2013年10月27日日曜日

経済と市民を考える

2011年11月18日
ボジョレーの価値とは何ぞや
もう飲んだ? ボジョレー・ヌーヴォーを試飲--今年は「3年連続で偉大な品質」

小山田貴子  [2011/11/18]
今年もいよいよ解禁です

11月第3木曜日。
のっけから個人的なことで恐縮だが、ここ数年、ボジョレー・ヌーヴォー解禁にあたっての深夜0時のカウントダウンには参加していない。朝のニュースでその話題をチェックするだけである。大抵の報道は、その賑わいを伝えるだけでその年の味わいについてはふれない。今年もそうだった。ただし、今年は大幅な円高ユーロ安で、例年にくらべると価格が随分と安くなっていることがクローズアップされていた。カウントダウンには参加しない代わりに、解禁日の昼間に行われる記者会見で今年のヴィンテージについて話を聞き、その後のテイスティングに望むのが常例となっている。
毎年、ボジョレー・ヌーヴォーにはサブタイトルがついているのだが、誰もが手放しでその出来を喜んだ2009は「50年に一度」、2009ほどではないにせよ果実味、酸味があって軽やかだった昨年は「ボジョレーらしいボジョレー」。そして今年は「3年連続で偉大な品質となったボジョレー! 」


ボジョレーワイン委員会の報告によると、2009年は凝縮感のある熟度と酸のバランスがすばらしく、2010年は正統派でアロマの表情がすばらしい。そして2011年は豊満で絹のように滑らか、熟度は見事だが2009や2010に比べると酸は極端に少ないという。
ボジョレーワイン委員会会長ドミニク・カパール氏は、「今年はヌーヴォーが制定されてからちょうど60年の節目。日本とは1985年から共にヌーヴォーをお祝いしている。3月11日の震災に際しての日本人の勇気と団結力にはブラボー! と言いたいし、この偉大なヴィンテージと共に日本で一緒に祝えることを誇りに思う」と話した。
委員会のペットボトルに対しての考えは…
また、2年ほど前からペットボトルによる販売が横行し、これに関してボジョレー・ワイン委員会は断固として反対の立場をとってきた。近年のヌーヴォーは品質も向上し、生産コストも上がっているゆえ、ガラス瓶での出荷を奨励しているからだ。だが今年になってフランス政府から自由競争の妨げになるとして、委員会サイドの訴えは退けられてしまった。その結果、ペットボトルは増加に拍車がかかり、さらには大手スーパーなどではペーパーボックスによる輸入も始まった。これにも規制はなく、「ならばせめて(ペーパーボックスには)消費期限を大きく表示するべき。紙には限界がある」と声を荒げる。
続けて「スーパーでの客引きに(ペットボトルやペーパーボックスの)低価格ヌーヴォーを使われるのは本当に悲しいことだ」と憂いた。
「ヌーヴォー解禁は喜びを分かち合う日(=フランス語でコンヴィヴィアリテ)。今年も高い品質に仕上がったヌーヴォーを共に喜びましょう! 」。フランス大使館臨時代理大使のフランソワ・グザビエ・レジェ氏の音頭で乾杯となった。
晴れてようやく飲め……、いや、テイスティングのときがきた。
確かに委員会の言うとおり、果実味がありアロマも豊か、確かに絹のように滑らかな口当たりである。去年は"赤い果実"、例えばイチゴやラズベリーのようと表されていたが、今年は赤い果実に"黒い果実"、黒すぐりやブルーベリーなどが混在している。色も昨年に比べるとやや濃い。60種類ほど試飲したが、中にはコショウの様なスパイシーさ、喉の奥に貼りつくようなタンニンを感じるものもあって、造り手によるがこのまま2~3年は熟成できるのもあるかもしれない。
というわけで。
近年最も偉大な年と謳われていた2009年のヌーヴォーを2010年のヌーヴォー解禁日に開けてみて、見事大成功(熟成はそんなに進んでいなかったが、1年経ってもまったくへこたれていなかった)したのに味を占め、今年も2011年の解禁日に2010年のヌーヴォーを開けてみることにした。2009年のヌーヴォーに比べるとアルコール度数もタンニンも少なく、1年を経た今も耐えうるワインなのか、正直実験である。


1年寝かせておいた2010年のボジョレー・ヌーヴォー
陽にさらしておいたわけでもないが、特にセラーに入れておいたわけでもない。常温で夏を越した。ボトルは立てたままであった(コルク栓のフルボトル)。結果、透明ボトルのわりには劣化はしていないようだ。色は若干濃くなっているような印象。気のせいか、香りは昨年の象徴だったイチゴの香りはなくブラックベリーのような黒い果実系の香りに変わっていた。ただし香りの強さ自体は若干弱まっているかもしれない。甘い羅漢果の香りもでてきた。
飲んでみると、2010年の象徴であるチャーミングな酸味は健在、アルコールのボリュームもまだまだ十分あるが、アロマがトーンダウンしているために単調なややバランスの欠いたものになってしまっていた。もちろん個体差も保存状態の良し悪しもあるだろうから2010年を1年寝かすとこうなる、とは一概には言えないが。これはこれで個人的には楽しめた。
今年も編集部のH女史が試飲会に同行していたわけだが、彼女は帰り際に駅のホームで持ち帰ったボジョレー・ヌーヴォーを誤って落として割ってしまったらしい。まぁ、ガラス瓶にはたまにこんなリスクも潜んでいるのも事実ではある。
彼女の周辺にはたちまちすばらしい香りが広がり、見知らぬ駅の通行人たちと喜びを分かち合った(コンヴィヴィアリテ! )ようである。

毎日ジャーナルより引用

 はっきり言っておこう。
 私は今年からボジョレーには手を出すつもりはない。消費者そっちのけのボトル騒ぎには幻滅したからだ。ボジョレー・ヌーヴォー「ビクターマッソン ボージョレヌーヴォー」(750ml)を500円でイオンが販売しているが、これとてもどれだけの航空の燃料費がかかるのか。
 それなら、日本で甲州ワインか北海道ワインの新酒を狙ったほうがいい。それが環境にも優しいし、地産地消になるからだ。


2012年06月19日
成長にこだわるのではなく、成熟にこだわる
 今回はふなぼりすたさんのコラムアンテナ解説×ブログ紹介→拡散希望にて私が行なったコメントを冒頭に取り上げたい。
 同時にふなぼりすたさんのコメント回答をここに示す。私たちの経済に対する考え方を示さないといけない。


小野哲 2012/05/31 21:52
 脱成長路線は困難が伴いますが、いずれにせよ世界中の必ず向かうべき道でしょうね。
 今の社会は大量生産大量消費を前提としています。そこで成長路線を求める今のシステムに問題があるのではないでしょうか。昔と比較してそもそも、東京にいて「白い恋人」を食べられるのがおかしいのではないでしょうか。
 あなたからの要請ですが、次回のコラムで対処させていただきます(新自由主義批判コラムで)。
funaborista 2012/06/01 16:07
 「経済成長を必要とする経済(学)には内部矛盾が存在し、故に必然的に行き詰まる。」
 実際には行き詰まる手前でクラッシュするわけですが、結局それは「99%」がバカを見る社会に他なりません。
 経済成長派は往々にして「東京にいて「白い恋人」を食べられるという付加価値」なるものを重要視します。
 しかし「真の豊かさ」とは「白い恋人を食べるために北海道に行けること、それも飛行機や新幹線などではなく相応の「時間」を使って行けること」なのだと思います。
 そう考えると「付加価値」というものは「私たちから奪い取られた豊かさ」なのかもしれません。


 私は成長にこだわっているわけではない。
 この前千葉県内の病院に行った帰り目の前のS百貨店にて「白い恋人」が売られていた。何気なく見たら北海道特産フェアが行なわれていたわけだがそこで売られていなかったものが一つだけあった。ロイズコンフェストの生チョコである。
 この生チョコは水分含有率が17%と他のチョコより高い。そのため人気があるのだが常時販売しているのは有楽町の北海道どさんこプラザ(三越伊勢丹ホールディングス子会社の札幌丸井三越が運営)だけである。後は特産展だけだ。ブランドの展開上、そうしたやり方だってありなのだ。田中義剛が牧場長をつとめる北海道・十勝にある「花畑牧場」だって生キャラメルで有名になった。これとてもレシピを公開する事でブランドイメージを向上させたのだ。
 持続可能な経済には経済の成長はない。経済の本質はあくまでも地産地消であり、ふなぼりすた氏が私の問いかけに回答されているように「本当の豊かさとは白い恋人を食べるために北海道に行けること、それも飛行機や新幹線などではなく相応の「時間」を使って行けること」なのである。そこには当然なのだろうが1週間以上の有給が取れて当然の社会である事は言うまでもない。
 社会全体がおおらかさを失っている。いつの間にか速さばかりを競うようになった。速さは決して否定するものではないのだが、その結果は社会がせかせかするようになった。人と比べあい劣るものには猛烈なバッシングが行なわれるようになった。そうした社会が人にとって優しい社会といえるのだろうか。私自身、アスペルガー症候群当事者であるためにこうした事への疑問は非常に大きい。
 速度にこだわれば次にこだわるのは金。バーネットの「小公女」(菊池寛翻訳)で出てくるマリア・ミンチンのような凄まじい拝金主義者が出てくるのは必然である。私はそうした事までは否定はしないが、それが全てと言うなら否定的だ。生き残るには金もそうだが情報や人とのつながりも必要な場合もある。
 この事を踏まえて、社会は今のあり方を考え直すべき時期に来ている。ノルマを達成するために手段を選ばない経済がいいのか、おおらかな社会がいいのか。答えは一人一人が責任を持って決めていかねばならない。それが、市民(ただこの言葉の意味はもう少し考える必要はある)として成長するきっかけになると思う。

http://d.hatena.ne.jp/funaborista/20120531/1338447486

2012年08月02日
大資本にはニコニコ、中小店には冷たい
 今回取り上げるのは大企業のことである。
 大企業には大盤振る舞いする必要は全くないという私の持論が正しいことを証明した。

酒類卸3社に対しビール類不当廉売で警告、メーカーとイオンには協力要請=公正取引委員会
2012年 08月 1日 17:54 JST
 [東京 1日 ロイター] 公正取引委員会は1日、酒類卸売業者3社が原価よりも安い価格でイオン(8267.T)にビール類を卸していたことが独占禁止法違反(不当廉売)の恐れがあるとして、警告を行ったと発表した。ビールメーカーとイオンに対しては、酒類卸売業者から取引条件変更の申し入れがあった場合には、十分な協議を行うように要請した。
 警告を受けたのは、三菱食品(7451.T)、伊藤忠商品(大阪市)、日本酒類販売(東京都中央区)。3社は、ビールメーカーがリベートの見直しを行った後、遅くとも2009年1月以降、原価割れの価格でイオンにビール類を卸していた。この結果、周辺地域の他の酒類小売業者の事業活動を困難にさせる恐れがあると指摘している。
 イオンは先月、記者会見を開き、公取委から、独占禁止法違反(優越的地位の濫用)の事実は認められないとの判断を受けていることを明らかにした。また「原価を下回る価格での納入を要請した事実はない」とし、不快感を示している。

 イオンは公取委の調査手法に抗議したという。
 イオンは韓国のハイトビールに事実上製造を委託するかたちでPBのビールを製造している。そうしたことが影響して大手ビールメーカーも値段設定に強い立場になれないのである。イオンは「委員会の調査において、イオンと卸売業者のビール取引により、店舗周辺の他の酒類小売業者の事業活動を困難にさせるおそれのある事実は認められなかったことを委員会に確認した」としているが、私はそう思えない。
 バーリアルシリーズの存在がその時点で完全に価格競争で有利な存在になることは目に見えていた。優先的地位の乱用はないとしてもメーカーが値上げを言い出しにくい雰囲気ならその段階で優先的地位になるのは目に見えている。
 イオンがやるべきは地域の中小店向けに対等な立場と精神に基づいたフランチャイズ店舗を増やすことだ。例えばイオンリカーやまいばすけっと、アコレはフランチャイズ型店舗で十分こなせる。イオンにとって大切なのはバイイングパワーの維持だろう。それなら地元の人たちが主導権を握る形でのフランチャイズビジネスを拡大すべきだ。
 ただし、コンビニエンスストアビジネスなどで問題になったように一方的な搾取だけは回避する必要がある。これに関しては積み重ねが欠かせないと思われる。

2012年11月13日
会社更生法申請から東京電力は始めよ
 あまり使いたくないがとんでもないニュースが入ってきた。

東電、国へ追加支援要請へ 原発事故処理10兆円規模に
朝日新聞デジタル 2012年11月7日(水)12時44分配信
 東京電力は7日、除染や廃炉といった福島第一原発事故の処理にかかる費用で、政府へ追加支援を求めることを明らかにした。今後、事故処理にかかる費用は10兆円を超える規模までふくらむ可能性があり、単独でまかなうのは難しいと判断した。
 7日午後に発表する。東電は今年7月、政府から1兆円の公的資金の注入を受け、実質国有化された。これとは別に、原発事故の賠償にあてるため約2兆6千億円の支援を受けられることになっている。
 これらのお金は、最終的には東電の経営を黒字化させて、国に返済する枠組みだ。除染や賠償、廃炉といった事故処理の費用を、政府や自治体に一時的に立て替えてもらい、最後は東電が返すわけだ。

朝日新聞社


 それであるなら私から提案する。
 1.即座に会社更生法を申請すること。
 2.送電網を国有化してもらい、発電網のみを有すること。
 3.過去の無責任経営陣やその遺族全員から私財を提供してもらう。また東京電力を私物化した政治家共からも遺族を含めて当然私財は提供してもらう。
 4.スポンサーは企業再生支援機構とする。
 5.企業の資産を売却すること。そして発電網のみを管理する会社に戻ること。

 送電網の分離で、第三の電力会社が参入しやすくなるほかもう一つのメリットがある。
 それは通信料金の価格競争が起きるという側面があるからだ。今はNTT、KDDI、ソフトバンクだけとなっているがこれを拡大することで、建設的な競争に繋げられる。プロバイダーが合同で通信会社を立ち上げるのもひとつの手である。
 こんな提案ぐらい東京電力は出さないと誰も納得しない。それとも、国民の怒りが怖いから政府とヤラセを企んでいるのか。いずれにせよ舐めていることは確かだろう。

2012年12月21日
否定するのでもなく、肯定するのでもなく
http://goo.gl/K8MWh

主要

宇部新都市に高輝度LED特殊照明工場が進出 海外生産拠点を集約へ
2012年10月29日

 第5回宇部市イノベーション大賞の認定候補に、ブルーウェーブテクノロジーズ(東京都港区、坂本眞一代表取締役社長)の高効率LED照明ユニバーサルスポット等製造事業が選ばれ、宇部新都市テクノセンターへの進出が決定した。同社は、昨年設立された*1LED特殊照明の開発、販売を手がける新興企業で、宇部市あすとぴあの新事業創造支援センター内に「あすとぴあ事業所」を置き、高効率LED照明機器の研究開発を行っている*2。
 今回の進出は、関連会社のグラフィカ(岡山市中区、同)との共同事業。進出先は宇部新都市テクノセンターC区画の東側半分(8992.82平米)で、約12億円を投じて新工場(宇部あすとぴあ事業所)を建設する。現在は中華人民共和国で委託生産しているLED特殊照明の製造拠点を宇部新都市に移転、集約するもので、経済産業省所轄の国内立地推進事業費補助金にも採択されている。
 同社はこれまで自社工場を持たず、照明器具を製造する際には工程別に複数の工場を経て生産する必要があったが、新工場ではほぼ全ての工程を工場内のみで完結可能となり、コスト削減と納期短縮を図る。宇部あすとぴあ事業所では、高輝度ドットLED(演出照明器具)の「En-Force」*3や、マルチドメイン対応ユニバーサルLED照明器具の「Dot-Styler」*4等を開発・製造し、国内供給のみならず輸出もする予定だ。
 また、新工場では操業時に従業員32名の雇用を予定しているが、うち19名が障碍者となる。同社では、新工場の「重度障害者多数雇用事業所」*5認定を目指し、全従業員のうち6割程度を障碍者、さらに、そのうち半数を重度障碍者とすることを目標としている。なお、最終的には41名の従業員(うち障碍者23名)を雇用するとしている。
 進出協定調印式および宇部市イノベーション大賞認定証授与式は、11月12日13時より宇部市役所第3・4会議室で開催される。新工場は2013年(平成25年)4月1日に着工し、同11月1日に操業を開始する。
 

注釈
*1 : 会社設立時期について、同社公式ウェブサイト では「2011年8月1日」、 宇部市報道発表の配布資料 では「平成23年(2011年)9月」、と表記されている。なお、 26日付の宇部日報記事 では「昨年9月」としているが、市報道発表に倣ったものと思われる。
*2 : 同事業所は同社直轄で唯一の研究開発拠点であるが、 宇部日報社 は 26日付の宇部日報記事 で、同社について「県外で宇部に縁がない企業」と記している。
*3 : 「En-Force」は、同系統の製品としては史上初となる10W-RGBW LEDを採用し、極めて小型でありながら各個体ごとの独立制御を可能としたピクセルLED。ビル壁面などに取り付け、大型ビジョンやファザード照明としての活用が期待される。
*4 : 「Dot-Styler」は、あらゆる形状に転用可能なコアユニットを搭載したユニバーサルダウンライティング。LEDEngin(米国カリフォルニア州サンタクララ、David Tahmassebi最高経営責任者)の高演色性LEDデバイスを使用することで、常時平均演色性指数(Ra)90以上を確保した。美術館のスポットライトから工場灯まで様々な用途に応用できる。
*5 : 重度障碍者、知的障碍者または精神障碍者を多数雇い入れるか、あるいは継続して雇用し、かつ安定した雇用を継続することができる場合に、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 から認定を受けることができる。認定された事業者には、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基いて、事業施設の設置等を行う場合に重度障害者施設設置等助成金が支給される。


 さあ、ネウヨ諸君。
 この動きを歓迎するべきだろう、なぜなら日本に製造拠点が移ってきたからだ。日本の製造業はまだまだ捨てたものじゃないということじゃないか。
 中華資本であることをどうこういう必要はない、いずれにせよトレンドマイクロのように日本に本社を移せば同じ日本の企業になるわけだ。合理的に物事を見て、建設的な対処方法を考えねば諸君の嫌がる通称『特亜』には勝てやしない。
 諸君にはまだまだ可能性があるはずだ。例えば照明だ。LEDテープを使った照明を500円でダイソーにて販売(アダプターは別売りにする)アイデアもある。製造工程だが、中小企業に頼めばいい。そこで諸君が研修を受けて製造の自社化を図っていけばいい。
 諸君が嘆く前にアイデアはある。相手を否定するのでも肯定するのでもなく、アイデアをどんどん出し合い、いいものを作っていけばいい。韓国系のFOREVER21やユニクロ、イオンを反日企業と決めつける前に自分たちでそれを超える企業を創業すればいい。そして彼らをライバルにすると全面に打ち出し、みんなが共感するデザインで勝負していけばいい。
 製造過程についても国産でやりたいというなら、アイデアはある。障がい者の正規雇用をすすめることだ。それで補助金を得るなどすればいい。社会に寄り添う努力なくして、共感は得られないのだ。