2013年10月22日火曜日

地方百貨店を考える 金沢・丸越の場合








 今回はめいてつエムザという名前の地方百貨店を取り上げる。
 だが、ただ取り上げるだけじゃ、味がない。私のひねくれぶりを知っている方々は納得すると思う。今回は前の屋号・丸越時代のロゴマークをゲットした。
 もともと丸越という屋号は今の大和(北陸屈指の百貨店、Jフロントリテイリングと親密)が有していた(宮市大丸と丸越が合併して出来たのが大和)。更に丸越は元々三越金沢店であり、撤退後に営業していたのだ。

1944年 - 大和武蔵店を譲り受け、軍需工場・大和航器として創業。
1950年 - 衣料品の販売を開始。
1953年 - 丸越に改称して、百貨店としての営業形態となる。
1962年 - 名古屋鉄道、名鉄百貨店と資本提携。
1973年 - 市街地再開発事業で建設された武蔵が辻交差点対面のスカイビルに移転。金沢名鉄丸越百貨店に商号変更して、現在の店舗での営業を開始する。
1996年 - 金沢市本町の市街地再開発ビル「リファーレ」に子会社名鉄五番街を通じてリファーレ館を開設し、サテライト店舗を展開。
2002年 - 「スカイビル」内で隣接していた専門店街「スカイプラザ」などを一体化する大規模改装とともに、店舗名称を「めいてつ・エムザ」に変更。
2004年 - リファーレ館事業から完全撤退。
2005年 - 子会社名鉄五番街を清算。
(これらはWikipedia日本語版より引用)

 だが、この店は現在深刻な債務超過に苦しんでいる。
 この問題は地方百貨店どこにでもありうることだ。問題は、その土地にどのように根差し、どのような需要に応えられるかである。昔のサクセスストーリーに溺れては本質が読めない。
  あのIBMですらも、パソコン事業を極右中国のパソコンメーカー・レノボに売却し、ハードディスク事業は日立製作所に売却した。逆に、ソフトウェア部門は 強化している。集中と選択という、カルロス・ゴーンの言葉がレイオフの正当化になったが、本来の集中と選択とは、弱い事業を有力他社に売却するか、逆に買 収して強化するかなのだ。