2013年10月8日火曜日

理念も信念もなかった、あるのは保身だけ 川田龍平

 今回の書人両断は川田龍平である。
 以前、私はこのように批判した。


さらば川田龍平(小野哲)
テーマ:国家、人権
2009-12-15 08:02:46
正直言って、川田龍平には期待していた。
 私とある意味視点が近く、弱者の代表として弱肉強食社会と立ち向かうのかと思い、私は支持してきた。しかし、それも片思いだったようだ。極右に等しい新自由主義を標榜する「みんなの党」に入党するという段階で、彼は今までの選挙民を裏切ったことになる。
 井上静氏の指摘が間違っていなかったことを今回の騒動は明らかにした。川田の信念は日替わりセールスのようにあっさり変えられるのか。ならば、政治家として信念が全くないのは明らかだ。薬害エイズ事件で彼は燃え尽きてしまったのにすぎなかったのか。
  それとも元祖ハエ男の田中康夫にならってハエ男になったのか。私は長谷百合子という政治家を思い出した。バリバリの左翼だった彼女はベレー帽でおなじみ だったが、社会党から新進党(当時)に鞍替えした。天皇の即位式の際には出席しようと悪足掻きしたことも有名だ。佐高信はかつてこの女を支持していたがあ まりの節操のなさに呆れて支持していたことを恥じた。私も川田に同じ失望感を覚える。
 上田哲という、社会党左派なんかは天皇の長男の結婚式に調 子に乗って出席したという。結局川田という男もこうした信念のなさを露呈したのだろう。正直に読者にお詫びしたい、川田という男を支持してきた我が不明を 恥じたい。そして、川田にはさらばと言おう。せめて千葉県のヒトラーである森田健作やフランコ石原、なにわのヒトラーこと橋下徹、アホータローやムッソ リーニ安倍、フーバー福田を道連れに政界を引退してもらいたい。それが、選挙民へのせめての償いである。

 川田はみんなの党に入党した後、完全に思想を権力サイドになげ捨てた。
 中途半端な民営化見直し法案を竹中平蔵のように「郵政再国有化」と捻じ曲げたり、「郵政民営化後退を阻止する議員の会」に出席したりする無責任には腹が立った。さらにはこんな悪事をしでかした。

妻の旅券「公務」と申請
2008年09月24日
  川田龍平参院議員(東京選挙区、無所属)が昨年12月に渡米した際、通訳で同行したフリージャーナリストの妻(当時は婚約者・堤未果女史)の旅券を、私費 での視察だったにもかかわらず「公務による視察」として、東京都旅券課に緊急発給させたことが朝日新聞の調べでわかった。川田氏は「事務所がやった」と自 らの関与を否定している。
 川田氏が渡米したのは昨年12月26日~今年1月4日。当初は公費の視察を計画し、米海兵隊基地や下院議員を訪問する 視察内容を国会に提出した。しかし、外務省から「基地の視察は困難」と回答があり、下院議員との約束も取り付けられなかったことから、川田氏の秘書は国会 議員が公務目的の渡航に必要な「公用ビザ」の取得を断念。「私費で行って欲しい」と川田氏に伝え、了解を得たという。
 しかし、渡航当日、成田空港で川田氏の妻の旅券の期限が切れており、出国できないことが判明。先に渡航した川田氏は翌27日、都旅券課に電話をかけ、緊急発給を要請したという。
 関係者によると、この際、川田氏は「公務遂行のため通訳として(妻が)必要だ」と告げ、日本に残った妻が日程表を同課に提出。同課は公務の視察と信じ、通常ならば1週間以上かかる発給を特例で翌28日にしたという。
 都に提出された日程表には、実際に川田氏が訪れたとしている大学施設や元米軍関係者などは含まれておらず、断念していた当初の公費視察の日程が記されていた。
 川田氏は「旅券発給は事務所の判断で事務所がやった」と自らが都に要請したことは否定。私費による渡航であったことは認めた上で、「年内に視察日程を組んでいたことから、焦って旅券発給を進めたことは軽率だったと反省している」と文書でコメントした。

http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000809240003

 それでいて、川田は08年の国籍法改正には田中康夫、有田芳生らとともに反対した。
  己の不正を反省しないものが国籍を語る資格はない。恥を知れと怒鳴りつけねばならない。それでTPPに反対だと言うのだから、思想的矛盾と言う意味ではハ シゲと同じ世界の人間だといわずしてなんと言うべきか。次回の参議院選挙ではこの男を落選させて、無一文から出直させるべきである。所詮は「過去の栄光 よ、もう一度」の世界の人だったのである。そうした人間には理念も信念もないのは当たり前で、あるのは保身だけだ。

2012-04-14 01:09