2013年10月6日日曜日

矛盾を体現するかつての言論の名手 佐高信

 今回書人両断に取り上げる佐高信だが、かつては鋭い言論の名手だった。
 あの吉本隆明を批判したり、マフィア銀行に成り下がった旧住友銀行やバブル経済を厳しく批判するなど、庶民の立場に立った思想であるのだが今や社民党のエージェントなのかとも嘆きたくなるような言動が目立っている。

無責任連中書人両断! 江藤淳と同じミスをやらかして認めない 評論家 佐高信(小野哲)
テーマ:無責任連中書人両断!!
2008-01-09 07:26:12
最近の佐高信にはつまらない。何故ならかつて批判していた田中眞紀子と共著で朝日新聞から出版物を出す、無節操極まりない田中康夫を賛美する始末の悪さ、更に歴史改ざんで悪名高い岡本行夫の発言を引用して賛美するていたらく。
私 は江藤淳を思い出した。かつて佐高は江藤の著作のファンで対談するにあたっては自分で作品を書き写したノートを用意して対談したそうだ。それは佐高の思想 の広さを物語る反面、ブレを感じざるを得ない。その以前、佐高は江藤が海部俊樹のメッセンジャーであるとして噂の真相で掲載していたタレント文化人筆刀両 断で批判していた。ブレがあまりにひどすぎるのだ。
そんな佐高に依存しているのが社民党だから、救えない。社民党は最近佐高の提案をそっくりそのままコピーしている。私は佐高の思想をそのままコピーはしない。やれば佐高に失礼だからだ。
だが、ブレは少なくしてから批判するのが筋ではないか。

 だが、この批判が佐高に通じることはないのだろう。佐高ウォッチャーの一撃氏も嘆く始末である。

コメント回答(小野哲)
テーマ:ブログ
2010-11-11 04:12:49


 ここで一つ、コメント回答とさせていただきましょう。
 一撃様、お久しぶりです。
 全くご指摘通りでしょう。
  最近の佐高信氏には甚だ疑問を感じます。井上静氏からクロネコヤマトことヤマト運輸を絶賛している一方で新自由主義を批判していることでダブルスタンダー ドではないかと突っ込まれ、あなたからのワタミ持ち上げ批判には沈黙ですか。この調子では間違いなく二枚目のイエローカードでしょう。三枚目では確実に退 場処分になります。
 だから、TPPでゴニョゴニョと口ごもるような批判的なのか賛美なのか分からないコメントになるんですね。兄貴分として尊敬 している内橋氏でも激しく批判している代物を批判できないのは『この道はいつか来た道』という事になります。つまり、佐高氏の長谷川慶太郎化(もしくは海 江田万里・竹中平蔵化とも言えます)を意味します。私なら厳しく批判します。極右中国寄りというのも、問題でしょう。真の友人というならせめて日本共産党 レベルでいいから率先して過ちを指摘し、正すよう勧めるべきでしょう。日本共産党嫌いがマイナスになっている印象です。
 辻元清美衆議院議員の社 民党離党には沈黙というのも、突っ込まれるのが嫌だから黙っているだけじゃないのかと言いたくなりますよ。私は佐高氏と故筑紫哲也氏の違いは好奇心の有無 かと思います。晩年、メイドカフェで取材するなど筑紫氏の好奇心はとどまるところを知らなかったのに対して佐高氏はブログすらしない。筑紫氏の後継者は井 上氏だと言わざるを得ません。佐高氏が筑紫氏の後継者だと思っていた私が恥ずかしいほどです。
 社民党と共にズルズル下がっていく佐高氏には悲し いといわざるを得ません。『敵の敵は味方』という見方やサミュエル・ジョンソンの『愛国心は悪党の最後の隠れ家』という言葉を教えられた私には虚しさしか ないんですね。週刊金曜日でワタミ批判があったのはまだしも良識があったという事だと思います(商業左翼の田中康夫と『噂の真相』、口先市民派の浅野健一 批判があればもっといいのですがね)。
 佐高氏にはもう一度原点に立ち返ってもらいたい。今の私の気持ちはこれだけです。


コメント
1 ■ありがとうございます。
レスポンスさっそくありがとうございます。

この件について金曜日twitterアカウントに質問してみましたが梨のつぶてです。もしかすると把握していないのかもしれません。

そして確かに佐高さんのサンモニでのTPPへのコメントは「減反に反対していた教え子は自殺した」ことを訴えて賛成か反対なのか結論を言わないものでしたね。横に金子教授がいたから救われていましたが。
竹 中、長谷川化の話ですが、すでに佐高氏は東北公益文科大学の客員教授を竹中氏と共に「つくえを並べて」勤めています。本来なら竹中氏の就任に怒って辞表を 叩きつけるところなのでしょうが。これからは竹中氏と仲良く「I'm different」を通してほしいと皮肉の一つも言いたくなります。
対中国に関しましては佐高氏は小さく批判めいたことを言っていますが、目立たないのでどうしても中国よりと思われてしまいますね。
辻元さんに対する沈黙ですがやはり「国労組合員1047人問題」解決をはかったのが辻元さんということで彼らを支援している佐高さんとしては黙しざるを得ないのでしょう。しかしながら辻元さんの最近の権力へのあからさまな志向状態に対しては一言あっても良いと思います。
「敵 の敵は味方」理論については小野さんと私では考え方が違うようです。佐高氏はその罠にはまり、以前は批判の的であった小沢一郎や佐藤優への擦り寄りぶりが 目も当てられない状態になっています。そんなことだからCS朝日で共同トークショーをやっている西部邁が雑誌「正論」で核武装を訴えても岩見隆夫氏にその 批判で遅れをとってしまうのです。

週刊金曜日でワタミ批判がでたのは私もよかったと思います。佐高さんには本当に原点に戻ってワタミ渡邉社長に忠告してほしいですね。

ちなみに田中康夫や噂の眞相はもう世間的には「終わった」存在ですし、浅野氏は執筆もしていますから週金から批判はやはり出にくいと思います。
ichigeki 2010-11-12 00:53:50

 佐高信氏への引退勧告(小野哲)
テーマ:ブログ
2010-11-12 18:55:16
 一撃様、コメント回答が遅くなった事をこの場でお詫び申し上げます。
 イエローカード2枚目としての今回のコラムを今回行います。次回失態があればまず退場を意味するレッドカードです。ただ、私は反極右・極左です。そうしたものへの戦いは今後も続けようと思います。

 拝啓 佐高信氏
 相変わらずの評論、お疲れ様です。
  しかし、前回私がイエローカードを提示し警告を発した直後にワタミの渡邉なる経営者とあなたの兄貴分である作家の高杉良氏との対談に司会として出る、検察 批判で一致したとして問題発言を繰り返してきた村上某の立ち上げた団体に賛同するなど、最近のあなたにはかつての自らの論と整合性に合わない行動が目だっ て来ていますね。
 そうした体質を作家の井上静氏に批判され、ものみごとに論破されているのにあなたは逃げているのですね。これではかつてあなた が批判した田原総一郎と同等ではありませんか。ワタミについては様々な情報から、宗教団体チックであると指摘されています。あなたが批判している京セラや 禊研修のトヨタ自動車などとどう違うのでしょうか。そうした甘さはエホバの証人なるカルト団体をキリスト教の一派と不勉強故に評した間違いから来ているで はありませんか。エホバの証人よりもナチスドイツと戦ったコルベ神父やコルチャック神父が不勉強ぶりに呆れているのではないですか。
 まだまだ 突っ込み処満載です。辻元清美衆議院議員の社民党離党の際には沈黙した際、私は意見を発するべきだと指摘しました。しかし、沈黙を今だに続けるということ は、あなたの信念は紙切れ一枚なのですか(この思いは植草一秀氏、村野瀬玲奈氏にもあてはまりますが)。ドライな評論に惹かれ、思想上参考にしてきた私に はがっかりです。甲山事件で業務上過失致死罪(殺人罪は不成立ですが、これはまず成立します)の失態を犯しながらも遺族に説明責任すら果たさないでただ沈 黙して逃げている山田悦子(もしくはその山田を持ち上げた浅野健一も含めて)とどう違うのか、説明してもらいたい。
 無責任な田中康夫を持ち上げ た結果、長野県は私物化されました。その歪みの象徴である日垣隆を生み出した責任はあなたにもあるのは明確です。むろん、日本共産党も田中を支持した責任 があり、それ以前に私物化で儲かったジミントーに最大の責任があるので、あなただけに責任を押し付けるつもりはありませんが、道義上の責任は免れません。
  極右中国寄りの言動にも問題があります。もし、中国人の真の友人というならば、極右中国に民主化を迫るべきです。それぐらいの発想はあってしかるべきだっ たのに、菅違い直人のお粗末な対応をほめあげるとは外交のイロハを知らないのですね。セオドア・ルーズベルトの『左手にこん棒、右手で猫撫で声で握手』が 外交の基本なのです。極右国家には断じて妥協は不要なのが常識です(ただ第二次世界大戦における日本の戦争責任は免罪されませんよ)。
 そういう ものだから、極右や極左、ネオリベ、ネオコンという腐った思想に足元をすくわれているのです。筑紫哲也氏の後継者が今や、井上氏であることは明確です。あ なたには、この際引退されることをお勧めします。無能極まりない民主党の渡邉恒三、鳩山由紀夫、菅、田中、トイプードル前原、岡田克也、辻元、レンホー、 パペット北澤、ジミントーのアホータロー、デブ森、悪代官大島、ムッソリーニ安倍晋三、ヒトラー小泉のどら息子、キーキーガイコツマン二世谷垣、経団連の 米倉、御手洗、元日本郵政グループの西川某など腐った愚か者どもを道連れに引退すれば、さすがだと後世に名前を残すことでしょう。

自分で自分に噛みつかなきゃ若気の至りもできない(小野哲)
テーマ:人生
2011-01-10 07:31:13
 浅倉大介(access)がプロデュースしたLAZY KNACK「とまどわず ふり向かず」(作詞:清水聡、作曲:浅倉大介・BMGファンハウス(現ソニーミュージックエンタテイメント)・現在は廃盤)という曲のワンフレーズから今回タイトルにした。

  佐高信氏が竹中平蔵批判に続いて立花隆を『月刊創』で連載している『タレント文化人筆刀両断』で批判した。その理由はダーティーだがハト派を潰す事や検察 の絶対化への批判がある。それはそれでいいのだが、佐高氏は私やamebloの我が論友でもある一撃氏が以前からていしている疑問から逃げている。

  それは思想上の矛盾点である。例えば社民党を離党した辻元清美衆議院議員が民主党に事実上加入した時、あれだけ社民党を支持している佐高氏は一言も言わな かった。私は何度もこのことについて論を展開するよう呼び掛けたが、逃げているのは佐高氏が思想的に怯えたからか。『よく吠える犬は弱い』とはこのことを 指す。

 また、小沢一郎氏をかつて批判していたのに、急接近なのだからこれはどう整合性をつけるのか。私には理解しがたい。ワンフレーズ だけでそれは説明できないのは私も承知だが、両氏の対談でも首を傾げることである。もし、読者から疑問があるなら私はコラムで回答する。それが説明義務だ からだ。それをしないとは佐高氏は読者にたいして不誠実ではないか。その他にも田中康夫への歪んだ支持をどう説明するのか。かつてのコラムを読み直し、自 分に噛み付くぐらいすべきだ。

 よって私は佐高氏にも噛み付くことも辞さない。それは石原慎太郎や日垣隆(田中とグルになって長野県を私 物化した犯罪者であり、某ジャーナリストの不倫云々をほざく暇があるなら今すぐ警察に自首しろと怒鳴りたい)、竹中平蔵、小林よしのりのような愚か者に対 して論で打ち砕き、法律で制裁を加える公平かつ公正を目指す思想上の信念があるからだ。だから、佐高氏が逃げる態度ならライオンのように容赦なく襲い掛か る。

 今回、レッドカードまでは提示しない。だが、私は躊躇うことはしない。浅田真央でも金妍児でも小塚崇彦ですらも容赦なく切り捨てる 冷酷な人間が、思想上身内であっても筋が通らない事を批判するのは当然だと思う。私は今後も例え身内であっても、筋が通らないなら非情になる厳しさを持ち 続けたい。それが、無名でも有実な人格になると思うからだ(ちなみに全盛期の岩崎恭子を『こいつはすぐ堕ちるな』と私は見ていたし、安達祐実も女優として はダメだと言い放ったが、不思議なことにこれらはみんな当たっている)。

 私は虚行で稼ぐつもりはない。例え無名でも信頼され、有実ある人でいたいのである。


身内に甘くて、何が辛口か 佐高信(小野哲)
テーマ:無責任連中書人両断!!
2011-05-14 00:58:13
今回の無責任連中書人両断は佐高信である。
  今まで、私は佐高の脇の甘さを突っ込んできた。しかし、今回の脇の甘さは取り返しのつかない致命的失態であり、厳しく糾弾せざるを得ない。ポピュリストの 田中康夫持ち上げの罪、確認不足の罪、身内贔屓の罪と3つある。これは、私なりの最終通告、いわばレッドカードである。
 ポピュリストの田中を持 ち上げた罪を具体的にいえば、長野県で人気に任せていい加減な事をし、天敵であるフランコ石原を持ち上げたのにもかかわらず田中を批判しなかったこと。田 中は恩人である筑紫哲也氏を誹謗中傷した大罪もある。人間として取り返しのつかない罪であり、見逃すわけにはいかない。
 その田中に間違っている と戒める事も、友人としてあるべき姿なのではないか。同じ事は社民党持ち上げでも言える。政党としての理念を放棄し、政策実現という錦の旗でごまかして も、きちんと情報を集めている我々には通用しない。これが15年前の佐高なら、日本共産党を評価しているのではないか。
 二つめの罪は確認不足の 罪。福島第一原発の事故で、佐高は原発推進派を厳しく糾弾している。それはそれでいいが、C・W・ニコル氏が原発反対派なのにも関わらず、原発推進派であ ると書いている。ニコル氏は激怒しているのだが、原発マネーを受け取った罪で言うならば、佐高も受け取ったのではないか。ボランティアだから知らないと白 をきられても、佐高のネームバリューを利用した主催者には利益だったわけだ。間接的に東京電力は利益を得たわけだ。
 しかも、我がアメブロの盟友 である一撃氏がツィッターで週刊金曜日に書き込んだら、Wikipediaから参考にしたという、何とも信じられない回答が返ってくる有様。 Wikipediaについては正確性に疑問があり、我々は徹底的に裏付けを取って書いている。その程度の情報からコラムを書いていると言うなら、佐高も甘 い。植草一秀氏ですらも厳しく批判しているのだ。
 これで逃げを噛まそうというなら、私は待ったをかける。どう考えてもフェアとは言えない。寺島 実郎との対談があったようだが、寺島は典型的な『原発おじさん』だったのではないか。否定するなら、TBSテレビ系列の日曜日朝の『関口宏のサンデーモー ニング』で一緒だから、手心を加えたのだと断じたい。おなじことは、石川好に対して言えるのではないか。
 三つ目の罪は身内贔屓の罪。寺島しか り、田中しかり、社民党しかり。これで佐高の言動に不信感を感じた人が多い。たとえ身内であっても厳しく噛み付いてなんぼではないか。また、原発推進派と して知られる西部邁をかつて批判していたのにいつの間にか対談本まで出す有様だ。おなじことは田中真紀子氏にも言える。田原総一朗をあれだけ菅違い直人と 厳しくまとめて批判しているのだから、これぐらい自らを厳しく律して当然ではないのか。
 私にとっては佐高の思想は筑紫氏、久米宏氏や共産党や宗田理氏(作家)と並び、私の思想の根幹たる部分であり、そこから得た知識をインターネットで拡大してきた。そんな根幹たる佐高がここまで突っ込まれるとは哀しい。

 なお、今回のコラムは左翼・右翼の概念では書いているわけではありません。
 ルールに沿って批判しているにすぎません。感情的な物言いはコメント承認は難しいと申し上げます。また、商業目的の宣伝もアウトです。


コメント


1 ■無題
身内に甘いといえば、相撲界も・・・。
中途半端なまま技量審査場所って愚行ですね。
身内が身内を審査してどうするのです。
藤枝俊一郎(神戸俊樹さん) 2011-05-14 15:07:40

 神戸氏ですらも厳しい批判ができる。
 身内に対して甘すぎる佐高思想に私は待ったをかける。いわば思想の同族経営そのものに過ぎない。佐高はトヨタ自動車やパナソニックなどの同族経営(もしくはかつての同族経営)企業を批判するが、思想で同じことをしているようでは意味がない。
 それを人は矛盾と言うのである。かつての言論の名手が矛盾を体現するようでは私は悲しい。

2012-03-20 10:38