2013年12月28日土曜日

おきて当然の企業風土(2014年3月25日 追記)


<「餃子の王将」社長>本社前で死亡 胸と腹から出血 京都
毎日新聞 12月19日(木)9時42分配信

 19日午前7時ごろ、京都市山科区西野山射庭ノ上町の王将フードサービス本社ビル前の路上で従業員から携帯電話で「社長が倒れ、呼吸がない。人工呼吸している」と119番通報があった。京都市消防局が駆けつけたところ、男性が血を流して倒れていた。右胸と左腹2カ所に傷があった。男性は大東隆行社長(72)とみられる。心肺停止状態で、市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。京都府警は殺人事件とみて捜査を始めた。
 同社はギョーザを中心とした中華料理店「餃子の王将」を全国展開している。

 まず、大東社長のご遺族にはお悔やみのお言葉を申し上げる。
 だが、私はこの事件は起きるべくして起きたものだと指摘する。なぜなら、王将はすさまじいまでのパワハラ企業だからだ。


【外食】新入社員「スパルタ研修」に批判  「餃子の王将」が釈明文掲載 (J-CASTニュース)
[10/04/27]
 過酷な新入社員研修の様子がテレビで放送され、「ブラックすぎる」などと批判されていた「餃子の王将」の王将フードサービスがサイト上に釈明文を掲載した。
 内容が「誤解を受けやすかった」とし、「無難な研修では学生気分を脱却できない」などと研修の真意を説明している。
 2010年4月11日、情報番組「TheサンデーNEXT」(日本テレビ系)で、同社新入社員研修の様子が
放送された。携帯電話からテレビ、新聞、タバコも禁止。朝は6時半からランニングを行い、
夜は23時に消灯。研修では、ことあるごとに怒号が飛び交う――。

■スピーチで絶叫、涙流して抱き合う
 神奈川県の山中にある施設で、軍隊のような生活を5日間送る。
 挨拶などの接客基本動作や、オリジナルの「王将体操」などで合格点を取らないと修了が認められない。
 その中でも特に強烈なのが、3分間の「私の抱負」スピーチだ。
 他の社員の前で「私の抱負は1年後チーフになり、店長になることです。絶対になります!」などと絶叫。
 「70点 合格!」と言われ、最後には役員と涙を流して抱き合う。まるで自己啓発セミナーのようだ。
 放送後、ネットで話題になり、2ちゃんねるには、
「なんだこの絵に書いたようなブラックは」
「アメリカ海兵隊の入隊訓練の映画を思い出した」
 などと書き込まれた。「餃子の王将」の業績がいいことから「これやって黒字だしつづけてるんだから仕方が無いだろ」といった書き込みもあったが、批判的なものがほとんどだった。
 こうした反応を受け、同社は放送後しばらくしてから、サイト上に「弊社新入社員研修について」という釈明文を掲載した。放送された内容が「誤解を受けやすかった」とし、研修に対する考え方をこう説明した。

■今の若者には「感謝を知ること」を一番教えたい
 「餃子の王将」では、メニューの工夫や、イベント企画を行うなど、社員一人一人が存分に力を発揮し、併せて仲間とも協力することが必要とされる。その前に、挨拶や礼儀を社会人として身につけなければならない。「現代の若者」は、家庭や学校でこうした躾をされることが少なく、叱られたことのない人も多い。そのため、「通り一遍の無難な研修だけでは、学生気分から脱却させることはできません」というのだ。
 また、今の若者には「汗をかかない」「涙を流さない」「感謝を知らない」といった傾向があり、研修では「感謝を知ること」を一番教えたいのだという。仲間に励まされながら自分の弱さに向き合い、最後に感動を分かち合う。仲間あっての自分を知り、感謝を知ることが真の目的だとし、「ご理解頂きたく、お願い申し上げます」としている。
 王将フードサービス経営企画室によると、このような研修は10年以上前から行っており、途中で脱落者が出ることもある。放送後、「感動した」という意見だけでなく、「やりすぎ」といった批判もメールで寄せられたため、4月中旬に釈明文を掲載した。
経営企画室では、「テレビでは数日間の研修のうち、インパクトのある部分を取り上げて編集していますので、驚いてしまった方もいるようです」と話している。

 だが、これはどう考えても新興宗教そのものではないか。
 会社は新興宗教ではない。利益を掴み取る集団だが、そこにモラルがなければならない。だが、家族関係にまで悪影響をもたらすのでは明らかに歪んでいる。王将はこの裁判から逃げてはいけない。

2013-03-14 14:58:52

【餃子の王将】長時間労働でうつ病 損害賠償

餃子の王将に賠償請求=「長時間労働でうつ病」―京都地裁
時事通信 2月5日(火)11時17分配信

 「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(京都市山科区)の舟坂一さん(27)=休職中=が5日、長時間労働でうつ病になったとして、同社に休業損害や慰謝料など約2300万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。
 訴状によると、舟坂さんは2010年1月以降、正社員として京都府内の店舗で調理などを担当。うつ病発症の直前6カ月の時間外労働は、1カ月あたり平均約135時間だった。さらに、1日10時間を超えた分の労働時間は賃金に反映されない仕組みで、サービス残業が常態化していたという。
 舟坂さんは体調を崩し11年4月以降は欠勤。京都南労働基準監督署は昨年、長時間労働などとうつ病発症との因果関係を認め、労災認定した。舟坂さんは「自分と同じ働き方をしている人は他にいる。会社に職場環境の改善をしてもらいたい」と訴えている。
 原告側の佐藤克昭弁護士は「全国の外食チェーン店で、社員や店長の恒常的な長時間労働を当然視する実態があり、看過できない」と指摘した。
 王将フードサービスの話 訴状を確認できておらず、コメントを差し控えたい

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130205-00000045-jij-soci

 さあ、王将は舟坂さんの叫びに耳を今すぐ傾けるべきだ。
 2300万円の損害賠償に加えて1億円の慰謝料を一括で支払うべきだ。それが、王将のやるべきこの事件の再発防止策の第一歩になる。そして舟坂さんを経営陣の一人に入れるべきだ。そして労働環境改善を一緒に行うべきだ。
 パワハラ企業であるという指摘も、体育会系のアナクロ体質であるという指摘も王将フードサービスそのものなのである。労働組合はあることにはあるが、パワハラをなくせないという意味では機能していない。笑えないことにブラック企業2013にノミネートされているのである。公式サイトから引用する。

5.株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)

2013 年2 月5 日、「餃子の王将」で働いている25 歳の男性が、王将フードサービスを相手取り損害賠償を求める裁判を起こした。男性ははじめアルバイトとして王将で働き始め、10 ヶ月後に正社員として登用される。京都府内の店舗で調理などの業務を担当していたが、長時間労働のためにうつ病を発症し、11 年4 月から休職を余儀無くされている。うつ病を発症する直前の6 ヶ月の時間外労働は平均して月に約135 時間だった。男性のうつ病は、労災として認定されている。餃子の王将では労働時間管理をコンピュータで行っており、1 日10 時間を超える労働時間は入力できない仕組みになっている。このように、組織的に残業代の不払いを行っていたことも明らかとなった。原告の男性は、マスコミ に対して「何やと思ってんねやろう、人を」とコメントしている。また、王将フードサービスは、過酷な新人研修についても度々報じられている。逃げ場の無い 合宿形式で行われる研修では、「2 メートルでも瞬間移動」などの指導に始まり、「王将五訓」の暗唱や王将体操などをさせられる。一連の研修は、「人権」の考え方を「ペスト菌」のようなもの だと主張する染谷和巳氏の経営するアイウィルが請け負っており、パワハラとみなされてもおかしくない状況が延々と続く。