2013年10月5日土曜日

感情で人を罰することはたとえ犯罪被害者遺族であっても許されない

 某ブログで私に対して呆れた批判をした者がいた。
 そのものは国際的に禁止されている死刑判決を不当に要求した犯罪被害者遺族を不当に擁護し、犯罪加害者に死刑を受け入れるよう強要した。そのことに対して厳しく批判し続けている私を不当に誹謗中傷したのである。
 だが、何度でもいう。感情で人を死刑にすることは大きな失態を招く。私は以下の著書でその論が正しいと確信している。さらに過去のブログコラムも引用する。
 それでも、被害者遺族の言うことが無条件で正しいと言えるのか。もう一度考えてほしい。「批判する」者達はその批判が正統ではないことを知っている。なぜなら私へのケチをつける口実に過ぎないからだ。もし、正当というのならメールフォームから正々堂々とコメントして反論すべきだ。



 2011年12月03日 19:32
加害者家族
 今回は鈴木伸元氏の著作「加害者家族」を取り上げたい。
 実はこの問題は私たちにとっても他人事ではない。剣で殺す者は、自分も剣で殺されなければならないという新約聖書ヨハネの黙示録13章10節があるように、いつかは自らにその報いは戻ってくるからだ。私はパワハラ被害を受けている。
 つまり、仕事上何の関係もないのに無責任な上司に責任を擦り付けられた上、無能なパートやアルバイトの不始末の処理を押し付けられ、心身ともに深刻なダメージを受けた。だから、私はパワハラもセクハラも含めて日本はハラスメント罪を導入して厳しく裁かない限り、悪夢は断ち切られることはないと断言している。ちなみにこの加害者はディズニー好きで、仕事中なのにもかかわらず愛人と一緒に遊びに行っていた。だから、私はディズニーがあまり好きではない(作品は手塚治虫作のジャングル大帝をパクッた「ライオンキング」以外否定はしないが)。
 しかも連中から謝罪も償いもない。そして傍観者どもはそうしたことを容認している。だから、私はそうしたバカどもを無視している。相手にするほどの縁はないのだからだ。こうした静かな戦い方こそが、実は大声だけの戦いよりは強いものである(ハシゲ極右体制を打ち砕くには徹底したささやき作戦が一番だ)。
 そうした心身ともに不信感を未だに持っている私には次の男の気持ちは分からないわけでもないのだ。


 水戸地裁から死刑判決を言い渡された後、共同通信が水戸拘置支所に送った手紙に対する金川被告からの返信の要旨は次の通り。(消印は24日付、原文のまま)
 おはこんにちばんはっ!!
 裁判は終始、明鏡止水の心境でしたよ。判決内容は、勝手な解釈で成り立ってますよ。奴らは俺の言葉をちゃんと理解できていません。なので、浅い深い云々など論じても意味がないですね。真実は永遠に闇の中です。あなた達は何も解明できていない。あなた達の失敗は、責任能力の有無を調べるために心理学者を二人も寄越してきたが、哲学者を手配しなかったことだと思います。
 死刑制度の食い違いって何でしょう? あってもなくても何も変わらんと思うのでどうでもよいですね。控訴は28日に取り下げます。もう会う機会はありません。天国で再会しましょう。では、さようなら。

2009/12/28 17:13【共同通信】 金川被告からの手紙要旨 
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122801000514.html

 こんな呆れたメッセージを送りつけたのは金川真大死刑囚である。

(事件概要) 2008年
3月19日 茨城県土浦市 72歳の男性が自宅前で首を刺され死亡
3月21日 金川被告(当時24歳)が指名手配
3月23日 JR常磐線荒川沖駅付近で金川被告が通行人を殺傷
       ⇒男性1人死亡・男女2人重体・5人軽傷

 この事件で金川死刑囚は死刑を望み、不適な暴言を繰り返した。
 しかしながら、死刑はこのようなコストを残す。

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/sikei.htm

 このサイトで取り上げられている過去4年間死刑が執行されていないカリフォルニア州は、死刑囚の数が678人と米国で最多で施設の維持管理費など、年間1億3000万ドル(約120億円)以上の予算がかかる。
 日本でも大まかでそんなものなのであろう。また、金川死刑囚は家庭環境がきわめて劣悪だった。それについてはカウンセラーの中尾英司氏が指摘している。

http://nakaosodansitu.blog21.fc2.com/blog-entry-1049.html

 父親不在がこの事件では大きく影響していると中尾氏は指摘している。また、このような記事があったのでここに転載する。

土浦の9人殺傷:死刑確定 東海学院大・長谷川教授、金川死刑囚を分析 /茨城
 ◇「心の奥に負の感情」
 土浦市のJR荒川沖駅通り魔事件は、死刑判決を受けた金川真大(まさひろ)死刑囚(26)が謝罪や死刑への恐怖心を示さないまま、5日午前0時に判決が確定した。弁護士を除くと、死刑確定前の最後に金川死刑囚と面会した長谷川博一・東海学院大教授(臨床心理学)は「恐怖や寂しさなど自覚していない負の感情が、実際には心の奥に眠っている」と深層心理を分析。「感情を回復して罪と向き合うことができれば、被害者を思いやる気持ちが出てくる可能性がある」と指摘した。【原田啓之】
 長谷川教授は昨年5月から金川死刑囚と手紙のやりとりをはじめ、8月に1度目の面会をした。長谷川教授が100の単語を読み上げ、金川死刑囚が連想する言葉を回答する検査などを行った。
 長谷川教授によると検査の結果、金川死刑囚には、無意識的に負の感情をなかったことにする傾向が確認された。「自分の心を崩壊から守るために働く機能で、児童虐待などを受けていた人に特有の反応」という。「幼少期に親に構ってもらいたいと思っても、家族関係が希薄で要求が満たされなかった。寂しさに押しつぶされないよう、寂しさをないものとする心の働きが自然と身についたのではないか」と分析した。
 長谷川教授は判決確定前日の4日午前、水戸拘置支所で2度目の面会をした。心理検査の分析結果を伝えて「交流のない家で育ったことが原因だ」と指摘すると、金川死刑囚は「普通(の家庭)ですよ」と最初は反論したが、「そういう家庭で育ったから、それが当たり前だと思ってしまう。20年以上前に戻れるならなんとかしてあげたい」と続けると、「そうですね」とうなずきながら目を潤ませ、足をつねるような仕草をしたという。
 長谷川教授は「こみ上げる感情を自覚してはいけないと、葛藤(かっとう)しているように見えた」という。「今の状態で反省を求めても難しい。自分の感情を自分で受け止めることができて初めて、他人の感情を理解できる」と話す。
 長谷川教授は大阪・池田小事件の宅間守元死刑囚に判決確定後、面会を続けた経験がある。今後も対話を続けられるよう金川死刑囚と拘置所に働き掛ける予定だ。
 ◇謝罪なく「確定」 被害者、思い複雑
 事件の被害者は金川死刑囚が謝罪を示さないまま判決を確定させたことについて、複雑な思いを吐露した。
 JR荒川沖駅でのどを切られ15針縫った土浦市、Aさんは「謝罪の言葉は期待しない」とあきらめの言葉を漏らした。一方で、「思い通りにならないよう長くいてほしい。年をとれば人は変わるから。少しでも長く獄中にいれば謝罪があるかもしれないとは思う」とかすかな期待をにじませた。
【杣谷健太】毎日新聞 2010年1月6日 地方版

 では、私から金川君にメッセージをここで寄せておこうと思う。

 私は君と同じ、周囲からの不理解に苦しめられ、いじめの被害を受けた。
 だが、君と私を分けたのは家庭環境だったのだと思う。そこで君は自分の中で引きこもったわけだ。君はメッセージとやらで無理に情よりも理にこだわっているようだが、寂しい思いを一人で抱えていたから、殺人事件と言う感情を爆発させたのに過ぎない。
 しかし、事は重大だ。きっちりと死ぬまで罪と向き合えといいたい。私は死刑制度については批判している。君のような社会に絶望した犯罪者が殺人事件を起こして強制的に自動自殺装置として使っている現状を省みると、もはや弊害以外の何者でもない。それを分からない裁判員裁判は悪意をなくそうとして新たな悪意を再生産している。
 私はこうした事態をなくすべく、23時間連続強制労働刑を導入すべきであると断言している。つまり、非正規労働者を全員正規雇用することやサービス残業を含めた残業を禁止することと引き換えに君たちのような囚人に労働してもらう。そうすることで日本は国際競争力を向上できる上に過労死問題は大幅になくなる(ただ、それだけ国際機関の厳しい査察は受けねばならない)。
 君達のような哀れな精神の持ち主には何を言っても通じないかもしれない。しかし、私は言い続ける。君が犯した罪は被害者や加害者家族が背負うのが現実だ。君は刑務所と言う閉ざされた世界でその重みを知らないが、加害者家族が離れ離れになったり自殺したりしたケースをなんと思うのか、考えて欲しい。

 なお、今回の書評とは別に近々死刑論については述べることにはなると思う。
 だが最初に考えて欲しい記事を載せる。

●asahi.com(朝日新聞社)
米同時テロ直後の憎悪犯、被害者は許したが 死刑執行
http://www.asahi.com/international/update/0721/TKY201107210571.html
2011年7月21日21時36分

 米テキサス州は20日夜、同時多発テロ直後に、報復と称してインド系の男性(49)ら3人を無差別に死傷させたマーク・ストローマン死刑囚(41)の死刑を執行した。AP通信が伝えた。生き残った被害者が「暴力と憎しみの連鎖を断ち切らなければならない」と、助命を嘆願したが、かなわなかった。
 かつて白人至上主義者の団体に所属したことがあるストローマン死刑囚は、2001年9月15日から10月にかけて、テロへの報復と称して、中東出身者を狙って相次いで銃撃。中東とは関係のないインド、パキスタン出身の男性2人が死亡し、バングラデシュ出身のレイス・ブイヤンさん(37)が片目を失明する重傷を負った。
 テロ後に全米で起きた、人種や宗教を背景とした「憎悪犯罪」の最初の例として知られる。しかし、イスラム教徒のブイヤンさんは「人間は時に怒りから過ちを犯すもの」として、ストローマン死刑囚を許し、「憎悪のない世界」という名のホームページを立ち上げた。人権団体などとともに、執行を阻止するための運動を続けてきたが、州当局は聞き入れなかった。(ニューヨーク=田中光)

 私はブイヤン氏を尊敬する。なぜなら、彼は罪と罰を冷静に切り離したからだ。
 その思想を絶対に無駄にしてはいけない。感情で被告人に死刑を求めることは自身をも死刑にしていいといっているに等しい暴言、もしくは愚かな戯言だ。これこそ聖書で言う大きな罪である。彼らに問いたいが、感情で死刑にして被害者は戻ってくるのだろうか。戻るのなら死刑にするのもひとつだろうがそんな非現実的なことはない。死刑にした結果、死刑囚の遺族からの憎悪を買うことになるだけだ。
 日本でもブイヤン氏のような人はいる。原田正治氏である。この方は実の弟を殺されたが犯人との対話を重ねるうちに死刑に反対するようになった。大切なのは、被告人と被害者もしくはその遺族との会話の機会である。罪はそこから冷静に考えていくべきだ。そして、社会は加害者家族に対しても優しさを忘れてはいけない。本人が犯したわけではないのだから、そこはそこで割り切ってみるべきだろう。憎悪の再生産は断じて断ち切らねばならない。
 実際、死刑判決よりは無期懲役が被告人にとってはかなりきつく答える刑罰である。死刑は反省する機会を奪うだけで、無期懲役刑は反省も求めるわけだ。それでも足りないと言うのなら、死刑にして、葬式の前に被告人の肉体に好きなだけ鞭でも打てば済むのか。むなしいと言うのが現実であろう。ならばこその過労死ではないか。
 感情で人を罰する裁判の弊害の被害者が、加害者家族なのである。これは、憎悪が生んだ悲しい犠牲者のひとつである。もうひとつの批正者は被害者およびその遺族なのだが…。
 

Ocean 被害者と加害者との出会いを考える会(原田正治代表)
http://www.ocean-ocean.jp/

http://www.amazon.co.jp/%E5%8A%A0%E5%AE%B3%E8%80%85%E5%AE%B6%E6%97%8F-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-4-2-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E4%BC%B8%E5%85%83/dp/4344981944


2011年12月03日 21:56
13歳の黙示録
 今回は宗田理著の「13歳の黙示録」を取り上げたい。
 実はこの作品に関係したコラムを以前数点かくみ上げているので、これを転載する。

真実は議論する事自体馬鹿げている(小野哲)

2011/08/18 07:53

まんべくん:ツイッターに苦情殺到で閉鎖…北海道長万部町
 北海道長万部町は16日、公式キャラクター「まんべくん」の簡易ブログ「ツイッター」を閉鎖することを決めた。終戦記念日に合わせ「日本の侵略戦争が全てのはじまり」などと書き込み、苦情や抗議が殺到したためで、白井捷一町長は観光協会のホームページに「おわび」を掲載した。
 同町によると、ツイッターを管理しているのは同町出身で札幌市のウェブサイト制作会社役員の男性。10年10月から町の許可を得て無償で始めた。
 14日に「日本の犠牲者310万人、日本がアジア諸国民に与えた被害者数2000万人」「どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまりです」などと書き込んだところ、町に「公式見解なのか」などと、500件を超える電話やメールが相次いだ。このため、町はまんべくんの使用許諾撤回を男性に伝えた。
 まんべくんは町特産のカニ、ホタテ、アイリスの花が合体して生まれたキャラクター。フォロワー(読者)は16日夕時点で約9万3000人だった。【近藤卓資】
毎日新聞 2011年8月16日 20時51分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110817k0000m040071000c.html


 『真実は議論する事自体馬鹿げている』。
 今回のタイトルを長万部町に謹まずに差し上げよう。数字はともかくとして、第二次世界大戦で日本が主にアジアに与えた被害は甚大なものであり、それを侵略というのはヤクザでも当然の常識だ。他人の縄張りに入り込んで好き勝手するのは無法者そのものである。それを侵略戦争というのは自明の理である。それを『自虐主観』というほうが馬鹿げているのだ。
 そもそも『終戦記念日』に追悼式を適当にやって、慰霊するのでは本当の反省とは言えない。天皇・皇后夫妻を政治的に利用した世界への悪質なパフォーマンス(もしくは国家プロジェクトとしての詐欺)としか思えない。むしろ、反省しているなら日本の歴史教科書に積極的に従軍慰安婦や昭和天皇の戦争責任に関する記述を必ず書かせるべきである。また、日本政府が積極的に韓国の光復節に参加し、謝罪するべきではないのか(おなじことは台湾、インドネシア、オーストラリア、フィリピン、マレーシアにも言えるし、民主化以降の中華大陸政権についても参加すべきだ)。
 それがないのだから、韓国や中華大陸の独裁者どもに好き勝手されてしまうのだ。アメリカにも属国扱いされているのが現状だ。日本人に限らず、人は自らに都合の悪い事は封印したがるものである。宗田理の『13歳の黙示録』(講談社)に出てくる内山なる教師のように。
 しかし、そうすれば必ず後で大きな禍根になって襲い掛かる。イオントップバリュのビールが韓国OB製品と事実上明らかになったが、韓国の逆襲は今後も続くのかもしれない。内山は自らの手で殺害した教師の息子に婚約者を殺され、新聞記者に真相を暴かれて最後は自殺したが、自殺したからとて問題は解決しないのだ。それは我々のいう、ウィニングボールを加害者に与えるようなものである。むしろ、積極的に負の歴史と向き合うことが必要である。それこそが認められる唯一無二の近道である。
 なおミンシュトーの野田某はそうした意味で落第であるとだけ、断言する。ジミントーに到っては落第、ナンミョーガッカイについては腹でお湯をせいぜい沸かしてみせろとだけ言おう。

死刑だけが罪償いなのか(小野哲)
テーマ:ブログ
2011-04-19 14:01:14
 宗田理氏(ぼくらの七日間戦争で知られる作家)の近著『13歳の黙示録』『天路』(いずれも講談社文庫)がある。
 この作品はワンセットでないと分からないので、落ち着いたところで書籍を借りて読むことになるだろうが、この作品は少年がなぜ教師を殺したのかという話が前者なら、後者はその罪償いである。
 生きて罪を償わせることが遺族にとって辛い事はパワハラ被害者(しかも加害者はなんの償いもしていない)である私も承知だ。だが、憎悪で加害者に接すればそれは加害者にとってご褒美に等しい。つまり、罪の大きさを直視する必要を放棄していいと言っているに等しい。それではいけない。
 それなら、冷たい視線の元で生き抜かせる事も復讐の一つではないのか。アメリカではベトナム戦争で武勇伝をでっちあげた男に詐欺罪などで社会奉仕命令100年刑が出されている。この刑罰は一つの知恵だ。この前提案した援助交際・暴走行為に対する深夜労働のみの介護福祉従事命令10年刑や農業従事命令10年は、産業向け労働者を送り出す目的の22時間連続強制労働刑と併せてTPPに頼らない日本を構築するには絶好の刑罰である。
 ただ、ボランティアをされておられる方々には不愉快かと思われる。それはそれで何だかの誇りある名誉を示す必要がある。

しゃかいほうし‐めいれい 〔シヤクワイホウシ‐〕 【社会奉仕命令】
 罪を犯した者に対する刑制度において執行される刑の一つ。懲役・禁固などの刑罰や罰金などに対する代替刑。社会の中で奉仕活動をさせることによって、受刑者の矯正・更正を図る。社会奉仕の内容は、道路清掃や公共施設の修理、社会福祉施設での介護・手伝いなどで、無報酬の労働作業である。
◆1972年に英国で導入され、欧米など約30か国で採用されている。国によって、保護観察や執行猶予の条件、自由刑の代替、あるいは刑の一種として行われている。刑務所の過剰収容の緩和や、受刑者の社会復帰促進・再犯防止に効果が期待されている。日本でも導入の当否が検討されている(平成22年11月現在)。デジタル大辞泉 (C)小学館  監修:松村明

 以前、このコラムで2005年11月17日に大阪市浪速区姉妹強盗殺人事件の犯人である山地悠紀夫死刑囚(故人)について書いたが、彼に新たな事実が明らかになった。
 17歳で母親を殺害したとき、精神科医からアスペルガー症候群の診断を受けたそうだが、山地死刑囚が入所した少年院は医療少年院ではなく普通の少年院で、治療は行なわれなかった(基本的に治療は難しいが、改善はできる)。彼は頭が良かったそうで、パソコンに熟知し、危険物の資格も少年院時代に取ったそうだ。
 しかし、適切な教育がなされなかった事が大きな悲劇を招いた。彼の父親は酒乱のアル中だったらしいが子供には優しく父親っ子だったらしい。この父親が小学5年の時に亡くなり、その後母親はパートに出たものの,浪費したり新しい男性の影があったりという事で,母親を快く思っていなかったらしい。
 16歳だった2000年7月29日、山口市で母親(当時50)が彼の交際相手に無言電話を掛けた事でバットで殴って殺害し、9月に中等少年院に送致された。少年院で3年1ヶ月の矯正教育を受け2003年10月に仮退院、2004年3月の本退院(期間満了)まで保護観察下にあった。その後、山口県内のパチンコ店などで働いていたが、2005年にパチスロで不正に稼ぐゴト師仲間に加わるようになった。2005年3月には岡山県のパチンコ店で不正が発覚し、窃盗未遂容疑で逮捕され、起訴猶予になっていた。その後の事件である。
 結局、まともな教育がなされなかった結果の犯罪である。法廷も発達障害の事に明らかに無知で、人格障害と診断した結果のみを鵜呑みにする有様だった。広島県三原市で教え子をレイプした森田直樹を私は以前批判したさい、「アスペルガー症候群であっても、罪は罪です」と突き放した。その思想は今でも揺るがない。それでも、犯罪防止には発達障害などの問題は避けては通れないのだ。
 山地死刑囚は死刑が確定し、2009年7月28日に執行されている。その山地死刑囚が弁護士に送った最後の手紙を見ると、彼もまた被害者なのだということを我々は読み解けると言える。

 「私の考えは、変わりがありません。『上告・上訴は取り下げます。』この意志は変える事がありません。判決が決定されて、あと何ヶ月、何年生きるのか私は知りませんが、私が今思う事はただ一つ、『私は生まれてくるべきではなかった』という事です。今回、前回の事件を起こす起こさないではなく、『生』そのものが、あるべきではなかった、と思っています。いろいろとご迷惑をおかけして申し訳ございません。さようなら」

 山地死刑囚の理解されない事への絶望感が読み解けるではないか。
 それと同時に、山地死刑囚にとっては死刑は自動自殺装置そのものであり、希望そのものだったと読める。それは遺族が望む被告人の心からの反省と贖罪に明らかに反しているのは言うまでもない。それでいいのだろうか。私には強い違和感を感じる。
 ちなみに、江戸時代の武士の極刑は二つあった。打ち首と切腹だ。切腹は、自分の不始末を自分で処理するため、主君より「死を賜る」という事から、武士の対面を保った死であった。生命の根源は腹部にあるという思想があった。ここを切り開いて腹のなかを見せ、身の潔白を証明することが、武士の名誉や勇気を示すことになった。
 それに対して、打ち首は武士がされるべきでない非常に不名誉な刑罰だった。島原の乱勃発の責任者として、肥前島原4万3千石の松倉勝家は改易され、切腹ではなく斬首されている。通常大名は不名誉な打ち首に処せられることはなかった。
 武士に限定して語ったが、荒川沖殺傷事件の金川某や山地死刑囚、大阪教育大付属池田小殺傷事件の宅間某など、死刑を前提に動く輩には死刑は自動自殺装置そのものであり、名誉ある自殺にすぎない。あるサイトでは臓器移植を刑罰に採用する提案があったが、私は賛成しかねる。それなら、22時間連続強制労働刑で過労死(脳死も含める)させ、そこから使える臓器を全部つかえばいいのであって、税金の浪費にすぎない。
 無期懲役でも、残忍な結末はある。この事は近々コラムで述べておきたい。

今回の参考記事
ベトナム戦争、ニセ武勇伝の男に社会奉仕100年の刑
2008年04月03日 18:43 発信地:ニューヨーク/米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2373348/2798960

 一言で言えば、それほど重い。
 感情で命をあやめた結果、新たな憎悪を生産してしまったのがこの悲劇である。残念だが続編の「天路」については手元にはないのだが、これも実に重い。こうした発生源を一つ一つ突き止めて解決していくことが犯罪の再発を防ぐことになる。
 そして、大切なことはどう罪を抱えて生きていくか。罪と人柄を区別して生きていくかに尽きる。ちなみに私はパワハラ被害者なのだが、理解しないものには家族であっても話さないようにしている。それもひとつの情けである(それと同時に情けないと呆れてみているのもあるのだが)。
 あの神戸の「酒鬼薔薇」殺人事件の被告人は被害者の遺族に2010年ようやく謝罪したと言う。時間をかけてでも、贖罪の意識を植えつけさせるべきなのは言うまでもない。

http://www.amazon.co.jp/13%E6%AD%B3%E3%81%AE%E9%BB%99%E7%A4%BA%E9%8C%B2-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AE%97%E7%94%B0-%E7%90%86/dp/4062735784

 ちなみに、犯罪を禁止すると必ず禁酒法のように犯して勇気を証明しようと言う愚か者が出てくる。
 こうした物騒な冒険者たちには心理カウンセリングが必要である。


2011年12月23日 17:43
書評 隠蔽 須賀川一中柔道部「少女重体」裁判
 今回は「隠蔽 須賀川一中柔道部「少女重体」裁判」(テレビ朝日「スーパーモーニング」取材クルー (著), 被害者の母 (著) 、幻冬舎 (2009/6/25))を取り上げる。
 この事件については前から注目していた。学校側の事故の隠蔽工作の悪質さと被害者の深刻な後遺症から、被害者家族の加害者および学校への厳罰の姿勢は私も良く分かる。「被害者が意識不明の重体になったことに関しては、なんとも思ってはいない」と民事裁判で放言した被告の少年には唖然とする。
 基本的には私は人道主義者である。しかし、これには更生の余地はあるのだろうか。きわめて疑問を持たざるを得ない。しかも、学校が一緒になって柔道部のエースだった少年をかばったのだから、考えられない。エースならばなおさら厳しい姿勢をとるべきだった。中国のことわざでも「泣いて馬食を斬る」とあるではないか。
 ちなみに、同様の姿勢を私は過去このようなコラムで示している。

考えて欲しいこと、考えるべき事(小野哲)

2009/09/16 01:35

私は基本的に法的常識に基づかない非常識な判決は認めない。
 だが、この判決にはやむなく賛成せざるを得なかった。今回のコメントは、私も含めた全ての人が真剣に考えるべき事である。
http://www.asahi.com/national/update/0914/OSK200909140051.html

教え子強姦46件、元小学校教諭に懲役30年 広島地裁
2009年9月14日15時8分
 教え子の多数の女児に性的暴行を繰り返していたなどとして、強姦(ごうかん)、同未遂、強制わいせつ、児童福祉法違反の罪に問われた広島県三原市中之町3丁目、元小学校教諭森田直樹被告(43)=懲戒免職=の判決が14日、広島地裁であった。奥田哲也裁判長は「卑劣さ、反社会性、残忍で冷酷な犯行態様など、いずれの面においても比類なきほどに悪質」として、求刑通り懲役30年を言い渡した。
 判決によると、森田被告は01年11月~06年7月、勤務先の小学校の校舎や自家用車内で、教え子の女児計10人に対し、性的暴行を加えたり、服を脱がせ、その様子をビデオカメラで撮影したりするなどの犯罪を繰り返した。判決が認定したのは、強姦罪46件▽強姦未遂罪11件▽強制わいせつ罪25件▽児童福祉法違反罪13件。この日、判決言い渡しの前に地検が訴因を変更し、強制わいせつ罪が13件から25件に追加された。
 奥田裁判長は、森田被告が、口外すれば「部活動や勉強を教えない」「写真をばらまく」などと女児らを脅していたと認定。「鬼畜にも劣る蛮行を繰り返し、教師としての使命感どころか、幼い児童らを慈しみ育てたいと願う人間性も欠如している」と指摘した。
 さらに、いまも心療内科に通う女児がいることや、学校に子どもを預ける親の教師に対する信用を失墜させたことなどにも触れ、「徹底的に非難されなければならない」と述べた。
 判決は、森田被告が懲戒免職などで社会的制裁を受け、反省の態度を示していることは認めたが、被害の重さと比べると刑を軽減するには値しないとした。(村形勘樹)
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090914075.html

19年27人分…教え子強姦で小学校教諭に懲役30年
 小学校で教え子10人にわいせつ行為を繰り返したとして、強姦や強制わいせつなどの罪に問われた広島県の元公立小教諭森田直樹被告(43)=懲戒免職=の判決公判で14日、広島地裁(奥田哲也裁判長)は求刑通り有期刑の上限の懲役30年を言い渡した。
 奥田裁判長は「女子児童らの人生の歯車を狂わせた責任はあまりに重大で、最高刑で臨むしかない」と量刑の理由を述べた。
 さらに「要求に応じないと勉強を教えないと言うなど、女児の未成熟な心理に付け込み、神聖な学校教育の現場で鬼畜にも劣る浅ましい蛮行を繰り返した」と指摘。「被害はあまりに重く残酷すぎ、社会的影響も大きい。動機や犯行に至る経緯に酌むべき事情は絶無だ」とした。
 検察側は公判で、被告が教諭になって約1年後の1989年から約19年間に起訴分も含め女児27人に乱暴したと指摘し「ゆがんだ性欲を満たすため教諭の立場を最大限利用した醜悪な犯行で、現行法上の最高刑が相当」と主張。弁護側は「再犯の可能性は乏しい」と寛大な刑を求めていた。
 判決によると、森田被告は、2001~06年、勤務先の小学校内などで女児10人に乱暴したり体を触ったりするなど、未遂を含め計95件のわいせつ行為をした。
[ 2009年09月14日 13:45 ]
 今回、朝日新聞とスポニチの記事を引用した。
 この事件の判決で父は「感情的でおかしい」と話していたが、私はこの判決に賛成する。理由は、被害者の児童に対する最悪のモラルハラスメントであり、判決文で裁判官が指摘したように、被害は深刻であり、被告の為に人生を狂わされた被害者がここまで多いわけで、懲役30年でも紙切れ並に安いと断罪せざるを得ないからだ。
 以前、青森地裁での裁判員制度による婦女暴行及び強盗事件での懲役15年の判決を批判したのは、脳科学を無視した極めた感情的な判決だったからだ。だが、今回の犯罪は脳科学でも救えない極めて卑劣な犯罪である。私はパワハラで深刻な被害を受けており、生涯独身を決めているほか、仕事以外の外部との面会は極力避けている。そこまで気を使うのはパワハラの後遺症が後々深刻な負の影響となって現れるからだ。
 また、教師・医者・国会議員・裁判官が高給なのは、ある種のリスクプレミアムを背負っているからだ。その自覚がないとしか言いようのない被告にはたとえ過去いじめ被害を受けてアスペルガー症候群になってそれで歪んだといっても、犯した罪の結果責任と比較してみれば何とも思えない。
 私は被告に家族がいるのではないかと思い調べたら、やはりいて求刑時に妻子より離婚届が突きつけられているという事が明らかになった。尚更、私は悲しくなる。もし自分の子供がおなじような被害を受けたら、何と思うのか(申し付け加えたいが、私は光市の母子暴行致死事件の遺族の死刑要求運動は断じて容認しない。国際法に沿った振る舞いをしなさいと言いたいが、彼の怒りは理解できる)。
 私は被告に言いたい、懲役30年でも、ハラスメントの傷は癒せない。判決を素直に受け入れて刑務所で死ぬまで働きなさいと。たとえアスペルガー症候群であっても、犯した罪は罪であって、それに対する責任はしっかりとってもらうことが教育者としてのつとめであると同時に息子さんへの最後の教育になると言うことを自覚してもらいたい。
 裁判所には被告を満期まで刑務所に置くようお願いしたい。普通、まじめにやっていれば刑期が3分の2をすぎれば釈放となるのが多いが、この輩の犯した罪はそれではすまされない。本来なら絶対的終身懲役刑が相応しい。また、被害者及び関係者の住む地域から半径500km以内の居住を禁止する事も加えて欲しかった。
 そして、考えて欲しい。ハラスメント被害に私達が何が出来るのか。私はハラスメント被害が発覚した後第三者から傍観者紛いの暴言を言われて傷ついて、それ以来仕事以外の面会はしないようにしている。ハラスメント被害を深刻に考えるべきでないか。故に考えて欲しいことでもあり、考えるべき事でもある。
 今回、以下のブログを参考にしました。犯罪内容についてもこの中にかかれています。私は内容を知って寒気を覚えましたので詳細は書きません。是非、そのことを察してください。
 また、被害者及びその関係者には無理にせかさないようお願いします。ハラスメント被害は時間をかけて癒すしかないのです。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1191336/1211711/54114476

~なぜアナタはここに来たのブログ~



Neutralizer加筆:今回の事件もまた殺人事件同様最悪なものの一つである。こうした性癖嗜好は依存症の一つであり、一旦味を占めてしまうとそれにどっぷり浸かり続けたくなってしまうものだ。
 だがこれは犯罪者当人だけの問題ではない。実は井上氏は自身のブログでこんな事を書いている。
(以下文章は井上静氏のブログ『楽なログ』9/14付けより引用)
http://ruhiginoue.exblog.jp/

 もちろん、ここまで悪質すぎる例は珍しい。だが、学校で教師が児童生徒に対して立場を利用し暴力を振るうことは珍しくない。その一部に、軽いセクハラから強姦までが含まれている。ところが教育現場が閉鎖的であったり権威的であったりするため、何か問題があっても明るみに出なかったり、出ても批判できなかったりする。
 それでも問題になることはあるが、それは「氷山の一角」で、さらに処分までされるのはごく一部である。知人のジャーナリストが、この問題で時々役所の担当部署や教育委員会に直談判すると、みんな腰が重いそうだ。官僚主義により身動きがとりにくいうえ、下手に学校や教師に文句を言うと「モンスター」とレッテル貼りされ迫害される、などと気にしている。「君が代斉唱で起立しなかった教師への電光石火の処分とは大違いだ」と、彼は皮肉っていた。
 取り返しのつかないことになってしまってからとやかく言うより、そうなる前に、もっと学校を風通しの良い所としなければならないだろう。これは司法とは別のところで解決しなければならないことだ。


私も井上氏の考えに同意だ。いじめ問題にしてもそうだが学校いや教育機関そのものが閉鎖的であるが為に身内で解決しようという傾向がかなり強い、ましてや最近ではPTAなどのような生徒の親御達が理にかなっていようがなかろうが感情的に騒ぎ立てているから余計混乱するのだ。更に視野を拡大して見ればひとえに学校などの教育機関だけに子供達を縛りつけ、親御を労働環境に縛り付ける習慣にも問題がある。この事件は現代社会に裏側にたまった云わば悪性の膿であろう。

「ほしーの」だけじゃ、何も始まらない(小野哲)
テーマ:モラハラ
2009-09-27 18:47:41
 今回、グラビアタレントのほしのあきの口癖「ほしーの」を一部もじらせてもらった。
 今月23日に日本経団連の御手洗冨士男会長は鳩山由紀夫首相の「日本は温室効果ガスを2020年までに1990年比較25%削減することを目指す」という発言に対して「アメリカと中国などの主要排出国の参加を働きかける」と寝ぼけたコメントに終始した。
 はっきり言わせてもらう。いい年こいだじいさんがタレントと同じように「お金がほしーの」と今まで散々自民党に賄賂を贈ってきて、民主党が当選するやいなや、慌てているだけだ。ふざけるなの一言に尽きる。今まで財界がどれだけ自民党や民主党に破廉恥としか言いようのない賄賂をどれだけ贈ってきたか、考えろと言いたい。その賄賂で弱者保護のブレーキを散々破壊したのは誰だ。
 まともな市民はそうした歪みに今回ノーを突きつけた。今回はたまたま民主党に大きな風が吹いたが、本当の意味での多様化社会に対応出来るとは思えない。今までの自民党の悪政は司法までも完全に私物化されており刑事裁判で冤罪率が非常に高いのに様々な証拠隠滅で誤魔化される歪みだ。
 御手洗達は目先の金は作れても将来へのビジョンはない、その証拠に御手洗ビジョンと称するものは結局は「ほしーの」の連発と弱者からの搾取だけだ。そんなもののどこがまともというのか。佐高信氏からは「お手荒いビジョン」と茶化された上「カナダDe日本語」の管理人にもバカにされる、我が盟友にはコテンパンに論破されるのが落ち、井上静氏や植草一秀氏、神戸俊樹氏からは議論の対象にもされないのが落ちだろう。
 その結果、将来の顧客を自ら失っているという事を彼らは知らない。私は彼らをノーテンキなピエロと呼んでいる。そのピエロへの制裁は始まったにすぎない。そしてピエロどもは取り返しのつかない大罪を犯した。それが本来正社員として採用しなければならない人達をこざかしい小手先の手で誤魔化して派遣社員として維持した上、景気の悪化と同時に切り捨てた事だ。
 この事は今から取り上げるこうした事件につながった。

 「リストラされ生活費稼ごうと」 児童ポルノ販売の男を逮捕
2009.3.30 11:12  産経新聞より引用
 児童のわいせつな写真が入ったDVDを販売目的で所持したとして、警視庁少年育成課と池袋署は、児童買春・ポルノ処罰法違反の現行犯で、埼玉県蕨市、会社員、A容疑者(49)を逮捕した。同課によると、A容疑者の自宅からは、児童ポルノが入ったDVD4枚など計200枚以上のDVDが押収されており、「会社をリストラされるので、少しでも生活費を稼ごうとした」と容疑を認めている。
 同課の調べによると、A容疑者は25日、著名な写真家が撮影した児童のわいせつな写真が収められたDVDを自宅で所持していた。DVDは、1枚約1万円で落札されたという。A容疑者は「昨年7月ごろから出品を始め、これまでに50万円ほど売り上げた」などと供述している。
 同課によると、A容疑者は広告代理店に勤めていたが、業績不振のため3月末で解雇される予定となっていたという(容疑者名については匿名にしています)。

1歳娘のポルノ製造容疑 宮城の母親ら2人書類送検(09/15 20:05)北海道新聞より引用
 自分の長女=当時(1)=のポルノ写真を撮影したなどとして宮城県警大河原署は15日、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造、提供)の疑いで宮城県村田町の主婦(21)と堺市の無職の女(20)=別の同法違反罪で公判中=を書類送検した。
 2人の送検容疑は、昨年9月25日から10月2日の間、宮城県大河原町の主婦の実家で長女のわいせつな写真約50枚を携帯電話で撮影。主婦から画像を買い取った無職の女は今年1月、大阪府豊中市の男性会社員に約15万円で販売した疑い。
 同署などによると、無職の女がメールで主婦に撮影ポーズなどを細かく指示していた。2人は金銭をめぐりトラブルとなり、主婦が昨年11月に県警に相談。無職の女は今年6月に児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕、同罪で起訴された。

 児童ポルノがはびこる国は大概貧困問題がある。アメリカでも貧富の差が激しい。そうしたものをまずただして、大金持ちや大企業にはそれに見合った責任を背負わせない限り、児童ポルノなんか減るわけがない。私はそう思う。
 まずは公平と公正に立ち返る事。児童ポルノという水漏れをなくしたければ、まずは大企業にもっと正社員採用をさせるなどの当たり前のルールを守らせること。違反すれば営業停止一ヶ月という厳罰を行うだけでも違う。児童ポルノも深刻な闇だが、更に深刻なことにこれから述べる事件になるととんでもない。

【パチンコ店放火】容疑者「仕事も金もなく、人生に嫌気」
2009.7.6 23:58 産経新聞
 大阪市此花区四貫島のパチンコ店「cross-ニコニコ」が放火され、4人が死亡、19人が重軽傷を負った事件で、此花署捜査本部が6日、現住建造物等放火と殺人などの疑いで逮捕した大阪市内のA容疑者(41)が、「仕事も金もなく、人生に嫌気がさした。通り魔みたいに誰でもいいから人を殺したいと思って人が大勢いるところに火をつけた」と供述していることが、捜査関係者への取材で明らかになった。
 捜査関係者によると、A容疑者はこの日正午過ぎ、山口県警岩国署に出頭。「大阪のパチンコ店でガソリンをまいて火をつけた」と話したという。A容疑者はパチンコ店には過去に数回来たことがあると供述しているが、「当日は行っていない」と話しているという。
 A容疑者は放火した後、しばらく現場にとどまったが帰宅。その日のうちに電車で岡山県に向かい、JR岡山駅前のビジネスホテルで宿泊し、6日午前9時ごろに山口県岩国市に到着、正午過ぎに岩国署に出頭した。所持金は6万円で消費者金融に借金があったという。
 パチンコ店東側のビルの1階から2階の階段でガソリン入りの携行缶が放置されていたが、捜査本部によると、A容疑者が「自分で置いた」と認めたという。
 また、捜査本部は死亡した4人の司法解剖の結果を発表した。大阪市内の男性Bさん(69)と大阪市内の女性Cさん(72)、大阪市内のパチンコ店の女性Dさん(20)は焼死と判明。大阪市内の女性Eさん(62)は一酸化炭素中毒死だったという(実名については全て特定出来ないようにしています)。

 この事件についても詳細を調べると、企業の生き残りという大義名分の元、明らかに過剰なレイオフが行われたのがこの容疑者の失業状態を招き、結果として犯罪に走ったわけだ。今はまだ起訴段階ではないのでコメントはできないが、この種の事件はたとえ精神的に不安定であっても罪は罪であり、国際法にも法的常識にも沿った裁判が行われれる事を望みたい。決して感情で裁いてはいけない。もしそうなれば、裁判は裁判として機能しなくなる。
 ノーテンキなピエロどもはこうした事を自らの罪として受け止めることを求めたい。もし、罪と思わないのならそうなればその男は人でなしと言うしかない。

 また、鳩山首相の計画に対して私は賛成はするが、同時にやめて欲しいものがある。それは小選挙区制比例代表制の大幅削減と高速道路の無償化構想だ。小選挙区制そのものが民意をゆがめるものであることはすでに証明されており、中選挙区制に戻し、金権選挙を行った者は過去にさかのぼって被選挙権を剥奪することこそが本当の政治改革なのだ。
 高速道路を無償化するのは二酸化炭素の大幅増につながる上、鉄道の衰退につながる。鉄道は社会インフラとして守らねばならない。そこを使うことで高速通信網を立ち上げられるメリットがある(旧日本テレコム、現在のソフトバンクテレコムはJRの流れを汲む)。

 P.S.
 拝啓 森田直樹様

 あなたの犯した犯罪に私は以前、「潔く刑務所で罪を償うことこそがあなたの愛する息子への最後の教育だ」と申し上げました。
 しかし、あなたの控訴には私も心から失望しました。

 教え子連続強姦、被告の元教諭が控訴 「事実誤認」主張
2009年9月26日17時43分 朝日新聞
 教え子の多数の女児に性的暴行を繰り返したなどとして強姦(ごうかん)、強制わいせつ、児童福祉法違反などの罪に問われ、広島地裁で懲役30年の判決を受けた広島県三原市の元小学校教諭森田直樹被告(43)が、判決を不服として広島高裁に控訴した。地裁によると、被告本人が18日に控訴状を出した。
 森田被告の弁護士によると、被告は、「部活動や勉強を教えない」「写真をばらまく」などと女児らを脅して無理やり犯行に及んだことはなく、判決には事実誤認があると話しているという。

 はっきり言っておきます。懲役30年でも私にはあまりにも軽すぎると言うしかない、被害者の心をずたずたに引き裂いて、懲役30年というのはあまりにも紙切れ並みに軽く、率直に言って残忍です。
 私はあなたに言いたい、「貴様には地獄ですらも生ぬるい」と。この種の犯罪は最高刑である終身懲役刑が最も相応しい、しかもガラスの監獄で世界中からさらし者になって生きろと言いたい。事件の内容を知れば知るほどハラスメント被害者の私でも怒りで頭が凍り付くほどです。事実誤認が不満というのも、被害者への反省の態度が皆無としか言いようがない。小さい頃にハラスメント被害を受けた人達は深刻なトラウマに直面するという事実を教育に携わったあなたは何と思うのでしょうか。その結果犯罪に走る可能性があるんです。そうしたことから考えてみても懲役30年なんて紙切れ並みに軽い。教育関係者の信頼を失墜させ、更には全うにやってきたOBたちの誇りまでも汚すとは人間とは思えません。
 我が盟友に控訴を伝えると「救いようのない外道」と吐き捨てました。当然でしょう、「太陽にほえろ」のゴリ刑事(竜雷太が演じた)の台詞を私なりにアレンジして言わせてもらうとあなたが人間というなら私は獣になってあなたを殺したくなるほどです。弁護士の方も内心嫌な思いをしているのです。あなたに人間としての良識が一握りでもあるのなら、控訴を取り下げて潔く刑に服し、出所後は三原市内はもちろん、被害者の住む街から出て行きなさいと言うしかありません。当然肉親に面会することはもちろん親の死に目に会う資格もありませんよ。
 潔く罪に服することこそが、あなたの愛する息子やかつての教え子への最後の教育です。あなたの犯した犯罪には基本的に犯罪匿名主義を採る私も採用出来ないと考えます。
 最後に、一刻も早く控訴を取り下げることを、期待しないで待っています。
                                 小野 哲

 なおお願いがあります。ネットの一部ではこの刑事事件での弁護士への個人攻撃がありますがいけません。あくまでも弁護士は被告人の依頼を受けて主張しているにすぎません。弁護士への個人攻撃は断固慎むべきです。むしろ弁護士も被害者だと思ってください。

最後の通告(小野哲)
テーマ:ブログ
2010-03-30 08:25:52
 教え子連続強姦事件、控訴審も懲役30年判決 広島高裁
 教え子の女児多数に性的暴行を繰り返したとして強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの罪に問われた広島県三原市中之町3丁目、元小学校教諭森田直樹被告(44)=懲戒免職=の控訴審判決が18日、広島高裁であった。竹田隆裁判長は、求刑通り各罪を併合した最高刑の懲役30年を言い渡した一審・広島地裁判決を「一部に事実誤認がある」として破棄したが、「罪責の重さから最高刑で臨むほかない」と改めて懲役30年を言い渡した。
 昨年9月の一審判決によると、森田被告は01年11月~06年7月、勤務先の小学校の校舎などで、教え子の女児10人に対して性的暴行を加え、服を脱がせてビデオカメラで撮影するなどの犯罪を繰り返したとし、強姦罪46件▽強姦未遂罪11件▽強制わいせつ罪25件▽児童福祉法違反罪13件を認定。控訴審判決は強姦罪のうち1件は強姦未遂罪にとどまると判断した。(村形勘樹)
2010年3月18日12時36分 朝日新聞配信

 以前、私は森田の愚業を厳しく批判した。
 この種の男は死ぬまで刑務所でこき使うべきであると考える。森田は「アスペルガー症候群である、地域で十分罰されている」として情状酌量を求めていたようだが、かえって私は終身懲役刑で処すべきだと言うしかない。
 森田に待ち受けるのは、被害者からの強烈な損害賠償だ。いずれにしても、森田は死ぬまで地獄なのは明らかだ。死刑抑制論者の私が、積極的に死刑を用いるというならただ一つ、過労死を刑罰に加えてしまい、死ぬまで21時間以上連日こき使うことだ。これは囚人労働であり、国際法に抵触するリスクもある。アムネスティによる監視やアドバイスが必要になることは言うまでもない。だが、コストの観点からしても過労死へ追い込む終身懲役刑こそが犯罪被害者の苦しみに答える道なのだ。
 森田には潔く懲役30年を受け入れるよう勧告する。受け入れてこそ、最後の教育なのだ。死ぬまで刑務所で迎えてもらわないと被害者は泣き寝入りだ。サービス残業で苦しむ労働者の分を補填させ、死ぬまで働かせるといい。そうすれば、過労死は大幅に削減できる。

 これで、私が単に加害者だけをかばっていると言う印象が間違っていると言うことが分かると思う。
 私は裁判の意味を冷静に踏まえてコラムを書くようにしている。今回取り上げた事件でも分かるように、被告人の歪んだ構造は家庭環境ばかりではなく社会環境にもあるということだ。そこをどうやって改善していくかを裁判は提唱していかねばならない。
 今回の事件はその機会すらなかった。考えられないことである。全うな教師たちがこの事件で肩身の狭い思いをすることは見えている。


http://www.amazon.co.jp/%E9%9A%A0%E8%94%BD-%E9%A0%88%E8%B3%80%E5%B7%9D%E4%B8%80%E4%B8%AD%E6%9F%94%E9%81%93%E9%83%A8%E3%80%8C%E5%B0%91%E5%A5%B3%E9%87%8D%E4%BD%93%E3%80%8D%E8%A3%81%E5%88%A4-%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E6%9C%9D%E6%97%A5%E3%80%8C%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%8D%E5%8F%96%E6%9D%90%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC/dp/4344016882


2011年12月29日 15:18
「少年A」の告白
 まず、以下のIPドメイン保有者についてはアクセスを全面的に禁止します。

 IPドメイン 220.110.206.46
 ドメイン保有者:高知県警察本部
 制裁理由:高知県警白バイ警察官自殺事件をひき逃げ事件に捏造し、運転手に不当に有罪を押し付けた。
 制裁解除条件:その当時の関係者を厳しく処分した上で被害者に謝罪し、関係者に無期懲役刑などの厳罰を下すこと。

 Seesaaブログではアクセス禁止が可能です。公権力を悪用する犯罪には断固とした措置を取りますので悪しからず。

 今回の書評は「少年A」の告白(伊藤 芳朗著、小学館)である。「報道されなかった33人の少年の素顔。「女子高生コンクリート詰め殺人事件」「渋谷センター街殺人事件」ほか、数々の衝撃的事件の裏の“もうひとつのドラマ”を担当弁護士がいま明かす」という触れ込みにふさわしく、過去の犯罪を一つ一つ丁寧に説明している(無論加害者の弁護をしながらも被害者への心遣いも忘れていないのである)。
 「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の被告人の一人を伊藤弁護士は担当したのだが、離婚などで環境が破綻した被告人は母親の言いなりになった挙句、精神疾患に陥ってしまったのである。確かに犯した罪は許されない。しかし、裁くだけでいいのだろうか。2ちゃんねるではア然とするような言葉が投げかけられているが正義といえるのか。
 伊藤弁護士は時と場合によっては被告人に厳しい言葉を投げかける。私もその姿勢であり、被告人にも被害者にも厳しい姿勢を示す。「女子高生コンクリート詰め殺人事件」では被害者に落ち度は基本としてない。被告人こそが厳しく罰されて当然なのであるが、あくまでも忘れないでもらいたいのは被害者の遺族への心のケア、そして被告人への更生の可能性である。
 もし、それを誤ってしまえば山地由紀夫のように16歳で実の母親を殺し、その原因の一つにアスペルガー症候群があると明らかにされたのにもかかわらず適切な措置を施されなかった結果、再び殺人罪をやらかして最後は自分から死刑を望むような人間を生み出すことになる。それでいいのだろうか。

死刑の機能は停止した(小野哲)
テーマ:国家、人権
2009-10-25 21:06:35
セサミストリートというアメリカの教育番組がある。
 日本ではティーンズにエルモなどのキャラクターが人気らしいが、このセサミストリートのキャラクター人形をデザインしたジム・ヘンソンという人形師がいた。彼は最後に世界中の物語を探して話す「ストーリーテラー」という作品を造った。
 この作品で第5話「兵士と死神」というものがある。幸運続きの兵士が腹をすかせていたのに施しをしたのが発端ではあるがその後はトントン拍子に幸運を得ていく。そして「口笛」と「絶対勝つカード」と「なんでも吸いこんでしまう袋」を手に入れる。
 その中で悪魔にも勝って悪魔を袋に吸い込み家来にしてしまう。その上「死神が見えるグラス」というのももらってあちこちで稼ぎ出し死にそうな王様の代わりに自分が犠牲になると言って死神を騙し例の袋に閉じ込めてしまう。ところがここからちょっと風向きが変わってきて、世の中の人間が死ななくなり老人が溢れて皆死を願い始める。
 仕方なく兵士は死神を外に出し、自分も死を願うが死神は逃げ出してしまい兵士は死ねず骨と皮ばかりの老人になってしまう。地獄に行っても悪魔に嫌われ、天国に行っても入れてもらえず兵士は地上に戻って彷徨い続けている、という出だしがいい人で途中もいい人には違いないのにかなり残酷な最後になっている。
 この考え、死刑存続を主張する人達に聞いてみたいものだ。この前、市民講座を受けて帰り立ち読みをしたが、その中で「我思うゆえに我あり死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人」(小川善照著/小学館)を見ると、死刑の本来持つ犯罪抑止力が完全になくなったことを私は思い知った。事件については産経新聞より引用させていただく。ただし、被害者の名前は全て伏せさせていただく。

◆大阪の姉妹刺殺、放火の男に死刑 「冷酷で非道、反省なし」
 大阪市浪速区で昨年11月、飲食店店員の姉妹を刺殺して現金を奪い部屋に放火したとして、強盗殺人や放火などの罪に問われた無職、山地悠紀夫被告(23)の判決で、大阪地裁は13日、求刑通り死刑を言い渡した。
 並木正男裁判長は判決理由で「冷酷かつ非道な犯行で、反省の態度もなく、刑事責任はあまりにも重い」と述べた。裁判長は主文の言い渡しに先立ち理由を朗読した。
 検察側は「史上まれにみる極めて凶悪、冷酷非道な犯行で、極刑以外の選択肢はあり得ない」と指摘。弁護側は、当時心神耗弱だったと主張し「命の大切さを理解させ、一生かけて償わせるためにも無期懲役が相当」と訴えていた。
 判決などによると、山地被告は昨年11月17日未明、大阪市浪速区のマンションで、帰宅したAさん=当時(27)=を背後から襲って室内に侵入。 Aさんと、遅れて部屋に戻ってきた妹のBさん=同(19)=の顔や胸などをナイフで刺して殺害し、現金5000円などを奪って放火した。
 山地被告は平成12年7月、山口市の自宅で母親=同(50)=を金属バットで殴って殺害。少年院送致され、15年10月に退院していた。
 捜査段階で「母親を殺したときの感覚が忘れられず、人の血を見たくなった」と供述。地裁は、責任能力があると判断した鑑定書を証拠採用した。
産経新聞 2006/12/13 11:46

 なお作品の一部から引用させていただきたい(ただし一部伏せておきたい)。

 死刑判決が確定してから1年が経った昨年5月、担当弁護士の元に山地死刑囚から一通の手紙が届いた。
 「私の出生に関することがわかりました。もう一人の山地がいるのです。山地ではなく”山時”という名前の男です」
 弁護士はすぐに面会を申し込んだ。
 頬はやせこけ真っ白な肌。山地死刑囚は公判中の様子とは明らかに異なっていた。
 「熱心にもう一人の”山時”について語っていたが、話が支離滅裂で何を意味するのかがわからなかった。
 一方で、相変わらず”早く死刑にして欲しい”と言っていた。
 精神異常を装って形の執行を引き延ばそうとしていたわけではない」
 弁護士はその奇異な言動を長い拘置所生活から生じた拘禁反応だとみた。
 結局これが2人にとって最後の面会となり、身寄りがなく友人もいない山地死刑囚にとっての遺言となった。
 拘置所での山地は運動も拒否してずっと本を読んでいたという。死刑執行当日。山地死刑囚は淡々とした様子で刑場に歩を進め、最後まで無言だったという。
週刊ポストより。

 はっきり言ってしまえば、山地という人間は要するに人間としては死んでいたわけだ。
 ネットでは様々な情報が流れており、その内容はとても人間とは言えないので書くことはできない。しかし、これで分かったことがある。死刑という判決はこうしたシリアルキラーには効果がないということだ。これは名古屋の派遣社員強盗殺人事件での加害者、宅間某にも当てはまる。
 今の日本はあまりにも被害者の感情ばかりが重視され、被告が罪を犯した背景(社会背景や心理、環境も含めて)、そして被告への矯正が全く顧みられる判決は皆無に等しい。それが裁判員裁判という名前の裁判ショーではなおさら酷くなった。裁判官の給料が他と比べてやや高いのは、医者や軍人などと同じようにリスクへの代価を払っているわけで、そのリスクから今の裁判官は逃げているのは明らかだ。そうでなければ、足利事件で明らかに無罪なのに有罪判決が垂れ流されることを説明出来ないだろう。これは植草一秀氏への自民党・CIAのでっち上げ痴漢事件にも当てはまる。
 死刑存続派は死刑を廃止すれば犯罪は悪化するとのたまう。だが、死刑があるから余計犯罪は悪化するのだ。宅間某など、自分から死刑判決を望むアカポンタンどもが最近増えてきているのをどう思うのか。また、我が盟友はオウム真理教の松本智津男(通称・麻原彰晃)受刑者を死刑にすれば、オウム真理教に洗脳されている人達のマインドコントロールの解除のチャンスが永遠になくなると指摘している。
 私は死刑が容認されるのはビルマの独裁者であるタン・シュエなど人道に反したファシストだけだと指摘している。それほど死刑は重い意味を持つのだ。それが日本では誰もが平然と口にするのだから死刑の持つ重みがない。逆に自動自殺装置そのものに成り下がっているのだ。また、冤罪を訴える人達が死刑判決を執行されて実際冤罪だった事件もたくさんある。しかも葬式費用まで国が出す、最悪の場合は墓場まで政府が用意するのだから、犯罪被害者にとっては踏んだり蹴ったりだ。それなら、死ぬまで絶対的終身懲役刑を喰らわせた方がよほど生産的だ。
 刑事裁判の意味も、これではどんどん無くなる。単に警察の言うことを鵜呑みにした追認判決だけで、裁判は本来警察の言うことと被告人の言うことを聞いてチェックして判断する機能が本来の意味なのだ。その意味が無くなれば、スーパーコンピュータで裁判をかければいいと言う意見すら出てくる。私は手塚治虫「火の鳥 復活編」に出てくるスーパーコンピュータを連想させた。そして寒気を覚えた。
 民主党には、野党時代の想いを忘れないで欲しい。ちなみに岡田外相が沖縄県の普天間米軍基地を嘉手納基地にたらい回し移転させると言っているようだが、私は簡単には賛成出来ない。普天間基地の廃止は当然だが、嘉手納基地の訓練回数を統合後即刻年間4分の1にまで削減することが絶対的な条件である。それがなくして、何が移転か。アメリカに迫る手段はいくらでもある、たとえば憲法違反の思いやり予算を55%カットすることだ。それも頭にないとは岡田のおつむもたいしたことはないようだ。
Neutralizer加筆:今回我が親友が書いたコラムの中で『スーパーコンピュータで裁判をかければいいと言う意見すら出てくる』という文章を見た時、私は作家の星新一のショートショート小説の作品の一つを思い出した。
 その話は未来の火星が舞台である、ある死刑囚が一定期間の食料と水が出る装置を持たされて荒廃した火星に降ろされる。だが彼が持っている水が出る装置は実は強力な時限爆弾であり一定回数ボタンを押すと爆発する仕組みになっていた。彼はそれを持ちながら火星をさ迷い歩き、生きる事がどういうことかを悟るという話である。
 この話でも我が親友が書いた文章通りのスピード裁判が行われている。そこには加害者即ち被告の感情や人生なぞ一切考慮されない。しかもそのやり方は被害者や遺族の感情のみ優先されて出来たシステムである。
 我々が再三危惧しているように今にもこの話が現実化しかねない状況だ。私はここに星氏の予言(といってもあくまで『小説』という形だが)を見たような気がした。

http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%B0%91%E5%B9%B4A%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%91%8A%E7%99%BD-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E8%8A%B3%E6%9C%97/dp/4093963517


2012年04月22日  14:23
死刑でいいです
 今回選んだのは「死刑でいいです --- 孤立が生んだ二つの殺人」池谷孝司(編著)・真下周(著)である。「「私は生まれてくるべきではなかった」。そう言い残して2009年夏、25歳の若者は死刑になった。16歳で母親を殺害し、少年院を出た後、再び大阪で姉妹刺殺事件を犯した山地悠紀夫元死刑囚。反省はしないが、死刑にしてくれていい。開き直った犯罪者の事件が続く。秋葉原の無差別殺傷事件、茨城県土浦市の連続殺傷事件・・・。彼らは他人と自分の死を実感できていたのか。死刑にするだけでなく、なぜそうなったのか、どうすれば防げるかを考えるべきではないか。そうでないとすぐ次の凶悪犯が生まれるだけだ。事件を起こした山地悠紀夫死刑囚は少年時代に広汎性発達障害と診断され、後に精神鑑定では人格障害とされた。16歳で母親を殺害した男が再び犯した大阪の姉妹刺殺事件を追い、日本社会のひずみをえぐりだす渾身のルポルタージュ。裁判員裁判が開始された今、一般市民が死刑の評決を下さなければならない時代。だからこそ読んでほしい一冊!」という売り言葉にふさわしい力作である。
 感情で人を死刑にしろと言う馬鹿な時代に待ったをかける必要を私はこの本でなおさら強く感じた。被告は発達障がい当事者だったわけで、死刑にすべきではなかったのだ。「被告に2人と同じ苦しみを与えたい」と述べ、極刑を求めた殺害された姉妹の遺族や殺された姉妹の友人たちが集めた死刑を求める嘆願書に安易に署名した2万2796人の愚か者どもはなんと思うのか。
 精神科医である高岡健氏は雲母書房のコラムでこのように取り上げている。

死刑論
2009.12.14
▼土浦市のJR荒川沖駅通り魔事件(2008年3月)ほかで、殺人罪などに問われた金川真大被告に対し、検察側は死刑を求刑した。以前から金川被告は、「自殺は痛い。人にギロチンのボタンを押してもらう方が楽だから死刑を利用する」と陳述していた。
また、被害者や遺族への謝罪の思いは「感じない」とした上で、「俺を殺さなければ、死刑になるまで(人を)殺し続けます」と述べていた。さらに、論告求刑公判の前日には、「死刑は恐くない。やり残したこともないし、早く判決が出てほしい」と、笑みを浮かべて話したと報道されている(2009年11月13日「毎日新聞」夕刊)。
▼金川被告の発言は、いまも声高に語られている死刑推進論を、あたかもあざわらうかのようだ。おそらく相当に考え抜かれたものなのだろう。この発言によって、死刑推進論の根拠は、ほとんど崩れ去ってしまうのではないか。死刑の本質は応報以外の何ものでもないが、近年はそれに加えて、死を目前にした回心が強調されている。金川被告の発言は、応報も回心も、ともに無意味化させるだけの内実を伴っているといわざるをえない。
(中略)
▼遅くともこれら二つの判決時点で、死刑推進論者たちは、死刑の思想的根拠が限りなく無効化されつつあることに、気づくべきであった。それにもかかわらず、未だに死刑を叫び続ける人たちがいる。だが、繰り返していうが、彼らの応報感情と正義感情は、宅間・山地・金川らによって、満足させられる道を永遠に塞がれてしまったのだ。加えて、死刑が犯罪の一般予防に役立っているかどうかは、昔からはなはだ疑わしい。
▼こうして、残されたものは、もはや刑法の法文に記された量刑の形式だけである。応報刑の規範的側面だけが残っていれば、確かに裁判は進行していくだろう。宅間・山地・金川らは、人格障害ではあっても狭義の精神疾患ではないと結論づけられているから、責任能力があるとされる。責任能力とは、人々が非難しうる能力のことだから、複数の人命を奪った被告人は、法と判例に基づいて死刑を求刑される。被告人はそれを当然と考え、ときには自ら早期の死刑執行さえ求めるため、手続きは粛々と進められる。だが、同時に人々の非難は行き場を失い、宙吊りになってしまう。
(後略)

http://www.kirara-s.co.jp/kirara/column2.aspx?Return=../index.aspx,A&ColumnNo=73

 精神科医である高岡氏の指摘は重い。
 死刑を執行された結果、遺族は被告への怨みをぶつける機会ばかりか、反省させる機会を永遠に失ったのである。しかも、遺骨や遺品は国によって処分するよう求めたと言うのだから、踏んだりけったりだ。だからこそ、終身懲役刑(22時間連続強制労働)の導入は待ったなしなのである。
 また、日本の裁判は科学的とは言いがたい。それについては次の書評で明らかにする。

http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%BB%E5%88%91%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99-%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%82%93%E3%81%A0%E4%BA%8C%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%AE%BA%E4%BA%BA-%E6%B1%A0%E8%B0%B7%E5%AD%9D%E5%8F%B8-%E3%80%81%E7%9C%9F%E4%B8%8B%E5%91%A8-%E3%80%81%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%A7%80%E5%B3%B0/dp/4764106043


2012年10月30日 04:00
天路
 
 今回の書評は宗田理氏の『天路』を取り上げる。
 まず、最初にこのニュースを取り上げる。

光市母子殺害、29日再審請求へ 広島高裁に新証拠の鑑定結果提出
 1999年の山口県光市母子殺害事件で、殺人や強姦致死罪などに問われ、3月に死刑が確定したA死刑囚(31)の弁護団が28日、広島市内で弁護団会議を開き29日に広島高裁に再審請求することを決めた。
 弁護団は29日午前11時から記者会見する。5月には東京都内で開いた報告集会で、新たに実施したA死刑囚の精神に関する鑑定結果を新証拠として提出することを明らかにしていた。
 A死刑囚の死刑確定は66年以降の少年事件で犯行時の年齢が最年少。
 確定判決によると、A死刑囚は99年4月、会社員Bさん宅に押し入り、妻と長女を殺害するなどした。
2012/10/29 00:04 【共同通信・西日本新聞】
*少年法に基づき、被告の実名は匿名を継続します。被告人の実名でのコメントはお断りさせていただきます。

 この事件に関して私は何度も死刑に反対してきた。
 理由は国際法の一つ、北京ルールズ(青少年の死刑を事実上禁止した国際法で日本も批准しており厳守の義務がある)に完全違反しているからだ。また、犯罪の内容が明らかに警察の過剰なまでの脚本によって凶悪犯のように印象操作すらされていた。つまり、暴行致死事件だったのを殺人などにでっち上げ、被害者遺族の厳罰感情のみを満たす不公平な内容だったのだ。
 今回取り上げる天路の前作は『13歳の黙示録』である。このことについては以前書評欄で取り上げていた。新任二年目の教師秋元千佳は小学校でもてあましていた升本幸雄のいる学級を担任する。幸雄に関わるうちに少しずつ心を開いていくように思えたが、千佳が転勤した元同僚の内山亮と婚約したのを知ってから、また幸雄の荒れはひどくなる。
 五月に式を控えた4月28日、何人かの生徒とピクニックを計画した千佳は幸雄も誘う。
 ピクニックでは内山も参加するが、途中で休憩しているとき、千佳が幸雄に近づくと、幸雄は突然千佳をナイフで刺す。千佳は死亡し、逮捕された幸雄は黙秘を続ける。だが、内山には13年前に幸雄の実母(それも中学教諭)を刺し殺した過去があった。事実は、幸雄は内山を殺害しようとナイフを抜き、内山に近づいた。その内山との間に千佳がいたことも目に入らぬほど、憎悪は増していたのだ。
 そして内山は自死を選んだ。そのことを踏まえたうえでこの天路を読んで欲しい。この作品を読むべき人は本村洋、元少年に家族を殺された遺族である。感情で人を罰しようとすればするほど憎悪はさらに拡大するのだ。私はそのことを何度も指摘してきたが本村は全くわかっていないのだから救いようがない。
 無論私は被害者の怒りや悲しみにも耳を傾けるべきだと思っている。しかし、人を裁く立場にはない。そのことを何度も私は言い続ける。天路は『13歳の黙示録』の続編である。
 千佳の死後、1年半後に幸雄は千佳の実家を訪れ線香を手向け、包丁を差し出して「刺し殺す」よう頼む。それに対して母親は「生きて償いなさい」と諭した。幸雄はそのあと叔父の元に引き取られ、音楽を学んでから九州の桜島から流浪の旅に出る。ストリートで歌いながら、自分の罪を告白し、「なぶり殺してほしい」という幸雄。当然罵られ、石をぶつけられ…、それでも罪を告白し続ける。
 ハルミ、拓也、孝平、アヤ、隆二と歩み続けた旅は青森で終わりを迎える。その果てにあるものはここでは言わない。この本は安易なまでの厳罰論を厳しく批判している力作であると同時に、犯罪加害者にも厳しい覚悟を迫るものでもある。


2012年11月22日 02:00
木を見て森を見ず
  木を見て森を見ず 物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。

 今回、おれはジャイアン ガキ大将 (「おれはジャイアンさまだ!」より)にこんなコメントを寄せてきた人物がいたので、まるごと掲載する。

こんにちは。 菊田幸一なる人物の「言葉」についてどう思われますか?

 松竹梅なる人物について検索をかけた結果、彼が言わんとしていることはこういうことらしい。

菊田幸一最低だね RT @jazzy_saxophone: 菊田幸一wikiより。「私は犯罪被害者より加害者のほうが辛いと思う。被害者の苦痛なんて交通事故のように一瞬だ」
松竹梅Twitterより
 テレビの生放送討論会で「司法が制裁を与えないなら、私が殺す」と暴言した本村洋に対して「あんた、(犯人の)少年が死ねばそれで満足なのかよ」、「法律も知らないくせに」と厳しく反論した。本村はこの反論に全く応えられなかった。ネウヨたちは「少年法の理念は、少年は後人生60年~80年生きるんですよ。その人間の少年時代の一コマを取って・・・」「人生100年の一コマ」などと細かい箇所をついて色々とヘタレなことを言う暇があるなら、被害者支援ボランティア活動でもしている方がいい。加害者の更生については菊田氏に任せればいいのである。
 菊田氏からこそ、松竹梅なる人物は学ぶべきで、私は死刑を合理論という観点で批判している。つまり、最近多発している凶悪犯を見てくると死刑を織り込み済みでわざと凶悪犯罪を犯している傾向がある。それに対して興奮して厳罰で処せば処すほどこうした凶悪犯は増えるだけだ。犯罪被害者の救済と加害者との和解を推進し、自著に全国犯罪被害者の会などの連絡先を掲載している事実をなんと思うのか、松竹梅は考えるべきだ。
 橋下徹は「弁護士会や大学の講義では、みなフンフン頷いてくれるのかもしれませんが、とてもじゃありませんが、あんな理屈では世間は死刑廃止なんて認めません」と暴言しているが、この男こそ法律を語る資格はない。今すぐ福島第一原発の放射能汚染箇所のひどい箇所の除去作業をしてこいと怒鳴りつけたい。
 
 よって、今回だけは承認しますが次回以降はコメントをお断りします。
 あしからず。またもう一つ言いましょう。初めてコメントするなら、自己紹介ぐらいするべきです。それはネチケットの基本的マナーです。


2012年12月19日 4:00
この地獄から、ぼくを助けて
 「この地獄から、ぼくを助けて」キャロル エゴン=ラミ (著), 中尾 裕子 (翻訳), 阪田 由美子 (翻訳) は児童虐待を取り上げた著作である。
 『警察も学校も目を背けた、凶悪な父親の児童虐待からわが子を救い出した母親の一年九ヶ月の「真実の記録」。フランスで話題騒然衝撃のノンフィクション。』とだけあり、実に読めば読むほど寒気に震えそうな内容である。虐待経験に遇った主人公のヤンは当時9歳。虐待は実の父親クリスチャンからの暴力や犬猫のうんちを食べたガラスの上を歩いたなど辛い現実体験。父親の再婚相手の若い女性レティシャもヤンを見て見ぬフリをして助けようとはしなかった。
 しかもクリスチャンはヤンを偽装誘拐でかっさらったのだ。救出までに1年9ヶ月もかかったのにはフランスの個人主義があると著者は指摘している。しかも、クリスチャンも余り良い家庭環境では育っていなかったのだ。2002年9月2日にこの犯罪は発覚し、2004年12月16日の裁判でクリスチャンには14年の禁固刑、レティシャには執行猶予付きの懲役5年が言い渡されたが私は甘すぎると思っている。2つとも福島第一原発で放射能汚染除去作業に従事してもらうのがふさわしい。
 日本は世界に貢献するとすれば、死刑囚を代理で引き受けて労働力に組み込むことだ。これで過労死をなくすきっかけにすることができるではないか。


2013年01月12日  02:00
事件の真相は警察によって捻じ曲げられた
 光市の母子暴行致死事件に関して、私はこのことを書くことにうんざりしている。
 まず、この事件の本質は被告人が発達障害であったことを切り離して読み解くことはできない。それがそのあとの不可解な弁明になってくるのである。警察および検察によると事件はこういうことなのだが、発達障害という要素を加えてみると全く事件の構造は異なってくる。

 1999年4月14日の午後2時半頃、当時18歳の少年Aが山口県光市の社宅アパートに強姦目的で押し入った。排水検査を装って居間に侵入した少年Aは、女性を引き倒し馬乗りになって強姦しようとしたが、女性の激しい抵抗を受けたため、女性を殺害した上で強姦の目的を遂げようと決意。頸部を圧迫して窒息死させた。
 その後少年Aは女性を屍姦し、傍らで泣きやまない娘(生後11カ月)を殺意をもって床に叩きつけるなどした上、首に紐を巻きつけて窒息死させた。そして女性の遺体を押入れに、娘の遺体を天袋にそれぞれ放置し、居間にあった財布を盗んで逃走した。
 少年Aは盗んだ金品を使ってゲームセンターで遊んだり友達の家に寄るなどしていたが、事件から4日後の1999年4月18日に逮捕された。

 だが、発達障害で解析するとこうなる。
 最初に発達障害の定義をここに示す。ウィキペディア日本語版より説明する。

 広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい、PDD, pervasive developmental disorders)とは、社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった、人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする「発達障害における一領域」のことである。
 伝統的には発達障害の概念を「広汎性発達障害」と「特異的発達障害」の領域に二分してきたが、特に2000年代以降の臨床医学においては発達障害の概念が整理し直されている。なお、発達障害は、各種の診断基準や疾病分類において精神疾患に含まれる。

 少年Aは父親から虐待を受けていたほか目の前で母親の自殺を見ている。
 ネグレクト(育児放棄)まで受けていた事実をメディアはきちんと伝えていない。この場合には、しばしば広汎性発達障害と同じような、社会性の障害が生じる場合も珍しくない。虐待の程度や種類にもよるが、子どもの中には、虐待によって心身の発達が遅れ、表情に乏しく、無気力になる子もいる。そうした結果、基本的な人間への信頼感を養うことができず、人との関わり方がわからず、社会性に問題を抱えることもある。
 当然その結果は子供の心に取り返しのつかない深刻な傷を残し、思春期から青年期にかけて非行や犯罪に走る危険性をもたらす。
 上告審より被告人元少年Aの主任弁護人となった安田好弘は、接見内容をもとに被告人に母子を殺害する故意が無かったことを指摘した。しかし、最高裁判所判決では「被告人は罪の深刻さと向き合って内省を深めていると認めるのは困難」と決めつけて採用しなかった。
 広島高裁での差し戻し審では、「母恋しさ、寂しさからくる抱き付き行為が発展した傷害致死事件。凶悪性は強くない」と指摘した。

 被告人の主張の一部から発達障害だと私は確信した。

強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた
(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ
乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから
死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから。

 被告人は第一審当初はこのような主張はしておらず、弁護人による被告人質問で主張が変わった理由を「生き返らせようとしたと話せば、馬鹿にされると思ったから」「ドラえもんの話は捜査段階でもしたのだが、馬鹿にされた。だから、(第一審の)裁判官の前では話をしかねた」と説明している。
 こうした真相は全く報道されなかった。すなわち、警察によって印象操作された犯罪というべきなのがこの事件の本質だ。

 これを本村洋(遺族)は受け入れず、少年に死刑を求めた。
 その結果は司法の暴走につながった。そもそも、国連の定めた国際法の一つ、北京ルールズ(日本政府も批准している)によって青少年への死刑判決は厳しく禁止されている。その国際法に違反する死刑判決垂れ流しだ。
 これで日本は世界中から後ろ指を指される結果になってしまった。恥ずかしいの一言に尽きる。そもそも、裁判の目的とは何か。事件の真相を究明するだけではなく、そこから教訓を学び取り、再発防止に何ができるのかを考える場所ではないか。
 本村は己の厳罰感情のみを満たさんと暴走した。その結果は司法の凄まじいまでの劣化である。むろん、私は結果として命を奪ったことへの責任は取るべきだと考える。だが、死刑は精神疾患である時点で回避されるべきものである。
 最後に、アムネスティの記事を引用し、見解とする。

精神障害を持つ死刑囚への死刑執行の停止を 日本 (アムネスティ・インターナショナル)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=702

 日本政府が、精神障害を持つ死刑囚を処刑し続けることは、非人間的であり、終りにしなくてはならない。アムネスティ・インターナショナルは本日、日本において死刑判決を受けた精神障害者の処遇に関する新しい報告書を発表し、そのように述べた。
 アムネスティは、新しい報告書「首に掛けられたロープ:日本における精神医療と死刑」の中で、日本において精神障害を持つ死刑囚に死刑が執行されていることは、日本が署名している、深刻な精神障害を持つ死刑囚を死刑から保護するよう義務づける国際基準に違反している、と強く批判した。
 現在、日本では102人の死刑囚が、死刑が執行されるのかどうか、そして、いつ死刑が執行されるのか、その告知を待っている。法的手続きが終了した死刑囚は、死刑執行を待つ日々を強いられており、たった2、3時間前の事前通告で死刑が執行されうる刑罰に向き合っている。毎日毎日が彼らの最後の日になる可能性があり、そして、死刑執行令状を持った刑務官の到着が、数時間以内に行われる彼らの死刑執行を宣告することになる。何年も、時によっては何十年もこのような年月を生きる人びとがいるのである。
 「長期間にわたって、受刑者を処刑の恐怖に日々さらされて生きる状況におくことは、残虐であり、非人道的かつ品位を傷つける行為である。日本において死刑囚に課される処遇は、彼らが死刑囚監房において、深刻な精神障害を発症する高い危険性にさらされていることを意味する」と、アムネスティの保健問題専門家で、この報告書の主執筆者であるジェームス・ウェルシュは述べた。
 「死刑囚の処遇は、彼らが深刻な精神衛生上の問題を発症するのを防止するために、直ちに改善される必要がある」
 日本の精神障害を抱える死刑囚の正確な人数は不明である。死刑制度と死刑囚の健康についての秘密主義と、独立した精神医療の専門家による調査の欠如が、死刑囚の精神状態を判定する方策として二次的な証言や記録に依拠するしかないという状況をもたらしている。日本政府は、死刑囚への面会を許可しない方針を取っており、アムネスティの死刑囚への面会要求を拒否している。
 アムネスティは、死刑囚がお互いに会話をすることを許されておらず、厳格な隔離が強制されているとの情報を得た。死刑囚の家族や弁護士、その他の人びととの面会は、1回あたりたった5分程度に制限されている。トイレに行くことを除いて、死刑囚は、独房の中で動き回ることを許されておらず、座り続けていなければならない。死刑囚は、他の受刑者に比べて、新鮮な空気や光に触れる機会も少なく、彼らに課せられた厳格な規則に違反する可能性がある行為をしたという理由で、更なる処罰を受ける場合もある。
 「こうした非人間的な環境は、死刑囚の不安と苦痛を増大させる。そして、多くの場合、死刑囚の精神的なバランスを失わせ、精神障害に追い込むことになる」とジェームス・ウェルシュは述べた。
 アムネスティによる国際調査によれば、精神衛生上の問題に苦しんでいる人びとは、死刑に追い込まれる危険性が特に高いことが示されている。精神障害が、犯罪に関与してしまう一因となることもあり、効果的な法的弁護に関与する被告の能力を損ない、さらに、控訴を断念するという死刑囚の決断に重大な影響を与える可能性がある。
 今回の報告書は、日本政府に対して、死刑廃止を念頭に置いて死刑の執行停止を行うよう求めている。また、日本政府に精神障害が関係しているかも知れないあらゆる事件を再調査し、精神障害を持つ死刑囚が死刑執行されないよう保証し、死刑囚の状況を改善するよう求めている。そうすれば、死刑囚が、精神衛生状態の悪化や深刻な精神障害の発症に苦しまずに済むのである。
 アムネスティは、日本政府に対し、国際人権基準を遵守することによって、人権に対する確固たる責任を示すよう要求する。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年9月10日

 アムネスティの声明に対し、国連はその声明を重視して日本政府に改善勧告という名前の改善命令を出した。
 その命令を真摯に受け止め、改善することが国際貢献であり、自衛隊の海外派兵より数段役立つことは明らかである。



Mother-to-child transmission of lethal violence incident light with respect to the city, I'm tired of writing this thing.
First of all, you can not decipher disconnect that defendant was a developmental disorder is the essence of this case. It is supposed to come after the mysterious excuse. Although such cases of these things according to police and prosecutors, have completely different structure of the case and try adding an element of developmental disabilities.

Around 2:30 pm on April 14, 1999, A 18-year-old boy at the time broke into an apartment for the purpose of rape of company housing Hikari, Yamaguchi Prefecture. Determination A boy who break into your living room pretending to check the drainage, and tried to rape cockhorse pull down a woman, due to be met with fierce resistance from women, and you will achieve the purpose of the rape on the murder of a woman. Smothered by pressure on the neck.
A boy surveillance dead women, after having, he was smothered by winding the cord around the neck, such as hit the floor with a murderous intent to (11 months old) daughter you do not stop crying beside then. Woman's body in the closet, and leave the bodies of each of the upper closet daughter, he fled to steal a purse that was in the sitting room.
A boy had been to a friend's house, such as by playing a game center using money stolen, it was arrested on April 18, 1999, four days after the incident.

However, I will be analyzed in this way and developmental disabilities.
Here is the first definition of developmental disabilities. Described from Japanese Wikipedia.

And is one area in developmental disorders "characterized by developmental delay, such as the acquisition of communication skills acquisition and social, of the basic functions of the human (reflection developmental disorder, PDD, pervasive developmental disorders this) pervasive developmental disorder It is the thing. "
Traditionally has been divided into two areas of "developmental disorder-specific" and "pervasive developmental disorder," the concept of developmental disorders, in clinical medicine since the 2000s the concept of developmental disabilities has been reorganized in particular . In addition, developmental disabilities, including mental illness in a variety of diagnostic criteria and nosology.

A boy is looking at the suicide of his mother in front of other who was abused by his father.
Media does not properly convey the fact that had received to neglect (neglect). In this case, it is not uncommon for the same may arise, such as pervasive developmental disorders often have social disorders. Depending on the extent and type of abuse, some children, some child is delayed mental and physical development by abuse, poor expression, become lethargic. Such a result, it is not possible to cultivate a sense of trust in basic human, do not know the way people relate to people, sometimes in social problems.
As a result it brings the risk of leaving a serious wound in the hearts of children irreparable, turn to crime and delinquency from adolescence through adolescence, of course.
Yoshihiro Yasuda became chief counsel of the accused yuan A boy from the final appellate court, pointed out that there was no intention to kill the mother and child to the defendant based on the contents of the soap. However, I did not adopt it condemned the Supreme Court decision in "The defendant admitted to deepen reflection and face to face with the seriousness of the crime is difficult and".
The Court remanded the Hiroshima High Court, pointed out that "rancor. Incident injury resulting in death with the act of hugging mother longing come has evolved, from loneliness is not strong" and.

I believe some of the claims of developmental disabilities from the accused.

I threw her arms around her in feelings of graces, not for the purpose of rape, and I want you to be kind
was only a butterfly knot on the neck in order to (rather than tried to kill the baby) Su stop crying
I thought I had put the baby in a closet and will help get (which is a cartoon character) Doraemon
Did the adultery after his death, because I had written the ritual of resurrection in "Makai Tensei" novel.

"Because I wanted to talk about it and tried to revive, and be a fool," the defendant initially the first instance such a claim has not been, why the claim has changed in the question the accused by counsel " Doraemon's story, but it was also the investigation stage, is a fool. So, covered in front of the judge (of First Instance) and the "I could not talk.
These facts were not reported at all. That is, we should say a crime that has been manipulated by the police impression is essence of this incident.

Do not accept (the survivor) Hiroshi Motomura this, the boy asked the death penalty.
The results led to runaway judiciary. First of all, one of international law set forth by the United Nations, to the youth's death sentence is strictly prohibited by the Beijing Rules (Japanese government has ratified). It's a runaway death sentence in violation of the international law that.
Japan has become the result of this cause talk from all over the world. Comes down to word of embarrassing. First of all, what is the purpose of the trial. Is it not the place to consider not only determine the truth of the case, the lessons learned from it, what you can do to prevent a recurrence.
I was not satisfied with the runaway Motomura only severe punishment of his own feelings. The result is a deterioration of the judiciary to terrific. Of course, I think that it has responsibility for the lives and should be taken as a result. However, death is something that should be avoided at the time of a mental illness.
Finally, Amnesty International cited articles, and opinion.

(Amnesty International) to Japan to stop the execution of death row prisoners with mental disorders
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=702

Is inhuman, that the Japanese government will continue execute death-row inmate with a mental disorder, you must be at the end. Released a new report on the treatment of mental disorders, today was sentenced to death in Japan, Amnesty International said so.
Amnesty International's new report: that in the "rope was put around his neck death and mental health care in Japan", the death penalty has been enforced to the condemned with mental disorders in Japan, Japan has signed, I was strongly criticized and, in violation of the international standards mandated to protect from death the condemned with a serious mental disorder.
At present, the death penalty, and whether being executive, condemned 102 people, when the death penalty or be executive in Japan, waiting for the announcement. Condemned legal proceedings has been completed, we are forced to wait for the day-to-day execution, it is opposed to the death penalty may be enforced in the prior notice of just a few hours ago. And is possible that every single day will be their last day, will be sentenced to execution of their arrival in the prison officer with a death warrant is carried out within a few hours. Years, from time to time is are there people who live the years like this for decades.
Over a long period of time "is a cruel, to put the situation to live daily under threat of execution the prisoners, treatment imposed on the condemned is the act of demeaning and inhumane. In Japan, they "and means that in death row, are exposed to high risk of developing mental disorders serious experts in health issues for Amnesty, James Welsh, who is lead author of the report said the was.
"In order to prevent them to develop serious mental health problems, treatment of condemned, need to be improved immediately"
The exact number of people condemned to suffer mental disorders in Japan is unknown. Situation have no choice but to rely on the record and testimony secondary as a measure and secrecy about the health of the condemned and the death penalty, the lack of research by experts in mental health were independent, to determine the mental state of the condemned I have brought. Has adopted a policy that does not allow visits to the condemned, the Japanese government has refused to request visits to Amnesty International condemned.
Amnesty International has not been allowed to obtain information that the condemned are conversing with each other, and the strict quarantine being enforced. Meeting with other people, family members and lawyers condemned is limited to only 5 minutes per. Except to go to the toilet, not being allowed to move around in the cell, condemned, I shall have to continue sitting. Because it was an act less opportunities compared to other inmates, touching the light and fresh air, it is possible to violate the strict rules imposed on them, condemned, punished further in some cases.
James Welsh said, "to increase the pain and anxiety of the condemned., And, in many cases, environmental inhuman These will cause loss of balance mental condemned, forced into mental disorder" and was.
According to a study by Amnesty International, the people who are suffering from mental health problems, it is particularly high risk of being trapped in a death penalty are shown. Significant impact on the decision of the condemned may contribute to mental disorders, they are involved in crime, impair the ability of the defendant to be involved in the legal defense effective, further, that it abandoned the appeal There is a possibility.
This year's report, has asked the Government of Japan, make the suspension of execution of the death penalty in mind the abolition of the death penalty. They also seek to ensure that condemned to re-examine the case any mental disorder might be related to the Japanese government, with mental disorders are not the executioner, to improve the situation of the condemned. If so, it is condemned to live without suffering from the onset of mental disorders and serious deterioration of mental health state.
Japanese Government, by adhering to international human rights standards, Amnesty International demanded that shows the firm responsible for the human rights.

Amnesty International News announcement
September 10, 2009

For the statement of Amnesty International, the United Nations issued an improvement order named recommendation for improvement in the Japanese government with an emphasis on the statement.
We fully acknowledge that the instruction, is a contribution to improving international, can help a few steps from the Self-Defense Forces overseas deployment of troops is obvious.

히카리시의 모자 폭행 치사 사건에 대하여, 나는이 것을 쓰는 식상하고있다.
우선이 사건의 본질은 피고인이 발달 장애 였음을 분리 해독 할 수 없다. 그것이 그 후의 이상한 변명이 오는 것이다. 경찰과 검찰에 따르면 사건은 이런 것이지만, 발달 장애라는 요소를 더해 보면 전혀 사건의 구조는 다르다.

1999 년 4 월 14 일 오후 2시 30 분 무렵, 당시 18 세의 소년 A가 야마구치 현 히카리시의 사택 아파트에 강간 목적으로 침입했다. 배수 검사 모습으로 안방에 침입 한 소년 A는 여성을 당겨 넘어 뜨려 말 타기되어 강간하려고했지만, 여성의 격렬한 저항을 받았기 때문에, 여성을 살해 한 후 강간의 목적을 이루려고 결의. 경부 압박 질식사시켰다.
그 소년 A는 여성을 시체 교환 원, 옆에서 울음을 그치지 않는 딸 (생후 11 개월)을 살의를 가지고 바닥에 내 던지는 등 한 후, 목에 끈을 감아 질식사시켰다. 그리고 여성의 사체를 벽장에 딸의 시신을 天袋 각각 방치, 거실에 있던 지갑을 훔쳐 도주했다.
소년 A는 훔친 금품을 사용하여 게임 센터에서 놀거나 친구 집에 모이는 등 있었지만, 사건부터 4 일 후인 1999 년 4 월 18 일에 체포되었다.

하지만 발달 장애로 해석하면 이렇게된다.
먼저 발달 장애의 정의를 여기에 나타낸다. 위키피디아 일본어 버전보다 설명한다.

전반적 발달 장애 (이렇게 반성 발달 장애, PDD, pervasive developmental disorders)는 사회성의 획득이나 커뮤니케이션 능력의 획득 등 인간의 기본적인 기능의 발달 지체를 특징으로하는 '발달 장애의 한 영역 "일이다.
전통적으로 발달 장애의 개념을 "전반적 발달 장애 '와'특이 적 발달 장애"의 영역에 양분 해 왔지만, 특히 2000 년대 이후의 임상 의학에서는 발달 장애의 개념이 정리 다시하는 . 또한 발달 장애는 다양한 진단 기준이나 질병 분류에서 정신 질환에 포함된다.

소년 A는 아버지로부터 학대를 받고 있던 다른 눈 앞에서 어머니의 자살을보고있다.
방치 (육아 포기)까지받은 사실을 미디어는 제대로 전달하지. 이 경우에는 종종 전반적 발달 장애와 같은 사회성 장애가 생기는 경우도 드물지 않다. 학대의 정도와 종류에 따라 다르지만, 어린이 중에는 학대로 심신의 발달이 지연, 무표정, 무기력하게되는 아이도있다. 그러한 결과, 기본적인 인간에 대한 신뢰감을기를 수없이 사람과 방식을 몰라 사회성에 문제를 안고있는 것도있다.
당연히 그 결과는 아이들의 마음에 돌이킬 수없는 심각한 상처를 남기고, 사춘기에서 청년기에 걸쳐 비행이나 범죄로 달리는 위험을 초래한다.
상고심에서 피고인 원래 소년 A 대표 변호사가 된 야스다 요시히로는​​ 접견 내용을 토대로 피고인에게 모자를 살해 할 의도가 없었다는 것을 지적했다. 그러나, 대법원 판결에서 "피고인은 범죄의 심각성과 마주하고 반성을 심화하고 있다고 인정하는 것은 곤란하다"고 결정하고 채용하지 않았다.
히로시마 고등 법원의 환송 심에서 "어머니 그리움, 외로움에서 오는 안고있는 행위가 발전한 상해 치사 사건. 흉악 성은 강하지 않다"고 지적했다.

피고인의 주장의 일부에서 발달 장애라고 확신했다.

강간 목적이 아니라, 상냥하고 싶다라고 응석의 마음으로 달라 붙은
(아기를 죽이려고 한 것이 아니라) 울고 그치지 내기 위해 목에 나비 매듭했을뿐
유아를 누르고에 넣은 것은 (만화의 등장 인물이다) 도라에몽 도와 주려고 생각했기 때문
사후에 간음 한 소설 "마계 전생"부활 의식과 써 있었다니까.

피고인은 제일 심 당초이 같은 주장은하지 않고, 변호인의 피고인 질문에서 주장이 바뀐 이유를 "소생 시키려했다고 말하면 바보 취급된다고 생각했기 때문" " 도라에몽의 이야기는 수사 단계에서도했지만, 바보가되었다. 그래서 (제 1 심) 판사 앞에서 이야기를 할 수도 있었다 "고 설명하고있다.
이러한 진상은 전혀 보도되지 않았다. 즉, 경찰에 의해 인상 조작 된 범죄라고해야하는이 사건의 본질이다.

이를 모토 무라 히로시 (유족)는 받아들이지 않고, 소년에게 사형을 요구했다.
그 결과는 사법의 폭주로 이어졌다. 원래 유엔이 정한 국제법의 하나 인 베이징 루루즈 (일본 정부도 비준했다)에 의해 청소년의 사형 판결은 엄격히 금지되어있다. 그 국제법을 위반하는 사형 판결 흘려이다.
이제 일본은 세계에서 손가락질하는 결과가되어 버렸다. 당황 한마디로 끝. 원래 재판의 목적은 무엇인가? 사건의 진상을 규명 할뿐만 아니라, 거기에서 교훈을 배워서 재발 방지에 무엇을 할 수 있는지를 생각하는 곳이 아닌가.
모토 무라는 자신의 엄벌 감정만을 충족 않습니다 폭주했다. 그 결과는 사법 처절 저하이다. 물론 나는 결과로 목숨을 앗아간 것에 대한 책임은 취해야한다고 생각한다. 하지만 사형은 정신 질환이다 시점에서 해결 될 것이다.
마지막으로, 앰네스티의 기사를 인용, 견해한다.

정신 장애를 가진 사형수에 대한 사형 집행의 정지를 일본 (국제 사면위원회)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=702

일본 정부가 정신 장애를 가진 사형수를​​ 처형 계속 것은 비인간적이며, 끝으로하지 않으면 안된다. 국제 사면위원회는 오늘 일본에서 사형 판결을받은 정신 장애인의 처우에 관한 새로운 보고서를 발표하고 이같이 말했다.
앰네스티는 새로운 보고서 "목에 걸린 밧줄 : 일본의 정신 의료와 사형 '에서 일본에서 정신 장애가있는 사형수에게 사형이 집행 된 것은 일본이 서명하고있다, 심각한 정신 장애를 가진 사형수를​​ 사형에서 보호하도록 의무화 국제 기준을 위반하고 있다고 강하게 비판했다.
현재 일본에서는 102 명의 사형수가 사형이 집행되는지 여부, 그리고 언제 사형이 집행되는지, 그 고지를 기다리고있다. 법적 절차가 종료 된 사형수는 사형 집행을 기다리는 날들을 겪고 있으며, 단 몇 시간 전에 사전 통보에서 사형이 집행 될 수있는 형벌에 마주하고있다. 매일 매일이 그들의 마지막 날이 될 가능성이 있고, 사형 집행 영장을 가진 교도관의 도착이 몇 시간 이내에 완료 그들의 사형 집행을 선고하게된다. 몇 년, 때로는 수십 년 동안이 같은 세월을 사는 사람들이있는 것이다.
"장기간 수감자를 처형의 공포에 날마다 받고 사는 상황에 두는 것은 잔학이며 비인간적이고 품위를 손상시키는 행위이다. 일본에서 사형수에 부과되는 처우는 그들의 이 사형수 감방에서 심각한 정신 장애를 발병 높은 위험에 노출되어 있다는 것을 의미한다 "고 앰네스티의 보건 문제 전문가로이 보고서의 주요 저자 인 제임스 웨일스는 말했다 한.
"사형수의 처우는 그들이 심각한 정신 건강 문제를 개발하는 것을 방지하기 위해 즉시 개선 될 필요가있다"
일본의 정신 장애를 안고 사형수의 정확한 수는 불명이다. 사형제와​​ 사형수의 건강에 대한 비밀주의와 독립 정신 의료 전문가에 의한 조사의 부족, 사형수의 정신 상태를 판정하는 장치로 보조적인 증언과 기록에 의존 할 수밖에없는 상황 를 가져오고있다. 일본 정부는 사형수의 면회를 허용하지 않을 방침을 취하고 있으며, 앰네스티 사형수의 면회 요청을 거부하고있다.
앰네스티는 사형수가 서로 대화를하는 것을 허용하지 않고 엄격한 격리가 강제되고 있다는 정보를 얻었다. 사형수의 가족과 변호사 등의 사람들과의 만남은 당 단 5 분 정도로 제한되어있다. 화장실에가는 것을 제외하고, 사형수는 독방에서 움직이는 것을 허용되지 않고, 앉아 계속해야한다. 사형수는 다른 수감자에 비해 신선한 공기와 빛에 접할 기회도 적고, 그들에게 부과 된 엄격한 규칙을 위반할 가능성이있는 행위를했다는 이유로 더욱 처벌을받을 수있다.
"이런 비인간적 인 환경은 사형수의 불안과 고통을 증대시킨다. 그리고 많은 경우, 사형수의 정신 인 균형을 잃게 정신 장애에 이르게된다"고 제임스 웨일스는 말했다 한.
앰네스티의 국제 조사에 따르면, 정신 건강 문제로 고통 받고있는 사람들은 사형에 몰릴 위험이 특히 높은 것으로 나타나고있다. 정신 장애가 범죄에 관여 해 버리는 원인이 될 수도, 효과적인 법적 변호에 관여하는 피고의 능력을 손상하고 또한 항소를 포기한다는 사형수의 결정에 중대한 영향을 미칠 가능성이있다.
이번 보고서는 일본 정부에 대해 사형 폐지를 염두에두고 사형 집행 중지 할 것을 요구하고있다. 또한 일본 정부에 정신 장애와 관련이 있을지도 모른다 모든 사건을 다시 조사하고 정신 장애를 가진 사형수가 사형 집행되지 않도록 보장하고 사형수의 상황을 개선 할 것을 요구하고있다. 그러면 사형수가 정신 건강 상태의 악화와 심각한 정신 장애의 발병으로 고통 않아도 것이다.
앰네스티는 일본 정부에 대해 국제 인권 기준을 준수함으로써 인권에 대한 확고한 책임을 같이 요구한다.

앰네스티 발표 국제 뉴스
2009 년 9 월 10 일

앰네스티의 성명에 대해 유엔은 성명을 중시하고 일본 정부에 개선 권고라는 개선 명령을 내렸다.
그 명령을 진지하게 받아 들여 개선 할 국제 공헌이며, 자위대의 해외 파병보다 월등히 도움이 명백하다.

この記事へのコメント
>日本において精神障害を持つ死刑囚に死刑が執行されていることは、日本が署名している、深刻な精神障害を持つ死刑囚を死刑から保護するよう義務づける国際基準に違反している、と強く批判した。

小野哲さん…、大変勉強になりました。ありがとうございます。日本の司法並びにマスコミ、ジャーナリズムは地に堕ちたと言わざるを得ませんね。特に、精神障害を持つ被告を死刑に処すことは、厳に回避すべきですね。わたしは、死刑制度の存廃問題について、貴ブログはじめ、村野瀬さん、秋原さんのブログで勉強させて頂いておりますが、まだ、明確に死刑制度反対論者であると断言できない、もうひとりの“己れ”がいることも事実です。ただ、このエントリーを拝読させて頂き、やはり死刑制度は、民主主義国には、相応しくない野蛮な制度なんだなとの思いを強くした次第です。また色々と教えてください。
Posted by 青い鳥 at 2013年01月12日 19:06


2013年01月13日 04:00
コメント回答 2013年1月13日
 今回青い鳥様からコメントが参りました。
 コメント回答とさせていただきます。

 死刑というのは刑法の中で究極の刑罰です。
 伝統の宝刀みたいなものであって、安易に使うべきものではありません。ですが日本は安易に死刑を使って社会秩序を保とうとする傾向があります。その結果は秋葉原連続殺傷事件やマツダ殺傷事件、荒川沖連続殺傷事件の被告人でいずれも反省していないでしょう。
 彼らは最初から死刑を織り込み済みで行動しています。ゆえに始末に負えない犯罪者であり、困ったものです。以前私はロシア民話の「兵士と死神」を紹介して死刑論を批判しましたがこの考えに揺らぎはありません。かえって強くなったほどで犯罪を防ぐには犯罪の構造を断ち切るしかないという思いを強くしました。
 死刑制度の反対に対する複雑な感情は理解はします。それでも、私は死刑という制度は合理主義の立場もあって抑制すべきという考えを強くしました。死刑よりも福島第一原発に連れて行ってそこで放射能除去作業をやってもらえばいいでしょう。
 このコラムはあるブログでの論争から生まれたものです。私こそまだまだ不勉強の立場です。貪欲に学びたい気持ちは人一倍に強い男なのでよろしくお願い申し上げます。