がれているこの問題に他人事で話したお間抜けどもがいる。
樹木希林、オセロ中島家賃問題の胸中語る
2012.2.10 05:02 サンケイスポーツ
女優、樹木希林(69)が9日放送のテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」の直撃取材に応じ、体調不良で休養中のお笑いコンビ、オセロの中島知子(40)の家賃滞納問題について語った。
中島の自宅は、樹木の長女で女優、内田也哉子(35)・俳優、本木雅弘(46)夫妻の所有する東京・渋谷区の高級マンション。しかし、昨年8月から半年計390万円の滞納が続く。このため、本木夫妻から委託を受けた管理会社が支払いを求めて中島を訴える準備の真っ最中だ。
中島はある女性占い師の言いなりとされ、樹木は「占い師も含め大きな問題。本木さんは法律で追いつめたくなかったけど、訴訟にしないと解決しないので(必要書類に)判を押したところ」と明言。「人づてに聞いたところでは、中島さんの両親もかなり苦しんで、早く裁判にしてほしいみたい」と語った。
また、「あのマンションの一室は本木さんが私の勧めで買ったもの。当初は(夫の)内田裕也が住む予定だったけど、『こんな立派なところは俺の性に合わない』と言われて…」と貸し出した経緯も説明した。
中島は自宅の向かいのマンションも個人事務所として借りており、同じく昨年8月から270万円を滞納。こちらは不動産会社がすでに中島を提訴している。
オセロ松嶋尚美「すごく心配」中島を気遣う、フジの取材に応じ
2012年02月16日10時08分
提供:サーチナ
家賃滞納問題や音信不通などで世間を騒がせているお笑いコンビ、オセロの中島知子(40)について、相方の松嶋尚美(40)が15日、フジテレビ系「スーパーニュース」の取材に応じ「すごく心配しているです。早く戻ってきてほしい」と心境を語っていたことが分かった。
中島は、東京都渋谷区にあるマンション2部屋の家賃を半年間滞納したことが報じられ、その後も、同居中の女性は霊能者であることなどが明らかにされている。レギュラー司会を務めていたTBS系バラエティ番組「知っとこ!」(毎週土曜・あさ8時~)も降板し、まさに八方ふさがりの状態。相方の心配は中島に届いているだろうか。(編集担当:武田雄樹
樹木も松嶋も残念だが、この問題の深刻さを分かっていない。
単に金銭的な問題にとらわれているのが前者なら、後者は相方の心の闇をコンビとして何故読みきれなかったのか。芸人失格といわれても反論できないコメントではないか。樹木はそもそも、カルトの恐ろしさを知っているはずだ。希心会という法華宗系統の団体に平みち(元宝塚、女優)、司このみ(元宝塚)と一緒に入信していることは明らかだ。
こうしたことを人は他人事であると言うのである。さらに、こんな事件の裁判があった。
押尾学被告:懲役2年6月実刑確定へ 最高裁が上告棄却
一緒に合成麻薬を服用した女性を放置したとして保護責任者遺棄罪などに問われた元俳優、押尾学被告(33)に対し、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は13日付で、被告の上告を棄却する決定を出した。懲役2年6月とした1、2審判決が確定し、被告は近く収監される。
押尾被告は合成麻薬の使用による麻薬取締法違反罪でも09年11月に懲役1年6月、執行猶予5年が確定しており、今回の決定を受けて執行猶予が取り消され、服役期間に加算される。
2審判決によると、押尾被告は09年8月、東京都内のマンションで一緒に合成麻薬を服用した女性が錯乱状態になったが、救急車を呼ばず放置した。女性はその後死亡した。東京地検は保護責任者遺棄致死罪で起訴したが、裁判員裁判の1審・東京地裁判決(10年9月)は「119番すれば確実に救命できたとは言えない」と致死罪の成立を否定した。検察側が控訴しなかったため、控訴審は遺棄罪で争われた。
上告棄却について押尾被告は弁護人を通じ「非常に残念で納得できない」とのコメントを出した。【石川淳一】
毎日新聞 2012年2月15日 11時08分(最終更新 2月15日 13時12分)
被害者遺族は押尾に「死んだ責任を取れ」とほざいているが、私は「お前たちに人のことが言えるか」と怒鳴りつけたい。
そもそも、押尾と死んだ田中香織(麗城あげは)なる銀座のクラブホステスは不倫関係にあった。それだけでも重大な罪に問われる。遺族は法廷で2010/09/10(金)に証言したらしい。その中身はとても許せない代物だった。
田中の父親(運送業、61、岐阜県高山市在住)は、「証拠隠滅のために、死人に口なしと責任を押しつける行為は、親として許せない」とひたすら押尾を批判したが、不倫に対する責任はどこにいったのか。母親は涙ながらに、「わたしは香織から、『おっかあ』と二度と呼んでもらえないことがとても悲しいです」、 「被告は救急車を呼ばないで、何を考えていたのですか? 被告には、亡くなった人の冥福を思う気持ちが、何1つ感じられません。実際、われわれは被告からはがき1枚受け取ったこともありません。娘の人生に残されていたであろう時間と同じくらいの重い刑を、 被告に与えてください」と暴言を繰り返した。
これらの行為は法廷侮辱罪であることは論を待たない。裁判は刑罰を与える以前に教訓を学び取り、再発させないための提言をまとめる場所が主な役目であり刑罰はあくまでも被告人の更生の手助けにならねばならない。むろん、被害者や遺族の救済は同時に行うべきなのは明らかだ。
押尾は15日夜、弁護団の野嶋慎一郎弁護士と電話で話し「日本の裁判に絶望した」と落胆していた。10年10月の保釈後、楽曲作りに励んでおり、上告棄却で「米国での音楽活動が頓挫してしまった」と嘆いているという。だが、人の命を放置した責任は責任でとるべきで私は同情はしない。それでも、感情で裁く今の裁判のあり方には腹が立つ。
さらに、こんな呆れた人間もいる。
02/18 14:00
押尾学実刑判決確定に「迷惑な事件でした」元下着会社社長のアキれた無責任
下着ブランド「ピーチ・ジョン」の創業者・野口美佳氏(47)が、自身のTwitterで押尾学被告(33)の実刑判決確定についてコメントした。2009年8月に合成麻薬MDMAを一緒に飲んだ女性を救命しなかったとして、保護責任者遺棄罪などで懲役2年6月の実刑判決を受け上告棄却の決定が下された押尾被告は、既に確定していた麻薬取締法違反(使用)の執行猶予も取り消され、約3年半服役することが決定した。
事件のあった部屋は、野口氏が代表を務める会社(ピーチ・ジョンとは別会社)の役員の名義になっていたが、実質的に野口氏が押尾に"ヤリ部屋"として提供していたといわれている。同じマンション内に野口氏名義の部屋もあり、押尾はそこにも自由に出入りしていたとされ、そこで事件後に押尾が一時身を隠していたことも明らかになっている。
明らかに事件の"関係者"といえるほど深くかかわっているが、野口氏は15日昼に以下のようなコメントをTwitterに書き込んだ。
「押尾学の実刑確定ニュース見ました。家族や友人達の思いを裏切り、悲しみと苦悩を与えた自分の浅はかな行動をよく思い出して欲しい。真面目に罪と向き合い、必ず更生してもらいたい。 ひどく迷惑な事件でした。誹謗中傷に晒され、わたしの周囲の人には、ただただ申し訳なく思ってきました」
自分も被害者といわんばかりの文面であり、一般ユーザーからは「迷惑な事件って言い方で合ってますか!? 一般人にはみかさんも事件に関わってる人として見えてますが...」といった批判的なコメントが殺到したが、野口氏は「そうですか。質の悪い情報がお好きなのね、としか言いようがありません」とバッサリ切り捨てている。
野口氏は事件の2カ月前、自身のブログで押尾のバンド「LIV」のリハーサルを訪れたことを明かし、「学の顔は、ほんとによく出来ているなぁ」「おつかれモードのまーくん。よくがんばったわねぇ」などと書き込んでいた。だが、野口氏は事件以降、押尾に関連したブログ記事を削除するなどし、一貫して無関係を強調している。
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=menscyzo_18Feb2012_9332
被害者遺族は野口にこそ、民事訴訟で2億円の慰謝料請求をすべきだろう。母親は「やるだけやったんだから、後はゆっくり休みたい。検事さんも私たちに泣いて謝るほど頑張ってくれたし、実刑になっただけで満足。香織は根に持つような性格じゃなかったから。香織もきっと早く終わることを望んでるんだよ」と述べたらしいが、まだ事件は終わっていない。
そもそも、加害者の一人でもあることを認識すべきである。そこから、事件の再発を防ぐ手立てを考えるべきだったのである。押尾を助長させたのは明らかに野口である。高額の慰謝料請求で歪んだヒルズ族に冷や水を浴びせることが必要なのは明らかだ。最後に、新約聖書のこの言葉でしっかりと締めておこう。
朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。
そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。
イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。
これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」
(新共同訳聖書 ヨハネによる福音書 8章1-11節)
さあ、田中の遺族よ、この言葉を真っ向から受け止め、事件の本当の姿を見つめるべきだ。同じように、今回出した芸能人たちにもこの言葉をかみ締めてもらいたい。
2012年04月11日
取り返しのつかない最悪の判決を聞いて
今回取り上げるこのニュースを、私は以前裁判のあり方で取り上げた。
<英女性殺害>A被告、2審も無期懲役判決
毎日新聞 4月11日(水)11時32分配信
英国人英会話講師のBさん(当時22歳)を殺害した罪などに問われ、千葉地裁の裁判員裁判で無期懲役とされたA被告(30代前半)の控訴審で、東京高裁は11日、弁護側の控訴を棄却した。「殺意はなかった」などとして刑の軽減を求めた弁護側主張について、飯田喜信裁判長は「明確な殺害の意図があったと考えられ、無期懲役が相当だ」と退けた。
判決によると、A被告は07年3月、千葉県市川市のマンション自室でBさんの顔などを拳で殴り、手首を縛って乱暴。首を圧迫して殺害し、ベランダに置いた浴槽に遺体を土で埋めた。
控訴審で、弁護側は殺人罪ではなく傷害致死罪を適用して有期懲役刑に軽減するのが相当だと主張。無期懲役を求刑した検察側は控訴棄却を求めた。
控訴審の被告人質問で、A被告は地裁判決が「首を3分以上圧迫し、明確な殺意があった」と認定した点について、「3分以上圧迫していない」と訴えた。だが、飯田裁判長は遺体の状況などから「腕をBさんの首に回して意識的に力を入れて絞めつけた」と判断。「心から犯行を悔いている様子はうかがえない」と指摘した。
裁判員として千葉地裁での審理に臨んだ30代男性は「1審の判決には納得しており、今回の高裁判決を聞いて、ほっとした」と話した。【和田武士、黒川晋史】
残念だが、この判決は全く意味がない。
そもそも使うべき罪は殺人罪ではなく、傷害致死罪であることは明らかだ。だが、逃走するなどしているためその点を考えて懲役30年にすべきだろう(ただし、私個人の思案では福島第一原発の燃料棒取り出し作業に従事してもらう刑罰を考えている。つまり、事実上の終身刑と考えてもいい)。
裁判員もどきの男性には「お前は取り返しのつかない馬鹿なことをやってくれたな」といいたい。人を感情で裁いた結果、裁判の意味は完全に破壊され崩壊した。司法は感情によって暴走し、社会に犯罪を発生させない教訓の場としての機能を完全に失った。そんな結果はとんでもない無秩序な社会だ。
このコラムを読んで、己のやったことは正しいと思うのなら思うがいい。
しかし、どんなに独善的な思想であがいても事実は事実だ。私は何度もあやまちを指摘し続けるとだけ言っておこう。それと、A被告人の両親とA被告人のファンクラブにもこの場を借りてはっきり言っておきたい。あなた方とBさんの遺族はA被告人と一緒になってBさんの魂を引き裂いた。
私は絶対に許すことはできない。感情で被告人を裁けといった段階で、被害者やその遺族も加害者になったことを意味する。つまり、憎悪の悪連鎖となってしまうのである。映画スターウォーズの登場人物ヨーダの言葉「恐れはダークサイドにつながる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へつながる」を身をもって体現しているのだ。それは被害者の望むことなのだろうか。私は厳しく問い続けるのはそうしたことがある。
A被告人の両親はA被告人を拒んだ段階で、罪から逃げた。Bさんの遺族に謝罪したとしても、それはBさんへの謝罪とは言えない。さらに腹が立ったのはA被告人ファンクラブを立ち上げた愚か者だ。事件の真相を解明するどころか面白おかしく事件を取り扱いその本質をゆがめた罪は重い。私は日本人として、Bさんに恥ずかしく思う。Bさんの冥福を祈ると同時に、Bさんの遺族が感情による裁き以外の方法で癒されることを祈ると同時に、A被告人が死ぬまで罪と向き合うことを望む。
なお、被告人およびに被害者の実名については伏せますが、ウィリアム・ホーカーについて名指し批判したようにこのコラムは裁判員裁判および被害者参加制度を国際法および日本国憲法違反であると考えています。また、ニュースの引用もとは以下の各社のみにさせていただきます。
*毎日新聞社
*しんぶん赤旗
*西日本新聞社
*中日新聞社(東京新聞社)
報道匿名主義であるしんぶん赤旗を各社は見習うべきなのです。
2012年06月03日
裁判員制度よりもやるべきことがある
ソフトバンクの孫正義氏は、「オリンパスの歴代経営陣による悪質粉飾決算は大問題。ホリエモンは実刑で塀の中。何故オリンパスのお年寄り歴代経営陣にマスコミも検察も甘いのだろうか?」とメディアや検察を厳しく批判した。
この批判、確かに賛成だ。私は報道の関係者原則匿名化と原則死刑廃止論者である。実名を報道する必要は一般人に関してはそれほどないわけだ。また死刑にしても同様の犯罪が今頻発していると言うのなら死ぬまで過酷な労働を課せばいい。
裁判員による裁判が始まるにあたり私は感情による判決が連発すると警告した。その警告が当たっているのが今の現実である。どう考えても死刑にすべきではない案件で死刑が不当に連発されたり効果的ではない判決がまかり通る始末。
村田基氏は裁判員制度をこのように批判している。
http://blogs.yahoo.co.jp/muratamotoi/archive/2012/5/27
http://blogs.yahoo.co.jp/muratamotoi/archive/2012/5/23
この批判は理に適っているのは言うまでもない。
私は裁判員制度に関しては民事訴訟にのみ限定し、刑事裁判に関してはスーパーコンピューターにすべきだと考えている。あまりにも感情ばかりが優先されており冷静な判決が下されない。しかも、どう考えても冤罪なのに冤罪がチェックされないのなら今の裁判制度が間違っているとしか言いようがない。
いまの裁判の制度はまともな判決を出している人が冷遇されたり自殺に追い込まれたりする歪んだ仕組みだ。そんな社会に我々の税金を提供して裁判をしてもらうリスクプレミアムは必要なのだろうか。私はスーパーコンピュータによる裁判の導入で公平・公正・公明な裁判の実現を要求する。
オウム真理教の地下鉄サリン事件で重要参考人の身柄が確保されたと言う。
くれぐれも警告しておきたいが、オウムの本質を無視した報道はやめてもらいたい。オウムを発生させたのは何かを厳しく追及し分析し、再発させないことがあのおぞましい事件の被害者たちに答える唯一の癒しであり、麻原彰晃を死刑にしても逆に麻原の神聖化につながるだけである。
無論、私は麻原の道義的責任の観点から麻原のやった事は許されないと考える。だが、麻原が首謀者であると言う今の考え方にも賛成はできない。私はライブドア事件と同じ構造であると考えている、すなわち神輿型犯罪である。麻原と言う神輿の上に担がれた男を部下たちが担ぎ上げてテロを行なったと言うのが実態だ。これで全ての事件の構造は納得できる。
事件の遺族の方々や被害者の方々には感情的な癒し以外の真の癒しが訪れる事を望むと同時に被告人たちには罪と向き合ってもらいたいと願うだけである。
2012年06月08日
一言注文
<亀岡暴走>無免許運転の少年、逆送決定 刑事裁判へ
毎日新聞 2012年6月8日(金)16時52分配信
京都府亀岡市で今年4月、集団登校の列に軽乗用車が突っ込み、児童ら10人が死傷した事故で、京都家裁(谷口真紀裁判長)は8日、自動車運転過失致死傷と道交法違反(無免許運転)の非行内容で家裁送致された無職少年(10代後半)について、検察官送致(逆送)とする決定をした。京都地検は少年を自動車運転過失致死傷などの罪で起訴する方針で、少年は成人と同じ刑事裁判を受ける見通し。【田辺佑介】
この方針を私も支持するが、同時に守ってもらいたい事がある。
被害者参加制度の使用は絶対にしないことを要求する。裁判の公平性を破壊するだけで、裁判の機能は完全に破壊されている。感情で人を裁くことがまかり通る以上、私は遺族でも苦言を呈する。裁判はただですら劣化しているのに決定的な劣化を生み出しかねないのだ。
<東電女性社員殺害>マイナリさん釈放 再審決定
毎日新聞 2012年6月7日(木)22時15分配信
97年の東京電力女性社員殺害事件で、東京高裁が再審開始と無期懲役刑の執行停止を7日に決定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)について、東京高検は同日、服役先の横浜刑務所に釈放を指揮した。元被告は入管法違反(不法滞在)で有罪が確定しており、東京入国管理局横浜支局に身柄を移された。今後、国外退去に向けた手続きが進むとみられる。
検察側が有罪主張を前提としながら、釈放手続きをとるのは異例。高裁は同日午前、再審開始と刑の執行停止を決定し、高検はいずれも異議申し立てを行った。刑の執行停止の効力はそのまま釈放につながるため、併せて裁判官の職権で釈放手続きを停止するよう求めた。しかし、決定を出した小川正持裁判長ら3人だけでなく、再審開始決定と刑の執行停止の異議審を担当する高裁の別の裁判長も「職権を発動しない」として釈放を是認。このため、高検は釈放手続きをとらざるを得なかった。元被告は横浜刑務所で面会した弁護士に「日本語で言い表せないほどうれしい」と話したという。
元被告の身柄が移された東京入管横浜支局では入国審査官による「違反審査」が行われるが、「元被告は退去強制の対象者に該当する」と認定するとみられる。元被告から異議がなければ母国への退去となるが、入管幹部は「数日から数週間かかる可能性が高い」という。
今後、異議審で検察側の異議が退けられ、再審公判になった場合も、出廷が義務づけられた1審ではなく、高裁で行われるため、元被告の出廷義務はない。逆に開始決定が取り消された場合でも、帰国した元被告に刑の執行を再開するのは現行制度上、困難とみられる。
異議申し立てを行った理由について、高検は「元被告は有罪だとする主張は変わらない。再審請求審で実施されたDNA型鑑定の対象となった試料の一部について再鑑定が必要だと考えている」と強調した。
これに対し、元被告の弁護団は「決定は論点をすべて網羅し説得力がある内容。異議審では直ちに棄却の決定を求める」と話した。【山田奈緒、伊藤一郎】
この事件に関しては、最大の重要参考人がいる。
東京電力の勝俣自称会長である。被害者の直属の上司だったことが明らかになっているほか、被害者が脱原発の思想の持ち主だったことから口封じ目的で殺人に及んだと言う疑惑もある。そうした事も含めて検察は真相を追究すべきだった。
だが、それができないのがいまの現実である。「15年間の時間は戻ってきません。検察官はこれ以上、戻らない時間を作らないでください」というマイナリ氏の言葉は重い。感情で人を裁いたツケの結果である。日本の裁判を我々は見直すべきである。
2012年07月29日
コメント回答・警察の信頼を取り戻すには
ここでコメント回答をさせていただきます。
「感情で人を裁くものは自らにその報いが下される」にコメントを寄せていただきましたマムさんへ
初めてのコメント、感謝申し上げます。
はっきり言って感情の入らない制度はできませんし、ロボトミーのようなことは禁止されています。
脳科学の発達は認めますが、それを使った差別制度が生み出されることに私は大きな危惧を覚えます。私は起訴された段階で精神分析や脳検査を行い、そこで得られた知見をベースに更生可能かを冷静に判断すべきだと考えています。
それ相応の施設とはどういう施設が理想的なのでしょうか?教えていただけるとありがたいなと思います。
また、犯罪脳に関しては以下のブログの記事が詳しいのでご参照いただきますようお願いします。また、「不登校・ひきこもりと闘う!!~心理療法カウンセラー 安川 雅史のブログです。~」の2007年05月29日付エントリー記事「犯罪者の脳」もご参照いただきますようお願いします。
そこからはアメリカなど脳科学の発達した国からノウハウを提供していただいて犯罪者の矯正に生かすことがいいと考えています。それなくしてただ単に感情で人を裁いた結果、効果のない更生になるのならその裁判は意味がなく、国の税金を無駄遣いしているに等しいのです。
これからもコメントをお待ちしております。よろしくお願いします。
青い鳥さんへ
お褒めの言葉恐縮です。
拙ブログは異論反論も受け入れるようにしているわけで、異端の意見もどうぞお待ちしております。その際には建設的に語り合う約束をしたいと思っています。
鈴木さんへ
「下半身ビジネスを規制すべき根拠」にコメントを寄せていただき感謝申し上げます。
無論、規制は最終手段です。あなたのいう啓発活動はまず何よりも優先されるべきだと思います。問題は不景気の際に下半身ビジネスがはびこる困った構造にあるんです。そこをどのようにして封じ込めるかなんですね。私は下半身ビジネスに人々が流れにくいようにして、それだけ介護福祉ビジネスに人々が流れやすくするように税制面での待遇はあっていいと思うんですよ。
私は販売全面禁止を言っているのではなく、販売する場所を規制する程度に抑えるイメージでも言っています。むろん啓発活動には正しい性教育(性行為を教えるのでは本末転倒ですが、男女の違いや分娩動画を見せる程度なら問題はないでしょう)は欠かせないです。その積み重ねを経て、児童ポルノの規制に持っていくべきだと考えています。「アレ」はあくまでも本人がすることですけど、その結果は本人が取るべきものなのですから。
なんともハレンチなニュースが入ってきた。
東京新聞よりいずれも記事を引用する。実に情けない。
【社会】
後輩警官に集団セクハラ 神奈川県警 服脱がせ、キスも
2012年7月27日 夕刊
神奈川県警大和署で三月、男性警察官四人が大和市内のカラオケボックスに署の後輩の女性警察官を呼び出し、集団でキスや服を脱がせるなどのセクハラ行為をしていたことが分かった。県警は四人を処分する方針だが、「検討の結果、刑事事件としては立件できないと判断した」と説明している。
県警監察官室によると、四人はいずれも三十代で、大和署刑事二課の巡査部長(現在は県警暴力団対策課)と交通二課の巡査部長、刑事二課の警部補、刑事一課の巡査長。
四人は三月上旬の午後、二十代の女性警察官を携帯電話でカラオケボックスに呼び出し、セクハラ行為をした。いずれも勤務時間外で、四人は飲酒していた。
交通二課の巡査部長が携帯のカメラ機能で写真を撮る際、突然女性の顔にキスしたほか、刑事二課の巡査部長は「服を交換しろ」などと命令。女性がブラウスとジーンズを脱ぎ、交通二課の巡査部長のワイシャツとズボンに着替えさせた。ほかの二人は止めずに見ていた。
四人は事実関係を認めている。
女性が異動後の四月、上司に相談して発覚。「他の女性警察官に自分のような思いをしてほしくない」と話しているが、被害届は出していない。
監察官室は「性犯罪対策専門の女性警察官が聞き取りをしたが、刑法や条例違反には該当しなかった」としている。
【社会】
セクハラ警官立件の可能性 神奈川県警が方針修正
2012年7月27日 20時52分
神奈川県警大和署に勤務していた男性警察官4人が後輩の女性警察官に集団セクハラをしていた問題で、県警の名和振平警務部長は27日、事件として立件する可能性を示唆した。当初は立件できないとした説明を修正し「予断を持たずに立件の可否を判断したい」と述べた。
名和警務部長は、立件できないと説明していたことについて「関係者の聴取を踏まえ、被害届が出されていないという、あくまで現段階でのこと。県警としての最終判断ではなかった」と釈明。「被害者の意向確認を再度行いたい」とした。
(共同・東京新聞)
神奈川県警は植草一秀氏を痴漢犯罪者にでっち上げて不当に逮捕した悪名高い過去がある。
裁判所はその悪事をアシストしたが植草氏が無実を決定づける証拠をすべて出したため植草氏の無罪は国際法で明らかになった。植草氏がこの犯罪を聞いたらびっくりして憤るに違いない。私は男女差別以前にこの種の犯罪を許すわけには行かない。
村野瀬玲奈氏は「警官の集団セクハラとその後の対応が示す、警察の職業能力欠如と不公正さの一端」にて厳しく批判していたがこの種の腐敗は神奈川県警がトップクラスで目立っている。いっその事本部長を植草氏に引き受けてもらい膿を抜いてもらったらどうかと皮肉りたくなる。
さらに52歳の警部に公然とパワハラまでしていた。加害者の実名を公開し、社会的制裁をここに加える。猛反省を求める。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3623.html
〈神奈川県警幸署地域3課長だったAさんは、上司の池田厚次長から人格を無視した執拗なパワーハラスメント(パワハラ)受け続けてうつ病に罹患し、休職や自殺未遂を繰り返したうえ、2008年12月9日、自宅で首をつって自殺をはかり死亡した。Aさんの自殺と池田氏のパワハラは因果関係がある。池田氏と当時の青木壽治・幸署署長、ならびに神奈川県は、連帯してAさんの相続人である原告3名(妻と息子2人)に対して、逸失利益や生前の治療費、慰謝料計約1億2880万円を支払え――〉
A警部の遺族が神奈川県警を相手取って起こした国賠訴訟が、2010年4月8日午後13時20分、横浜地方裁判所の5階502号法廷で始まった。原告はAさんの妻と2人の息子。被告は、いじめの加害者だとされる元幸署次長・池田(現在は伊勢佐木署地域課長)、監督者の青木壽治・元幸署長(退職)、そして神奈川県――の3者である。
被告人はいずれも争っている。だが、こんな発言のどこに正当性があるのか。担当弁護士事務所のサイトより引用する。
(ア) 多数の署員の面前での度重なる罵倒
被害者はフロアの真中に立たされ、多数の署員の前で、「お前は、駄目だ!お前には任せられない!」等と、何度も執拗に大声で叱責を受けました。
(イ) いわれのない書類の書き直しの強要
些細なことをあげつらわれ、書類の書き直しを何度も何度も繰り返し命じられました。
(ウ) あいさつ等に無視する
忘年会の折には、被害者が隣に座っていたにもかかわらず、被害者を全く見ず、会話もせず、被害者を殊更に無視し続けました。
(エ) その他、様々な嫌がらせ行為
被害者の部下に対して、被害者は「駄目だから、部下のお前が俺に直接報告してくれ!」等と、被害者を飛ばす指示等の嫌がらせもしました。
http://www.mikiya.gr.jp/press_release20100218.html より
http://www.mynewsjapan.com/reports/1237 より引用
これこそ、れっきとしたハラスメント罪である。私はこれらの暴言に頭が一瞬クラクラしそうな思いをした。
池田はもちろん、青木はオリンパスパワハラ事件の次にこの事件で摘発して懲役300年、罰金6億円で死ぬまでただ働きしてもらおうじゃないか。無論死んだら使える臓器はすべて提供させて死体はせいぜい海に流してサメの餌にでもすればいい。墓場は集団墓地で十分だろう。
ハラスメント罪は子供のいじめをなくす第一歩に過ぎない。そうして大人の社会がハラスメントに厳しいと示しを付ける事で子供たちの中からいじめは馬鹿げているという考えになっていけばいい。
2012年08月06日
またか、人を感情で裁く裁判員制度の罪
みなさんは2010年4月17日に愛知県豊川市で、無職の男性が一家5人を殺傷した「豊川市一家5人殺傷事件」をご存知だろうか。
あれからとんでもないことが明らかにされた。そして、この事件にも精神医学を軽視し事件を起こせば厳罰化すればいいという歪んだ「切断処理」がまたしても行われた。断じて許されない暴挙に私は心の底から怒りを表明する。
最初に亡くなられた方々に冥福を捧げる。だが、残された方々が感情で被告人への厳罰を求めることには断固として私は拒絶する。
豊川一家5人殺傷被告の控訴棄却 名高裁
2012年8月6日 13時48分
愛知県豊川市で2010年4月、家族5人を殺傷したとして、殺人と現住建造物等放火などの罪に問われた無職A被告(30代前半)の控訴審判決公判が6日、名古屋高裁であった。柴田秀樹裁判長は、「凶悪で残忍な犯行で、結果は誠に重大。1審判決に事実の誤認はなかった。被告の自閉性障害に家族も気づかなかった経緯などを十分ふまえたうえで判断しており、懲役30年(検察求刑:無期懲役)は重すぎない」として懲役30年を言い渡した名古屋地裁岡崎支部(2011年12月7日)の裁判員裁判判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
弁護側は、長年、引きこもり生活を送り、1審で精神鑑定の結果、知的障害と自閉症が認定された被告に、殺意と完全責任能力を認めた一審判決は「けがをさせようと最初に母の足を刺した被告が、精神障害のためにパニック状態に陥ったことで意識障害が生じ、ほかの家族を襲った」として殺意はなく傷害と傷害致死罪にとどまると指摘。「重度の意識障害で制御能力が著しく低下」した心神耗弱状態で責任能力は限定的だったとし、懲役20年を下回る判決を求めていた。
一審判決によると、A被告は2010年4月17日未明、家族がインターネットの契約を解除したことに怒り、豊川市伊奈町の自宅で、父親のBさん=当時(58)=とめいのCちゃん=同(1つ)=を包丁で刺して殺害。母親と弟、その同居の女性の計3人にも大けがを負わせ、自宅に放火した。1審判決は、普段から凶器の包丁を調理で使い危険性を理解していた被告が、被害者の逃走を阻止した上で、急所を刺すなど手加減していないことなどから、殺意があったと認定。被告が犯行後に自宅に放火し、血のついた服を裏がえしに着ていたことや、駆けつけた警察官に「家族を刺して家に火をつけた」と説明した点を「犯行の意味を理解した上での行動」と判断。完全な責任能力があったと認定した。
判決を受け、A被告の弁護士は上告するかどうかは本人と相談して検討したいとしている。
(中日新聞)
なお、同業他社の情報を追加していますがここでは明記しません。なお、被告人の障がいを配慮し、遺族も含めて全面匿名とします。その点ご了解ください。この種の事件では実名報道は禁止です。
私は弁護側の主張に理があると考える。
精神医学を無視したこの判決をたれながした裁判官や裁判員全員に私は聞きたい。「そちらさんどもは精神医学をどこまで理解されていますかな」と。日本ではこの分野は発達途中なので理解に乏しいのだが、犯罪を分析するには精神医学は避けては通れないのだ。
私はぜひ上告して欲しいと思う。この判決は国際法違反であることは疑うまでもない。柴田はA被告が出所したら孫の代にまで頼んでA被告の社会復帰を支援するというのなら懲役30年を支持するという理由も納得するがそんな覚悟がないなら最初からするなと怒鳴りたい。
さらに中日新聞がいい特集を組んでいる。
〈ニュースを問う〉 自閉症障害理解し支援充実急げ
(2012年1月29日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】
愛知・豊川の家族5人殺傷事件
インターネットの切断に腹を立てた被告が家族5人を包丁で襲い、2人を殺害、3人に重傷を負わせた豊川家族5人殺傷事件。31歳の被告に自閉症という障害があり、判決が注目された名古屋地裁岡崎支部での公判をすべて傍聴してきた。社会に障害者を受け入れる体制がもう少し整っていれば、事件は防げたのではないかとの思いを抱いている。
買い物に執着心
借金が300万円を超えたころ、家族は頻繁に関係機関に相談を持ち掛けた。警察、保健所、県の相談窓口…。そこで教えられた実効性のある対応は「クレジットの解約」や「ネットの切断」だった。家族と被告の対立は深まり、とうとうネットを解約。被告がネットを復旧したため2度目の解約をし、その夜、悲劇が起きた。
検察側、弁護側が被告に精神鑑定を実施。双方の鑑定医はともに被告を自閉症と中等度の知的障害と認定した。
自閉症について私は「後天的な精神病の一種」という誤った認識を持っていた。「先天的な障害で、治療をしても治るものではない」。鑑定医はそう証言し、特徴的な症状として「こだわり」と「他人の気持ちが理解できない」点を挙げた。
被告が犯行時、強いこだわりを持っていたのが、インターネットによる買い物だった。物ではなく、買い物という行為そのものにこだわりがあった。事実、買った物のほとんどは段ボール箱のまま部屋に山積みされていた。「買い物へのこだわりをなくすにはどうすればよいか」。質問に医師は答えた。「他のものにこだわりが移るまでは治らない」
知的障害の程度は、被告自身が語る言葉が分かりやすかった。被告は好きなテレビ番組を問われて「アンパンマン」と答えた。「それ以外の番組は難しくて話が分からない」。被告人質問でも、被告は大半の質問に「分からない」と繰り返した。
しかし自閉と知的の障害があったことを被告の母親は「知らなかった」と証言した。人とコミュニケーションが取れないという認識はあったはずだが、障害が原因とは思っていなかったようだ。
被告は中学を卒業後、製菓会社で菓子の箱詰めなどの仕事に就いた。1年後、入社した後輩に仕事を教えることができず、仕事を辞めた。家族が知らなかった障害を会社が知っていたとは思えないが、障害への配慮があれば仕事を続けられたかもしれない。
その後も被告が仕事を探した形跡はある。選んだのはチラシ配りの仕事。30万円を払えば仕事を紹介するというものだったが、詐欺だった。他人の意図を読むことができない被告は簡単にだまされ、この時、初めてクレジット会社に借金をした。その後は部屋にひきこもり、ネットに興味を抱き、やがてネットショッピングに夢中になった。
買い物へのこだわりを障害による症状と認識していたら、家族の対応は違っていたのではないか。関係機関の助言も変わっていたのではないか。障害を知らなかったため、結果的に家族も被告も最悪の事態へ追い込まれたと思えてならない。
家族知らず悲劇
公判では希望も感じた。自閉症の障害者に住居を提供し、仕事を斡旋(あっせん)している障害者支援団体代表は「彼のような障害者も受け入れ可能」と断言した。
別の支援団体の女性代表は、自ら自閉症に悩んだ経験を話した。彼女は結婚して子どもを育て、社会生活を送りながら「こういう場合、相手はこう感じる」と1つ1つ学んでいったという。「今では通常の生活を送れる程度に人の気持ちを理解できるようになりました」と語る彼女を見て、自閉症は少しずつ克服できるのだと私には思えた。
自閉症や知的障害のある人の中にも、優れた芸術や天才的な業績を残した人もいる。そういう人たちを社会が受け止め、支援できる体制づくりを急がねばならない。事件はその緊急性、重要性を私たちに示している。(豊川通信局・志方一雄 以降略)
さあ、柴田はこの事実をなんと受け止めるか。
無論、結果責任は重大で私は執行猶予は断固反対する。一審の無責任判決をたれながした久保豊裁判長は「家族を短時間に包丁で手加減なく突き刺す凶暴残虐な犯行」と決めつけたが精神医学を全くわかっていない。しかも取り調べの際に印象操作まで行われていた事実が弁護側によって暴かれた以上、この裁判はやり直すべき義務がある。検察官による取り調べで、A被告は「家族全員を殺そうと思った」と供述したとされるが、A被告はこの取り調べについて「検事に『殺すつもりだったんだろう』と聞かれ、よく分からないけど『うん』と言ってしまった」と法廷で話した。弁護側は「取り調べ時の供述は実際の傷の様子と異なっており、大半の記憶はない」と指摘している。これでまともな裁判と言えるのか?
それなのに判決は「包丁で首、顔など致命傷になる部位をちゅうちょなく何度も突き刺した」と決めつけ、「けがをさせるために包丁を持ち出した」として、殺意を否定した弁護側の主張を退ける不見識。さらには責任能力についても大いに疑問が残る。「幻聴や妄想に支配されての犯行ではない。犯行から20分後に警察官に『家族を刺した。家に火をつけた』と話した。携帯電話で通報しようとした被害者を突き刺したり、逃げようとした被害者の手を押さえつけたりした。状況を把握しつつ、目的にかなった行動をしている。責任能力があった」としているが私は愕然としている。
この種の障がいは幻想や妄想には囚われてはいないが感情のコントロールができていないことに大きな問題がある。直ちに検察は自分たちの誤りを認め、裁判をやり直すよう求めたい。こうしたことへの不信感の積み重ねが司法への不信につながり、最後は問答無用の実力行使の社会になってしまう(『北斗の拳』社会の実現)。
久保も裁判員も柴田も、A被告が出所したらすぐに私財をすべて提供して社会復帰を支援するということでよろしいですかな?それができないなら、人の運命を安易に決めるんじゃねぇ!!
この記事へのコメント
パトラッシュ…僕はもう疲れたよ…(秋原さんのところのデモ論争でひょんなことから爆心地だったのでフォローが…)
という愚痴は置いておいて、
裁判員裁判での「控訴審」は機能不全に陥っているのではないのかなぁと私は思います。
仮に、この事件で「量刑不当による原審破棄自判」を高裁が行ったとしても、最高裁判所で、ひっくり返されますから…(風の噂によると「事実認定の前提条件」が違ってない限り原審を尊重しろという通達が流れてるとか流れてないとか…)
後、法的刑低減事項(心神喪失及び耗弱、年齢事項等)は裁判員にかかると刑加重事項に化けていると思われます。
Posted by こっぱなお役人(北方在住) at 2012年08月06日 23:14
こっぱなお役人(北方在住)様
私も脱原発の議論で疲れ切りました。
同じデモ論争で爆心に巻き込まれたという意味では私もあなたの気持ちはよくわかります。裁判員裁判はそもそも始まる段階で懸念材料が多かったのですが、重ねれば重なるほど感情に暴走するとんでもないものであることを立証する結果になりました。全くあなたの指摘通りなんです。控訴審は一審の過ちをチェックし訂正する機関のはずが機能停止に陥っている証拠です。
そもそも、裁判の本来の目的は事件の原因や真相を突き止め社会にその再発を防ぐための提案を行う場所です。検察はその解析を行う役人なのですが江戸時代の「遠山の金さん」以下の三流ぶりなのに権力はそれに等しいのですから困ったものです。いっそのこと、裁判員制度よりはスーパーコンピューターに裁判をさせたらどうでしょうかと皮肉りたいほどです。そうすれば、わざわざ裁判員を呼ばなくてもすみますし、裁判官の人件費を削減するには最適です(これまた皮肉)。
この実態を世界に知らせたら日本の非近代ぶりをまたしてもアピールするだけになってしまいます。何しろ、柔道もどきに「ケダモノ」暴言したポルポト石原を絶賛するネット極右どもが絶賛される始末ですからね。村野瀬さんの言う、「政治オリンピック」で日本はこのままじゃダントツの最下位ですよ。これらを改善するだけでも日本は世界中から評判が良くなります。
国民幸福度レース 過労死・過労自殺・ハラスメント横行
民主政治度レース ミンジコー談合政治、ハシゲ極右、無責任極左、死刑制度の不当維持、冤罪の横行
貧富格差度レース 日本経団連の無責任トップども
雇用安定度レース 非正規雇用の横行
休暇取得度レース 時事通信社記者不当解雇事件
政府棄民度レース カルデロン一家不当離散強制帰国犯罪
男女平等度レース これについてはハラスメントが日常茶飯事なので・・・
2012年09月19日
いじめ被害者に退学要求とは!?
いじめ認め、生徒に謝罪 仙台の私立高校
2012年9月17日 13:05 カテゴリー:社会
西日本新聞社
仙台市の私立「仙台育英高校」(運営法人学校法人仙台育英学園 理事長:加藤 雄彦(秀光中等教育学校・仙台育英学園高等学校校長兼務))2年の男子生徒(10代後半)が、昨年2011年の11月頃から同級生ら4人から左腕のひじから手首まで、びっしり23か所ものたばこの火を腕に押し付けられる「根性焼き」などのいじめを受けたと訴えている問題で、高校がいじめと認め、生徒に自主退学を求めた対応を謝罪したことが17日、母親(40代前半)への取材で分かった。
母親によると、15日に仙台育英高校の瀬戸信男教頭らが生徒の自宅を訪問。瀬戸教頭と生徒部長を務める教諭は「やけどの数が尋常ではない。『根性焼き』もいじめと判断した。(被害生徒が)複数の生徒から暴力行為を受け精神的な苦痛を感じており、いじめと定義せざるを得ない」と説明し、「いじめの情報を十分検討せず調査が不十分な段階で退学要求をしたことは学校側として軽率かつ反省すべき点。深くおわびしたい」と謝罪したという。母親は「ここまでかかるとは思わなかったが、ほっとした。被害届を出し、騒ぎが大きくなってから、ようやく動いたように感じる」と仙台育英高校側を厳しく批判した。
仙台育英高校は当初、やけどの痕を見せてほかの生徒に動揺を与えたと、生徒に自主退学を要求した。男子生徒は、宮城県警に被害届を出している。なお、加害生徒4人中1人は7月31日付で退学処分となっているほか柔道の技をかけるなどのいじめをしていた残り3人は8月3日付で無期限の自宅謹慎処分になった。
*同業他社の情報を追加しています。
内容は「『根性焼きやらないと、もう友達やめるぞ』とか。『お前が根性ないこと、ばらしてやる』とか、そういうこと言われて。そいつが、一番仲良かったので、裏切られるのがすごく怖いなって」と加害生徒から恐喝同様に迫られた被害者がやけどを負わされたというのが真相なのである。被害生徒に自主退学を勧め、受け入れないと退学処分にする方針を伝えた理由について、「根性焼きの痕を見た生徒の意見を踏まえた」というのは一体何を考えているのか。
このことはどう考えてもあべこべではないか。普通は4つの加害生徒に通信制高校へ転学を勧告するのが筋である。なぜ退学にしないのか、私は彼らに転学させることによって社会は見捨てないが罪には厳しいということを示すべきだと考える。無論学費はすべて加害者4つが全面負担する罰が最適なのは言うまでもない。
さらに問題なのは瀬戸教頭と加藤校長の責任の示しが見えてこないことだ。しかも驚くべきことに仙台育英高校のホームページでも謝罪の言葉は全く掲載されていない。これは一体どういうことなのだろうか。ネットでは既に高校の実名も教頭名も暴かれている。頭隠して尻隠さずという諺を彼らは自ら体現している。
それとも、子供たちに反面教師として身をもって体現しているというのなら私は止める気持ちにはならないが…。
2012年11月05日
ゴミ屋敷・精神疾患のひとつに過ぎない
世田谷立てこもり殺人 86歳元警視に刀を取らせた農薬と野良猫
【政治・経済】日刊ゲンダイ
2012年10月11日 掲載
犯罪被害者のため仏像を彫る日々
何が86歳の元警視を狂気に走らせたのか――。10日、東京・世田谷区の閑静な住宅街で、元警視庁警視のA容疑者(86)が、向かいの家に住むBさん(62)を刃物で刺殺し、立てこもった事件。現場を多数の警官が取り囲み、上空は報道各社のヘリが飛び交う大騒動となったが、結局、Aは凶器となった日本刀でクビを切り、絶命した。遺体のそばには、刃渡り約50センチの日本刀が転がっていたという。
Aは、戦後まもない1948年に警視庁に入り、赤坂警察署の防犯課長代理を最後に1985年に定年退職した。警視とは署長レベルの階級で、ノンキャリアなら、ここまで出世するのはホンの一握り。04年には警察功労者として「瑞宝単光章」を叙勲されている。
勤続約40年の元警官が、米寿間際になって、暴走した発端は些細(ささい)なトラブルだった。
「BさんとAさんの両家の境界線を走る私道に、Bさんが趣味の鉢植えを置いたのです。Aさんが何度か注意してもBさんは放ったらかし。そうしたら今年5月ごろにBさんから、『Aさんに農薬をかけられた』と聞いたのです」(近所の60代主婦)
Bさんは、この件を弁護士に相談。Aも「Bさんに体当たりで倒され足を悪くした」と言って告訴をにおわす泥仕合に発展した。
「それを機に、2人が言い合いしているのを3、4回見ましたが、ともに引こうとしない。日本刀を持ち出したのも今回が初めてではなく、Bさんから『Aさんが刃物を持ってウロついている』と相談されたこともあります。事件の早朝には、Bさんから『前日にAさんに植木鉢を割られた』と聞いていました」(前出の主婦)
Aについて、近所の住人は「亭主関白で気難しいタイプ」と声をそろえる。「オレは警察官だ」と言いながら近所の人を怒鳴り散らすこともあった。普段は杖をついて歩き、まさか大立ち回りを演じるとは誰も思わなかったという。
昔からの知人は、「正義感が強くやさしい人だった」とこう振り返る。
「Cに住んで、もう60年くらいになります。いまは奥さんと2人暮らし。息子と娘は独立し、離れて暮らしています。明るく社交的な奥さんと散歩や買い物に出かける姿はよく見かけました。刑務所でも仕事をしていたそうで、警官を辞めた後は仕事で関わった被害者や受刑者たちのために、仏像を彫っていました」
被害者のBさんは独身の一人暮らし。家の中はゴミであふれ、退去を巡り大家さんとも揉めていたようだ。野良猫を餌付けし、私道に大量のキャットフードを置いたり、糞(ふん)が散乱していることも、近隣トラブルを招いていた。
それにしても、他に解決策はなかったのか。
(事件関係者の特定を避けるため一部記事を伏せています)
ゴミ屋敷問題に関して言うなら、精神疾患の一つという考えもあるとのことだ。
強迫性障害(OCD)において、異常行動のひとつの類型として「収集癖」(Hoard、死蔵・退蔵・保蔵、もしくはHoarding、ホ―ディング)が生じることが報告されているが、ごみ屋敷の発生理由については定説はない(Wikipedia日本語版より)。
統合失調症によりゴミ屋敷状態になったケースもあれば、テレビ騒ぎになるなどこの問題は近所にとってとんでもない問題になっている。遺品整理を中心に、掃除、不用品回収などの代行業務を請け負う「e品整理」の代表取締役・上東丙唆祥氏によると最近では若い人にゴミ屋敷化させる傾向があるといい、「おとなしくて目立たない、会社では地味なタイプだと思います。とにかくコミュニケーションをとるのが苦手で、目を見て話せない人に多いと思います」と指摘している(週刊SPA2012.10.08号より)。
コミュニケーションのサイバー化(電子メール化)、SNS流行と全ては携帯電話の普及に絡んでいるといってもいい。つまり、携帯電話に飼い慣らされていることすら自覚できていないのである。このことを指摘したのがジャーナリストの柳田国男氏である。そして、難解な文字は理解できてもまともに日本語を使いこなせない人が出てくるのもその延長上に過ぎないということではないのか。
それではゴミ屋敷化に対してSOSを出せなくて当然だろう。そうしている間にGreeだのモバゲーだの、様々なオンラインゲームがはびこる。否定まではしないが、過剰なまでにのめり込んでしまえばネトゲ廃人なる言葉すら出てくる。これ以上の被害者を生み出すなと言いたい。
最後に、この事件の犠牲者に冥福を祈る。関係者に対しても心身ともに癒されることを望む。
ついでに言っておくがハシゲ、お前はまた迷惑をかけてくれたな。
土下座じゃすまないぜ、あんた。人には厳しいくせして己には甘いのは一体何や!!お前の母親の躾がなっていなかったんじゃねぇか!!
朝日出版社に40件の抗議 橋下の社名誤りが原因で
2012年10月25日 11時51分
日本維新の会(日本チキンの会、王政復古党/極右勢力)代表の橋下徹自称大阪市長の出自を報じた週刊朝日の記事をめぐり、橋下が自身のツイッターで、誤って同誌の発行元の朝日新聞出版と社名が似た「朝日出版社」(東京都千代田区)の名前を挙げて批判、同社に抗議の電話やメールが約40件寄せられていたことが25日、分かった。
橋下は19日、ツイッターで「朝日出版社や週刊朝日は、今回の記事の問題性など全く認識していないどうしようもない集団」などと、3回にわたって誹謗中傷。ツイッター上で第三者から誤りを指摘されて「了解です」と一度は書き込んだが、22日に再び「週刊朝日や朝日出版社のえげつない体質」と2回ヘイトコメントを繰り返した。
朝日出版社は1962年設立の語学教材や一般の人文書などを刊行する出版社で、朝日新聞出版とは無関係。社名は創業者の出身校「岡山県立岡山朝日高校」にちなむ。朝日出版社は24日、橋下にツイッターで訂正を求め、橋下は25日、「貴社の社会的信用を傷つけてしまったこと本当に申し訳ありませんでした」とツイッターで訂正、謝罪したほか市役所で記者団に「完全に僕のミス。大変申し訳ない」と謝罪した。
(共同・中日新聞社東京)
このことに早速保守系のコメンテイターの金魚さんが厳しく批判を噛ましている。
このハシゲも、即刻政界追放されるべきとんでもない代物であることは言うまでもない。金にも汚い、人権意識ゼロ、己の強欲しかないハレンチには耳元でも怒鳴ってやりたいほどである。そして、皮肉なことにハシゲは佐野眞一氏のジャーナリストとしての一流さを自ら証明したことになった。
ハシゲキラーで有名な評論家にあの佐高信氏がいる。ハシゲをことごとく論破しておりハシゲは何も言えない。さらに苦手なのはあの香山リカ氏である。ハシゲが香山氏にヘイトスピーチをカマしてきた際に香山氏はあっさり論破したのだから救いようがない。
こんなおバカを選んでしまった大阪市民よ、恥ずかしいと思わないか!?今からでも遅くはない、ハシゲのリコール運動に踏み切るべきだ。そして中央政界なんぞには出させないでアメリカに50年間留学していただこうではないか。
2012年11月11日
一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数が殺人を神聖化する(ベイルビー・ポーテューズ)
今回、このことはどうしても書いておかねばならない。
私のやったことを私自身正当化するつもりはない。しかし、いかなる差別を許す訳にはいかない。糾弾して吊るしあげるのでは意味はなく、間違いを指摘し続けることは続けていこうと思う。これで何人かの読者が去っても、それは私自身に責任が有ることだ。
この1ヶ月間、アメーバブログで凄まじいまでの在日コリアンへの憎悪扇動をやってきたサンメリーダの梟に対して私はネットからの退場を勧告してきた。在日コリアンへの根拠なき誹謗中傷、それにあろうがことかマンガや音源を無断引用する著作権法違反、更には精神疾患当事者への凄まじいまでの暴言など、人道上許されない発言をことごとく繰り返し、アメーバブログを退会になったことこの1年で6度目である。
*6度目の退会(私だけでも通報した結果)
大澤誉志幸さんの「そして僕は途方に暮れる」の音源を無断で使っていた→大澤さんの事務所に通報
カルデロン一家の強制送還事件でのカルデロン一家の肖像権を無断引用していた→ご令嬢ののり子さんの顧問弁護士の事務所にファックスで通報完了。
メディアファクトリー刊の鉄鍋のジャン!の画像を無断引用→メディアファクトリーに通報完了、対応するとの返答あり
集英社のコミックでも著作権侵害多数あり→いずれも通報済み
*講談社に著作権が移った雷句誠氏の「金色のガッシュ」のセリフを無断で引用した→小学館に通報
*円谷プロダクションに著作権があるバルタン星人の肖像権を無断引用した
ポニーキャニオン所属の奥華子氏の曲「恋つぼみ」の音源を無断で引用していた→ポニーキャニオンに通報
その他、私以外のブロガーの記事を無断で引用し、誹謗中傷をことごとく繰り返してきた。
あまりの酷さに私は絶句した。そこで、被害者たちと連絡を取り合い、法律に則って通報を行った結果サンメリーダの梟はわずか10日でアカウント強制削除処分となった次第である。
正直、こんな変態にここまで神経をすり減らして精神的に疲れきってしまったというのが私の感想だ。だが、残念だが手下が二人いる。こういう連中をやめさせるために通報作業をしなければならないのが今のネットの問題点なのである。そしてこうしたことは人権擁護法案という、第二の破防法になってしまう。
身も心もすり減らさねばならないのが今のネットの世界なのだ。言葉の怖さを知らないものがネットを使うことはイコール何とかに包丁を与えるようなものなのである。それをいみじくも指摘したのが今回のかく語りきのセリフである。
"One murder makes a villain; millions a hero. Numbers sanctify"(「一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する」。元は英国国教会牧師で奴隷廃止論者、ベイルビー・ポーテューズ(1731–1809)の言葉)
さようなら、サンメリーダの梟君。君は私やるーたんのちち氏などともかかわらず、ネットから卒業して静かに田舎で農業を営んでいるがいい。君には哀れみしか覚えない。その前に犯した罪を償ってもらいたい。それが、私の望むことなのである。
2012年12月01日
加害者と傍観者は同意にすぎない
東京都知事選が始まったが、すでに私は他のブログやツイッターで表明したように宇都宮健児氏の支持を表明している。
その理由については近日公開予定のエントリーで公開する。
さて、今回エントリーにすることは大変気の重いことである。
ハラスメント被害者である私にとっては、何もせずただノボーッと眺めている傍観者も加害者と同じぐらい嫌なやつだと思っている。そのため、対人関係もほとんど遮断せざるを得なくなるほど対人不信に陥り、精神的に追い込まれた。今は精神障害者保健福祉手帳を取得(ただし、年金は受け取っていない)して転職活動をしている。昨日もハローワークで色々と動いていたことをここでお話する。
それほどハラスメントに敏感な私だが、あるブログでハラスメント行為が行われていたことに気が付かなかった。被害者や加害者についてもそれなりにコメント等で知っていたため、ショックも大きい。このことについては福岡県が詳しい研究資料を作成しているのでご参照いただきたい(PDFファイルのため用心願いたい)。
この中でいじめは、「被害者」と「加害者」だけの問題ではなく周りではやし立てたり、喜んでみていたりする「観衆」はいじめを積極的に是認する存在で見て見ぬふりをする「傍観者」もいじめを暗黙的に支持する存在であることだと指摘している。
この指摘に沿えば、ハラスメントは正当化できないのだ。そのために私はハラスメントがあればやめるよう説得するようにしている。だが、被害は私の目の届かない場所で起きた。私がもう少ししっかりしていればこんな悲劇にならずにすんだのかと思うと残念でならない。また、相手をおちょくる程度なら容認するが嫌がらせになれば抑えるのが私の方針だ。
ちなみに私とよく連絡をとっているパブロン中毒さんは「恋愛経験の少ない方の場合は、まずは、いきなり恋愛対象の女性と接触するのではなくて、恋愛対象にならないような、既婚女性なり、おばさんやおばあさんと頻繁に接触することで、地力を養うこと」がいいと指摘している。私はかつて流通業で頻繁にそうしたパートと一緒に仕事をしてきた。そうした人からアドヴァイスを受けるだけでもいい。また、仲間を誘って街コンに参加することも一つのアイデアだ。
また、発達障害当事者向けの恋愛アドバイスブログもある。それについてはここではリンクしないが、いろいろあるのでぜひとも検討願いたい。そうした心の病に対する理解を私はもう一つのブログで展開している。そして、心許せる仲間をリアルで得ること。それは電話だっていい。
リアルとヴァーチャルは同じではない。顔と顔で直接その人柄を見ているわけではないのだから。だが、その被害は残念ながら同じダメージ、いやヴァーチャルのほうが深刻になりつつある。2ちゃんねるやmixiの荒らし投稿はその一端にすぎないのだ。しかもヴァーチャルは言葉を気軽に使いやすいだけあって気軽に差別発言もしやすい。ネット右翼やネット左翼のヘイトスピーチはその一端に過ぎない。
そうして言葉の怖さを私たちはいつの間にか忘れている。安易に「気に食わないから」という動機でものすごい暴言を吐く人間もいる。そうした人間には理性で反論するのが自然だが、感情で批判することが多々ある。その怖さはTwitterに関わるようになってからよく分かるようになった。スマイリーキクチ氏の事件から我々は教訓として学ぶべきなのだ。
ちなみにこんな用語があるので一読願いたい。
メンタルヘルス用語集:は行
傍観者効果(ぼうかんしゃこうか)
傍観者効果とは、社会心理学の用語で、集団心理の1つです。 緊急事態に遭遇した時、周囲に人が多いと「他人事」になってしまうことを言います。 1964年にアメリカで起きた殺人事件の際に、近隣の住民が被害者の悲鳴を聞いていたにもかかわらず、 誰も何の行動も起こしませんでした。その集団心理を、「人がたくさんいたからこそ何もしなかった」 傍観者効果としました。 日本でも日常的に傍観者効果による、集団行動は見られます。 電車の中で痴漢にあっている女性を大勢が見ているが、見て見ぬふりをしてしまうことがよくあります。 このような集団心理のメカニズムは以下のような考え方によって起こります。
多元的無知 - 他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える
責任分散 - 他者と同調することで責任や非難が分散されると考える
評価懸念 - 行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる
つまり、人間は自分の身を守るため、面倒なことに巻き込まれたくないという心理が働いたり、 群衆の中にいると個人的な責任感が分散され、 「多分誰かがやるだろう」と考えてしまうということです。
職場においては、パワハラ、セクハラ などが起きても、傍観者効果によって見て見ぬふりが起きていることもあると思います。 これは、職場の人間関係が希薄であるときに起こりやすいと考えられます。 (傍観者効果は、お互いに知らない人たちが集まった集団で起こりやすい) そのような状況を作らないためにも、普段から社内でのコミュニケーションをとり、 困った時には相談したり、助け合えるような関係を作っておくことが大切です。
(C)株式会社ヒューマニーズ
これは、ネットでも言えることなのである。
いや、なおさら必要なのである。誰かが汚れ役になってでもハラスメントを止めねばならない。私はそれを完全に果たしているとは思わない。
私はネット右翼相手に戦い続けてきた。
だから、正直に言えば、自分の中で意識はしていないが他の方々からしてみると自分を投げ出してでも戦っているかのように見られているようだ。私はそう思わない。だが、汚名を背負ってでも筋が通らないことにはきちんと言うべきだという考えであることは確かなことだ。
また、本物の信念なら語るだけで他人に押し付けないというのが本物の思想だ。押し付けならそれは完全なるカルトだ。それだけにすぎない。人はだれもが弱いものを抱えて生きている。その弱さを認めて生きることは本当の強さへの入り口にすぎない。聖書で言う、この言葉をおすすめする。
マタイによる福音書7章13~14節「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこから入って行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」
この言葉は今のネットの傾向に大きな警鐘を鳴らす言葉でもある。
この記事へのコメント
おじゃまします。
小野さんがご自身を深く顧みて、傍観していたのではないかというふうに、自省なさっておられることには、私のほうからは、そのようにご自身を責められることはないのではないかと、申し上げたいと思います。
私が聞き及んだ範囲においてですが、当該ハラスメントの行われた箇所の文章の一部を拝見したのですが、まあ、そのうちのたった1つを見ただけでも、もう、私ならばその1つだけで相手を糾弾して完全遮断するであろうと、いうふうに感じます。
とんでもない、決して女性に向かって放ってはならないものが含まれています。
ですので、これについては、非常に驚きが大きいものです。
ですが、そういうふうに直ちに遮断できなかったということについては、ご本人が責められるべきことでは全くなく、どうしてよいかわからなかったとか、いろいろなご事情がおありだったはずで、葛藤されていたのではないかと、思われます。
ですので、最初のうちのご本人の判断がどうだったとか、そういう部分を追及することは、全くの誤りであるというふうに、考えます。
また、それを知っていた方のうち、「気がつかなかった」という方は、ほとんどが男性の方であろうと、私は思っています。
ですのでその方々が、「それが女性にとっては絶対に許されないとんでもない不快な言葉である」というふうには感じなかったとか、ご本人が納得しているというふうに勘違いしてしまったということについては、ある程度は仕方のないことかもしれません。
ですのでそのような場合には、もしも「これは本当に大丈夫なのかな?」というふうに違和感を感じたり、不穏にお思いになった場合には、それについて私や他の女性の方に、意見を求めるようにしていただくということを、今後はお願いしたいものだと思います。
そのように判断を求められた場合には、「私には関係ない」とか「関わりたくない」などと突き放すような女性は、ほとんど存在しないであろうと、私は思っております。
Posted by パブロン中毒 at 2012年12月05日 20:08
2012年12月07日
言葉を使うものだからこそ、戒めたい
加害者・傍観者論でパブロン中毒さんからのコメントをいただきましたので、厚かましくも拙いなりにではありますが人生論もどきという形で回答をさせて頂きます。
加害者本人から事情を聞いていましたが、正直に申し上げて当該ハラスメントの行われた文章の一部を見せていただきました感想を申し上げます。
男性としても、いや、人として不愉快になるシロモノです。私自身、ネウヨ・ネサヨ批判を行い、彼らを言葉で真っ向から批判してきたわけです。そしてTwitterに参入してなおさら言葉の怖さを実感するようになり、ネチケットの大切さをネットで私なりに呼びかけて来ましたがなかなか私自身も人間的にしっかりできているとは言いがたい一面があります。
その上で、人というのは傍観者になりがちです。男性という社会的優越感が女性というパートナーに対して放つにそぐわない言葉だったということを止められなかった、ましてや加害者本人ともメッセージを通じて交流があったわけですからその段階で止めたり、相談に応じていればこんな事にならなかったのかもと思うと私自身未だに苦しい側面を持っています。
今回のケースの被害者にとっては、「加害者が精神疾患だっただろうが本人がやったことは許されない」というのが本当のところです。被害者の対応に関しましては私もここでは言及することは差し控えさせて頂きます。なお、以前お話したサイトは以下のとおりです。
もしかしてアスペルガー症候群~診断とテスト~ より 異性へのアプローチは、ここで失敗しやすい
http://asacchi.com/p32.html
私自身、ここでは言えませんしおそらく墓場にまで持っていかざるをえない壮絶なハラスメント被害を受けました。
それでさんざん嫌な経験をしていますのでハラスメントの一切に関しては嫌悪感が強いです。ですから、私の方からハラスメントはしないように呼びかけているのです。また、私自身こうも考えています。「自分の思想が全てだとは思わない」ということです。もし理から見ておかしいと思うのなら異議ありとお願いしたいということです。
もっとも、あなたが指摘するように私の方から求めるとは思います。それは今までのあなたとのメッセージ交換でもお分かりかと思われますが、今後とも宜しくお願い申しあげます。
2013年02月03日
男女平等があり得ないというのなら…
最近、男女平等はありえないという信じがたい発言がネウヨを中心に叫ばれている。
体力という要素などではそれらはそうかもしれないが、法律によってそれらは補足されている。ネウヨ諸君はこの判決をどう思うのか。
A被告 懲役5年の実刑判決「被告の供述は全く信用できない」
スポニチ
指導していた大学の女子柔道部員を合宿先のホテルで乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の金メダリスト・A被告(30代前半)の判決公判が1日、東京地裁で開かれ、鬼沢友直裁判長は検察側の求刑通り懲役5年の実刑判決を言い渡した。
判決理由について鬼沢裁判長は「被害者の証言は十分信用できるが、被告の供述は全く信用できない」とし、「輝かしい実績を持ちながら被害者の心を深く深く傷つけ続けた責任は極めて重い」と述べた。
「性的関係は合意の上」と無罪を主張する被告の供述と女子部員の証言内容が食い違い、双方の信ぴょう性が争点となっていたが、検察側は12月26日の論告求刑公判で「被告の性道徳観念は破綻しきっている。このまま社会に出すのは危険。矯正施設に収容すべきだ」として懲役5年を求刑していた。
最終弁論でA被告の弁護人は、「酔って寝ている間に乱暴された」とする女子部員の証言を「不自然で不合理」と指摘。ホテルの部屋から逃げ出したり、助けを呼んだりしなかったことや、事件後の日中にA被告と2人きりで約6時間も過ごしたことなどを挙げ「被害者の行動にそぐわない」と主張していた。
一方、被害者の女子部員(19)は事件後、睡眠薬を大量にのんで自殺を図り、大学にも行っておらず「被告に大好きな柔道も、大学も友達も彼氏もみんな奪われた。一生許すつもりはありません」と、厳しい判決を望んでいた。代理人弁護士は「尊厳を否定された」として懲役20年を求めていた。
起訴状によると、10年4月から九州看護福祉大(熊本県玉名市)でコーチとなったA被告は、同大学女子柔道部の合宿が行われた11年9月20日未明、東京都八王子市のホテルで酒に酔って熟睡していた部員に乱暴したとしている。
[ 2013年2月1日 10:02 ]
被告人はすでに控訴しているので、拙ブログでは匿名報道に徹する。
被害者には厳しいかもしれないが、これが被告人に与えられた権利だ。そのうえで今はこのことに関するコメントはしない。「応援してくれる人にとっては残念な結果となったが、まだ僕には頑張る気持ちがあるので、もう少し待っていてほしい。僕は無実だ」という権利も被告人にはある。それが三審制の現実だ。被害者にあるのは心と肉体のケアだけであり、刑罰の内容に介入する権利は断じてないのだということだ。なによりも被害者には大きな過失がある、未成年の飲酒である。このことは大いに断罪されるべきことなのだ。私はそうした意味で厳しい。
そうした厳しい言葉を投げかけたうえで言っておきたい。この事件に関しての見解ではないが、確定した判決に関して私は以前、婦女暴行事件で感情的な判決もどきを厳しく批判した過去がある。それは合理主義の思想ゆえである。
懲役5年だけではただいるだけという印象が否めない。そこで、私はこの種の事件については去勢手術を行うべきという見解を持っているし、居住・接近制限を行うべきだといっておきたい。当然民事上の責任もあるので損害賠償もしてもらう。
女性は男性に劣るというのなら、男性は女性以上の責任を担う義務があるという見解になる。それだけ女性も男性に対して責任があるというわけだ。それではゆがんだ人間関係になるというものだがどう思うのだろうか?ネットで女子ネウヨと称する人たちはこの指摘に逃げてはいけない。
2013年04月24日
加害者と遺族が被害者の魂を引き裂いた日
クレーン車暴走:母にも賠償責任 宇都宮地裁判決
毎日新聞 2013年04月24日 13時43分(最終更新 04月24日 21時33分)
栃木県鹿沼市で11年4月、登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込み児童6人が死亡した事故で、遺族34人が元運転手のA受刑者(20代後半)と母親、元勤務先・小太刀重機(栃木県鹿沼市/小太刀新社長(父親)、現アースクレーン)を相手取り、慰謝料など計約3億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、宇都宮地裁であった。岩坪朗彦裁判長は母親にも賠償責任を認め、3者が連帯して児童の親11人に計約1億2500万円を支払うよう命じた。祖父母や兄弟の請求は棄却した。
遺族は「事故を防げた」として、刑事裁判で問えなかった母親らの責任の明確化を求めていた。成人の母親に賠償の連帯責任を認める司法判断は異例。
判決によると、元運転手は事故前夜から持病のてんかんの薬を服用せずにクレーン車を運転し、発作を起こした。過去に何度もてんかん発作による事故を繰り返し、今回の事故は、人身事故による有罪判決の執行猶予期間中だった。
元運転手と同居していた母親について、岩坪裁判長は「以前の事故は薬を服用していなかったために起きたことを認識し、薬の服用を監督してきた」と指摘。元運転手が事故を起こしても車を買い与えていたほか、以前の事故で警察の聴取にてんかん発作が原因であることを隠していたことなどから、「薬を服用していない状態での運転により生じる危険を共に引き受けた」と認定した。
その上で「母親は元運転手が前日に薬を飲まなかったことを知っており、事故を予見できた。出勤を止められなくても、元勤務先に通報する義務があった」として賠償責任があると判断した。元勤務先についても、車の保有者と元運転手の使用者としての賠償責任を認めた。
訴訟で遺族側は、刑事裁判では問われなかった危険運転致死罪と「同等の悪質さ」があるとして、犠牲になった児童本人分の慰謝料は「通例の2倍」(原告側)にあたる5000万円で請求。判決は「元運転手の行為は重大かつ悪質で強い非難に値する」と指摘したが、認定額は2600万円にとどめた。【中津成美】
*なお、受刑者実名については匿名報道主義に基づき伏せましたことをお伝えします。
残念だが、遺族は取り返しのつかない重大な過ちを犯した。
それは、元運転手が過去同様の事故を起こしていたことをなぜ警察がまともに調べなかったのかを追及しなかったことだ。これはとても見逃すわけにはいかない重大な失態であると断じざるを得ない。また、遺族は受刑囚やその一族に損害賠償を不当に請求したが、これは法律上許されているとはいえおかしな話ではないか。単に金が欲しいという強欲狙いであるとみられても仕方がないのではないか。
そもそも、認定額がおかしすぎる。冷静に考えても高額すぎる。また、受刑囚やその母親は民事訴訟の対象にはずすべきだった。法人としての栃木県警、小太刀重機(小太刀重機常務・小太刀隆氏は事件後ツイッターを閉鎖するなどして批判を回避し、新法人アースクレーンに事業を譲渡して偽装倒産を図ろうとした)の責任がこの場合重大だ。2008年4月の交通事故で執行猶予付きだった受刑囚のことをきちんと何故小太刀重機は調べなかったのか。その段階で私は3億円の損害賠償を小太刀重機は払うべきだと考える。
栃木県警にも同じことは言える。受刑者のケアをまともにしない段階で、再犯を黙認したに等しい。その段階でアウトだ。その段階で民事訴訟ものである。つまり、受刑者を野放しにしたという段階で、栃木県警は取り返しのつかない失態を犯したのである。受刑者は刑事上の責任を問われるべきであって、野放しにされてしまった場合の民事上の責任はこの場合重大とは言えない。母親への責任追及はもってのほかである。生活管理がまともにできないというのなら医師が介入すべきだったのではないか。
さらに詰めていうなら、受刑囚が車やチャットにのめっていく背景をなぜ考えないのか。そのことを今回の判決もどきは全く指摘しなかった。まさしく、司法の場で加害者と遺族が堂々と被害者の魂を引き裂いたのである。被害者たちは遺族の姿を見てどう思うのだろうか。哀しい表情で泣いているに違いない。私は被害者の思いに答えるには事件を再び見つめ直し、再発防止には何が必要かを考えるべきだと言っている。
また、遺族に厳しく言っておきたい。あなた方の軽率な行動は多くのてんかん当事者を苦しめている。てんかんに対して正しい理解をしてから、運転規制云々については語ってもらいたい。また、2ちゃんねる情報ばかりをうのみにしてこの事件でただ受刑者やその家族を誹謗中傷する愚か者たちに警告する。
その言葉は確たる情報があって言えるのか。その証拠を私に示しなさいと私は言い続ける。最後になったが、この交通事故の犠牲となられた被害者の方々やいまだに後遺症に苦しむ被害者には心よりお悔みおよびお見舞いの言葉を申し上げ、一刻も早く憎悪の世界から立ち直ることを強く望む。
被害者や遺族は加害者に対して反省と謝罪を、理性を以て求める権利はある。
だが、感情的厳罰についてはまずありえないし許されないのである。
そうすればそうするほど、事件はこじれていく。
まさに、被害者やその遺族が加害者に転じてしまい、加害者の遺族やその家族から憎悪でみられることにもなりかねない。
大切なのは何かを考えるべきだ。
なお、これらもかなり議論の分かれるものだ。
それでも私はあえて言わねばならない。
被害者やその遺族の真の立ち直りを願うと同時に、加害者の更生を強く願うものとして。