2013年10月11日金曜日

勝ち馬しか見えない欠陥人間 勝間和代

 今回、勝間を書人両断するに当たっては以下の記事を冒頭に持ち出す。

 <女性2遺体>姉死亡後、妹が衰弱死か 札幌のマンション
毎日新聞 1月21日(土)20時50分配信

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姉妹とみられる女性2人の遺体が見つかったマンション(右)=札幌市白石区東札幌5の6で2012年1月21日午後0時58分、伊藤直孝撮影
  20日午後7時10分ごろ、札幌市白石区東札幌5の6のマンション3階一室で女性2人が死んでいるのを、北海道警札幌白石署員が発見。部屋に住む40代の 姉妹とみて確認を急いでいる。2遺体に目立った外傷はなかったが、知的障害のある妹とみられる女性がやせ細っていた。同署は姉が死亡後、妹が衰弱死した可 能性があるとみている。

 同署によると、2遺体はともに40歳前後で死後1カ月程度。別々の部屋で見つかり、姉とみられる女性はベッドの 脇で、妹とみられる女性はベッドの上で死んでいた。部屋は施錠され、居間のテーブルの上には現金約4万3000円が置かれていた。部屋のガスは昨年11月 末に止められ、電気も止まっていた。
 姉妹は両親と死別し、2人暮らし。親戚とは5年近く連絡を取っていなかったらしい。妹の障害者年金で生活していたとみられ、生活に困窮していた可能性がある。管理会社が12月中旬から連絡が取れなくなり、届け出を受けた同署員がこの日、マンションを訪ねた。
  現場は市営地下鉄白石駅から北東約500メートルの4階建て賃貸マンション。同じ棟の30代男性会社員は「12月初めにお姉さんと階段で会ったが、変わっ た様子はなかった」。2年前に引っ越してきた女性(80)は「近所付き合いがなく、姉妹が住んでいるのを知らなかったが、かわいそうに……」と声を落とし た。
 道内では12日にも、釧路市のアパートで男性(84)と妻(72)とみられる男女の遺体が見つかった。司法解剖の結果、女性は死後約40日 で病死とみられ、男性は死後約20日で凍死だった。妻は認知症の夫を介護していたといい、釧路署は妻が死亡した後、夫が助けを求められず死亡したとみてい る。夫婦は当時、生活保護や介護保険のサービスを受けていなかった。【小川祐希、伊藤直孝】

 <40代姉妹死亡>「生活苦しい」区役所に3回相談 札幌
毎日新聞 1月24日(火)12時22分配信
  札幌市白石区のマンションで知的障害のある妹(40)と姉(42)とみられる遺体が見つかった問題で、この姉は約1年半前から3回にわたり区役所に生活相 談に訪れ、生活保護申請の意向をみせていたことが、市役所への取材で分かった。姉は自身の仕事や妹の世話をしてくれる施設も探していたようで、その最中に 急死し、連鎖的に悲劇が起きたとみられる。
 札幌市保護指導課によると、姉は10年6月、11年4月、同6月の計3回、区役所を訪れ「生活が苦し い」と訴えた。2人の収入は中程度の知的障害がある妹の障害年金だけだったとみられる。昨年6月、姉は「今度、生活保護の関係書類を持ってくる」と言って 必要な書類を聞いて帰ったが、その後は相談がなかった。
 北海道警の調べでは、姉妹の部屋に求職に関するメモがあった。姉とみられる遺体の死因は 脳内血腫。姉は3年前に脳外科を受診した記録があり、体調不良を自覚しつつ職探しをしていた可能性がある。区内の民間障害者施設によると、姉は約1年前に 妹の通所の相談に来たが、決まらないまま連絡が途絶えたという。
 一方、妹とみられる遺体の死因は凍死で、死後5日~2週間。料金滞納のためガスは11月末に止められており、室内は冷え込んでいたとみられる。
 姉妹に近所付き合いはなく、地元町内会長の本田鉄男さん(66)は「マンションが町内会に加盟していれば回覧板で変化に気づけたが、非常に残念。せめて市役所から知的障害者がいるとの情報があれば対応できたのだが」と話す。
 ただ市保健福祉局の担当者は「障害を知られたくない人もおり、情報を一元的に出すのは難しい」と話す。民生委員の巡回は高齢者宅に限られ、災害時の要援護者のリストアップも、希望者だけを登録する仕組みだ。
  札幌白石署によると、昨年12月15日に家賃滞納分の振り込みがあり、それから数日内に姉が急死したとみられる。同20日に「111」など複数の発信記録 が姉の携帯電話にあった。残された妹が110番など何らかのSOSを出そうとしたのかもしれない。【伊藤直孝、中川紗矢子、小川祐希、佐藤心哉】

 このニュースを勝間はどう思うのか。
 「かわいそうだ」じゃ情緒過ぎる。勝ち馬ばかり見てきて、負け犬への視線を無視した結果の悲劇ではないのか。勝間の思想は欠陥人間そのものであり、話にならない。勝間については以前、このような批判を加えた。

非現実的さに気がつかない哀れなピエロ 勝間和代(小野哲)
テーマ:無責任連中書人両断!!
2011-04-18 05:31:44
 あるブログで、勝間和代が『謝罪』している。
 リアルジャパンなるブログで、『原発事故に関する宣伝責任へのお詫びと、東京電力及び国への公開提案の開示』と称して、4月15日に謝罪しているというのだ。
  勝間は中部電力の原発安全を訴えるコマーシャルに出ていた。また、電気事業連合会のラジオ番組にも出ていた。この非常識ぶりをあの佐高信氏が痛烈に批判し ている。それに対して『宣伝責任ある人間として、まずはみなさまの原子力に対する重大な不安への理解、および配慮が足らなかったことについて、そして、電 力会社及び政府のエネルギー政策上のコンプライアンス課題を正しく認識できていなかったことについて、心からお詫びを申し上げます』としている。
  読み解くと一見、実直な謝罪に見える。『真っ先に反省をさせていただきたいことは、みなさんにご不安、ご心配をおかけしている事に対するお詫びです。私 が、事故後のコメントにおいて、過去のデータや科学的根拠ばかりを強調したあまり、多くの方々が感じている将来への不安や精神的なダメージやに対する配慮 を欠くコメントをしてしまったこと、また、不愉快と思われる発言を行ったことについて、重ねて深くお詫び申し上げます』という。
 逆に言えば、勝間の見ていた世界が箱庭そのものの閉鎖空間だった事を自ら告白しているのにすぎない。その事に対する反省の念がないのは残念だ。勝間は『電力業界のあり方および政府の電力行政に対する公開提案』なるものを出している。

1.今回の事故の対応として(是正処置)
・東京電力役員総辞職(私財を提供するよう迫る)
・福島第1原発の国家管理
・東京電力の分割(被害者補償会社と事業会社)
・全原子力発電所の徹底した調査(非常用発電機)
・電力会社にいる天下り官僚の総辞職(私財を提供するよう迫る)
・原子力保安院の解体
・原子力安全委員の総辞職(私なら私財を提供するよう迫る)

 これはごく当然であるのだが(ただ無責任連中には私財を提供させるべきである)、次の提案には詰めが甘いと思わず吐き捨てるしかなかった。

2.リスクを軽減する恒常的な枠組みとして(予防措置)
・電力自由化の推進(発電、送電分離により、組織論理の独走を防ぐ)
・電気事業法改正(発電規制の緩和、売電自由化、分散化)
・全原子力発電所の冷却装置の改良(電力に頼らない冷却システム)
・軽水炉の新規建設の永久凍結。(その代わり、ガス冷却方式のウラン型原子炉やトリウム融溶塩炉のようなそもそも放射性廃棄物があまり出ないタイプの新しい技術については安全性を充分に検証した上で導入する。)

  ところが、この2つめの最後の提言とやらだが、イギリスにて1956年運転開始のコールダーホール1号機から1972年運転開始のウィルファ2号機まで、 計26基が建設・運転されている。このうち22基が既に閉鎖されており、2008年末現在で運転中のものは4基である。なお、フランスで8基、イタリア・ スペインで各1基建設・運転され、いずれも閉鎖されている。
 まだまだ突っ込み満載だ。トリウム溶融塩炉はまだ実験段階であり、机上の空論にすぎないのだ。3つめの改められた仕組みの有効性(監査と監視)とやらは広瀬隆氏が口うるさく指摘しているので、ここで述べる必要はない。俳優の山本太郎氏も反原発デモに加わっている。
  勝間には残念だが、こちらから新たな提案をさせてもらおう。地方の温泉街は今、寂れている。そこで、温泉のお湯を使って電力を起こす地熱バイナリー発電を 一気に温泉街に普及させるのである。これは九州電力の八丁原地熱発電所のみで、地熱としては国内最大の出力11万キロワットを誇る。が、この地熱発電所は 原発8基分の電力を生み出す可能性が極めて有望なものである。
 普及方法には内橋克人氏が市民資本による発電所を政府が優遇する政策をとるべきと 提言しているので、それをつかえばいい。設備も極めてコンパクトで、幅16メートル、奥行き24メートル、コンビニエンスストアくらいの敷地の中に、ター ビンや発電機などの主要機器がすべて収まる。地下約2千メートルからわき出るセ氏130度の温泉を熱源に使い、出力は2千キロワットだ。地熱発電所の欠点 は温度や噴出圧力に影響される。そこで36度強で沸騰するペンタンを気化させて発電する日本初のバイナリーに転用し2年間の試運転を経て、営業運転に入っ た。
 ちなみに2009年6月に経済産業省が有識者を集めて組織した「地熱に関する研究会」が、バイナリー発電に有望な53~120度の地熱資源 が合計833万キロワット分あるとの推計を発表した。現在稼働している地熱発電設備の合計53万キロワットの約16倍、中型の原発約8基分にあたる。通常 の地熱発電の有望資源と合わせると1258万キロワットにのぼる。
 ただ、この技術はイスラエル企業だけしかない。そこで東芝、三菱重工業、日立製作所に参加してもらい、どんどん開発していただくのだ。太陽光発電、風力発電よりも経済的で環境負荷も低いメリットがある。
 ただ、欠点もある。温泉の湯量に依存するからだ。そこで、マイクロ水力発電やガスタービン(メタンガス発酵施設を発電所にして、廃棄物は農家向けの堆肥にする)などと掛け合わせるのである。
 私のような素人にここまで反論されて、どうですかな?勝間センセイ。あなたは現実が分からない哀れなピエロのようですな。せめて、井上静氏か香山リカ女史の弟子になって、鞄持ちから出直しなさいと言いたいですな。

今回の参考記事
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201003070322.html
http://real-japan.org/2011/04/15/421/

 勝間については佐高信氏が厳しい批判を展開しており、以下のブログにその趣旨が乗っている。

http://kaze7yoi.blog107.fc2.com/blog-entry-750.html

 ようするに、勝間は今まで机上の上でしか物事を考えてこなかったことを自白したのが今回の原発に関する提案もどきであり、勝間がすべきは札幌の悲劇を繰り返さないよう自ら率先して救済する機関を立ち上げるべきではないのか。
  あまりにも多くの罪を勝間はおかしすぎた。無邪気に成功経験を語りすぎた。その結果、世の中は無理に背を伸ばすような風潮になった。努力は確かに必要だ が、やってもできないこともある。それならばそれで、支援はあっていい。そのための公的支援、いわば老人にとっての杖のようなものである。勝間はそれを取 り上げるよう小泉純一郎や竹中平蔵と一緒になって幻想のオアシスのような新自由主義の旗を振り続け、香山リカ氏や植草一秀氏、内橋克人氏や佐高氏に論破さ れた。

2012-01-27 23:06