2014年6月4日水曜日

傲慢な日本テレビへの処方箋

松本人志、『ガキ使』BPO審議で「番組やめたい」「テレビは毒にも薬にもならなくなる」
biz-journal
2014.02.11

 テレビ番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の大晦日特別版で、毎年恒例の『絶対に笑ってはいけないシリーズ』として昨年の大晦日に放送された『絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』が、BPO(放送倫理・番組向上機構)の審議対象となったことが今月、明らかとなった。
 BPOによれば、『絶対に~』内で男性タレントがオムツ交換で局部を露出したシーンやお尻でロケット花火を受け止めるシーンなどについて、委員から「放送基準に照らし問題があるのではないか」などの意見が出たため、計3つの場面を審議の対象とすることが決まったという。
 その『絶対に~』に出演していたお笑いタレント・松本人志(ダウンタウン)は、2月11日0:54~放送のテレビ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し心境を語るとともに、テレビ番組と規制の在り方について自説を披露した。
 今回のBPO審議入りを受け、自身のTwitter宛てに多くの人から励ましの声が寄せられているという松本は「すごくありがたいんですけど」と前置きしつつ、現在、子供の人権問題などで騒動となっている連続テレビドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)を引き合いに出し、「BPOにもいろんな段階があって、あれ(=『明日~』)は結構すごいことなんですけど、これに関してはそこまで『がんばれ』とか言われることでもなくて」と松本自身は冷静に受け止めている様子を見せた。
 続けて、BPOが問題視している演出方法については、「でも、それは今に始まったことではなくて、昔からあって、そんなに僕も困ってもないし怒ってもない」と心境を語り、「むしろこれをきっかけに『笑ってはいけない』をやめれるな、っていう。本当にキツイんで、やめたい。僕がBPOに言いたいくらい」と本音を漏らした。
 そして、きわどい内容のテレビ番組に多くの批判が寄せられることについては、「怒られながらやっていくしかないんですよ」と制作サイドが試行錯誤していく必要性を説くとともに、「なんか変えたいな、っていう思いがあるんです。サービス精神からちょっとハミ出さないといけない時ってあるじゃないですか」と批判覚悟であえて過激なことをやる意義を強調。ただ、演出に対する規制については、「規制がなかったらアカンと思うんですよ。規制の中でどうがんばって、ギリギリのところで遊んでいる部分もあるんですよ」と必要性を認めつつ、「サービス精神からちょっとハミ出してしまうこともあるんですけど、それをなしにしちゃうと、テレビは毒にも薬にもならなくなる」と危機感を表した。
 松本の一連の発言を受け、弁護士・犬塚浩氏は「表現の自由とは、長い歴史をかけて戦って勝ち取ってきたもの。これからも人々の理解を求めて戦っていくしかない」と解説。すると松本は「我々のやりたいことって至ってシンプルで、ホントに笑ってほしいから、楽しんでほしいから。そこになんの悪意もないんですよね」とバラエティー番組へ取り組む姿勢を説明するとともに、「たまに悪人、罪人みたいに言われることがすごく悲しいですよね」とこぼした。 
 このほかにも番組内では、ここ最近、テレビ局が世間からの批判を恐れて自主規制を強めているというテーマに話題が及ぶと、松本は「各局が自主規制になっちゃって、ギリギリのラインすら突かなくなって、もうちょっとあと2歩くらい下がったところでやろうとして、これは問題ですよね」と、テレビ局が委縮を強める風潮に懸念を示すシーンも見られた。
 松本と同じお笑いタレントとしては、先日、岡村隆史(ナインティナイン)がMCを務めるラジオ番組内で、『明日~』が一部から放送中止要請を受けるなどして批判を浴びている件について、「もし、これで本当に放送中止になってしまったら、もうテレビの未来はないです」などと語り、同ドラマ批判への反論を展開。普段からバッシングの対象になりやすいバラエティ番組で活躍する人気お笑いタレントたちも、テレビ番組と規制の問題に敏感になっている様子がうかがえる。
(文=編集部)

2014年3月8日(土)

「明日、ママがいない」次回最終回 県内の施設、里親「実態違う」

児童福祉施設などから批判が相次いだ日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(毎週水曜午後10時)が来週で最終回を迎え る。「魔王」と恐れられた施設職員もドラマの終盤で子ども思いの人間として描かれ、けなげに力強く生きる子どもの姿が涙を誘う。当初、批判を受けた演出は 必要だったのか。親から離れて生活せざるを得ない子どもたちと関わる県内関係者を取材した。

出会いは真剣
 ドラマは施設の児童と里親との出会いがテーマ。施設職員が児童と里親との間で苦悩する姿も描かれた。
 県里親会の新井康夫理事長は、これまで3人の子どもの成長を見守ってきたが、ドラマで"お試し"と呼ばれる児童と里親のマッチングに疑問を持つ。
 新井さんが現在24歳になる長男と出会ったのは20年前。初めて会ってから長男が一つ屋根の下に暮らすまでには5カ月の時間を要 したという。夫婦で施設を訪れ、子どもと面談した回数は12回。施設の近くを散歩し、公園へドライブ。慣れてきたところで宿泊体験を試みた。初回の宿泊体 験では、子どもが夕方になり泣きだしたため、施設まで送り届けた。
 新井さんは当時を思い出しながら「里親といっても、親も子どもも真剣に悩みながら考えています。子どもにいい顔しろと強要するようなことはありません」とドラマの一部内容とのギャップに首をかしげる。
 県内では今年2月1日現在で、203世帯が里親として244人の子どもを受託している。国が里親による家庭的養護を積極的に推進しており、施設に里親支援専門相談員を配置するなど力を入れている。この5年で県内では里子の受託数が1・5倍に増加しているという。
 「子どものおかげで学校や地域の付き合いが深くなり、学ぶことも多かった」。新井さんは里親としてのやりがいを語る一方で、現実的な課題を挙げる。
 「まだまだ地域によっては払拭(ふっしょく)しなければならない偏見もあるし、学校や先生の捉え方にも温度差がある。児童相談所、施設、里親、学校、市町村が輪になり、絆を深めていくために、情報を発信していきたい」と語った。
「ありがたいけど」
 実際に施設の現場で子どもたちに向き合う職員たちの胸中も穏やかではない。県児童福祉施設協議会の丑久保恒行会長はドラマ開始直 後の内容に触れ、「子どもが犬猫扱いされ、施設内職員の暴言、暴動が取り上げられるなど、実態と懸け離れていた。施設内虐待と受け取れられ、懲戒権の乱用 に当たる。本来なら児童相談所のヒアリングがあるし、事実が判明すれば、指導者として失格だ」と厳しい。
 親との生活が困難な子どもは、個性に応じて児童福祉施設、ドラマに出てくるグループホーム、里親による家庭的養護の支援を受けることができる。県内には22カ所の児童福祉施設があり、家庭から引き離されている子どもが1364人(2013年4月現在)いる。
 こうした子どもの数は近年横ばいで推移。丑久保会長は「家庭で子どもが窮地に追いやられるケースが後を絶たない」と現状を憂慮する。不景気で生活が苦境に陥り、重篤化するケースが増えているという。
 丑久保会長はドラマなどでの描き方について「施設の現実を映し出してもらうことはありがたいことだが、実態に即したフィクションであってほしい」と話している。
(C)埼玉新聞社

 私は松本の発言に大いなる違和感を感じている。
 そもそも松本の反社会的体質についてはあの横山やすしも見抜いていて厳しく叱りつけたというが、横山の警告を松本は軽く見ていたのだろう。だからこんなあきれ果てた態度に終始する。私は読売新聞との提携を中止し、ニューヨークタイムズと合弁でニューヨークタイムズジャパンの発行に踏み切るべきだと断言する。
 では、どこでやるか。インターネット新聞でいいだろう。アンドロイドなどのタブレット端末に月1980円で、年間契約で19800円でやればいいまでのことだ。市民記者を増やせばいいのである。また、日本テレビとラジオ日本は記者クラブを潔く市民記者に有料で開放すればいいのである。
 電波について呆れた既存特権に安住し、胡坐をかいで本来あるべきジャーナリズムの姿を無視する今のメディアには本当に怒りしかない。でなければ「明日、ママがいない」「幸せ!ボンビーガール」などの卑劣な反社会的番組を垂れ流していないわけがない。
 本当に呆れて話にならない。埼玉新聞のこの記事は日本テレビの犯した犯罪を厳しく批判している。新井さんたちに日本テレビの経営陣に入っていただきたいほどである。