2014年2月22日土曜日

発達障がい当事者として、勇気ある告白を支持します


スーザン・ボイルがアスペルガー症候群を告白。「色々なことがようやく合点。むしろホッとした」。

Update : 2013.12.09 Techinsight_マイナビ

イギリスの人気オーディション番組で透明感あふれる歌声を披露し、世界中の人々を感動させ、2009年11月に『夢やぶれて』で本格デビューを果たした歌手のスーザン・ボイル。彼女が“アスペルガー症候群”と診断されていたことを激白した。
 スコットランド生まれで、奇跡の美声によりオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』シーズン3に出場して評判となり、2009年11月 に本格CDデビューを果たし、同年12月には『NHK紅白歌合戦』にもゲスト出演した人気女性歌手のスーザン・ボイル(52)。クリスマス・アルバム 『Home for Christmas』も発売されたばかりで仕事面では本当に順調だが、このほど英紙『オブザーバー(The Observer)』とのインタビューで、1年ほど前に発達障害のひとつである「アスペルガー症候群」の診断を受けていたことを告白した。
 ショービズで活動していく上で、アーティストにはアシスタントやマネージャーとのマメな連絡やプロモーションへの積極的な姿勢が求められるが、スー ザンにはアイコンタクトが得意ではない、見知らぬ人とすぐに打ち解けることができない、腹の底から笑うことがない、ちょっとした言葉にも過剰に反応してし まう、緊張や不安に満ちた状況に耐えられないなど、人間関係の構築やコミュニケーション能力に問題があったというのだ。
 「私はアスペルガー症候群なんですって。これまでのこと全てについてようやく合点がいったという感じね。そのあたりを今後は皆さんが理解してくれる と思うと、むしろほっとしているところよ。でもアスペルガー症候群という名前にしばられるつもりはないの。力まず上手にそれと共存していくのみ。気分屋な 性格もきちんとコントロールできると思っているわ。」
 スコットランドのウェスト・ロージアンの自宅で、猫を可愛がりながら独身を通しているボイル。頑なでこだわりの強い性格から、何年もかかって12も のオーディションを受けた経験については、「歌を聞くまでどうせ皆は私のことなんて笑っているに違いない」と思い込んでおり、行動がスローであったために 学校ではひどいいじめを受け、うっかりミスが多いことから学習障害が疑われたこともあったが、アシスタントは「彼女はとても頭がいい」と主張。その通り、 診断では医師からIQは平均より高いと告げられたそうだ。
 その後はむしろ、自分自身について色々なことを冷静に感じ取れるようになったのであろう。今の彼女は「家事から何から常に皆さんのおかげ。私は孤独 では生きていけない」と話し、周囲のサポートへの感謝の気持ちを忘れない。最後には「私がこうして歌を歌うことになったのも、人々をハッピーな気分にさせ るという使命があってのことよね」とも語ったスーザンであった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
http://woman.mynavi.jp/article/131209-32/

 この告白を発達障がい当事者の一人として、心より支持を表明します。
 ボイルさんはこの告白で、発達障がい当事者のアイコンとなるのかもしれませんが、 発達障がいに対する偏見や独断が消えてくれることを心より願うのです。
 このイカロスの翼もマイノリティの声を取り上げることが一つのテーマみたいなものです。思い通りにならないとパニックになったりぼんやりしたりと独断や偏見で発達障がい当事者たちは見られてきました。私もそのことでどれだけしんどい思いをしてきたかはわかりません。ですが、様々な人と出会い、仕事を変えるという決断をした結果ようやく自分の輝ける場所を小さな形ではありますが掴み取ることができました。
 今度はその輝ける場所を他の人がつかむ番だと思っています。そう、発達障がいの独断や偏見に苦しむあなたです。