2014年4月24日木曜日

そんな事よりやるべきことはある

<WBC>「48年苦闘たたえたい」袴田さんに名誉ベルト

毎日新聞 - 2014年04月06日 22:15
世界ボクシング評議会(WBC)は6日、1966年に静岡県で起きた強盗殺人事件で再審開始決定を受けた元プロボクサー、袴田巌(はかまだ・いわお)さん(78)に「名誉チャンピオンベルト」を贈呈した。袴田さんは約48年間拘置され、死刑判決が確定しながら無実を訴えてきた。日本プロボクシング協会に よると、WBCは「48年間の戦いをたたえたい」と贈呈を決めたという。

 東京都の大田区総合体育館で開かれたWBCダブル世界戦の合間にリング上で授与式があった。袴田さんは都内の病院に入院中で、姉秀子さん (81)が代理でマウリシオ・スライマンWBC会長から受け取った。スライマン会長は「私たちの名誉チャンピオン、袴田さんに自由を」と呼びかけ、秀子さ んがベルトを頭上に掲げると会場から拍手が起きた。

 WBCは日本プロボクシング協会の呼びかけに応じ、再審開始を求める署名活動に加わるなど袴田さんを支援してきた。ベルトには袴田さんの 顔写真を印刷したバッジが金具で付けられており、秀子さんは授与式後、「口数が少ない弟だが、きっと喜んでくれるはず。釈放されただけで十分と思っていた が本当にありがたい」と笑顔を見せた。【島田信幸】

 WBC、日本プロボクシング協会は今すぐすべきことがある。
 飯塚事件で無罪なのはどう考えても明らかなのに不当に死刑執行された久間三千年氏の名誉回復と再審要求だ。静岡地方検察庁の即時抗告についても「今すぐ無条件で撤回し、袴田氏に当時の取り締まりにあたった者どもと一緒に公開で土下座謝罪しなさい」と迫ることだ。北陵クリニック事件では医療過誤の問題がいつの間にか一人の看護師の青年の犯罪にすり替えられたことも明らかにされており、検察への外部査察が今こそ必要なのは明らかだ。
 私は裁判員制度の導入は再審について行うべきだと考えている。つまり、有罪率というのがそもそも日本の場合は不可解なことに多く、科学的に無罪なのにもかかわらず不当に有罪とでっち上げられた植草一秀氏、 どの法律でも許されない共産党幹部宅への盗聴事件を起こしながら立件されない警視庁公安課など、公権力の暴走がひどくなっている。
 そのことに対するチェック機能が本当にこの国にはない。一体これはどういうことなのだろうか。私には理解もできない。名誉チャンピオンで袴田氏の誇りは取り戻せたとは言えない。WBCは日本に対して「民主化しなさい」と迫るべきだ。