2013年10月30日水曜日

崩れた金融ビックバン フィデアホールディングスの場合

2012年05月20日


 今回のコラムは金融コラムである。
 山形県と秋田県にある二つの金融機関の持ち株会社として、フィデアホールディングスがある。仙台市に本拠を構えている。今回はその会社を取り上げたいと思う。Wikipediaを引用する。



北都銀行
1895年 5月 - 株式会社増田銀行として平鹿郡増田村(現在の横手市)に設立
1922年 3月 - 株式会社羽後銀行に商号変更。5月26日、秋田支店を開設。
1928年 9月 - 大館銀行と仁賀保銀行を合併する。10月31日 - 安田銀行本荘支店を事業譲受。12月14日 - 初めての県外店舗として岩手県和賀郡湯田村(現在の西和賀町)に川尻支店を開設。
1932年 4月 - 植田銀行を事業譲受
1936年 10月30日 - 安田銀行横手支店を事業譲受
1937年 3月27日 - 川尻支店を廃止し、岩手殖産銀行(現在の岩手銀行)に事業譲渡。
1949年 本店を平鹿郡横手町(現在の横手市)に移転。 秋田無尽、秋田市に設立(旧・秋田あけぼの銀行)
1951年 秋田無尽、秋田相互銀行に改称(旧・秋田あけぼの銀行)
1962年 12月10日 - 中央支店を開設。本店機能の一部を移転。
1964年 5月1日 - 本店を秋田市に移転。中央支店を廃止。
1980年 財団法人久米田羽後奨学会設立 くらしと経営の相談所開設
1983年 羽後信用保証株式会社(現・北都カードサービス)設立
1989年 普通銀行化にともない、秋田相互銀行が秋田あけぼの銀行に改称
1990年 東北地方の地銀では初となるサンデーバンキング開始。「うぎんユーシーカード」(後の北都クレジット、現在の北都カードサービス)を設立
1991年 「うぎんディーシーカード」(後の北都カードサービス)を設立
1993年 4月 - 秋田あけぼの銀行と合併、株式会社北都銀行に商号変更
2000年 第三者割当増資を実施(資本金126.69億円)
2008年 5月14日 - 山形県に基盤を持つ地方銀行、荘内銀行との共同持株会社を通じた経営統合を視野にいれた資本提携を行うことを発表。10月 - 北都カードサービスが北都クレジットを吸収合併。
2009年 10月1日 - 株式会社フィデアホールディングス設立にともない、同社の子会社となる。
2010年 3月31日 - 公的資金100億円の注入を受け入れる。
2012年 3月1日 - 北都総研を吸収合併。4月1日 - 子会社の北都カードサービスが荘銀カードに吸収合併され、当行分館に本社を置くフィデアカードとなる。

荘内銀行
1878年  第六十七国立銀行創業
1881年 第百四十国立銀行を合併
1941年 六十七銀行、風間銀行、鶴岡銀行、出羽銀行が合併し、荘内銀行を設立。酒井忠純が初代頭取に就任。新庄銀行の営業譲り受け
1942年 安田銀行鶴岡支店、酒田支店の営業譲り受け
1943年 荘内貯蓄銀行を合併
1951年 日本勧業銀行鶴岡支店、酒田特設出張所の業務を継承
1963年 富士銀行米沢支店の業務を継承(現在の米沢支店)
1964年 現在の本店竣工
1966年 秋田支店を開設
1970年 秋田支店を旧富士銀行秋田支店跡地(現在地の初代建物)に移転
1986年 仙台市に荘銀ビルを建設し、仙台支店が同ビルに入居
1996年 東邦銀行山形支店の営業を当時の山形支店(現・山形営業部)が譲受
1997年 荘銀山形ビル竣工
1998年 荘銀総合研究所を設立
1999年 荘銀秋田ビル(秋田支店)を旧店舗の跡地に新築。仙台銀行山形支店の営業を譲り受け。新潟支店を廃止して山形しあわせ銀行新潟支店(現在のきらやか銀行新潟支店)に営業譲渡
2006年 東証一部上場
2009年 10月1日、フィデアホールディングスの完全子会社化。

 今回取り上げるこの2行の持ち株会社は隣の県境にあることを生かして手を組んだ。よってリストラも過剰なものでなかった。
 問題はストロー現象である。新幹線の開業に伴い、どんどん人が都会に出やすくなったため都市からの地方進出は減った。さらにインターネットの発展である。技術は発展していても、人の道徳までは発展していない。いや、欲望によって劣化したと言うべきだろう。