2014年6月8日日曜日

魂の殺人者たちに告ぐ

札幌女児保護:逮捕の容疑者は否認 道警は責任能力調べる

 札幌市の小学校低学年の女児が監禁された事件で、北海道警札幌白石署は3日、 監禁容疑で現行犯逮捕した同市白石区の無職の男(20代後半)の取り調べを本格的に始めた。
 道警によると、男は統合失調症で通院しており、取り調べに対して意味不明な供述をし容疑を否認しているという。
 道警は容疑を未成年者誘拐に切り替え、刑事責任能力の有無を慎重に調べる。
 男は1本の通報から浮上した。道警によると2日午後、同署にタクシー運転手の男性から「少女 漫画を持った不審な男を乗せた」との通報があった。 別の目撃情報から作成した不審な男の似顔絵とよく似ていたことや、男と女児とみられる2人が防犯カメラに映っていたことなどから男を特定した。
 同日午後10時過ぎ、男が自宅アパートから外出してきた際、捜査員がアパートに入って女児を保護した。女児は拘束されておらず、失踪時と異なる服装で、折り紙のようなものを切っていた。保護されると、安心したのか泣き出したという。
 逮捕に結びつく情報を寄せた運転手には女児と同じ年代の孫がおり、 「孫が読んでいるものと同じ漫画を30代くらいの男が持っていたのでおかしいと思った」と話しているという。
 男は、女児に読ませるために少女漫画を所持していたとみられる。 発見時の様子から、道警は男が長期の監禁目的で女児に食事をさせたり、漫画や洋服を準備したりしていた可能性もあるとみて調べている。
 男と同じアパートに住む男性は「自分のアパートだとニュースで知って言葉を失った。 悲鳴や泣き声は聞こえなかったし、どんな人かも全く知らなかった」と驚きを隠せない様子だった。
 女児は1月27日午後3時ごろ、1人で自宅を出たまま行方不明になり、道警は29日、公開捜査に踏み切っていた。

http://mainichi.jp/select/news/20140204k0000m040100000c.html

 ネットの中に案の定被疑者を在日韓国人認定するとんでもない動きがあった。
 これらの暴言に私は不快感と怒りを覚える。そもそも、まだ起訴されていない段階で実名を公開するほどこの事件は世の中に重要と言えるのか。単なる見世物でしか考えていないのではないか。これでは被疑者も被害者もメディアの報道被害者にされてしまう悪循環だ。
 むろん、私は被疑者がこの罪を犯したというのならこの罪を償うべき義務はあると思う。だが、精神疾患の一つである統合失調症当事者であることを考えると簡単に罪を償えと言えるのだろうか。ネット世論は無責任に被害者や被疑者の実名や写真をさらしているがこれはいわば彼らを永遠に抹殺するのと同じ行為なのである。そういうことは正義と言えるのだろうか。
 つまり、児童ポルノを保有する行為以上に悪質な行為なのである。魂の殺人を犯しているのと同じことなのだ。ここから足をすくわれるのが落ちなのである。