2013年10月9日水曜日

地獄への道は善意によって舗装される 田中秀征

 「地獄への道は善意で舗装されている」

 「良かれと思って行ったことが悲劇的な結果を招いてしまうこと。
 または、悲惨な出来事が皮肉にも善意の行いが発端となっていることを言う。
 いみじくもあのサミュエル・ジョンソンの弟子であるボズウェルがこの言葉をジョンソンの言葉として用いたほか、あのカール・マルクスも『資本論』第1巻第3編第5章第2節「価値増殖過程」で用いている。
  今回、この言葉を使うことにしたのは田中を批判するのにこれ以上の言葉はないからだ。佐高信氏の親友といいながらも、極右系の「みんなの党」に人を送り込 む無節操はひどいではないか。江田憲司(衆議院議員・みんなの党幹事長)とのつながりから松田公太(参議院議員)や(さきがけ結成メンバー井出正一の甥) 井出庸生を指導しているのは不見識もはなはだしい。
 私が田中なら、石橋湛山氏(護憲保守・リベラル)の立場を踏襲し、彼らに護憲保守に立ち返るよう厳しく迫る。それぐらいの気迫がないのは一体どういうことか。石橋氏があの世で泣いている。
 自民党は老朽化した住宅、民主党は仮設住宅と田中はいうが、みんなの党は欠陥住宅そのものではないか。社民党がテントなら、かろうじて本物かつ丈夫な住宅が日本共産党というのが今の現状だ。その事実から出発すべきなのは明らかだろう。要するに詰めが甘すぎるのだ。
 佐高氏は田中を批判しないだろうが、私は容赦なくやる。田中康夫でも「極左版ハシゲ」とばっさりこき下ろした以上田中でもやらないのは筋が通らない。私は新自由主義でも共産主義でもない、これらはいずれ克服していかねばならない思想に過ぎない。

 2012-05-13 9:09