2013年10月9日水曜日

銚子市の真の再建とは

 今回、銚子市の正統市長就任にあたって以下の二つのコラムを書いた。
 政治とは何かを考えてほしい。


銚子電鉄再建と銚子市再生の提案

【千葉】 銚子電鉄運行維持協議会 初会合 「上下分離」など論議
東京新聞 2013年4月12日
 銚子市に経営支援を要請した銚子電鉄の支援のあり方を検討する「銚子電鉄運行維持対策協議会」の初会合が十一日、市役所で開かれ、同社が要請した上下分離方式の是非などの論議が始まった。
 銚子電鉄は東日本大震災による観光客の減で売り上げが減少し、今年二月に自主再建を断念して市などに財政支援を求めた。協議会は支援要請を受けて設置された。
 協議会のメンバーには市のほか、JRなど市内の交通機関の団体、商工会議所の関係者ら十七人が加わった。初会合では、会長に伊藤浩一・銚子商工会議所会頭を選んだ。市は委員から支援のあり方について意見を聞き、支援策をまとめる。次回は五月ごろの予定。
 銚子電鉄は一九二三年に営業を開始したローカル私鉄。JR銚子駅から犬吠埼を経て、漁港のある外川まで六・三キロを結んでいる。(砂上麻子)

 銚子電鉄が経営危機に陥っています。
 現市長は食品部門のみを身内企業に売却し本体の廃線を目論んでいるとの情報もあります。銚子市のみなさん、銚子電鉄の完全護衛を!廃線になってからでは遅すぎます。そこで、今回は銚子市の再生も含めて提案をさせていただきます。
 銚子電鉄の再建には、私案では官民双方でやるしかないなと思います。ちばこうバス、千葉交通の重複しているバスを銚子電鉄に一本化し、両社が銚子電鉄にJR東日本と共同で出資する、JRがEV-E301系電車の18m版を実験モデルで製造投入することです。場合によっては廃車になった車両を改造して導入してもいいでしょう。東急7700系がその場合は有力です。その際には車内照明のLED化などの徹底的な省エネ化を促進すべきです。方向幕については使う必要はそれほどないですがLED化すれば問題ないと思います。
 ちばこうバス、千葉交通は銚子電鉄の各駅にコミュニティバスを停車させるだけで問題ないと思います。つまり鉄道とバスの共存を行うべきです。銚子電鉄についてはメインは銚子市・千葉県・JR東日本・千葉交通(ちばこうバスの親会社)が出資し、ニートなどを雇えばいいのです。そうすることで社会的に問題になっているネトウヨ撲滅にもつながります。
 では、線路や枕木はどうするかですが、JR東日本と共同購入することでコスト削減を実現させます。銚子市も出資する為責任は明確化されます。そのほかにも地元の商工会を通じて出資する企業を集め、新会社を立ち上げる必要があります。旧会社は清算するべきです。
 なぜJRにも出資を求めるか?私は実験線としても活用すべきだと考えています。銚子-外山まで6.3kmとローカル路線ということを逆手に取り、銚子電鉄を最先端技術の実験線として活用するべきだと私は思います。ぜひとも、この提案を検討され、ぬれ煎餅事業の安易な身内への売却を断念するよう強く求めます。再生の可能性はあります。
 現市長の知り合いが経営しているミヤベル機工を銚子電鉄全事業の受け皿とし、いったんミヤベル機工の全株式無償償却と経営陣の総退陣を行ったうえでJRなどの出資を行い、そのうえで銚子電鉄の全事業を受け入れさせます。旧法人については清算手続きをミヤベル経営陣にやらせます。これが現市長がやるべき仕事なのです。身内にこそ厳しい仕事をやらせるべきです。なお、ミヤベル現経営陣のうち何人かを顧問としては残しますが名誉職にとどめます。
 また、銚子市には大学がありますので、そこにベンチャーを起こすような仕組みを整えるべきでしょう。その際に銚子電鉄を必ず使うような仕組みを確立することです。また技術系で使える技術は銚子電鉄で実験するというのもいいでしょう。そうすることで、実用化に向けた課題などを洗い出すことは可能です。そうしてフィードバックしていけばいいものができます。
 外川漁協、ヤマサ、ヒゲタにも新法人に出資を要請し、格安で貨物を請け負う契約を行うのはどうでしょうか。銚子電鉄の一区画に貨物ターミナルを立ち上げればいいのです。顧客を一つでも二つでも増やすことで、地域に根差した私鉄に銚子電鉄を再生させねばなりません。バスと鉄道のすみわけができれば、次は車です。車の利用から鉄道や自転車に移行するように銚子市は促す必要があります。こうして一つ一つを正確にクリアすることが銚子電鉄存続のカギになります。

 そして、銚子市の再生ですが私は新設合併でのみ再生は可能とみています。
 最終的に言えば、銚子市、香取郡東庄町、旭市を合併させ、新「銚子市」を東庄町に立ち上げてもいいと思います。151314人(推定)の人口、そしてコスト削減(イオンを参考にする必要はありますが)を行い、余剰な施設を売却したりすることで銚子市の財政再建になります。
 ただ、合併に際して必要なのは法人税の1984年レベルの徴収は不可欠です。市民税も当然それなりに上げねばなりません。議員の報酬の日当制導入も含め行うべきです。金食い虫で違憲の住基ネットも見直すべきでしょう。
 市長の報酬も今までよりも削減する必要があります。イオンがマイカルやヤオハンジャパンを再建した際のノウハウを地方自治体再建に生かすべきです。地方自治体は住民へのサービスを提供しているのだという自覚が必要です。(完)
 
2013-04-14 13:06


銚子市・正統市長誕生を祝して

【千葉】
「誠実な市政実現」 銚子市長選 越川氏が初当選
東京新聞 2013年4月22日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130422/CK2013042202000124.html

 二十一日に投開票された銚子市長選は、無所属新人の元市議越川信一氏(51=共産党支持)が、無所属「現職」で三選を目指した野平匡邦氏(65)を破り、初当選を果たした。当日有権者数は五万六千七百七十一人で、市長選の投票率は47・76%(前回58・87%)だった。
 越川氏は、越川氏は野平市政を「権力的。無駄遣いのハコモノ行政」と批判。「対話の政治」を掲げ「財源を見直し、国民保険料や保育料の値下げに回す」と福祉・子育て支援拡充などを強調した。また、若さをアピールしながら「衰退する古里を元気に。銚子を変える」と訴え、急速に浸透。「現職打倒」で結束した市議9人や、共産党の応援も得て野平市政への批判票を取り込み幅広く支持を広げた。診療再開後も赤字経営が続く銚子市立病院への税金投入のあり方など経営改善策の見直しを訴えた。
 市内の事務所に当選確実の一報が伝わると、事務所は支持者らの大きな拍手に包まれた。越川氏は「税金の使い方を見直し、温かく誠実な市政を実現する」と決意を語った。
 越川氏は銚子市内を中心に発行する大衆日報社の役員などのほか、銚子市議も二期務めた。
 野平氏は二期八年の実績をアピール。「経営再建中の市立病院再生も千葉科学大の誘致も、私と医師や大学との信頼関係で実現した」と強調。越川陣営の財政運営などへの批判に対して「市庁舎や中学校の建て替えは防災が目的だ」などと反論し、「市民の命を守る」と訴えたが、及ばなかった。

 同時に投開票された市議補選(被選挙数一)では無所属新人の鎌倉金氏(61)が初当選した。(砂上麻子)
◆開票結果
当 13,717 越川信一 無 新<1>
  13,007 野平匡邦 無 現 

全票終了
その他に補足記事として
選挙:銚子市長選/銚子市議補選 市長に越川氏 「市政刷新」の訴えに支持 /千葉
毎日新聞 2013年04月22日 地方版 【武田良敬】

 まず、越川氏の正統市長就任をここに祝したい。
 野平自称市政には様々な闇があった。たとえば銚子電鉄の支援申請にあたって身内のミヤベル機工に濡れ煎事業の譲渡を画策するなど様々な噂がささやかれていた。そうした疑いをもたれる段階でもう、論外だった。そのほかにもさまざまな噂が流れていた。銚子市立病院の再開に当たり身内を使っていたことも明らかになった。
 これではドン引きではないか。そうした公私混同もまともに立てないで何が公職か。これこそ村野瀬玲奈さんの言う政治家ごっこではないのか。私はそうしたものを自称政治家と呼び軽蔑している。越川正統市長がそうした公私混同に厳しいメスを入れ、公平と公正を取り戻すことを強く期待する。
 TPPは地方を破壊する。ゆえに地方から批判の声が上がり始めている。金権選挙でだましても市民は騙せない。批判のまなざしを持ち続けることが大切なのである。

2013-04-29 14:53