2014年1月27日月曜日

「明日、ママがいない」は差別番組だ

 またしても傲慢日本テレビがやらかしてくれた。
 私は何度もこの傲慢な放送局を批判し続けてきたがうんざりこの上ない。日刊スポーツと日刊ゲンダイより引用する。


「明日、ママがいない」に放送中止を要請
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20140117-1245036.html
 芦田愛菜(9)主演で、15日にスタートした日本テレビ系「明日、ママがいない」(水曜午後10時)に物言いがついた。親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院が16日、児童養護施設が舞台の同作について「養護施設の子どもや職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」として、放送中止を申し入れると明らかにした。
 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会への審議の申し入れも検討している。
 同作の第1話では、芦田が演じている「赤ちゃんポスト」に預けられた女児に「ポスト」というあだ名が付けられており、慈恵病院は「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判した。
 養護施設の描写でも、「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘した。これは三上博史演じる職員が、食卓を囲む子どもたちに「泣いたものから食べていい」と強要し、「おまえたちはペットショップの犬と同じだ」などと言い放ったシーンとみられ、同病院では、近く口頭と文書で、日本テレビに放送中止を要請するとともに、ドラマ制作経緯の説明を求めるとしている。また、全国児童養護施設協議会も同作を問題視。意見を取りまとめた上、近く同局に抗議文を出す意向を示している。
 なお、「明日、ママがいない」第1話の平均視聴率は14・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、同時間帯の横並びではテレビ朝日系「報道ステーション」の17・3%に次いで2位だった。
日刊スポーツ [2014年1月17日7時36分 紙面から]


猛抗議で中止必至 日テレ「明日、ママがいない」のエグさ
http://gendai.net/articles/view/geino/147298
2014年1月17日 掲載

 第1話放送の翌日に会見を行ったことが、激しい憤りを物語っている。
 親が育てられない子供を匿名で受け入れる赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を国内で唯一設置している慈恵病院(熊本市)が16日、日本テレビが制作するドラマに対して抗議の会見を開いた。対象ドラマは、芦田愛菜(9)主演の「明日、ママがいない」(水曜22時~)。今クールの注目作で「Mother」(10年)、「Woman」(13年)に続く母子をテーマにした新作だ。
 全国に約600カ所あり、生活する児童数は3万人超といわれる児童養護施設が舞台。女性新人脚本家によるオリジナル作品で、脚本監修として「高校教師」や「家なき子」の野島伸司氏が携わる。
「つらくてつらくて(ドラマを)見きれませんでした」
 会見で慈恵病院の看護部長は涙ぐみながらこう語った。芦田演じる赤ちゃんポストに預けられた女の子に「ポスト」というあだ名が付けられ、劇中でその名がバンバン飛び交ったのを受けてのこと。蓮田太二院長は「施設の現状を知る視聴者は少ない。フィクションと言っても誤解されかねない。非常に差別的な内容になっていた。(母親の顔も知らないくせになどと施設でなじられる場面について)同じ立場の子どもが聞いたらどれだけ傷つくか。預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害に当たるのではないか」と(怒りに震えながら)厳しく批判。養護施設の職員が子供に暴言を吐いたり、泣くことを強要するなどセンセーショナルな描写に対しても「差別や偏見を生む。(制作側の)知識不足を感じる」と鋭く指摘。日テレ側に放送中止、養護施設の子供や職員への謝罪、制作経緯の3つの説明を求め、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会へ審議の申し入れも検討しているとした。放送評論家の堀江南氏は「制作側の落ち度は否めない内容だった」とこう続ける。
「<同情するなら金をくれ!>のセリフが話題になった『家なき子』も当時物議を醸したが、子供をいじめる大人がコミカルに描かれるなど救いがあった。それに比べ、今作は過度な演出とエグさが目立った印象。ドラマ内で特定の病院名を出していなくても、視聴者が実在する赤ちゃんポストを連想するのは容易に想像できたはず。昨年11月、TBSが慈恵病院を題材としたドラマを放送したばかりのタイミング。それでなくてもナーバスな題材を扱うときは、細心の注意を払うのは言うまでもありません」
 日テレは「このドラマでは子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から<愛情とは何か>ということを描く趣旨のもと、子供たちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたいと思っております。ぜひ、最後までご覧いただきたいと思います」(総合広報部)とコメント(というよりは言い逃れ)した。
 同枠は母子モノでヒットを飛ばしてきたが、今回ばかりは世論を鑑みれば打ち切り必至。はたして日テレの言い分は通用するのか。


 日刊現代のこの指摘は正しい。
 スポンサー各社はぜひともこの番組どころか日本テレビの番組から撤退してほしい。皆さんでお願いしてほしい。

・花王
・日清食品
・スバル(富士重工業)
・エバラ食品
・小林製薬
・三菱地所
・エネオス(JXグループ)
・キューピー
 うち、日清食品、富士重工業、エバラ食品、エネオス、キューピーは降板の勇断を下しました。
 5社に敬意を表明いたします。

 これはいくらなんでも人権を踏みにじった代物である。
 そもそも家なき子自体が凄まじいまでのいじめ番組だった。その時に厳しい批判をしなかったメディアも悪いが日本テレビの悪質性はここまでひどいとなると厳しい措置を下すしかない。日本テレビの真の再建には、硬派ジャーナリズム路線に切り替えることが必要だ。
 視聴率というくだらない数値の為に人権を踏みにじるやり方は絶対に許されない。花王にしても三菱地所にしてもおかしいではないか。企画の段階で「駄目だ」と言わないといけないのに言わなかったのだから恐ろしい。売れる為なら人権を踏みにじっていいのか。特に花王は韓流騒動で散々ヘイトを吐かれたのだから、その点シビアになっていないといけなかったのではないか。ちなみに日刊スポーツでは2日間のアンケートで放映中止を求める声が過半数だったという。これがどこまで正しいかはわからないが、私はこのアンケートは無視できないと考えている。