2013年10月6日日曜日

本当に女は金についてくるのか 堀江貴文

無責任連中書人両断! 人の心は金では動かない 堀江貴文(小野哲)
テーマ:無責任連中書人両断!!
2007-08-12 09:41:08
 誤解を恐れずに言えば、人の心はお金で買えるのです。(『稼ぐが勝ち』)

 たとえばビジネスで成功して大金を手に入れた瞬間に、「とうてい口説けないだろうな」と思っていたネエちゃんを口説くことができたりする。その後は芋づる式です。(『稼ぐが勝ち』)

  この暴言は、ライブドアの社長だった堀江貴文が書いた作品「稼ぐが勝ち」からのものである。この作品の危険性に気がついた佐高信から「週刊金曜日」のコラ ム「読み方注意!(当時は読んではいけない)」で厳しい批判を受けた。このコラムが接点となって、週刊金曜日の連載陣になった佐藤優は別として、あまりに も視野が狭い。
 堀江に対して評価できるというなら、日本の経営が談合社会から抜け出ていなかったことを暴いたことだ。楽天なんかがその典型的談合経営だろう。だが、人の心は金では決して動かない。よほど堀江は金の魔力に取り付かれてしまったのだろう。
  堀江の自滅は後もう一点。苦言を呈する人間を排除したことだ。それによってライブドアから優れた人がいなくなり、堀江がいなくなった後のライブドアの衰退 の原因になっている。どんな組織にでも派閥はあるが、活性化しないなら意味がない。彼が乗っ取ろうとしたフジテレビと同じ結末になってしまう。
  堀江にはトム・ハンクス主演の「フォレスト・ガンプ」を見て欲しい。主人公フォレストは頭が悪かったが足が速かったことが幸いして大学に進学し、様々な成 功を収めた。大金を目の前に置かれても動揺しないフォレストの生き様を堀江は軽蔑するのだろうが決していただけない。日枝某は論外だが、堀江は朝翔龍と同 じ子供の世界の人間だ。

 その堀江は今、ライブドア事件で刑務所に入っている。
 それについては冤罪かどうかでいろいろといわれているがここではあえて伏せる。しかし、堀江の持ち込んだ恐ろしさはここまで広がっている。

「投資家にとって邪道かどうか関係ない。ずるいと言われようが合法だったら許される」

 「ライブドアの株式を、あえて100分割などの大幅な分割に踏み切った。少しでも多くの人たちに、株主になってもらいたいからである」(04年9月、著書「儲かる会社のつくり方」)


 「(野球界と違い)競馬の世界はちゃんとした基準があり、資格審査さえ通れば、馬主と認めてくれる」(04年9月、堀江社長所有の競走馬ホリエモンがデビューした千葉・中山競馬場で)

  「(東大在学中)バイトしてみて、インターネットが大きな市場になることが分かった。大学には、ほとんど行ってません。東大は、入ったことが重要で、人脈 も勝手にできる。(サラリーマンになろうと思ったことは)一度もない。搾取される」(04年11月、朝日新聞インタビュー)

 「僕には 老人になるつもりがない。再生医療や臓器複製など、老化防止の技術はかなり進んできた。僕は楽観主義者だから、何とか最終電車に乗れると思っている。事業 の対象としても考えている。いま興味あるのは、人体と宇宙だけ」(04年12月、週刊誌アエラのインタビュー)


 「ライブドアは最近でこそ有名になったが、集客は難しい。フジサンケイグループとの相乗効果を期待したい。(資金調達した)800億円は、5年もかからずに返せるだろう」(05年2月、ニッポン放送株取得で会見)

 「僕に面と向かって『お前はおかしい』なんて批判する人はいない。マスコミがあおっているだけでしょ」(05年2月、朝日新聞のインタビューで)

  「ネット、メディア、金融のコングロマリット(複合企業体)を目指している。放送は一方通行で先細りする。ブランド力や多くの視聴者をもつ今のうちにIT 事業で成功しなければ、10年後にはビジネス機会を失う。(高速大容量通信が普及した)今がチャンスで、ここ1~2年が勝負だ」(05年3月、日本外国特 派員協会での講演)


 「プロ野球参入の時の方が想定外ばかりでした。(ニッポン放送株をめぐる動向について)今回は戦略を練りに練ってます。大勝負ですから」(05年3月、ゴールデン・アロー賞の授賞式)

 「中国や韓国には20代、30代の企業トップがごろごろいる。もたもたしていると追い抜かれる。雇われているだけでは駄目。起業して若いうちに稼いで年をとったら若者に投資したらいい」(05年3月、札幌市で中小企業経営者向けの講演)

 「(ニッポン放送の6月の株主総会で)取締役の過半数は送り込みたい。経営する意欲の塊だ。乗っ取る、乗っ取られるは関係ない。企業の所有者は株主だ」(05年3月、テレビ朝日の報道番組)


  「(ライブドアの株価が前年の株式分割以降の最安値となった点について)その日の株価に一喜一憂してどうするんですか。上場企業の経営はそんなに単純じゃ ない。うちの業績は順調だ。(最安値について)コメントできない。この一言でまた株価が動いてしまう」(05年4月、米国から帰国した成田空港で)


  「小泉さんの改革路線、郵政民営化は賛成でして、改革を推進していくことに関しては大賛成で、志もまったく共通のものです。亀井静香氏は、私とは考え方が 百八十度異なる。ホントは他の人がやってくれる方がいいんですけど、誰もやらないから僕がやる」(05年8月、自民党本部で立候補表明会見)


 「『想定内』という言葉が流行語になるなんて、想定外ですね。来年もここに立っている気がする」(05年12月、流行語大賞に選ばれて)

 会社とは、社会があってこその存在だ。同族企業の経営者に共通しているのは、「自分たちが会社を大きくした」という意識ばかり強く、およそ「社会」というものがないことだと佐高信氏は指摘している。
 その指摘から逃げ続けたのだから、堀江もお粗末な一人に成り下がった。逃げ続けるのなら、私が堀江の首根っこを押さえてとっちめることにしよう。
 最後に堀江に強烈かもしれないが一言。
 人は欲望にはついていってもいつかは離れていく。最後に人は理念で結ばれる。その理念は無理心中を求めないものであることは言うまでもない。

2012-02-20 07:04