2013年10月31日木曜日

欧米を問う-心の中にあるレイシズムを厳しく見据えよ-

2012年08月08日
共生主義からジンギスカンを考える
 ドイツの音楽グループであるジンギスカン (Dschinghis Khan, 日本では契約上「Genghis Khan」と英語表記される)を皆さんご存知だろうか。
 Moscow、ジンギスカンという曲ならみなさんご存知だと思う。ところが、このジンギスカンはとんでもないアジアへの偏見でできていた。その当時の時代背景を無視した滑稽な歌詞内容に私は呆れて失笑したほどである。そもそもその時代は貧困に満ちていた。チンギス・ハーンがとった手段は歓迎できないにせよ、その時代の混乱を性するにはやむを得ない側面もある(だが今の民主社会では絶対に容認できない)。
 さらに欧米人が柔道を理解できない背景にはアジアの思想を理解しきれていない側面もある。例えば文化としてのセックスシンボルが何処にあるかということからによって裸になった際の女性は隠す場所が違う。欧米人が胸元を隠すのに対して日本人(アジア人全体とは限らないが)は下半身を隠す。イスラム系の女性なら顔を隠す。また、ヌーディズムが盛んなのが欧州なのに対して日本はそうじゃない。
 それには儒教などの思想が影響している。そこから、武士道という思想が導き出されたのである。それゆえに、私は安易な児童ポルノ規制の強化に反対している。欧米の思想がそのまま日本人に通用するわけはない。例えば、みなさんコンビニエンスストアをどう思うか?アメリカのサウスランド社(現セブンアンドアイ子会社)がイトーヨーカドーと合弁で立ち上げたビジネスだが、アメリカのモデルをそのまま持ち込んだら失敗していた。つまり、コンビニエンスストアの日本化を行ったから成功したのだ。
 欧米人の思想を私は否定しない。いいものがあれば採用し、日本に合わせて導入すべきなのだ。それが共生主義の要だ。ただ、今の柔道はあまりにも商業化されすぎている。そこで、武士道研修を国際試合に出る選手たち全員に義務付けさせてフェアプレイの精神を身につけるというのはどうだろうか(ただ、上から目線で押し付けるのではジンギスカンの二の舞になる)。

2012年10月13日
ニューヨーク・タイムズ前会長ご逝去に際して
【国際】
A・ザルツバーガー氏死去 NYタイムズ前発行人
2012年9月30日 01時37分 東京新聞

 【ニューヨーク共同】米有力紙ニューヨーク・タイムズを30年以上にわたり率いてきた前発行人(会長)、アーサー・ザルツバーガー氏が29日、ニューヨーク州サウサンプトンの自宅で死去した。86歳。長年、病気を患っていた。同紙が発表した。同氏は現在の発行人の父。
 ザルツバーガー氏は1896年から一家が経営権を握る同紙で、1963年から92年まで発行人として尽力。この間、同紙は71年のベトナム戦争に関する国防総省の秘密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)報道などで、米国の優れた報道に与えられるピュリツァー賞を31回受け、米国を代表する高級紙に育て上げた。特に1971年の同紙のベトナム戦争に関するアメリカ国防総省の機密文書をスクープした際には、記事の差し止めを求める当時のニクソン政権と対立し、最高裁判所で記事の掲載が認められるまで争うなど、政府の要望を拒否し続けた。1997年に会長を退くまで34年間経営に関与していた。
 最高経営責任者(CEO)としても手腕を発揮。デジタル化に力を入れるなどして増収に貢献した。

 冥福を祈ります。
 渡辺恒雄とは対照的な人がこのような最後を遂げるのは非常に残念です。出来れば、ニューヨーク・タイムズにも日本に進出を願いたいですね。そしてその上で保守系と建設的な議論をしていけば面白いと思うんですよ。
 それが私の考えです。

2012年11月12日
アメリカの中身が問われる
大接戦の米大統領選、結果が分かるのはいつ?
2012.11.07 Wed posted at 09:27 JST
http://www.cnn.co.jp/usa/35024099.html

(CNN) 6日の米大統領選は、米東部時間午後7時(日本時間午前9時)から順次投票が締め切られ、開票が始まった。ケンタッキー州でロムニー氏が、バーモント州でオバマ氏が勝利を確実にした。
投票は米東部時間で、バージニアなどで午後7時、オハイオが7時30分、フロリダや中西部が8時、西部とハワイが午後11時、アラスカが7日午前1時にそれぞれ締め切られる。
 CNNのジョン・キング記者によると、最初の山場となるのはワシントンに隣接するバージニア州北部。ここでロムニー氏優勢となれば、同州の行方が重要な鍵を握ることになる。一方、オバマ氏が圧勝すれば、その時点で事実上の決着がつく可能性もある。
 CNNのピーター・ハンビー記者は、フロリダ州パスコ郡の期日前投票の結果に注目する。ここは共和党寄りの地盤でありながら、前回大統領選の期日前投票ではオバマ氏が勝利した。投票締め切りの直後に発表される期日前投票分の結果でオバマ氏が票を伸ばせなかった場合、フロリダ州全体でも苦戦が予想される。
激戦州のオハイオでは、事前に選挙登録をしていなかった有権者が投じる「暫定票」が焦点となる可能性がある。暫定票の有効性を判定する作業には最大で10日間かかり、決着が今月半ばまでずれ込む可能性も指摘されている。ただ同州のハステッド州務長官は、州中部の郡の動向次第で6日深夜までには大勢が判明するとの見通しを示している。

 おそらく、オバマ大統領の再選となるのだろうが、ここでひとつ重大なことを言わねばならない。
 ゲーリー・E・ジョンソン氏(リバタリアン党)やジル・スタイン氏(緑の党)はアメリカの軍縮を訴えているのだが、オバマ大統領にしてもロムニー氏にしてもその主張はない。



 例えば、軍需産業との関係を大幅に見直し、軍縮に舵を切る勇気が今のオバマ大統領にしてもロムニー氏にしてもあるのか?ないのが現実だ、民主党にしても共和党にしても彼らから資金を受けているのだから。
 TPPにしてもだ。アメリカスタンダードをアジア環太平洋国家に押し付けるとんでもないシロモノであり、それぞれの地域の国の事情を全く考慮していない暴挙そのものだ。日本は絶対にTPPに参加してはいけない。まだまだツッコミ箇所はある。米軍基地の縮小が甘い。中国対策に関しては環太平洋国家による安全保障条約機構に今の日米安保条約を改組し、その上で日本とアメリカ、ロシアが和解してロシアが無条件で全千島列島を返還することで加盟すれば中国は軍縮に舵を切る。そこで日本も軍縮を一気に進めるべきなのだ。
 今のままの主導権争いでは地球の未来はない。そのことを何度もいわねばならない。


この記事へのコメント
>例えば、軍需産業との関係を大幅に見直し、軍縮に舵を切る勇気が今のオバマ大統領にしてもロムニー氏にしてもあるのか?ないのが現実だ、民主党にしても共和党にしても彼らから資金を受けているのだから。


小野 哲さんご指摘の通りで、オバマ氏には、軍需産業とのズブズブの癒着構造にメスを入れてもらいたいものです。現在の沖縄を巡る様々な問題の元凶は、アメリカ軍需産業にあることは、明白です。以前、わたしが尊敬する辛淑玉女史も小野哲さんと同様の指摘をされてみえました。 国民皆保険制度に移行させるべくの法改正を断行したオバマ氏なら、軍需産業との馴れ合いを断ち切る英断が可能であると期待も込めて思いたい。 ノーベル平和賞受賞の根拠であるプラハに於ける、核兵器廃絶に関する演説も忘れることなく、核廃絶の実現への確固たる道筋をつけてもらいたい…。
富裕層への増税政策も評価したいところです。日本の棄民政治屋どもには、もう何も期待できないところには、忸恃たる思いはあるものの…。

>日本とアメリカ、ロシアが和解してロシアが無条件で全千島列島を返還することで加盟すれば中国は軍縮に舵を切る。

ほんとうに国際社会において、“平和的パワーバランス体制”の構築は、最重要課題であるとわたしも強く思います。本来的には、平和主義に貫かれた日本国憲法を持つ日本が、国際平和構築の橋渡しの重要なキャスティングボードを握るチャンスでもあるにも関わらず、平和憲法を無くせ!!と、叫び狂う石原チン太郎や、橋下に万雷の喝采を浴びせている現代日本の醜態を目の当たりにするにつけ、国際社会の嘲笑を浴びているのでは?…。と懸念するのはわたしだけでしょうかねぇ?。(笑)
Posted by 青い鳥 at 2012年11月13日 02:41